2008/12/06 - 2008/12/06
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murenekoさん
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2008年12月、直島にアートな旅に行きました。
「直島」といっても、「地中美術館」がある・・くらいしか知らなかったのだけれど、離島巡りをする中で、旅人に何度か名前を聞き、行きたくなってきた。調べてみると、夏のシーズンや3連休になると、美術館が入場制限される位の人気の島らしい。
平成20年12月6日、ややシーズンオフになったのを見計らって、直島へ。瀬戸内海に浮かぶ島ではあるけれど、この頃は本州でも暖かい日が続いており、寒さは大丈夫だろうと思っていた。しかし、この日は大寒波直撃で気温は0度近く。震えながら島を巡ることになった。
新幹線で、京都駅から岡山駅へ。そこから在来線で、茶屋町(大阪ではない)経由で宇野駅へ。宇野港から、フェリーで約20分で直島に到着。京都駅7時頃発で、直島には9時42分着。帰りのフェリーも20時30分頃まであるので、がんばれば島を一周して日帰りも可能かなと思ったけれど、島時間を味わうために一泊することにした。
まずは、地中美術館にGO!
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岡山の宇野駅で降りると、心なしか女子率が高くてテンションが上がるなぁ。ベネッセの美術館と地中美術館があり、どちらかといえば、女性に人気の島みたい。それにしても寒い。
宇野駅前にあったセクシーな?像。テンションが上がるなぁ。それにしても寒い。 -
宇野駅から数分歩き、宇野港でフェリーを待つ。車もバシバシ運ぶでかいフェリーだけれど、運賃は片道280円(往復540円)と格安。デッキに出て、島々を眺める。それにしても、寒い。20分ほどで、直島の宮之浦港に到着。なんと、いつも行っている屋久島の港と同じ名前!何かご縁を感じるなぁ。
港では、フェリーの到着に合わせて、町営バス(28人乗り)が運行しているけのだれど、乗り換え時間は5分もないので、ウロウロしていたら乗り遅れてしまう。
ちなみに、「海の駅なおしま」を設計したのは、建築家の妹島和世・西沢立衛の2人による建築ユニット『SANAA』(「金沢21世紀美術館」の設計など)。 -
雨さえ降らなければレンタルサイクルを借りようと思っていたので、バスには乗らず、港の横にある、草間彌生の「赤かぼちゃ」(2006年制作)の中で休憩。昔、六本木ヒルズに「草間彌生展」に行って以来の草間作品との再会。
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ところどころ穴が開いていて、中に入ることもでき、この穴から差し込む光が水玉のように作品内部に映って幻想的。
この丸い光に手でハート形を作るとピンクのハートの写真を撮れるのだけど、気づかなかった〜。 -
赤かぼちゃ、青かぼちゃ、黄かじょちゃ!(言えてない)
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しばし、赤かぼちゃの中で遊んだ後、今日泊まる予定の港近くの民宿で自転車を借りる。2008年8月にオープンしたばかりの「Little plum」という新しい宿で、通常料金素泊まり3200円(予約なしは3500円)のところを、冬期間の特別料金2,500円で泊まることが出来た。10泊〜20泊くらいしてもベネッセハウス1泊より安いくらいでリーズナブル。
「つつじ荘」のパオにも泊まりたかったのだけど、12〜2月はやっていないとのこと。まっ、やっていても寒くて無理かもしれない。 -
寒風吹き荒れる中、通常とは逆に、島を反時計回りで「地中美術館」を目指す。自転車だと、港から20分くらい。地中美術館のある山のあたりはきつい坂道になっており、すぐに漕ぐのをあきらめて自転車を押して歩いた。
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地中美術館の前を通り、チケットセンターまでチケットを買いに行く。入館料2000円。ちと高いかな。
写真撮影禁止、大きな音を立てない、など注意事項を聞いて、荷物をロッカーに預けて、美術館まで歩いて行く。 -
「地中美術館」は、平成16年に安藤忠雄の設計により建てられ、その名前のとおり、建物のほとんどが地中にある。
シーンとしたでっかーい建物を、そろそろと歩いて行く。休日だったけれど、メチャ寒なこともあって、観客も少なめ。建物や、真白な係員の制服を見て、映画『アイランド』(マイケル・ベイ監督)を思い出したり。
地中美術館についても何も調べずにいったので、中に何があるのかも知らなかった。 -
「地中美術館前の睡蓮の池」
まず、最初は「クロード・モネ室」。靴を脱いで、部屋に入る。何もない真っ白い部屋を通り抜けると、『睡蓮』を描いたモネの作品が四方の壁に4枚飾られた部屋に、係員のお姉さんが一人。
