2007/04/29 - 2007/05/04
12位(同エリア25件中)
ゴリさん
マニアな旅、5日目。
当陽での遺跡周りに満足したものの、この荊州にも遺跡はわんさかある。なんといっても関羽が統治していた地だ。今日も張り切って周るぞ!
三国志データベース(河南省)
http://www.oct.zaq.ne.jp/afdlr005/page133.html
三国志データベース(湖北省)
http://www.oct.zaq.ne.jp/afdlr005/page137.html
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7時過ぎにおきて早速散歩。荊州城内のホテルだったので城内にある関帝廟に行ってみた。
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荊州の関帝廟は中国にある関帝廟のなかでも大きいほうだ。関羽が統治していたので当たり前か。
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金の関羽像があったが、暗くてあまり写らなかった。あまりに写真を撮っていたので、僧侶に怒られた。
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奥に行くとまた関羽像がある。
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さらに奥に行くと劉備、関羽、張飛の像がある。ここも暗い。
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そして近くにあった城壁へ。荊州も綺麗に城壁が残っている街だ。朝なので出勤ラッシュ。
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城壁の上に上ってみた。上るだけで5元もとられた。ぼったくりだ。
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城壁から見た関帝廟。りっぱな建物だ。
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荊州の城壁も見事だ。
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堀の外側には民家がある。朝から川で洗濯や歯磨きをしていた。
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道を歩いていると何かのゲームがあった。将棋じゃないか!?
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荊州城内を抜け出し、紀南城に向かう。ここは春秋戦国時代の遺跡だ。
紀山の南にあるためこう名付けられた紀南城は、春秋晩期(前689年)の楚の文王から、前278年に秦将白起に攻められ頃襄王が東方に遷都するまで、楚の都「郢」として、その年代としては最大の都城として栄えた都だ。東西約4.5Km、南北約3.5Km、城周辺が15.5Kmであった。 -
紀南城の城内だったところを歩いていると、普通の原っぱになっている。牛が草を食べたりでのどかだ。
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奥の方ものどかな田園風景が広がっている。
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次に行ったのが荊州市内地図に載っていた郢城跡。ここは前278年に秦将白起が紀南城を陥落させた後、秦がこの地を統治するために、郢城が築かれた場所だ。郡県の統治のために置かれた城なので、紀南城の約8分の1程度の広さである。紀南城から東南方向にあり、現在の荊州城からも比較的近い郢城鎮にある。
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そしてここにも牛が。しかも親子で。
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2300年近く前の城壁だが、まだ土が盛っており、城跡というのはわかる。城壁の上をぐるっと半周ほど歩いた。
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そして次が荊州城から離れたところにある点将台。関羽が兵の指揮を行い、赤兎馬を洗った場所と言われている。今となってはただのこんもりした小山だ。
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点将台の近くにある八嶺山古墳群。荊州上西北20Kmの八嶺山国家森林公園内に、楚庄王、楚康王など458座の古墳群がある。
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そして次の遺跡はこの中にある。
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雰囲気がでてきた。
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奥にあるのが漢関公馬ホウ泉。関羽と赤兎馬(関羽が乗っていた馬)関連の伝説に基づく遺跡。当陽で劉備が曹操に囲まれていたとき、関羽は劉備を救うためにここを通ったが、人馬は疲れ少しも歩けなくなった。そのとき赤兎馬が水を出そうとこの地を足で掘ったことに感動した山の神が石を割って泉を湧かせたという場所。なんでも遺跡になるものだ。
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この公道の周辺には関羽関係の遺跡が多い。この道を行ったり来たりしたものだ。
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これが落帽台。関羽が劉備を救うために当陽に向かっている間、焦っていたので馬を早く走らせていた。しかし、風が強かったので、関羽が帽子を落としてしまったという場所。関羽の信仰が強いのだろう、なんでも遺跡になってしまう。
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次に向かうはあのこんもりした山。
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アップにすると面白い形をしている。
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近くに行ってみると景色がよかった。遠くに塔が見える。
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そのへんを歩いていたおっちゃんがこの表示板の場所を教えてくれた。ここは換帽塚で、落帽塚で帽子を落とした関羽はここで帽子をかぶりなおしたと言われているところ。まー、後世の人たちがこじ付けで作った遺跡だろう。おそらく、換帽塚は帽子の形に似ていることから、関羽伝説とくっつけて命名されたものと思われる。ただ、この碑には全国文物保護単位と書いていたので驚きだ。
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荊州城外の遺跡をひととおりまわって荊州城に帰る。荊州城の北側にこの得勝橋がある。関羽が凱旋で帰ってくるときにここを通ったのでこの名前がついたようだ。
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ここから見る荊州城はなかなかのものだ。
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少し古くなっているが荊州城と書いてある。
