2009/02/11 - 2009/02/15
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ちゃおさん
コンドイ浜も観光スポットになっているから、何人かの観光客も浜遊びしている。それでも十数人程度。冬の沖縄は、団体を除くと、静かなものである。
今まで歩いてきた時間は僅か15分ほど。先を見るとまだ砂浜は続いていて、又々無人の境地。兎も角、この浜を時計回りに歩いていけば、いずれ船着場には着くに違いない。天気も良いし、全く迷うこともない。
波音も風音もない、殆ど動きのない無人の白浜を歩き続けることの気持ちよさ。贅沢な時間。誰にも邪魔されない自分一人だけの世界。燦々と降り注ぐ太陽。遠くの島影。音も立てず水面を滑っていく遠方のフェリー。
近づくにつれ、先方の岬と見えた出っ張りは、人工の埠頭で、水面すれすれのコンクリートが辛うじて水面上に浮かんでいるようだった。
ここは西桟橋。左に見える大きな島影は西表。その手前の小浜島。
琉球王朝の頃、人頭税に苦しむ島人は、土地の痩せた竹富では稲作が出来ず、この西浜から小舟に乗って西表に渡り、そこで農作地を開拓し、稲作等をしていたとのことである。
その昔向い島とサバニで行き来していた西浜も今はコンクリートの埠頭になっているが、逆に今は誰も利用する島人はいない。歴史の皮肉とでも言おうか。
振り返ると、コンドイ浜、コンドイ岬も遥か先。西桟橋で小憩し、昔の島人の苦労を思う。
更にこの先、波止場までは残り半分もない。歩いていると初めて釣り人に会った。聞くと、去年まで東京に住んでいたとのこと。魚籠を覗くと何も入っていない。
「今日はダメですね。イカが釣れるんだが、潮が良くない。今引き潮で、本当はもっと喰らい付くんだが、魚はどこかへ行ってしまったらしい。」
真にのんびりしたものだ。浦島太郎ではないが、喧騒の東京から逃れ、一日のんびりと釣り三昧。太公望ではないが、人生にはこんな生き方もあるのだろう。
更に歩くと、今度はアーサ採りの人。波打ち際で、腰をかがめしきりに海草を選っている。まだ時期が少し早く芽がまだ小さいそうだ。
「こういう色の濃いのはダメ、食べられない。こっちのこういう色のでないと採れない。これこれ、これがアーサ。」
そう言われてみても素人には皆目区別も付かず、「ああ、そうですか、中々大変ですね。」と言葉を交わす以外になかった。
島の人々。僅か二人の島人にしか会わなかったが、よきすなどりとああさどり。
旧暦3月3日の浜下りももう間もなく。その頃は、この浜辺も大勢の島人で賑わっていることだろう。
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前方に岬と見えた島の出っ張りは近づくとコンクリートの埠頭だった。
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振り返るとコンドイ浜、コンドイ岬は遥か後方になっていた。
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西桟橋。前方の島影は西表島。その昔、この浜から小舟に乗って、西表まで畑を耕しに毎日行っていた。
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その辛苦の歴史を示す解説板。
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栄養豊富な海。多くの海草が打ち上げられている。
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浜辺に咲く野生の「ゆうな」だろうか。
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この島は隆起珊瑚礁で出来ていると思っていたが、何か溶岩の痕もあるようだ。溶岩に閉じ込められたシャコガイの貝殻。
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イカを釣る人。今日は凪で、釣果は芳しくなかった。
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フェリー乗り場に近づくにつれ、磯も穏やかになる。
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あおさを採る人。まだ季節が早く、収穫は少ないようだ。
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