2004/12/30 - 2005/01/04
733位(同エリア1203件中)
まむあんさん
エジプトはカイロからバスにゆられ、イスラエルとの国境の
町のターバーには朝の8:00に到着しました(この当時のつい最近、テロで爆破されたホテルが見えていました)。
紅海を挟んで海の向こうのヨルダンを眺めつつ国境へ。
エジプト側イミグレは難なく通過しました。イスラエルのイミグレではあれこれ繰り返したくさんの質問を受けるらしいと事前に情報収集していたのですが、せいぜい2回ほどで、エジプト出国からわずか1時間ほどで無事イスラエル入国。
ただ「No Stamp」と言うのを忘れてパスポートにはばっちり入国スタンプが押されてしまいました。
一方ここまでご一緒していたパレスチナ人の方は別室に連れて行かれてしまい、戻ってくる様子が無いので残念ながら同行はここまで。
最寄の街のエイラットは国境を出たところから遥か向こうに見えておりとても歩いては行けません。バスの時刻表を見るとかなり待たなければいけないようで、警備中のイスラエル兵の方に他に手段が無いか聞いてみましたが、英語がわからないのか要領を得ず、やむなく1台いた白タクにお願いしました。
04/12/31
ターバー(エジプト)→エイラット→エルサレム
05/1/1
エルサレム→ベツレヘム→エルサレム
05/1/2
エルサレム→カイロ(エジプト)
05/1/3
カイロ(エジプト)→帰国
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- エルアルイスラエル航空
-
着いたエイラットは海沿いののどかできれいな街でした。ガイドブックによるとリゾート的なところで、紅海でのダイビングなどはとてもよいそうです。
今回目的地はエルサレムに決めていたので早速エルサレム行きのバスチケットを購入(65NIS)。しばらく街を眺めて時間をつぶし、10:10に出発。途中死海で休憩時間もあり、気分よくエルサレム着を待っていました。 -
が、ここでガイドブックを見ていてふと気になることが発生しました。この日12/31は金曜日で、夕方になると交通機関から店から何もかもが閉まってしまうシャバット(安息日)に入ってしまうとのこと。
少しエルサレムの景色を見たら翌日ぐらいにはすぐエジプトに戻りピラミッドでも見に行くつもりでおり、帰りのカイロ行きの便のこともまだ全く手配していない状態なので俄かに慌てる羽目になりました。
日本へ帰るカイロ発の便も日程変更できるものではなく、ピラミッドはこの際さておいて、どうすれば無事帰ることができるのか。手元のガイドブックとにらめっこしてみるもののとりあえずバスがエルサレムに着くまでは何ともならず、外を流れていく景色も「きれい」から急に地獄のように見えてきました。 -
14:30エルサレムに到着です。これからシャバットに入るのでもちろん当日エイラットに戻るバスは無く、とりあえずシャバット明けすぐの明後日、1/2朝のエイラット行きのバスのチケットを購入しました(65NIS)。但しカイロから成田へ帰る飛行機の時刻は1/3 AM1:30。相当うまく乗り継げても間に合わない可能性が高い状況です。
次は飛行機、ととりあえず公衆電話から帰りのチケットのことが聞けないかと電話を掛けてみようとするものの、何の不都合か、もうシャバットが始まるからなのか、電話が繋がりません。
この辺で焦ってしまい、タクシーに「今からエイラットに行けないか」といくつか交渉してみるものの、遥か彼方の場所まで夕方から行ってくれるようなドライバーも皆無です。
どうするか。最後の手段、と、最寄のベングリオン空港までタクシーまで行きました(200NIS、ドライバーの言い値)。が、ここでもアクシデント発生。あろうことかタクシーが着いたのが空港のArrival用出口。更に間もなくシャバット期間開始で飛行機も飛ばない時間なので、警備の兵士の方に空港へ入るな、と止められました。
事情を話した上で上司の方と連絡をとってもらい、更にはしばらく待って、来た上司の方にも再度説明し、ようやく中へ入れてもらうことができました。やっとのことでカイロへのフライトがあるエルアルイスラエル航空のカウンターへ行くと、もう係の方はカウンターの奥へ引っ込んでおり、大声で呼んでも出てくる気配は無し。
30分ほど粘り、叫んで、待ち、ようやく通りかかった係の方を見つけた頃には力が抜けてしまいました。
事情を説明し、何とか1/2夕方のカイロ行きチケット(204USD)を発券してもらうところまでこぎつけました。
