2009/04/28 - 2009/05/04
71位(同エリア658件中)
あんいえさん
※その(1)からのつづきです。
●3日目●
午前3時。
おなかの痛みで目が覚めました。
おなかを壊したみたいです。それに、ちょっと体もだるい。
でも、二日かけてやっとたどり着いた九寨溝の入り口。
元気出していかなきゃ。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- 中国国際航空
-
6:30朝食。
朝食は、おかゆとマントウとゆで卵と漬物。
かなりシンプルなメニューです。
男の人にはぜんぜん足りないと思います。
ちなみに、奥に写っているのが、遼寧省から来たおじいさんとおばあさんです。
まだ、この時間は元気がありました。
多少体調が悪くても、美しい景色を期待する気持ちのほうが上回っていたと思います。 -
7:00出発。
相当寒いです。
今回私は、5月の九寨溝がどれくらいの気温なのかわからず、Tシャツと、長袖シャツと、薄いウインドブレーカと、部屋着と化していたフリースを持って行きました。
結果としては、これを全部重ね着して、ちょうど寒さがしのげるほどの気温でした。
靴下は、毛糸の靴下が重宝しました。
気温の変化が激しいところです。前空きのジッパーで脱ぎ着できるものを重ね着して、調節できるようにすることをお勧めします。
それでも寒い場合は、レンタルの衣服もありましたし、羽織る毛布みたいなものも売っていました。私たちのグループも数名が買っていました。
それと、小さいサイズの水筒もぜひご持参ください。
お湯は至る所で供給していますので、水筒が1つあると体を温めるのに便利です。
私はペットボトルを水筒代わりにしてしのぎましたが、すぐに冷めてしまって、役立たずでした。 -
九寨溝の入り口に到着しました。
さほど人はいません。
人で込み合っていることを想像していましたが、肩透かしでした。 -
ディズニーランドのアトラクションの入り口みたいになっていますが、このとおり素通りです。
-
九寨溝内の移動は、この観光バスで行います。
一般の自動車は立ち入りできません。
チケットを買えば乗り降りは自由です。
ツアーを申し込んだ時に追加で支払ったのは、このチケットです。 -
バスの中はこんな感じです。
ちなみに、スタート地点でバスに座る際は、左側の窓がいいですよ。
九寨溝は大まかに言うとYの字型をしていますが、バスはこのY字の、下から右上方向へ一気に走っていきます。
車窓からも青緑色の湖面を楽しむことができますよ。 -
バスの終点、原始森林へ到着。
体調はいまひとつ。
恥ずかしながら、早速トイレのお世話になりました。
九寨溝のトイレをご紹介します。
緑色のシートは、用を足し終わって腰を上げると「ずりずりずりずり」と引き込まれていき、便座には清潔なシートが常に供給されるようになっています。 -
熊猫海
エメラルドブルーに輝く湖がきれいです。 -
水は通常より少なめのようです。
-
湖面に映る山を。
もう少し日差しがあればきれいだったのですが。 -
五花海
太陽が顔を出して、湖も輝きを増してきました。 -
五花海には魚がたくさんいました。
鮎に似た種類だそうです。 -
カルシウム成分が樹木の表面に固まって、いつまでも朽ちないのだそうです。
鍾乳石みたいなカチカチな感じかと思っていましたが、柔らかなものにコーティングされた感じでした。 -
五花海からは珍珠灘まで歩いていきました。
途中の景色はすばらしかったです。
木道もよく整備されていて歩きやすかったです。 -
しかし、私はこのあたりで、体は熱い、足はふらつく、めまいはする、節々は痛い、もう間違いなく風邪だわ。という状況になっています。
いつもなら軽やかな足取りのはずが、おばあちゃんたちに追い越されていく有様です。
雲間から陽がさしてきて、湖はますますきれいに光ります。
なのに、どうして。 -
五花海から珍珠灘瀑布まで歩いてきました。
-
ここは滝の上にあたるところです。足元をさらさらと清流が流れていきます。
そして、遠くには雪山が。 -
流れに沿って木道を降りていくと
-
そこは珍珠灘瀑布。
かなりの幅に渡って滝が流れ落ちています。 -
ここで休憩。
持参したお昼を少し食べたら、ちょっとだけ元気になりました。
風向きによっては滝の水しぶきが霧吹きのように顔を撫でます。
気持ちいい・・・。
でも、再び立ち上がった瞬間、めまいが・・・。
雪山をバックにした滝の流れは本当にきれいでした。 -
