北京・王府井で人間観察

2009/03 - 2009/03

北京には何度も出かけていますが、王府井にはあまり行くことはありませんでした。出掛けたとしても、時たま外文書店や王府井書店に行って本を買うくらいです。

今回そこに集う中国人や外国の人たちを観察してみたいと思い、王府井大街へ出かけてみました。北京では、場所によってはそこに集う人々は年代によって異なっているとか、地方からの旅行者が多かたリ、外国人が多いといった具合に大きな差異がみられるところがあります。

王府井はどうなのでしょうか。時間は午後3時位でした。たくさんの人々が買い物や散歩で集っていましたが、特に気がっいたのは地方からのお上りさんたちです。揃いの帽子をかぶったリ、胸に旅行社のバッチをつけていたりしてすぐ分かります。話す言葉も北京語と違うようです。

エリア 北京(中国)

王府井は東京ならば銀座にあたるような繁華街です。超有名店が軒を連ねていますが、そのようなところに韓国系のロッテ百貨店が昨年開店しました。

南北に走っている王府井大街です。歩行者天国になっていて、多くの人々が散歩やショッピングを楽しんでいます。

王府井のど真ん中にあるバ―バリの旗艦店の前でモデルを使い、写真撮影が行われていました。

このような場面を見ていると、北京にいるのかはたまた東京にいるのか、それとも香港にいるのか分からなくなってしまいます。

名だたるショッピング街ですから、外国人の姿もたくさん見られます。この2人は欧米系の人たちのようです。

中近東から来た観光客も多く見かけます。

この方々は日本人観光客のようです。日本から来られる人たちはすぐ分かります。

何と言っても、一番多く見られるのが地方から来た観光客です。
すぐ分かります。ガイドの振る旗のもとを、皆一様に同じ帽子をかぶり、胸には旅行社のバッチをつけて歩いています。

だいぶお疲れのようですね。ずっとベンチでお休みです。

新東安市場前の歩道には作家・老舎の「駱駝の祥子」に出てくる主人公が引く人力車が作られています。観光客がその上に座って盛んに写真を撮っています。

揃いの帽子を被ったグループの人たちがやって来ました。どこから来たのでしょうか。年配の人ばかりです。右側にいる若い女性がガイドのようです。

この老婦人は黄色い帽子を被ったグループの一人ですが、どこから来たのかを北京語で尋ねたところ、言葉が全然通じませんでした。

ある大型スポーツ用具店の前にはバスケットボールをするオブジェが作られていますが、その前では記念写真を撮る人が大勢います。

街の警備に携わっている２人の警察官ですが、ずいぶん若そうですね。10代後半といった感じです。

左側の警察官の目線がちょっと気になりますね。

王府井を歩いていると、さすがに年配の方が多いです。しかも地方から出掛けてきたとういう風の方々ばかり目につきます。

地方からのお上りさんたちが次から次へとやって来ます。皆年配の人たちが多いです。仕事を退職し、やっと金銭的にも時間的にも余裕ができて、一生に一度の北京見物に来たのでしょうか。

このグループの人たちも地方からやって来たと思われます。みんなバリッとした服装で、歩いています。

ビルの建て替え現場では、歩道に面した部分に大きな壁面を設け、そこに春節の各地の様々な様子を撮った写真を掲げています。けっこう見ているだけでも楽しいです。

歩き疲れたのかベンチに座っていますが、一番右側の女性はもうぐったリして寝込んでいます。この人たちも地方からやって来た人たちのようです。

こちらも地方からやって来たグループの方たちです。皆赤い帽子をかぶり、胸にネームカードを下げて、団体行動です。

手前の男性はずいぶんおしゃれをしていますね。バリとした背広、黒いシャツとネクタイ、かなりお金をかけたようです。

たくさん買い物をして、一休みですか。こんなに買い物をして、お疲れでしょう。

さっそうと歩く北京っ子の姿は魅力的ですね。

２人は親子でしょうか。

時間が午後4時を過ぎてきたので、だんだん寒くなってきました。
この婦人はフード付きのジャンパーを着て、寒さ対策を十分しています。

こちらの婦人も防寒対策をしっかりと取っていますね。これだったら少々の寒さでも大丈夫です。

２人とも老北京人（北京っ子）でしょう。服装が少し洒落ています。

街のあちこちに箒を持った女性たちの姿を見かけますが、市の清掃員です。通行人が捨てた紙くずや袋などをいち早く拾い、道路をきれいにしています。

王府井は地方からのお上りさんたちや外国人、老人たちだけの街ではありません。地元の若者もたくさんやって来ます。

ここにやって来る若者は地方の人というよりは地元の北京に住んでいる人がほとんどのようです。

３人とも家族のようです。

彼らは若いご夫婦ですね。

右側の女性が携帯を見ながら、左の女性と楽しそうに話しています。

王府井の北のはずれに東堂と呼ばれるカトリック教会がありますが、ここでは若者たちの、このような場面がよく見られます。

絞りで出来たシャツを着て、タバコを一服中というところでしょうか。

右側の男性は京劇の俳優みたいな雰囲気を持っていますね。

右側の女性はファション感覚が現代的なセンスを有し、歩き方まですっかりさまになっています。最近北京ではこのような女性が増えています。

中国での携帯電話の普及率は日本以上です。家に電話はなくても携帯を持っている若者は90パーセントを越えているそうです。

最近中国では若者の間で髪を染めたり、長髪にしたりするのが流行しています。

なかなか洒落た服装をした婦人です。北京の人でしょうか。

日に焼けた顔つきは長年の労働を物語ってます。やっと仕事から解放されて、北京見物にやつて来たのではないでしょうか。

このおじさんも相当お疲れのようです。口をとがらせ、足をベンチの上にのせて、長い間座っています。おそらく買い物かそのあたりをぶらついている仲間が戻ってくるのを待っているのでしょう。

北京ではこのような人民服を着ている人はもう見られなくなりました。地方から来た人たちの中にはまだ人民服を着ている人が大勢います。