タスマニアを歩く(12) Mt.Field N.P.：滝めぐり ～2009年 GW～

2009/04/25 - 2009/05/06

ホバートに着いた翌朝 目が覚めると、外はいい天気。

こんな日は歩くしかない！ と、ホバートから88kmほど北西、車で1時間半ほど走ったところにある、Mount Field National Park へ行くことにしました。

Mount Field National Park は1916年に国立公園に指定された、タスマニアでは最も古い国立公園だとか。
森にブッシュに湖に、と、多様な自然を楽しむことができるこの公園にはトレッキングコースも数多く整備されています。


【2009 Tasmania Driving Map】
http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=113923146550411158103.00046fa9a343121381bb1&ll=-42.431566,147.700195&spn=2.254231,4.938354&z=8

エリア オーストラリア

• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: カンタス航空

まずはA1号線を北上します。
平日の朝でしたが、ラッシュアワーも少し過ぎ、郊外へ向かう道だったこともあり、道路は空いています。

いい青空だ〜。

途中でA1号線からそれてA10号線に入り、西へと向かいます。
Derwent River沿いを走るこの道は、"The Rivers Run"とも呼ばれています。

快晴のホバートを出発したのに、川沿いのせいか、霧が立ち込めてきました。

New Norfolk という町でA10号線からそれて、B62号線、B61号線、とひたすら川沿いを走ります。
Derwent River とも別れ、その支流でしょうか、Tyenna River 沿いを走ります。

霧は濃くなる一方。
このまま国立公園に行っても歩けないのではないか、という不安が大きくなってきました。

道が Tyenna River からも離れた辺りから視界がよくなってきました !(^^)!

そして、遠くに雪をかぶった山々が見えてきました。

きっと、これなら大丈夫だ、と安心して車を走らせます。

ん、道路脇に汽車ぽっぽの標識。

線路が走っているんですねー。
汽車はやって来ないかなぁ。

10:15、Mount Field National Park に到着です。
冬はスキーも楽しめるので、オールシーズン welcome の国立公園です。

まずはビジターセンターで入園料のお支払いとトレッキングマップの入手です。

車1台 1日 AU$22.00、約1,700円です。
Freycinet N.P.と同じですね。

ビジターセンターには、インフォメのほか、国立公園の自然を紹介する展示コーナー、土産屋、カフェ、があります。
かなりの広さなのに暖房は薪ストーブ1台だけだったので、結構寒かったなぁ。

右下はトイレのハンドドライヤー。
いかにもオーストラリア的なカンガルーの絵に、寒さに強張った頬も緩んでしまいました(^_^;)

ちなみにトイレには外からも入れますが、ビジターセンター営業時間外は頑丈な門が閉められてしまい、使うことはできません。

マウント・フィールド国立公園の顔？ Russell Falls のパッチを購入。

まず歩くのは、レンジャーのお姉さんに薦められた滝めぐりコース。
地図上中ほどの、赤い点線のループ状のコースです。

Russell Falls → Horseshoe Falls → Tall Trees Circuit → Lady Barron Falls を2時間半ほどで巡ります。

