2009/02/10 - 2009/02/10
332位(同エリア809件中)
まゆままさん
豊中の旅行記をいくつかまとめて作ろうとためてたら、一冊ではまとまりきれなくなったのでとりあえず二冊に分けて作ることに。
こちらには大阪大学共通教育本館、大阪大学総合学術博物館、豊中カトリック教会、奥内陶芸美術館他。
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この日は大阪大学総合学術博物館で土曜の午後開催されてる「サイエンスカフェ@待兼山」に当選したので建物見学を兼ねて訪れた。
今回は「匂いと臭い-においと化学物質」というテーマで小学生でもOKとのことだったので家族で参加してみた。 -
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大阪大学総合学術博物館(待兼山修学館)は昭和6年に大阪大学医学部の前身である、大阪医科大学の附属病院石橋分院として建てられ、近年は医療技術短期大学部本館として使われていたそう。
登録有形文化財。 -
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ミュージアムカフェのオープンテラスの片隅にあった緑のタイルに羊のレリーフが張り付いたもの、これは元水のみ場?
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エントランスホールには理学部校舎建設現場から日本で初めて発見されたワニの化石の復元模型が。
出てきた地層の年代から約50万年前に生息していたと考えられる。 -
エントランスホールのカラフルなモザイクタイルが張られた床。
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2階へ上がる階段の踊り場にはシンプルなステンドグラスが入れられている。
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エントランス
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この日はこの博物館のカフェで講義を受けた。
テーマは「匂いと臭い-においと化学物質」について。様々なもののにおいを実際にかいでみて、それは匂い(かおり、香気)なのか?臭い(臭い、臭気)なのかを考えてみたり、そのにおいの元の分子構造をみてみたり、消臭や脱臭についてなどなど・・低学年のうちの子たちにはちょっと難しいかな?というものだった。 -
ミュージアムオープンカフェ
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そして敷地内を歩いて昭和4年築のこちらも登録有形文化財である大阪大学共通教育本館「イ号館」へ。
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上部を三角に尖らせた窓が特徴的な直線的で斬新なデザインの建物。
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玄関周りの意匠も全て先が尖った三角に統一されていた。
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照明の形も面白い
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エントランスホール。
土曜日だというのに学生の出入りが妙に激しかった。 -
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入り口扉上部のステンドグラスは花がモチーフ?
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シャンデリア
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階段の手摺の壁にも窓と同じく三角アーチ状にくり抜かれ、素敵な幾何学模様がデザインされていた。
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ここからは又別の日に豊中に住む友人Tちゃんと訪れたカトリック豊中教会と奥内陶芸美術館。
カトリック豊中教会は昭和14年に市内の信者からの寄付をもとにチェコ人のヤン・ヨセフ・スワガーにより建てられた。
とよなか百景にも選ばれ地域のシンボル的存在になっているそう。 -
木々が植え込まれた広々とした前庭。
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聖堂の東面
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木造の聖堂建築は赤い瓦屋根に白い壁、紫がかったピンク色の扉や窓枠がやさしくかわいらしい雰囲気。
設計者スワガーは来日以前、中国にも滞在していたといわれ和と洋に中国風も加味され、不思議な雰囲気を持った外観。 -
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入り口扉の装飾をよく見てみると小さなハート?が四隅にくり抜かれていてなんともかわいいデザインだった!
