1988/02 - 1988/02
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みどりのくつしたさん
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バルセロナのスペイン語学校生活も、終わりに近づいたころ。
つまり、一緒のクラスの日本人学生は、そろそろ日本へ戻る。
彼は、日本の某大企業に就職が決まっていて、入社式に出なければならない。
僕は、バルセロナのインターナショナルハウスのスペイン語クラスがちょっとマンネリ気味。
といっても結局、クラスのレベルが低すぎるので、僕としては力を抜いていても着いていける。
これではダメだと思って、バルセロナの公立スペイン語学校の入試を受けに行った。
その下から2番目のクラスを受けたが、入学できなかった。
僕は試験には強いので、不合格というのは信じられなかった。
ただ、あとで聞いたら、無理もない話。
「一番下のクラスの人が優先で次のレベルに上がるので、下から二番目だと入学できる人はほとんどいない」とのこと。
それならそれで、またアンダルシアにでも旅に出るか?
と考えながら、その日は、ランブラス通りのマクドナルドの2階の窓際の席で、ランブラス通りを見下ろしていた。
「セルベッサ(Cerveza)」を飲みながら、「ポジョフリート(Pollo Frito)」をつまむ。
これを日本語にすると、「ビールを飲みながら、フライドチキンを食べる」という意味です。
オマケに「パタータスフリータス(Patatas Fritas)」も付ける(これはフライドポテトのことです)。
朝からビールを飲むのはとっても楽しい♪
日本人観光客らしい美女が3人、僕の近くに席を取った。
3人とも20代後半のOLさんっぽい。
その中の1人が僕に、「日本の方ですか〜♪」と声をかけてきた。
話を聞くと、彼女たちは日本からのツアーでスペインに来た。
今日は、フリータイムの日で、ミロ美術館に行こうと考えている。
ミロ美術館は、ランブラス通りから西へ入ったモンジュイックの丘にある。
モンジュイックの丘に登るには、フニクラつまりケーブルカーに乗る。
実際たいした距離ではない。
このころ、ランブラス通りの東側のゴシック地区はちょっと危険だという話もあった。
反対側の西側の地区も、それほど安全ではない雰囲気も聞いたような、聞かないような…。
というのは僕が試験を受けた公立スペイン語学校はランブラス通りの西側にあったから、行ったことはあるんだ。
夕方から夜にかけて、スペイン語学校のカフェでビールを飲んだこともある。
ところで僕は、バルセロナでスペイン語を勉強していても、特に観光してはいなかった。
記憶に残るところでは、ピカソ美術館へは何度か行ったことがあるけどね。
ピカソ美術館はランブラス通りの東側、フランサ駅の近くにある。
その美術館は豪邸を改造したような雰囲気の建物で、その建物自体が大好きだったからね。
ミロ美術館があるのは知っていたが、行ったことはなかった。
だったらこれは「一緒にミロ美術館をミロ!」という神のお告げではないか。
それに20歳代の日本人美女3人に頼られるというのは、一生に一度のことかもしれないし…。
このように海外個人旅行は楽しいことばっかりなんだよ♪
だって、東京の銀座を歩いていて、美女から声をかけられたら、それはリトグラフを売りつけられるだけだ。
新宿で声をかけられたら、ボッタクリバ−に連れ込まれるだろう。
ところが、バルセロナのランブラス通りのマクドナルドでは、素人の日本女性が3人も頼りにしてくれる。
そこで僕は、「途中が危ないかもしれないので、僕が一緒に行きましょうかっ!」と答えた。
僕を先頭にして後ろに女性3人が縦一列になって、ちょっと早足で進んだ。
というのは、確かにバルセロナは、危険がないことはないんだ。
実際、知り合ったばかりの女の子と別れたあと、その女の子がバッグを盗られたこともあったしね。
でも、たらたら歩かずに、スタスタと歩いていれば、土地勘があるのかと思われて危険度は低くなる。