昔行った、「比叡山ガーデンミュージアム」にモネの睡蓮を模した池があったけれど、モネの作品に四方を囲まれる経験はなかなか出来るものではない。 -
あとから3人ほど他の人が入ってきたけれど、基本的には静か。ぐるっとモネを見まわしていると、ふっと、明かりが薄暗くなり、しばらくすると、またスーッと明るくなっていった。時間の変化とともに変わっているのかな、と思っていたら、部屋にいた30代と思しき女性が、係員のお姉さんに尋ね、これが自然光を間接照明で取り入れていると分かった。見る時間によって、同じ条件はないのだ。
クロード・モネ室<作品>
○『睡蓮』 1914-17年、油彩、200×200cm
○『睡蓮-柳の反映』 1916-19年、油彩、100×200cm
○『睡蓮の池』1917-19年、油彩、100×200cm
○『睡蓮の池』 c.1915-26年、油彩、2枚組、各200×300cm -
「バス」
モネ室を出て、真ん中にスリットの入った巨大な壁の通路を降りていくと、石灰岩を敷き詰めた三角形に庭に出る。スリットを見ながら、また来た道を戻ったが、このスリットの間には柱が一本もないのだ。なんだか不思議な空間だ。
モネ室の隣のジェームズ・タレル室へ。
まず、外から、六角形の光の物体が浮かんでいる様子が目に入る。『アフラム、ペール・ブルー』という作品で、近づくと、それは立体ではなく、光が当てられているものだと分かる。
隣の部屋にある『オープン・フィールド』は一組か二組ずつ入る作品のようで、まずはその先にある『オープン・スカイ』へ。 -
『オープン・スカイ』(絵ハガキ)
長方形の部屋の周りに座る場所があり、天井には、ぽっかり長方形の穴が開いていて、空が見える。
座って空を眺める・・という作品。モネ部屋にもいたお姉さんが空を眺めており、自分もちょこんと座って、空を眺める。この日は寒かったが、曇り空というほどでもなく、青空をバックに雲がすごいスピードで流れていく。10分ほど何も考えずに空を眺める。
これも季節や天気、時間によって、違う“体感”となるのだろう。「金沢21世紀美術館」にも同じようなのがあるらしい。
なお、この作品は、日が沈む時間に合わせて「ナイトプログラム」(予約制。500円。金曜日・土曜日のみ。夏期間は日曜も)を実施しており、日が沈んで暗くなっていく様子も見ることができる。
「ナイトプログラム」は、25人までの予約制で、2週間ほど前に予約しようとしたら、もういっぱいで見ることができなかった(一応、閑散期なのに・・)。
「ナイトプログラム」もさながら、夜の地中美術館を歩くのもよさげで、次は夜に行ってみたいな。 -
「宮之浦港前にあった何かの彫刻?」
最後は、『オープン・フィールド』。
前のカップルが出てきたあとに、中に入ると、係員のお兄さんが一人。
と、隣に先ほどから一緒のお姉さんがやってきて、二人で入ることに(館内、だいたい、同じ順路で、たいてい同じ人と一緒の時間になる)。
係員さんから、「階段を上った向こうにある光に向かって歩いていき、さらに向こうの部屋で、光に向かって歩いて行く。線のところから先に行くと音が鳴るので、そこから先に行ってはいけない」という説明を受けて中へ。
ソロソロと階段を登っていくと、光の向こうに真っ暗な空間、その先の映画館のスクリーンみたいな場所に青い光の長方形が浮かんでいる。
線の手前まで来ると、お兄さんが「あとはご自由にどうぞ」と言って、黙ってしまう。
じ、自由演技!? -
「直島の海」
隣のお姉さんはウロウロ歩いて回っているが、しばし、立ったまま光を眺める。いつか、女の子と来たら、「あとはご自由にどうぞ」と言われたあと、突然プロポーズしてやろうか、などと妄想したのはナイショ(笑)
映画館のスクリーンみたいな場所に青い光を映し出しているのかなと、そろそろと歩いて行くと、線のあたりで「ビー!ビー!」と音が鳴ってビックリ。「音が鳴ったら、そこから先に行ってはいけない」レベルではなく、おもいっきり「線を踏んだら、警告音が鳴るから行ってはいけない」じゃないか!
お姉さんが係員に、「あの向こうに行ったら、どうなるんですか?」と尋ねると、「向こうに落ちます」との答え。
光の向こうは、空間になっており、落ちてしまうんだそうだ。
この静かな美術館内で係員にしゃべりかける(「静寂」というのが正しい館内なので、ただの足音でもかなり響く)というのは、少なくとも小心者の自分には出来ないと思ったけれど、このお姉さんのおかげで、『睡蓮』も『オープン・フィールド』も、解説を聞くことができ、ラッキーだったかな。
ジェームズ・タレル室(作品)
『アフラム、ペール・ブルー』 1968年、プロジェクター
『オープン・フィールド』2000年、蛍光灯、ネオン管
『オープン・スカイ』 2004年、LED、キセノンランプ -
ウォルター・デ・マリア『タイム/タイムレス/ノー・タイム』(絵ハガキ)
タレル室を出て、進んでいくと、「地中カフェ」に到着・・って、あれ!?終わり!?