ここで最後にひとつ不吉な話がありました。「チケット発券するのは可能だが、ここ(空港?イスラエル?)で発券するのはいつも往復チケットであり、片道チケットの発見はしたことがない。出国時の審査で出国ストップと言われるかもしれないが、それでよいか?」とのこと。もはや背に腹は変えられないのでそれで了承し、何とも不安な状況のままチケットを持ってエルサレム市内へ戻りました(18:00)。
市内に着いて、まだ宿も決まっていないので取り急ぎ見当たった小さなホテルへ(200NIS)。荷物を降ろし一息ついたところで、朝から何も食べていないので、辛うじて開いていたバーに行ってビールとパスタを胃に流し込みました。
「大晦日というのに何をしているのだろうか?」「まさか中東から帰れないということにならないだろうか?」と頭の中がぐるぐるしていましたが、やがてビールの酔いがまわってきた頃には腹が括れてきて(?)、帰る日までは普通に観光する気分になれました。
その後バーを出てしばらく夜の街を歩き、22:00にホテルに戻り就寝です。
当然ですが、この日はバタバタだったのでほとんど写真を撮るどころではありませんでした。 -
1/1 7:00起床。05年の幕開け、ハッピーニューイヤーです。
が、そんなことは微塵も忘れており、観光する気まんまんでホテルをチェックアウトし、荷物を持って旧市街方面へ向かいました。ヤッフォ門(アラブ側呼称ではダマスカス門)から旧市街地区へ入り、アラブ人居住区で見つけたアルアラブホテル(60NIS)へチェックイン。建物の屋上のひと部屋のようなところに泊まることになりました。写真は部屋を出てすぐのところ(=屋上の景色)ですが、あまり屋上のようには見えません。 -
早速旧市街地を歩いてまわりました。
この景色が風景を見てみたくてはるばるエルサレムまで来たわけなので、2,3時間はあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
旧市街地内はユダヤ人地区、アルメニア人地区等々、いくつかのエリアに別れていて、ひとつ向こうの筋まで歩くと賑やかだったり静かだったり、歩いている人種がまきまきモミアゲのユダヤ教徒の方であったりアラブ人であったり、迷路に迷い込んでしまったようでした(実際、どこを歩いているかわからなくなること多々でした)。
2,3時間歩いてイタリア料理屋があったので、そこで昼ごはんを食べました。 -
市街地を囲む壁の外側からの一枚です。
ヤッフォ門近くのアラブ・バスターミナルまで歩き、ここからパレスチナ自治区のひとつ、ベツレヘムへ行きます(乗り合いワゴンで3NIS)。
バスターミナルでベツレヘム行きを探しているとパレスチナ人の子供たちが「チノがきたぞ」と5,6人わらわら集まってきました。
俺は日本人だよ、と言い返す語学力もないのでとりあえずこの子らにバスの所在を身振り手振りで聞いてみると、意外と親切に教えてくれ、車がとまっている所まで案内してくれました。単に一重まぶたのアジア顔が珍しかっただけなのかも。
そしてワゴンに乗ってベツレヘム近くへ。市街地までは行ってくれず、足元を見て高額な運賃をふっかける白タクが集まってくるのですが何だか癪なので歩いていくことにしました(30分〜40分ほど?)。
パレスチナ人居住区のベツレヘムに入るには検問があり、ものものしい雰囲気ではありました。 -
検問を超えて歩くこと更に数十分。目的の聖誕教会に到着しました。
キリスト生誕の地、ということで欧米からと見られる観光客の団体がたくさん来ていました。 -
同じく聖誕教会の地下、キリスト誕生の場所らしいです。狭い階段を下っていった薄暗い場所でした。
遥か昔、自分が小さい頃に通っていた幼稚園がカトリック系のところでこのキリスト誕生の芝居などをやらされていた記憶があり、ちょっとした感慨がありました。
ちなみに大きくなった今、自分はキリスト教徒でも何でもなく、実家には仏壇が置いてあります。 -
同じく聖誕教会敷地内にあった像。ガイコツを踏んでいます。
ヒエロニムス、と書いてあるようですが知識が無いため誰なのかよくわかりませんでした。
(帰ってから調べてみると、どうも偉い人であったようです) -
聖誕教会を外から見た写真。
かなり大きいです。 -
教会の横は大きな広場になっており、教会の広場を挟んで対面に故アラファト元議長の大きな写真がありました。
ちょうどこの旅行の少し前に亡くなられたばかりだったかと思います。 -
ベツレヘムでは他に見ようと思っていたものもなく、教会を見た後は同じルートでエルサレムに戻ってきました。
しばらく宿で時間をつぶし、夕方になるとシャバットも明けるという話なので旧市街を出て新市街の繁華街の方へ行きました。