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2重の門だ。
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門から街の様子を覗き見する感じ。
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これは大北門。ここを上るとまた金を取られるので下から見るだけにした。
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大北門のすぐそばに池がある。ボートも浮かんでいた。このあたりは三国公園もありまさに三国志のオンパレード。
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少し離れて大北門を望む。
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大北門からタクシーに乗って今度は南側へ。堀と城壁がとても美しい。
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ここには巨大な屈原像がある。
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南側に来たお目当ては張飛一担土というところ。民間の神話的な言い伝えに基づく面白い遺跡だ。関羽と仙女が城を作る競争を行うことになった。そのとき関羽を助けようと張飛がはるばる天秤棒を担いで築城のための土を持ってきた。しかし、張飛が到着したときには関羽がすでに勝っていたので、張飛は城外にその土を捨てたという場所だ。一旦とは天秤棒の両方の荷物のことを言うので、2箇所に土があるはずだが、現在は1箇所しか残っていないようだ。
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この看板に書いてあった張飛の顔がカッコいいのだ。
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荊州城の東南の角にある小東門。この城、唯一の水門であり、当時、この門から堀にでると、長江まで船で行くことができた。劉備が公安(荊州の南側で長江の南岸)の大本営にいたとき、船で荊州にやってきて、この城門からいつも登城したことから、公安門という名前がついた。
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公安門からの風景。中央右に屈原像も見える。
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城内には刑務所もある。
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ずいぶん遺跡を回ったものだ。これが(たぶん)東側の門。かなり大きい。おっちゃん、気をつけて渡れよ!
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遺跡めぐりに夢中で食事するのを忘れていた。気がつくともう15時で、かなりおなかがすいていた。ハンバーガーを食べる。
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今度は荊州城内を散策。城内はごみごみしてる。
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まだまだ遺跡はある。ここは病院の中にある関公削骨療毒地というところ。三国志演義によると、敵から受けた毒矢の治療を、関羽は華佗(医者)から受けることになっている。その様子が痛々しく、麻酔もなく肉を裂いて骨を削るというものであるが、豪の者関羽は客人と碁に夢中で痛がる様子もない、というものだ。「武将たるもの戦場で命をかけている、腕の1本の治療ぐらい麻酔なしで十分だ」と男、関羽のセリフをはく。その治療の場面を再現したものがこれだ。
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これが荊州博物館。ここの目玉は前漢文帝のころの県知事のミイラである(エジプトのミイラとは違う状態なので男屍と呼ばれている)。この屍体から発見された病原体が「日本住血吸虫」であり、赤壁の戦いで曹操軍に蔓延して敗北の原因になったという話もある。
ただ、閉館時間になっていたので中には入れず、中庭にあった関羽像だけ見に行く。 -
これが関羽像。荊州で関羽の像をいくつ見たのだろうか。ほんと信仰が深いのだろう。荊州博物館の中庭は三国志ミニテーマパークのようになっていた。
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荊州博物館の裏あたり。なかなか雰囲気のある小道だ。
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これが三国公園。三国と名前がついているだけで、中には像ぐらいしかないので入場料もいるし入らなかった。
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外から望遠で劉備、関羽、張飛の像だけ撮影。
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三国公園の横には骨董品街もある。そこの道沿いに三国志ゆかりのできごとが書かれている。これは諸葛亮の空城の計。
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まだ遺跡があるのだ。今までは荊州区だったが、沙市区というのがあり、三国公園からタクシーで20分ほどでいける。その沙市にある中山公園。荊州と沙市が合併して荊州市となったのだ。
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これが関羽が春秋を読んでいたとされる春秋楼。中には関羽の立派な像があったが、鍵がかかって入ることができなかった。関羽像のそばには麻雀卓がおいてあり地元の人が麻雀をこの中でやっていると思われる。
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春秋楼のそばにあった孫叔敖(そんしゅくごう)(前630年から前593年)という人の墓。春秋時代の楚の宰相だった人。だいぶ暗くなってきた。もう19時前だ。
この公園では、昨日の屋台で食べたおでんが悪かったのか、かなりおなか壊して、ちょー汚いトイレで用を足してしまった。人間おいつめられればどこでもトイレはできるもんだ。 -
沙市は長江に近いので長江のほとりに行ってみた。水上レストランもある。ここは万寿公園というところ。
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たそがれ時だしカップルが何組もいた。橋に中国の近代化を感じつつ、しばらくぼーっと長江の流れを見ていた。数年前の大洪水のときは、このあたりの水位が5m以上上がったそうだ。
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荊州賓館の裏側に日本語で書いている店があったのでいってみた。焼肉屋だ。
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大分からやってきたおっちゃんが店をやっていた。この近くで牛を飼いながら、ここで焼肉屋をやっているそうだ。しばらくそんな話を店主がしてくれた。がんばってほしいな。
これで長ーい荊州の遺跡めぐりも終わった。
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