お気に入りの一枚。
エメラルドブルーの湖ではなく、あえてこちらを表紙に持ってきました。 -
バスに乗って、Y字型の左上側、長海へと向かいます。
5月のこの時期、水はまだ少なく、特にこのエリアは水の少なさが目立ちます。
長海、五彩池以外は干上がっていました。 -
長海へ到着。
もう、上から眺めるだけの元気しかありません。 -
五彩池。
人であふれていると聞きましたが、この日は10名くらいしかいませんでした。
人も少なめ、水も少なめ。陽光多め。おなかは緩め。 -
午後3時。
体は更に悪化。
もうだめ。横になれるのなら道路の上でもいい。みたいな気持ちです。
見るべきものは見ました。もういいでしょう。
ここでギブアップ。宿に引き上げることにしました。
明日黄龍に行けずに、ホテルで待機、なんて状態だけは避けたいです。 -
車窓から湖をながめながら引き返していきます。
うーん、もったいない。 -
夕食もほとんど食べる気になりません。
ツアーの皆さんが私の体を心配してくれます。
北京から来た女の子(写真左)がくれた薬を飲んで、今日は早めに寝ることにしました。
今晩は、本当はチベット族の舞台を見に行く予定でした。
それほど興味はなかったのですが、ツアーガイドが押し売りのようにしつこく勧めてくるので、やむを得ず参加することにしたのです(250RMB)。
不参加ならてっきり返金されると思っていましたが、返金されませんでした。
このツアーガイド、これに限らず、融通利かずで、本当に嫌い!
//
中国人の友達に聞いたところ、ツアーガイドは基本的に会社からは給料が出ずに、オプショナルや途中の土産物店での買い物の紹介料が主な収入なのだそうです。
なので、ツアーは必然的に、オプショナルや買い物にやたらと時間を割いたものになってしまいます。
ツアー料金自体は安いのですが、最終的に払う金額はそれの1.5倍くらいになることも珍しくありません。
如何に観光客に金を払わせるか、というツアーガイド向けの指南書が良く売れているそうです。香港からの観光客とツアーガイドが、土産物店へ立ち寄る回数が多すぎて大喧嘩になった、という話も聞いたことがあります。
すべてそれは、ツアーガイドの収入構造に問題があるのです。
しかし、ツアー参加者はツアーガイドそのものに怒りの矛先を向けるしかありません。
拝金主義を凝縮したようなこの慣習、中国はそろそろこれを改める時期に来ているのではないかと感じます。 -
●4日目●
何回も何回もトイレとベッドを往復しました。
胃だか腸だかが、うなぎのように動いています。
もう駄目かな。
以前にノロウイルスで3日間苦しんだことを思い出しながら、寂しい気持ちで朝を迎えました。
6:00起床。
意外とおなかの調子は悪くなく、体も昨日よりすっきりしています。
昨日の薬がきいたのかな?
それとも、体からウイルスを全部流しだした(汚くてごめんなさい;;)からかな?
6:30朝食、7:00出発
車内に暖房が入り、暖かくなりました。
ぐんぐん山道を登っていくと、あっというまに外は雪景色です。 -
車内のみんなは大喜び!
全員がデジカメを取り出して撮影しています。 -
クリスマスツリーてんこ盛り状態です。
5月にこんな風景を見られるなんて、想像すらしていませんでした。 -
雪山と毛牛の群れ。
チベットに旅行に来たような気分です。 -
息を呑むような雪景色が続きます。
-
峠道を登ると海抜3200m。
おやつのカールもパンパンに膨れています。 -
ここから直接黄龍には行くわけではなく、途中土産物屋に立ち寄ります。
一軒目は水晶のお店。
二件目は漢方薬のお店。 -
三件目は毛牛の角を使った民芸品のお店。
これは材料となる毛牛の角です。 -
こちらは加工されたもの。
櫛、孫の手、アクセサリー、飾り物などに加工されていました。 -
四件目は毛牛の肉のお店。
試食が可能です。ただし、人だかりを押し分けて手を伸ばすずうずうしさが必要です。
気になる味は・・・普通に牛肉です。本当にありがとうございました。
毛牛だって、まあ、牛の一種ですからね。
しかし、ツアーの食事ではほとんどお肉が出てこないので、魅力的に感じます。
値段は50gで10RMB前後。
日本の物価レベルですが、結構売れていました。
奥の機械で真空パックにしてくれます。 -
車窓からも毛牛の姿をみることができました。
-
今夜泊まるホテルで昼食を取ります。
何だか、体調も良くなったみたい。
普通に食事ができるって、本当に幸せ!
