２００８ダラムサラ紀行?チベット子供村ホームの子供たち

2008/10/16 - 2008/10/25

２００８年のチベット子供村のホームの暮らしぶりを撮影したくて出かけていった。

エリア ダラムシャーラー(インド)

ホーム９の夕方の光景。午後５時からホームの全員が席について、お経を読み始めました。お祈りの時間なんですね。夕食前のお祈りなのだと、ビデオを回し始めましたが、なかなか終わりません。暗記して唱えている子や、教本を見ている子もいます。

大きく口を開けて大きな声でお経を唱えています。いきなりはじめられたので、びっくりしましたが、この読経がなんと４５分続くのです。

この子供たちの暮らしを見て、初めて仏教国のチベットという実感を持ちました宗教教育の何者でもありません。日本とかけ離れた宗教意識です。子供のころから、宗教を教え込まれるのですから、チベットはイスラムの国家と似ています。どういうお経を唱えているかは知りませんが、次回は聞いて見たいです。キリスト教の修道院の暮らしも１週間で詩篇を全部読み上げるのだそうですが、日本人は教育に宗教が入り込まない俗世的社会で、中国と似ているでしょう。中国の共産主義では宗教はアヘンだというマルクスの教えを教条的に教えていますから。それでも北京にはチベット仏教の有名な寺があります。

４５分も声を出して毎日読経をする。私も一度日蓮宗を奉じる企業で、毎朝３０分読経とお祈りをするという朝礼に参加させられましたが、耐えられませんでした。しかしそれが宗教なんでしょうね。子供らは御経を歌のように唱えて、リズムがあります。

５時４５分に一声高い発声があって、それを合図に夕食の支度が、行われます。食事の担当の子供以外は引き続き読経をして、午後６時に、声を合わせて読経を終えると、食事になります。
年長の子供が土間に座り、小さい子や女の子は長いすに座ります。

読経する年長の男の子。ラビヤン君に小さな地球儀をプレゼントしました。

この子も１３歳くらいになるのでしょうか。７年生です。ここのホームは７年生くらいが最年長さんお用です。

座る場所は決まっているようです。

６時前になって食事の支度です。

決して贅沢な食事ではありません。毎日同じものが出されるのです。朝はパン、昼はご飯、夜は蒸しパンです。

食事の時は話をしません。黙ってたべるのがチベットの作法です。

蒸しパンと肉の入ったキャベツ炒めとチャイで夕食はおしまいです。私も同じものをいただきました。

食事が済むとお掃除です。手分けして床を掃いたり、庭を掃除します。

夜に洗濯物を干したりします。

食器を洗って後片付けです。すべて６時３０分までに終えるのです。

ホーム９の寮母さん。TCVの卒業生なのだ。声が大きくて迫力がある。

ご主人と。夫婦で寮の管理人になっている人は少ないと思う。おとなしい旦那さんでした。

６時３０分から、１時間自習の時間。小さい子供は午後７時３０分には就寝します。大きい子はさらに１時間勉強をして、午後８時３０分には寝ることになっています。電機が乏しいので、夜８時３０分になるとほんとに周囲は真っ暗になります。
子供たちはチベット語、英語、算数、科学などの教科書を開いて勉強しています。小さいときから毎日、学校とホームで勉強しているのですから、驚きです。こういう生活は親も望んでいることだし、子供たちもわかっているようです。
この夜の暮らしぶりをビデオに撮りました。YouTubeに公開しています。
http://jp.youtube.com/watch?v=SmL1w5oD7NA&feature=channel_page
こちらをご覧ください。