僕たちが歩いていて、もし強盗が襲ってきても、こちらは女性3人に男性1人だ。
僕が走って逃げれば、強盗につかまるとしても女の子だろうから、僕はまず確実に安全だ。
特に危険な目にもあわず、ケーブルカーの乗り場へ到着。
ケーブルカーもなかなか和んだね。
モンジュイックの丘を歩いていたら、今朝郵便局で知り合ったばかりの日本人美女2人とすれちがったので、声を掛け合う。
思い出したが、この日は、日本人美女合計5人と出会って、親しく会話したんだよ。
こんなこと日本ではゼッタイにないよね。
だから、僕は、年配の男性には海外個人旅行を勧めている。
僕の第三弾「大人の海外個人旅行」には、「中高年旅行者は、海外では若い女の子にモテモテ」という項目があるくらいだ。
ただ「大人の海外個人旅行」は売り切れていて、入手が難しいです。
でも、がんばって買ったら、その努力の十倍くらい役に立つことが書いてありますよ♪
4人で、モンジュイックの丘にあるミロ美術館へ入っていった。
ミロ美術館にはミロの彫刻や絵画があって、建物も庭も興味深かった。
また、ほとんど人がいなくて、ガラガラだった。
最近は、バルセロナ近郊にある「ダリ美術館」が人気みたいだ。
また、近郊のモンセラートも人気らしい。
ミロ美術館は、今でもガラガラかもしれません。
混雑が嫌な人は、ミロ美術館へ行くことをオススメしておきます。
ミロ美術館へ来る途中、ミロ美術館の中と、彼女たちの話を聞いた。
彼女たちは日本からのツアーでスペイン旅行をしているとのこと。
そのツアーは、参加者のほとんどが中高年の人たちで、他に2組新婚がいる。
うーん、だから、ツアーというのは難しいんだよね。
ツアーの雰囲気というものが、参加者によってガラッと変わってくるものだから。
1人変な人が入るだけで、ツアーの感じがとても悪くなることもある。
また、1人面白い人がいると、全体のツアーが楽しくなることもある。
学生だけのツアーならば盛り上がるだろうし、高年齢層だけの落ち着いたツアーも安心できる。
でも、高年齢者のツアーに新婚が混じり、さらに若い女性がいるのでは、ちょっと問題かな。
この時代、ヨーロッパからスペインまで足を延ばすこと自体、ちょっとした冒険だった。
日本人OLさんがわざわざツアーに入る場合、スペインは「情熱の国」という期待を持ってたんじゃないかな。
「情熱」とは早い話、「セックス」の婉曲表現(euphemism)だ。
「情熱的な夜を過ごした」とは、「夜はずーっと、いろんな体位でセックスした」ということだ。
ところが、ツアーの中には恋愛対象になるような年齢の男性はいない。
ツアコンさんも、珍しくまじめな人で、エロくなかった。
また、町を歩いても格好いいスペイン人男性がナンパしてくれるわけでもない。
正直、ナンパして欲しいならば、トルコへ行けばほぼ確実にやってくれます。
シェムリアップ(カンボジア)のバイタクに乗れば、まずほとんどが夜中に誘ってきます。
バリ(インドネシア)のビーチを歩いていれば、ビーチボーイが次々と声をかけてくるのは有名な話。
インドでもパキスタンでもイランでも、日本女性がいれば、男性が口説いてくる。
ところが、スペインではそういう話は聞いたことがない。
だから、彼女たちはエッチを求めるにしては、行き先を間違えていた。
ツアーに参加して現地男性とのエッチを求めるのは、ちょっと強引だけどね。
ツアーの中で目に付くのは、新婚旅行のカップルがべたべたしているところ。
これでは20歳代の健康な女性が欲求不満になるのも当然だ。
僕も離婚が原因でヨーロッパへやってきたわけだから、女性の心理はよくわかっている。
女性の大好きなディープな話には乗ってあげられる。
一緒にミロ美術館を見たら、食事くらいをするのは当然。
僕はランブラス通り近辺の安いレストランはよく知っている。
4人で僕の行きつけのレストランに入り、同じテーブルに着く。
コースの昼定食を取って、別にワインを空ける。
僕は旅先で、一歩踏み込んだ、ディープな話をするのは、お得意だ。
まあもともとエッチ話をする性格なんだよね。