すでにここは川主寺。
空港が近いらしく、飛行機が低空を飛んでいる姿が見えました。 -
さらにここから峠を越えていきます。
4000m近い山の頂上へ、バスはぐんぐんと登っていきます。 -
雪山の景色がとてもきれいでした。
このツアー、車に乗っている時間は本当に長いですが、見飽きることがありませんよ。 -
黄龍の入り口に到着しました。
3人が歩きでの上りを選択し、残りの参加者はケーブルカーで上ります。
ここからケーブルカー乗り場までシャトルバスが運行しています。2分の乗車時間です。 -
ケーブルカーの料金はツアー代金に含まれていません。70RMBをガイドに払います。
-
ケーブルカーはぐんぐん上昇。
あっという間にこんな高さまで上昇します。
心配していた高山病はぜんぜん問題ありませんでした。
ラサから来た二人に「大丈夫?」と聞いたら、「ここは私たちが暮らしているところと同じくらいの高さなのよ」と返されてしまいました。
確かに。 -
望龍坪観景台
ケーブルカーを降りると、そこは展望台になっています。
こうやって雪山をバックに写真を撮ることができます。 -
そこから原始森林の中を30〜40分ほど歩きます。
木道は整備中です。
現在はすれ違うのに苦労するほどですが、あと半年もすれば、もっと広くて歩きやすい木道になるでしょう。
雪解けの水が上から落ちてくるので、私はフードをかぶっていました。 -
五彩池をめざして歩きます。
このあたりで久しぶりに日本語を聞きました。
小学校低学年くらいの子供も歩いています。
五彩池までもう一息。
がんばれ、がんばれ。 -
見えてきました!五彩池。
ため息の出るような美しさです。 -
感動に包まれていると、目の前に雷が落ちたような大きな音がとどろきました。
みんながいっせいに振り返る方向には、落石が。
斜面を大きな石が転がってきました。
幸い、周遊ルートから少し離れたあたりで停まりましたが、びっくりしました。 -
この景色を見るためにここに来たのです。
ああ、感激。 -
九寨溝?
あの棚田みたいなきれいな景色のところでしょ?
という会話をつい最近までしていた私をお許しください。 -
心配していた観光客は少なく、自由に写真を撮れました。
中国の黄金周は去年からなくなってしまいましたので、当然といえば当然なのですが、拍子抜けするほどの閑散とした様子でした。
わたしたち日本人にとってはありがたいことです。 -
さて、ここから出口まで3Km弱の道のりを下ります。
本来なら、ここから先も見所がいっぱいなのですが、5月の黄龍は水がほとんどありません。
こんな風に、ちょっとさびしい光景が続きます。 -
水をたたえていれば、きっときれいだったでしょう。
-
滝もこの通り。
-
水が少ないって聞いていましたが、涸れ果てているとは。
-
17時の集合時間にちょうど間に合いました。
この頃から急に寒くなってきました。
行きに越えてきた峠道を再び引き返します。
途中から雪になりました。
あの雪景色は、冬の雪の解け残りだと思っていましたが、まだまだ雪が降っているのですね。
暖房の入った車内でも、寒さを感じます。
皆さん、疲れて無口。
車内で寝ている人も多かったです。 -
18:40
宿に引き返し、荷物をフロアに置いたまま夕食です。
真ん中に鯉がいる以外は、メニューが昼とほぼ同じ。
うーん。 -
今晩泊った宿です。
生源賓館。
これまでにいろいろな安宿に泊りましたが、文句なしの最下位の宿でした。
エレベータがない(私の部屋は5F)
オートロックがない
電灯は2つも壊れたまま
テレビはあるけれど、まったく映らない
備え付けのタオルがない
アメニティがない
部屋が全体的に湿っぽい
シャワーはあるけどお湯が出ない
ベッドの電気敷布はあるけど、壊れている
はあ。 -
おまけに、部屋の入り口は一度外に出て入るような構造。
真っ暗で鍵穴に鍵を差し込むのに一苦労。
雨が降っていたので、大変でした。 -
外は雨、テレビは着かない、シャワーも使えない。やることもないので、遼寧省からやってきたおじいさん夫妻のお部屋に遊びに行きました。
