旧ユーゴを巡る旅：サラエヴォ編

2009/02/09 - 2009/02/09

航空券が安い＆ユーロ安という理由で真冬のヨーロッパへ。以前から行ってみたかった旧ユーゴの国々を周りました。スロヴェニアでは中国で友達になったスロヴェニア人カップルのうちにホームステイ。

日本からはオーストリア航空でベオグラードinのリュブリャナoutにしました。

旅程：
2/7(土)　ベオグラード（セルビア）に夜到着
2/8(日)　ベオグラード観光、夜行バスでサラエヴォ（ボスニア・ヘルツェゴビナ）へ（8時間）
2/9(月)　サラエヴォ観光、午後モスタルへ（バスで3時間）
2/10(火)　モスタルからドブロヴニク（クロアチア）へ（バスで3時間）
2/11(水)　ドブロヴニク観光、夜行バスでザグレブ（クロアチア）へ（11時間）
2/12(木)　ザグレブ観光、日帰りプリトヴィッツェ（片道2時間強）、夜リャブリャナ（スロヴェニア）へ（列車で2時間20分）　
2/13(金)　リャブリャナから日帰りブレッド湖、ボーヒン湖観光
2/14(土)　リャブリャナ観光
2/15（日）リャブリャナ発
2/16（月）日本着

エリア サラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

サラエヴォは市内からかなり外れたセルビア人バスターミナルに到着。いまだにセルビア人地区とボスニア人地区で分かれているのだ。気温1度で雪がちらついていて寒い！とりあえず両替をしようと探すけど両替がない。近くのショッピングセンターのＡＴＭを試すけど使えなかった。どうしよう！英語もいきなりほとんど通じないし、外は寒いし途方にくれる。バスターミナルにあるカフェでボディランゲージで助けを求め、ユーロ紙幣をちらつかせているとお客さんの一人が両替をしてくれた。10ユーロで19.5マルカと歩き方にのっているのとほぼ同じレートだったのでよかった。早速両替したお金でカプチーノを飲み、戦略を練る。

バスターミナルから5分くらい歩いたところから出ているトローリーバス103番に乗り市内へ。チケットは1.6マルカ（約100円）。サラエヴォの町並みは意外と新しいビルが多くてきれい。30分位してオーストリア広場に到着。ここから川を越えるとバシチャルシァという旧市街。

渡った橋はサラエヴォ事件の現場。意外にきれいな橋で、あまりに小さくて驚いた。第一世界大戦のきっかけとなった狙撃事件が起きたところらしい。向かいに博物館があったけど今日は残念ながら月曜日で閉館だった。

まだ8時くらいなのでお店も全然開いておらず、閑散としているのだけど、小道にお土産やさんやカフェが連なる町並みは、ちょっと中東の雰囲気でいい感じだった。このあたりにモスクも沢山ある。

セビリという水のみ場からの街の眺めは最高！

サラエヴォは山に囲まれていて、家々が斜面にたっている姿はなんだかブルガリアのヴェリコタルノヴォを連想させた。広場に面したブレックやさんで朝ごはん。ひき肉の入ったブレックが3マルカ（約180円）。うーん、なんか高い。観光客価格？油っこいけどなかなかおいしかった。

それにしてもここはどこも絵になるなあ。

オフシーズンなのと、まだ朝早いので閑散とした通り。

マドラセ。これだけみるとイランみたい？

ユダヤ博物館を訪れる。セファルディというスペイン・ポルトガルオリジンのユダヤ人がサラエヴォにも沢山いるのだ。入り口でシャロームと挨拶すると、ヘブライ語はなすの？ときかれた。いや、話せるのはこんにちはと、ありがとうと、はいといいえだけです・・・・この人もユダヤ人でヘブライ語も話すらしい。こんなところでダビデの星やヘブライ語を目にするとは思わなかったので意外だった。入場料は2マルカ（約120円）。

旧市街は途中から急にヨーロッパっぽくなり、Miss SelfridgesやMangoなどの店が立ち並ぶ。そしてカトリック大聖堂も。ここも小さいながらにいろんな宗教の建物が集まっているんだなあ。

このあたりはとにかくカフェが多く、どこもおいしそうなケーキをショーケースに並べている。

まだ10時半だけど、ほとんど観光が終わってしまった私はカフェに入ってみることにする。3マルカ（約180円）のでっかいクリームたっぷりのケーキとエスプレッソを頼んだ。想像通り、砂糖がしゃりしゃりする大味のケーキだった。でもエスプレッソは本格的で1.5マルカ（約90円）。

カフェに入ったばかりだけどちょうどお昼だったのでお昼ご飯。なんかサラエヴォでは食べてばかり・・・こじんまりとしたビストロでローカルの男達で満席のところを発見。相席させてもらい、ビーフスープを頼む。これがものすごーくおいしくて感激！小さく刻んだ野菜とごはんも入っていて見た目よりボリュームもあるし、もちもちのナンと一緒に食べると絶品だった。