「ツアーに新婚カップルがいると、朝は、新婦は肌がつやつやしてませんか(笑)?」と話を広げる。
「バルセロナには格好いい男性も多いですが、たいていはゲイなんですよねー」と、バルセロナを代表して謝罪する。
「男女の仲というものは、セックスしているうちは大丈夫なんですよ」と、体験談を語る。
「世の中は、どんな奇麗事を言っても、結局はセックスなんですよねー」と、深遠な哲学を披露する。
「OLさんだと、社内恋愛が大変じゃなかったですか?」と、相手に話を振る。
男性2人と付き合っていた告白を聞けば、「男性2人を入れて、3人でエッチしたらキモチよかったのに。惜しかったですね」と、アドバイスする。
話は進んで、「恋愛とは関係ない純粋なセックスが、現代人の求めているものです」と、断言する。
「愛だ恋だとわけのわからないことを言い出すから、セックスが楽しくないんですよねー」と、説明する。
「愛情がなければ、どんな体位でも出来ますからねー」と、告白する。
「もちろん愛情があって、いろんなことをするのが気持ちいいですけど…」と、修正する。
さらに、バルセロナの体験談を開陳した。
僕の泊まっているオスタル(安宿)で、毎朝「クー、クー、クー」という声がしていた。
それを僕は、同じオスタルに泊まっている白人のカップルが朝からエッチしている声だと考えていた。
「白人女は大声を出すと思ってたが、結構小さな声だね」と、ずーっと思っていた。
ところが最近になってやっと、「アッ、これはハトの鳴き声だ」と気が付いた話。
「人間、エッチなことばかり考えていると、ハトの鳴き声までセックスの声と間違えちゃいますねー(涙)」と、笑いを取る。
こうして僕はOLさん3人に平等に話を振って、場を盛り上げた。
夕方になってきたので、そろそろお開きの時間。
ところで、読者の皆さん、OLさん3人は、僕に声をかけた。
それをきっかけに、僕は3人とミロ美術館へ行った(交通費や入館料はそれぞれが払った)。
また、僕の行きつけのレストランへ連れてきて、面白い話をした。
普通はここで、OLさんが「お世話になったので、ここの会計は私たちに持たせてください」というのが常識だよね。
ところが、このOLは「今日は、ミロ美術館にも一緒に行ってくれて、食事もおごっていただいてありがとうございました」と言うんだよ。
僕は目の前が真っ暗になった。
僕が日本を出たのが1987年9月で、この話は1988年の2月。
日本を離れていた半年弱の期間に、日本女性の常識はどうなってしまったのだろう?
ただ、いま話を書いていて理解できたのだが、この時代は「バブル絶頂期」だった。
この時代のOLさんたちは、「男性からおごってもらうのが常識」になっていたのかもしれない。
説教しておくが、女性が「男性からおごってもらうのを常識」にしていると、人生を間違ってしまうよ。
ただ僕は、「女性からおごってもらうのが常識」の人間なんだけどね(笑)。
そのときはさすがの僕も、「あなたたちがおごってくれるのが常識じゃないですか!」とは、言えませんでした。
僕は、「ワイン代だけは僕が払うから、あとの定食代はワリカン」というところまで妥協した。
としても、一人当たり7百円くらいだったんだけどね。
日本だと、安くても1人5千円はするだろうから、この時代のスペインは本当に安かったんだよ。
さて、僕はこれで別れて、またバールへでも行って、1人で飲みなおそうと考えていた。
ところがこのドあつかましいOL連中は、「ホテルまで歩いて戻るので、一緒に行って欲しい」と言うんだよ。
そこで世界旅行者みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)は、どうしたか?
それは次回のお話「OL3人にホテルで迫られ、世界旅行者絶体絶命!」でお楽しみください。
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/europe/miro_museum.htm
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