2009/04/23 - 2009/04/23
398位(同エリア535件中)
もろずみさん
善光寺御開帳ブームで平日なのに新幹線は満席。
3人掛けの真ん中しか指定がとれなかったので窮屈でした。
で、上田で途中下車しちゃいました。
2両編成の上田電鉄・別所線に乗り換えて目指すは塩田平。
「信州の鎌倉」と呼ばれる鎌倉期・室町期の古刹が点在する地域です。
今回の旅は基本的に歩き旅。ちょうど良いコースをチョイスしてみました。
信州の春を感じる長閑な里道は何度来ても良いなぁ。
- 交通手段
- 新幹線 私鉄
-
上田電鉄別所線はほとんどが無人駅。改札すらありません。
降り立ったのは数人でしたが、全員迎えの車でさっさと出発してしまいました。
初めてなら心細くなるシチュエーションですが、前回の御開帳の時にも来ているので今回は余裕。(^^) -
集落の中に駅がある感じで、歩き出せばすぐに里の風景になります。
軽自動車が時折通るくらいで人がいません。
この景色を独り占めです。 -
塩田平ウォーキングコースの標識があるので迷うこともないです。
山に近づくと少しずつ傾斜がきつくなりますが、このコースは基本的に平坦です。
山桜がぽつぽつと咲いています。 -
高台に登った所が「無言館」です。
窓もなく重苦しい雰囲気がしますが、太平洋戦争で亡くなった画学生たちの作品を展示している美術館です。
無念にも志半ばで戦地に散った人たちの享年は皆20代です。 -
と無言館の説明をしましたが、今回は入館しませんでした。前に見ているし。
高台に登ったのはこの景色を見るためです。 -
あれ?第二無言館が新たにできていました。
展示室の「傷ついた画布のドーム」と図書室の「オリーヴの読書館」があります。
本館が手狭になったので去年オープンした新館です。 -
丘を下りて少し歩くと本館の「信濃デッサン館」です。
夭折の画家の作品群が展示されていますが、スペースが足りなくて別館の槐多庵がすぐ近くにあります。
無言館もここから派生してできたわけで、小さな館が点在しているエリアです。 -
デッサン館のすぐ脇の参道を進むと前山寺の山門。
終わりかけですが桜に間に合いましたね。 -
まずは本堂から。茅葺きの屋根が何とも言えずに良いです。
天気は悪くないのですが、ちょうど太陽が雲にかかってしまいました。 -
前山寺と言えば国の重文指定されている三重塔。
「未完成の完成塔」と呼ばれるすっきりした塔です。
なぜ未完成かというと、縁と勾欄(手すり)がない、窓もない塔だからです。
では、なぜ完成塔かというと、塔は人が上るものではないので縁や勾欄は元々必要ないものだから。
うーん、深淵な仏話を聞いているようですね。 -
すっきりした姿はそのせいであることは間違いありません。
藤の花が前景にあるのがこの塔の一番美しいショットなのですが、まだ藤は咲いていないので山桜で。 -
第一の見所の前山寺をあとにして、整備された遊歩道を進みます。
唐松の林というのは信州でないと味わえません。
道の両側には紫陽花が植えられていて「あじさい小道」と名付けられています。
紫陽花の咲く頃も悪くなさそうです。何せ鎌倉ですから。 -
前山寺境内にも咲いていたイカリソウがここにも普通に咲いてます。
高尾山で見た花より瑞々しいのは気のせいかな? -
塩田平は鎌倉時代に源頼朝が信濃国守護をこの地に置いたことから始まります。
その後、北条氏は一族の北条重時を守護職に任じ、ここに塩田城を築きました。
さらに室町時代には村上・武田氏がこの地を重要視しましたが、上田城を拠点とする真田昌幸の支配下に入って城の機能は衰退しました。 -
森を抜けて不思議な道に出ます。
人がやっとすれ違えるくらいの龍光院の参道です。 -
山門前には大きな枝垂桜が2本ありますが、まだ見頃が続いていました。
桜の下に潜り込んで山門を撮ってみました。(前回も同じことをやりました。) -
龍光院は塩田北条氏の菩提寺です。
屋根の上に北条氏の「三ツ鱗」紋が見えます。
塩田北条氏は、守護職・重時の嫡男である義政が所領であるこの地に住みつき、鎌倉に帰らなかったことから始まり3代続きました。 -