私はツアーガイドの悪口や、ホテルの部屋のひどさについて話をしたのですが、おじいさんは、私にゆっくりと諭すように話してくれました。
「安いツアーなんだから、楽しいこともあれば、いやな思いをすることもある。そういうもんだ。
人生は苦瓜を食べるようなものだよ。
子供は苦いものを食べられないけど、大人は、その苦さを楽しむことができる。甘いだけじゃあ美味しくない。いろんな味を受け入れて、初めて本当の美味しさが分かるんだよ」と。
私は自分の子供っぽさを恥じるとともに、おじいさんの言葉の深みにとても感動しました。
中国の激動の時代を生き抜いた年齢です。きっといろいろな経験を経て、この年齢になってこその言葉なのでしょう。
おじいさん、ありがとう。
あなたとのお話、この旅一番のお土産です。 -
●5日目●
ツアー最終日です。
山小屋に泊ったと思ってシャワーはあきらめましたが、前日も風邪のせいでお風呂は入っていません。
臭うんだろうなあ。
5:40朝食。
朝食は、マントウ、おかゆ、ピーナツとかぼちゃ。 -
6:20出発。黄龍方面へ峠を越えていきます。
どうやら夕べの雪が積もったようで、昨日よりも外は真っ白です。 -
黄龍入口に到着。
昨日はここには雪はありませんでしたから、夕べ一日でこうなってしまったようです。 -
ここから2時間以上、延々と峠道を下ります。
とんでもない高さまで登ってきたことを実感します。
切り立つ大きな岩壁、雪解け水の渓流、滝、新緑の美しさなど、飽きることなく車窓の風景を楽しむことができました。
素敵な風景はたくさんありましたが、何せ疾走する車内ですので、あっという間の光景です。
上手にカメラに残すことはできませんでした。 -
峠道を下りきりました。
さっきまでいた場所がとても高く高く見えます。
成都に向かうにつれてだんだんと暑くなってきました。車内は32度、外も30度近く。
うつらうつらしながら成都に着いたのは16:30でした。
ここでツアーのみんなとお別れです。
ありがとう。また会おうね。
おじいちゃんとは握手をしてお別れしました。
おばあちゃんと二人元気でね!
ちなみに、成都北駅で降ろされて、あとはタクシーで帰ってください、という、ひどい締めくくりでした。
でも、怒らない、怒らない。
"吃苦瓜"(人生は苦瓜を食べるが如く)。
※その(3)に続きます。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- Noririnさん 2009/05/27 22:12:35
- はじめまして
- あんいえさん ビール大好きコミュニティへのご参加有難うございます。
九寨溝&黄龍・・・ステキですよね。
私も以前行きましたが、ずっとステキ過ぎ!しか言えませんでした。
GWの時期って凄く寒いんですね。
体調を崩された中での観光は辛かったでしょう。。。
でも素晴らしい景色を堪能出来て良かったですね。
あんいえさんのお好きなビールやおつまみ等、色々書き込んでいただけると嬉しいです。
お時間がある時に自己紹介をお願いしても良いですか?
http://4travel.jp/community/topic/10000174/10003298/
これからも宜しくお願い致します。
ビール大好きコミュニティ管理人 Noririn
- あんいえさん からの返信 2009/05/27 22:21:59
- RE: はじめまして
- お昼休みが終わってしまい、自己紹介が書けずじまいでした。
これから書かせていただきます。
九寨溝&黄龍、今までで一番の長時間移動+病気で体もがたがた、という状況にもかかわらず、得られた充実感は過去最高のものでした。
すばらしい景色はもちろんその理由の1つですが、人々との濃い触れ合いができたことが一番の理由です。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
九寨溝(中国) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
66