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丸い格子窓。
はめ殺しでなく、開けられるようになってる。 -
細長い窓も。
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聖堂内は珍しい和洋折衷の造りで木がふんだんに使われとても落ち着く空間だった。
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聖堂内から見た丸窓。
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祭壇の天井を見上げると明かり採りの窓がつけられていた。
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祭壇の方から後方を。
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前方に吊るされていた照明。
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入り口のドアとよく似たデザインの間仕切り。
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聖堂の向かいにあった部屋。
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この教会ができた当初からあるという石の灯篭。
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教会敷地内にあった向かいの建物。
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カトリック豊中教会から、奥内陶芸美術館へ向かう。豊中駅から古い家並みが続く旧能勢街道を歩いて美術館のある岡町へ。
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そしてやってきた奥内陶芸美術館。
奥内陶芸美術館は故奥内豊吉氏によって収集された近代現代の陶芸品・絵画約650点が常設展示されていて1000点を越える美術品を所蔵し、奥内氏が支持していたという民藝運動の作家の作品も充実してるそう。
昔、よく美術館巡りをしていた時期があったのだがこんな近場にそんな大規模な美術館があったとは全くノーマークで、最近この美術館のことを知った。
一緒に行った豊中に住むTちゃんも全く知らなかったと言ってた。
住宅街の中にひっそりとたたずむ美術館で、大きなお屋敷の中の一画が美術館に。 -
入場料は大人500円。
私たちがやって来た時には誰もいなかった。
管理のおばさんが出てきてゆっくり見ていってちょうだい、(写真もOK)と言われた。
パンフレットは?と聞くと、中の改装を行った時に業者が「もういらないでしょう」と捨ててしまって以来、作ってないとか・・
予備は一枚も取ってなかったそう;
何かアバウトな美術館のようだ・・
そして寒いからスリッパを履くようにと。
なんと館内は大理石が敷き詰められていて、スリッパがなければ足が凍りつきそうになる。 -
1階のメイン展示室には河井寛次郎や濱田庄司、冨本憲吉、などの民藝の作品を代表として近、現代の作家の作品がずらりと並んでる。
濱田庄司などは別室が設けられて常時50点もの展示があるよう。 -
天井や柱にもふんだんにイラン産の大理石が使われていてゴージャス。
そして暖房設備などはないようで寒さに震えつつくまなく鑑賞した。 -
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河井寛次郎
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冨本憲吉
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濱田庄司が民藝の精神にかなう「健康の美」と称えていた皆川マスの益子山水土瓶まであった。
そういえばこの日一緒に訪れたTちゃんとは昔一緒に益子へ行ったんだった!
Tちゃんは棟方志功が好きだったようだが・・棟方志功は2階に一枚だけ版画があった。 -
別室の浜田庄司
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そして1階の奥には日本画やロダンの彫刻や仏像なども。
この部屋の天井は網代天井になっていて豪華な造り。
部屋の真ん中には年季の入ったグランドピアノが置かれていた。 -
奥内夫妻の胸像が
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三点ほどあった上村淳之の鳥の絵が色彩もやわらかくとてもかわいかった。
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2階の絵画展示室にも梅原龍三郎やルノアール、キスリングやマリーローランサン、シャガールなどの油彩、水彩画も・・
別室にはピカソのデッサンにベルナールビュッフェ、藤田嗣治のリトグラフまで・・ -
特に藤田嗣治は充実。
独特な雰囲気のある藤田嗣治の版画は興味があったが今まであまり見る機会がなく、この日はたくさん楽しめてよかった。 -
12ヶ月ずらっと並んでいた芹沢圭介の型染めカレンダーも色が美しくとても素敵なものだった。
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鎌倉や室町時代の古陶磁もところ狭しと並んでいた。
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この屋敷の敷地内には今は奥内氏のお孫さん世代が住まわれているという。
外へ出てぐるりと回ってみたが、ここはくさりがされてて今は使われてないがかつての正門のよう。
塀が高くて中の様子はよく見えなかったが、家は新しく建て直されているようで、長〜い塀を伝って行くと現在の玄関が別に設けられていた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ゆういちろうさん 2009/05/30 21:36:58
- 欄干が…
- まゆままさん こんばんは!
ここの教会はとても面白いですね。
外の椰子の木みたいな植物とセットですと
統治時代の東南アジアの教会みたいな雰囲気もありますねぇ。
それにしても塔の途中の欄干が摩訶不思議。
金沢の尾山神社の神門に似ているような気もします。
ゆういちろう
- まゆままさん からの返信 2009/05/30 22:47:02
- RE: 欄干が…
- ゆういちろうさん、こんばんは!
この教会はほんとに独特な雰囲気ですよね。
お寺風の塔や日本風な瓦も使われ、アクセントのカラーがピンク色と
きて、内部へ入ればまたガラッと印象が変わりますよねー
金沢の尾山神社は知りませんでしたが、
こちらも和洋中の折衷だそうですね。
やっぱりいろいろ入り混じってるというところが似てるんでしょうかね。
椰子の木がまた異国ムードを一層高めてますね。
椰子の木って洋風のイメージがあるのか、
洋の近代建築と一緒に植わっていたりするのをたまに見かけますね。
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