メニューはこんな感じ。スープは３マルカ（約１８０円）で、ほかの料理も良心的な値段設定。

大満足で店を後にし、１番のトラムに乗ってバスターミナルへ。途中スナイパー通りを通り、戦時中前線で取材をしていたジャーナリスト達が泊まっていたHoliday Innを目にする。時代は変わったなあ。

サラエヴォからモスタルまでのバスがちょうど１２時４５分にあり、それに飛び乗る。所要時間２時間半で１７マルカ（約１０００円）。イランのあとだと高い・・・

この旅行記へのコメント （4）

• バートンさん 2010/01/04 20:48:29

  途中まで同じルートになるかも

  wakabunさん、こんにちは。
  
  東京では雪は降らなかったんです。でもかなり寒かったですよ。
  12月中は暖かかったので尚更寒く感じたのもあるかなぁ。
  
  バルカンではベオ→サラエヴォ→コトル→ベオまたはその逆で回ろうかとおもっているんだけど、現地のバスの運行状況できめようかと思ってます。
  今回は目的地以外にもローマで途中寄港しようと思って。ヨーロッパ方面へ行くと何故かローマに寄りたくなっちゃうんですよ^＾
  だから、さにーさんは近いから声をかけちゃったの。
  って、近いって感覚が凄いよね。
  wakabunさんは3月に行くんですね。私もそちらへ早く行きたいです！
  
  サラエヴォって見た感じがトルコみたいですね。
  モスクもトルコにあるような形しているし。
  それにしても綺麗♪めちゃ楽しみ〜！！
  サラエヴォのセルビア側のバス停で降りることになったら
  私もユーロちらつかせてみます（笑）
  
  ばーとん

  wakabunさん からの返信 2010/01/04 22:17:05

  同時期に同ルート・・・

  バートンさん、
  
  同時期に同ルートですか！それは旅行記が楽しみだ〜。冬は寒いし人少ないけど、予約は全く必要ないし、きれいな景色を独り占めできていいですよ。コトル、私もいきたかったなあ。最近同僚が行って気に入っていました。
  
  >ヨーロッパ方面へ行くと何故かローマに寄りたくなっちゃうんですよ^＾
  
  中東方面に行くとイエメンに寄りたくなっちゃうのと一緒かな。でも気軽に寄れないのがかなしー。sunnyさんのところからローマも近いのか。あんなに分化は違うのに。うらやましい！
  
  > サラエヴォって見た感じがトルコみたいですね。
  
  そうそう、オスマンの雰囲気むんむんです。私はやっぱりハプスブルグよりもオスマンよりのほうが好きだったなあ。モスク、規模はトルコに比べたら全然ちいさいけど、雰囲気は楽しめると思いますよ。私も2月はチュニジアなので楽しみ。
  
  > サラエヴォのセルビア側のバス停で降りることになったら
  > 私もユーロちらつかせてみます（笑）
  
  銀行が開いている時間なら近くのショッピングモールにあるんですけどね。朝早かったりする場合は周りの人に頼むのがいいと思います。
  
  > 東京では雪は降らなかったんです。でもかなり寒かったですよ。
  
  今日帰ってきたら東京も結構寒いなと思いました。でもなんだかすごく明るいのびびっくり。向こうはやっぱり太陽が遠いし、どんよりした感じ。
  
  Wakabun

• haraboさん 2009/02/23 09:55:31

  絵になる街なんだ〜

  wakabunさん、こんにちは！
  
  サラエボはベオグラードに比べると風景がガラッと変わりますね。
  wakabunさんが書いていたように
  どこも絵になる風景が広がっています。
  
  ベオグラードでは英語は通じたようですが
  サラエボでは通じないんですね。
  しかも両替もできないとは・・・・
  ユーロちらつかせて両替とは笑いました。
  
  サラエボはオリンピック後の戦争で
  街はだいぶ壊されたように記憶していますが
  いまは、復興して戦争の傷跡もあまり残っていないようですね。
  
  harabo

  wakabunさん からの返信 2009/02/23 16:33:23

  RE: 絵になる街なんだ〜

  haraboさん、こんにちは。
  
  サラエボの旧市街はちょっとテーマパークみたいで楽しかったですよ。
  これで観光客だらけだとまさにテーマパーク！なんでしょうけど、幸か不幸かオフシーズンだったので静かでよかったです。
  
  ボスニアは今回周った中で一番遅れている印象を受けました。
  英語が通じにくいのもそうですし。
  両替できなかったのはセルビア人側バスターミナルで、すごく小さかったからだと思うのですが、それでも旅行客はいるだろうし、そもそもセルビア人はどうしてるんだ？って話ですよね。不思議だ。
  
  > いまは、復興して戦争の傷跡もあまり残っていないようですね。
  
  たまたま私が行ったところは残っていませんでした。でも郊外に行くとまだあるみたいですね。あと今回いけなかったのですが、オリンピックスタジアム敷地内に戦没者の墓地があり、そこにはおびただしい数のお墓があるようです・・・
  
  Wakabun