山門を下った大きな山桜。
その下にある墓石が北条時政の墓です。
時政は、塩田の地が気に入ったのと、鎌倉は遠くて帰るのは面倒になったみたいです。
中央政府の高官を辞するには理由があったようですが、かなりの教養人ですから思うところがあったのでしょう。 -
龍光院を下ると「塩田の館」というお休み処があります。
早起きして新幹線に飛び乗ったので、お昼には時間がありますがお腹も空いてきたので休憩しましょう。 -
館内の「北条庵」では地粉を使った蕎麦を食べられます。
名物は皿蕎麦と呼ばれるセイロの代わりに皿に盛った蕎麦です。
一人前が5枚と豪勢に見えますが、蕎麦猪口と大きさを比べてみてください。
足りなければ1枚ずつの追加もできます。 -
さて、塩田の館の前は塩野池が広がっています。
すっかり青空が広がってきました。 -
「あじさい小道」の終点にあるいかにも古そうな神社。
神橋を渡って社殿に向かうという本格的な造りです。
独鈷山から流れる塩野川が境内の近くを流れています。 -
さらに拝殿が二階建楼閣になっているという珍しい神社です。
どうやら独鈷山そのものを祀っているようで、奥宮が山頂にあって、こちらは里宮らしいです。 -
神社からすぐの所にあるのが中禅寺。
塩田平を歩く目的はこのお寺に寄りたいからと言っても過言ではありません。
期待通りの花盛り! -
残念ながら桜は終わりかけですが花桃が見事。
このお寺の見所は薬師堂です。
花に隠れたお堂の姿がなんとも言えません。 -
仁王門も本堂の前ではなく、薬師堂の前にあります。
何しろ薬師堂は中部地方で最古の木造建造物と言われてますが、この仁王門もかなりなもの。
本堂は後から造られたものですから歴史が違います。 -
方三間の阿弥陀堂形式という平安末期の様式で造られた茅葺きの美しいお堂です。
山間に佇むいかにも信州らしい雰囲気がします。
中尊寺金色堂と同じように正方形で、四方どこから見ても綺麗な形を保っている様式です。 -
中禅寺で時間を忘れるほど過ごしました。
後ろ髪を引かれる思いで先を急ぎます。しばらくは里道歩き。
振り返れば独特な山容の独鈷山が聳えています。 -
山歩きや町歩きも良いけれど、里歩きはまた格別です。
特に信州の春は里も花盛り。って、秩父を歩くときも同じことを思ったな。(^^;
菜の花も咲き始めました。飯山もそろそろかな? -
故郷という言葉を連想させる風景が続きます。
今は廃校になった西塩田小学校の木造校舎です。
こういう里には住んだことはないけど、DNAが懐かしい気持ちにさせるのかも知れませんね。 -
塩田平は年間降水量が少ない土地なので大きな池がいくつもあります。
旧小学校のすぐ脇にあるのは舌喰池。
堰堤に芝桜をアレンジしてありました。 -
雨が少ないので独鈷山を水源とする川の水に頼っています。
だから山に対する信仰が生まれるのは自然のこと。
ここからだと2時間くらいで登頂できるそうです。 -
青空が池に映って綺麗な田園風景です。
景色にも変化があるので飽きない道です。
確か塩田平は「全国遊歩百選」に選ばれていたと思います。 -
もう一つ集落の中のお寺に立ち寄ります。
赤いトタン屋根の本堂というのも信州では良く見ます。
ここは満願寺という縁起の良さそうな名前のお寺。 -
境内に「十王石仏」が並んでいます。
十王とは、あの世に行くときに閻魔さんの裁きを受けますが、その裁判の陪審員みたいな存在だそうです。
せいぜい今のうちに極楽に行けるようお願いしておきましょう。 -
ゴールの別所温泉までな一本道です。
こんな気持ちの良い景色を眺めながらなので急ぎません。
晴れてきたので上田の町までずっと見通せます。 -
ということで、このコースは6年ぶりの再訪ですが初回以上に楽しめました。
塩田平は好きなコースのベスト5くらいには入ると思います。
信州の鎌倉は、観光地化した本物の鎌倉より良いのではないでしょうかね。
このあと、別所温泉編へと続きます。
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