あと一つ、ウォルター・デ・マリア室を見つけられず、あわてて、図面を見てみると、先ほど引き返したコンクリート・スリットの奥から入るらしい。3人分の作品しかないのに、ひとつを見逃すところだった・・。というか、知らないで行くと、見逃す人もいる気がする。
コンクリート・スリットの道を下っていった先にある入口から、ウォルター・デ・マリア室へ。ここには、でっかい部屋の真ん中に黒い花崗岩で出来た球体がポンと置かれている。ウォルター・デ・マリアは10年ほど前に本で「ランドアート」の作品を見て以来の再会。 -
地中美術館を出た後、ベネッセの屋外アート作品を見に行く。まずは、少し離れた所にある三島喜美代『もうひとつの再生 2005-N』。
自転車を漕いでいると、何やらゴミ箱が見えてくる。遠近法を無視したそのゴミ箱がメチャクチャ巨大(4mくらい?)で、中には、スーパーの特売の特大のちらしが捨てられている(?)。
このゴミ箱の大きさは、後ろの桜の木の大きさに合わせたのだとか -
作者の三島喜美代さんは、焼きものに雑誌や新聞の紙面を転写した作品で知られる芸術家で、この作品は、隣の豊島で出た溶融スラグと廃土を使って、古新聞やビラ等をモチーフに制作されたのだとか。
他の屋外作品とは少し離れていて、地中美術館のチケットセンター及びベネッセミュージアムから、それぞれ徒歩20分程度。ここなら坂もきつくなくので、自転車でも来やすいです。 -
「宮之浦港前にあった、宇宙人みたいに見える椅子?」
正直、あまり意味が分からなかったが、じっと眺めていると、この球体に、周りの木彫りのほか、自然光を取り入れ、空が映り込んでいるのが分かる。
部屋の周りを金箔張りの木彫の彫刻3本が27組取り囲んでいる。当日は全く気付かなかったが、この木彫り3本の組み合わせ、階段の一番上のやつは、三角柱、四角柱、五角柱の3本だけで出来ていて、残りの分は、すべて違う組み合わせ(「三・三・五)とか「三・四・五」とか)で出来ているらしい。数学脳の人なら、27個ある・・というところで、この組み合わせに気づくんだろうか(というか、3×3×3やろ、笑)。
ウォルター・デ・マリア室(作品)
『タイム/タイムレス/ノー・タイム』2004年。花崗岩、マホガニー材、金箔、コンクリート -
ウォルター・デ・マリア室を出て、地中カフェへ。
「刑事コロンボ」でおなじみの「チリコンカルネ」があったが、ランチは外で食べようと思っていたので、本日のデザートであるケーキを食べる(500円)。外に出る所に座布団が備え付けられていて、外に出て、瀬戸内海を眺めながら食べることもできる。外に出たけど、あまりの寒さにすぐ戻る。
入口そばの地中ストアで、美術館のハンドブックとポストカードを買って帰る。
ケーキも食べて80分程度。ゆったりと現代アートを体感。あとは、いつか、「ナイトプログラム」を見てみたいな。 -
道を戻り、ベネッセの北ゲートをくぐって海岸におりていき、杉本博司『タイム・エクスポーズド 南太平洋 テアライ』を見に行く。
遠くの岸壁に一枚の絵が飾られているのだけど、何が描かれているか全く見えない。ちょっと引き潮だったので、海の中に入って岸壁の下の方まで行って、登る道がないか探してみたが、とても登れそうにない・・ -
一体何が描かれているのか気になる・・。トイレかな。「テアライ(手洗い)」だけに・・。
「エクスポーズド」って、どんな意味だったっけ?ちょっと、すみません?
・・それはエクスキューズミーだ!(Exposed=露出される)
私の壊れた脳細胞も「もうひとつの再生」されないもんだろうか・・ -
北ゲートに戻って、今回の旅のメインイベント「ネコバスのていりゅう所」を探しに。美術作品については、ほとんど調べていなかったけれど、これだけはどうしても行きたくて、事前にネットで調べて来た。場所については、あまり詳しく載っておらず、だいたいの当たりをつけての探訪。北ゲート前の道を右折し、車の迂回路である山道を登っていく。
ベネッセミュージアムと地中美術館の間の道はベネッセの敷地内にあり、ゲート内は宿泊者とバス以外の車は入れないので、車で迂回して行く道があるのだけれど、これが車以外には、とんでもない山道。自転車で猛烈スピードで突っ込んでいくも、3分であきらめて押して歩く。
繁忙期や連休は、自転車もベネッセ内に乗り入れることができないこともあるらしく、その場合、自転車の人は、ここの迂回路を通ったりするんだろうか? -
自転車を押して、「ネコバスのていりゅう所」を探すも、見つからない。そうこうしている間に一番高いところに着いてしまう。ネットに載っていた写真のバックに海が映っていたので、ずっと海側を見て来たのだけれど、ここから先は、だんだん海が見えなくなってしまう。急な下り坂をゆっくり降りていくも、結局見つからず、反対側の「東ゲート」に着いてしまった。
自転車で降りて来た僕を見て、ベネッセ東ゲートのおじさんが「ご苦労さん!」と声をかけてくれた。
もしかして、もう撤去されてしまったのかもしれない。もう一回、この山道を自転車で登り降りする気力もなく、失意のうちにベネッセを後にする・・。
気を取り直して、「家プロジェクト」へGO!
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