街でお土産などを探していたところ、近くで大きな破裂音がしました。人が群がっており、どうしたのか周りの人に尋ねてみると「テロで爆弾が仕掛けられたのかも」とのこと。
俄かにざわついていた様子でしたが、その後は特に何事もなく、普通の繁華街に戻りました。
夜にはバーでまた飲んでいました。日本の焼酎などが割とたくさんあって、よく売れているとバーテンダーの方が話してくれました。 -
1/2 7:00起床です。今日は無事カイロまで帰れることを祈りつつ、昼間は観光を続行です。
昨日旧市街をまわってついにたどり着けなかった「嘆きの壁」です。このエリアに入る時もちょっとした検問がありました。
左下にある小さな壁の奥は男性用、手前は女性用で、それぞれ分かれて壁に向かってお祈りされていました。
ちなみに写真を撮った場所はこの壁を越えて向こう側の、金のドームなどがある場所へ抜ける通路で、ここの検問待ちの間に撮った一枚です。
検問では日本から持参していたペットボトルのお茶が怪しいとにらまれてしまい、説明のためお茶を飲むパフォーマンスまでさせられてしまいましたが、結局没収となりました。 -
検問を抜け、早速金のドームが見えてきました。
早朝にもかかわらず、ここにもたくさんの観光客の団体がいました。 -
同じく金のドームです。モザイクがとてもきれいでした。
お祈りのためか中に入っていく人がいたので、中に入れないか門番の方に聞いてみましたがダメとのこと。 -
こちらはすぐ脇にあった、アルアクサモスクです。先ほどが金閣寺だとすればこちらは銀閣寺でしょうか。
インティファーダが起こった場所とは思えないほどひっそりと静まり返っていました。 -
こちらは聖噴墓教会の中です(たぶん)。
ゴルゴダの丘の跡地ということで、こちらもキリスト教関係。
デジカメの感度が悪いためほどんど何が何だかわかりませんが、厳かな雰囲気でした。 -
キリストが磔にあった後の絵でしょうか。
知識が無いのでわかりませんが、こういったモザイク絵やイコンなどがたくさんありました。 -
旧市街地のすぐ近くに、昨日は気づきませんでしたがナチスのホロコースト資料館がありました。
見つけてしまったからには一応中をのぞいてみることに・・ -
ヘブライ語なので全く読めませんが、当時の被害者の墓碑か何かだと思います。敷地内を埋め尽くすように張付してありましたが、それでもごく一部なのでしょう。
-
建物の中には当時の被害者の遺品などが展示してありました。雑然と展示してある雰囲気でしたが、それがかえって生々しさを感じるものでした。
-
そろそろ時間になったので、いざベングリオン空港へ。チケットのことも心配ですが、セキュリティチェックのための時間のことも考えてフライトの5時間も前に空港に到着しました。
チェックは前もって聞いていた通り、複数の係員が何回も何回も色々な質問をしてきます。同じ質問に対して異なる答えをすると「あやしい」と見なされるもののようで、慎重に頑張って答えていましたが、同じことの繰り返しにだんだん苛立ってきてしまい、ついには旅程をノートに書き出して「これを見てください」と言っていました。
とはいえ係員も嫌がらせでやっているわけではなく仕事でやっているわけで、申し訳ないが規則なので、と若干申し訳なさそうでした。
結果、1時間半程度で無事チェックインが終わってしまい、時間が余ってしまいました。
イミグレも無事通過でき、あとは飛行機に乗るだけ。カイロまで帰れるのがわかって大きく安心です。
19:05発カイロ行きLY443便。忘れられないフライトになりそうです。 -
これに乗ってカイロへ。ある意味「世界一安全」と噂のエルアルイスラエル機です。これに乗り、無事カイロに着きました。
ヘブライ語に囲まれて不安な気持ちでいましたが、カイロについてアラビア語の世界に戻ってくるとなぜかとてもほっとした気持ちになりました。アラビア語ももちろん読めませんが。
イミグレを通過しエジプトに入国すると、もう夜もふけた時間。0時の日付をこえてしばらくすると帰りのアエロフロート機が出発する時間です。
タクシーを飛ばして無理やりピラミッドを見に行くか、と一瞬考えたりしましたが今度こそ大変なことになりそうなのでやめておきました。ピラミッドは次のいつかの機会に置いておいて、ついにエジプト出国です。
帰りは当然のことながらモスクワ経由でした。乗り継ぎに十数時間かかりますがビザを取得していないためモスクワの空港内でずっと待ちです。暇つぶしの何かも無いので、もし同じルートで行かれる方はロシアのトランジットビザをぜひご用意下さい。空港でビザ取得に3回トライしましたがダメと言われてしまいました。
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