まずは、国立公園で一番の写真スポットと言われる Russell Falls ラッセル滝を目指し、10:50、出発です。
スタート地点はビジターセンター。

ま、目指し、と言っても、10分ほどで着くようです。

ラッセル滝ショートコースは Russell Falls Creek の両岸を歩く、1.3km、約25分のループ状のコースです。

滝めぐりコースでは往路はないので半分のトレイルしか楽しめません。
足場のよさそうな右岸を選びました。

木々を通して陽がさんさんと差し込む、さわやかなトレイルです。

でも、ちょっと進むと、ジメーッとした温帯雨林に囲まれるトレイルとなります。

倒木にはコケがぎっしり。

とても大きい倒木がありました。
タバコ代りに身長154cmのkorotamaが立ってみました(^_^;)
樹齢何年だったんだろう。

上の倒木の根っこです。

シダのトンネル。

その脇には、

Glow Worm 土ボタルが生息するシダの洞窟があります。
夜でないので、わかりませんが…。

見えてきました、ラッセル滝。
植物の案内板が所々にあったので、ここに来るまでに30分もかかってしまいました。

落差37.5m、3段に落ちる Russell Falls ラッセル滝。

滝の裏で生きるシダ

ひとしきり写真を撮った後、次の滝、Horseshoe Falls ホースシュー滝へ向かいます。
ラッセル滝からは15分ほどのところです。

石段、木の階段、上り坂が続きます。

ホースシュー滝の前に、ラッセル滝の落ちるところ。
落ちる直前まではとても穏やかな流れ。

ホースシュー滝へ。

馬蹄形の Horseshoe Falls。
ラッセル滝の上流に位置します。

続いて、Tall Trees へ向かいます。
整備されているので、迷うことなく歩くことができます。

倒木から立ち昇る湯気。

気温は10度ほど。
とても寒いコースです。

森の中で、ごそごそ動くもの発見。

望遠めいっぱい、ナイトショットで撮ってみました。
「森にワラビーさん？」と思いつつ、シャッターを切っていたのですが、PC画面で見てみると、ワラビーっぽくない顔立ち。

Tasmanian Pademelon タスマニアンパディメロンと言われる有袋類のようです。

高い木の森に入りました。

1周30分の Tall Tree Circuit です。
が、滝めぐりコースを行くので、半分だけ歩きます。
地図の指示通り、時計周りで南西の端まで歩きました。

ちなみにこのトレイルは、南西の端に駐車場があり、そこから1周30分ほどで歩くこともできるショートトレイルになっています。

時間が限られている場合は、ラッセル滝を見た後に車でここまで移動して、このサーキットを歩く、という方法もありますね。

高い高いユーカリの木々

また korotamaがタバコ代りになってみました。
幹もこんなに大きいです。

マウント・フィールド国立公園内で最も高いユーカリの木は79mを超えるそうです！

ユーカリの足元にはシダ

最後の滝、Lady Barron Falls レディ・バロン滝へ向かいます。
Tall Trees の森からは約30分。

Tall Tree の森を出ると、車道・Lake Dobson Road を横切ります。

ずいぶん前からものすごい音が聞こえていたのですが、これでした。
道路際に生える木の葉をアームの先についている回転式の刃でガンガン切り落としていっています。

Tall Tree の森は抜けたけれど、まだまだ高いユーカリは続きます。

そして、またまた遭遇！
今度はkorotama前方数十メートル先を横切るところでした。

やはり、「こんなじめついた所にワラビー？」と首をかしげながらのナイトショット。

Tasmanian Pademelon タスマニアンパディメロンですね。たぶん。

君の落とし物？

倒木に生い茂るシダ

この辺りはシダの森

そして、Lady Barron Falls。
小さなカスケード状の滝です。

ビジターセンターに向けて戻ります。
Lady Barron Falls からは約40分。
すでに2時間半ほど経ってしまっているので、ちょっとだけ早足です。

でも、誘惑はたくさんありまして (^_^;)

珍しく木の実を見かけました。
真っ赤で美味しそう。

ビジターセンターまであと20分。

そして、長い階段が続きました。
上から見下ろしましたー。

で、階段の手すりにも落し物。
こんなとこで して〜ぇ (~o~)

14:10、歩き終わりました。
3時間20分もかかってしまいました(^^ゞ
温帯雨林の森といえども、見どころは満載ですね。

お抱えカメラマンの足を頻繁に止めたものに、fungi フンギ があります。キノコですねー。
これらは、
タスマニアを歩く(13) Mt.Field N.P.：Fungiの森を歩く 〜2009年 GW〜
http://4travel.jp/traveler/korotama/album/10341917/
としてまとめました。


ビジターセンターの空き地で食事にいそしんでいた君は、誰かなー。