2009/02/14 - 2009/02/14
20718位(同エリア26428件中)
まゆままさん
この日は朝、バドミントンに行く為家族で門真方面へ向かっていたのだが・・
渋滞に巻き込まれ、これから行っても迷惑になりそうな時間帯に突入したので行き先を急遽変更!
ついでの時に行こうとチェックしていた枚方、高槻方面へ社会見学&建物見学に行くことに。
まずは枚方の旧田中家鋳物民俗資料館、そして枚方にある三軒の近代建築、関西医科大学本館・講堂、大阪歯科大学牧野学舎本館。
更に高槻市の京都大学大学院農学研究科附属農場本場本館へ、最後に子供向けにJT生命誌研究館へ訪れた。
ちょうど一年前に訪れた高槻市にあるヴォーリズの大阪医科大学他も合わせてアップ
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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まず訪れたのが枚方市にある旧田中家鋳物民俗資料館。
ボランティアガイドさんの説明を聞きつつ見学させていただいた。
ここは国内で唯一、江戸時代の姿のまま移築保存されている鋳物工場で大阪府指定文化財となっている。 -
鋳物業は溶解した金属を鋳型に流し込んで製品を作る仕事で、屋内が高温になるので、細長い建物の土壁に多数の格子窓を規則的に配して、風通しをよくしていた。
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窓が規則的に並び独特な景観を持った建物。
土壁以外はなるべく当時のものをそのまま使って移築保存されたという。 -
入り口。
瓦屋根中央には、こしき炉の熱をのがすために、風袋が設けられている。 -
江戸時代からの鋳物作りの風景。
こしき炉の中に金属を入れて、溶かし、解けた金属を杓に入れて運び、鋳型に流し込む。 -
金属を溶解するには炉内を高温に保たねばならず、近代に送風機が発明されるまで、踏鞴(たたら)を使って人力で交互に踏み、炉内に風を送り込んでいたそう。
これは農民の仕事で、一度に6人が踏み、9人で三時間毎に交代していった重労働だったという。 -
昔、鋳物で作られていたものの展示が。
ミシン。 -
こんなストーブも鋳物。
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複雑な鋳物製品を作るのに考えられた便利な蝋型鋳物。
最近ではこの原理を応用してジェットタービン翼などの精密な機械部品からゴルフのアイアンヘッドや香炉、指輪などの精緻な美術品なども作られている。 -
こしき炉(溶解炉)
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こちらは現代の鋳物の展示。
自動車用を中心に産業機械、鉄道用、航空機・・・・
あらゆる分野にわたって、鋳物は広く使用されている。
自分の周りにはこんなに鋳物を使った製品があるとは〜
考えたこともなかった。 -
旧田中家住宅
田中家は北河内で唯一、正式に営業を許可された鋳物師だったそう。
鋳物工場を持っていた田中家の住宅。
1739年頃に建てられたもの。
伝統のある鋳物師の住宅であるため、周辺の民家とは違って、建築当初から防火も兼ねて、屋根に瓦が葺かれていたそう。 -
旧田中家では「飲んだり食ったり」という企画展で食器や調理道具など食にまつわ道具の展示がされていた。
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手前は豆腐用のかご、後ろはそうめん用のかご
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昔の台所。
手前はおくどさん、奥には流し。
木の冷蔵庫は上に氷を入れて下に冷やす物を入れて使用したとか。 -
手前の部屋はご飯を食べたりくつろぐ為の部屋、台所。
奥の部屋は寝る為の部屋、納戸。 -
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鋳物博物館の後、同じく枚方にある関西医科大学へやって来た。
こちらは昭和6年築の本館。 -
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ここの講堂(昭和5年前後築)には明治21年府立大阪博物場美術館(大阪初の美術館)が竣工した際の天井壁画が移設され残されている。
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講堂では卓球部が練習をしていて、ちょっと見せてください、っと中へ入れてもらった。
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天井画「双龍鳳凰」は、大阪画壇で活躍した名手、上田耕冲をはじめ、耕冲の子息の耕甫、森関山、桜井香雲、渡辺祥益など、当時の大阪画壇を代表する画家が集結して製作した傑作だそう。
楕円形の画面に、龍と鳳凰を描いた縦約15m、横約6mの巨大な天井画が圧巻〜
こんな優雅な空間で卓球できるなんてうらやましい。
といっても卓球とはミスマッチ感が・・ -
龍
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色鮮やかに描かれた鳳凰。
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広々とした窓に差し込む木漏れ日がきれい。
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ここの扉から中にいる卓球部に目で訴えて鍵を開けてもらったが・・
普段開けてない扉だったのか、メリメリッバリバリという音がして焦った; -
この後、近くの大阪歯科大学牧野学舎本館へ。
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昭和4年建築、昭和37年増築。登録有形文化財。
鉄筋コンクリート造3階建で、正面中央に塔を立ち上げ、左右に翼部を張り出したほぼ左右対称の建築構成。
特徴ある形態のボーダーが水平に何本も走る。 -
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枚方を後にし、高槻へ。
子供向けにJT生命誌研究館へ行く前にあと一軒だけ寄って〜!とお願いして、
京都大学大学院農学研究科付属農場本場本館へやってきた。 -
うわ〜・・
このアプローチからして外国の農場を思わせる雰囲気のあるところだ。 -
京都大学大学院農学研究科付属農場本場本館
昭和4年頃築
大倉三郎設計? -
ヨーロッパの雰囲気を持つ木造建築
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本館以外も雰囲気を合わせた建物が。
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そして最後に高槻にあるJT生命誌研究所へやって来た。
生きものについてさまざまな方向から学ぶ施設のようだ。
DNAや細胞などなど・・内容は少し難しそうだが、子どもでもとっつきやすいように実際に触れてみたり、ゲームになっていたりと工夫がされてた。 -
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ゆったりと広い展示室。
ナナフシなどの昆虫の標本や肺を持つ魚、肺魚の展示も。 -
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ここはいろいろな生物の卵が顕微鏡で見ることができる部屋。
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パズルを組み立てると説明が始まる仕掛けになっていたり。
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閉館時間までゆっくり過ごし、帰途についた。
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おまけ・・
ちょうどこの日はバレンタインデーだったので帰ってから家でチョコレートフォンデュをして鼻血が出そうになるまで食べた! -
そしてもう一軒、高槻といえば、ヴォーリズ設計の大阪医科大学歴史資料館へは、偶然にもちょうど一年前のバレンタインデーに訪れていた。
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昭和5年に竣工した学舎群のうち、創立当時の建物はこの別館を残すのみ。
平成15年7月1日に高槻市内では初めての国の有形文化財に登録された。 -
イスラム様式のアーチやアラベスク装飾を用いた意匠が印象的。
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西面はもともと配管などごちゃごちゃしていたところを集約してすっきりさせたのだそう。
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内部もできるだけ元の状態に戻して改修。
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2階へ上がる階段
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一年前に行った時、一階にある講義室は創立当時の状態にこれから復元されるところだった。
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もう今はちゃんと完成してるが、その時あった完成予想図はこんな感じ。
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二階の応接室。
家具などは当時のもの。 -
大きな金庫が。
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ヴォーリズの大阪医科大学歴史資料館へ行った時についでに立ち寄ったちょっと気になっていたスポット「二十四節記」。
ここはヨーロッパの田舎をイメージした「生活提案モール」ということでレストランやカフェ、花屋、建築雑貨屋などが集まっているところ。 -
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ガラス・レンガ・タイル・アンティーク木材など世界中から集めた建材を扱う「けんちくざっか raro」
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石窯で焼かれたパンなども。
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