2008/03/26 - 2008/03/27
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tetsu60さん
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屋久島にはず〜っと以前から一度は行ってみたかった。 特に縄文杉にはあこがれていた。 しかし屋久島は雨が多い、いつ行っても雨に降られるという話を聞いていたので、ちょっと敬遠して今に至っていた。 たまたまツアー冊子を見ていたら屋久島へのツアー募集の記事が出ていた。 3月下旬なら時期的にもまずまず、雨に降られたらやむを得まいと腹をくくって行くことにした。 ただし、縄文杉までは片道5時間、往復10時間の山登りと聞いて、諦めた。 結局紀元杉までのツアーにのっかることにした。 このツアー、福岡からバスで鹿児島港まで、そこから屋久島まで高速船、片道7時間ほどかかる。 いささか疲れる旅。
3月26日(水) 福岡→鹿児島港→屋久島宮之浦港→千尋の滝
福岡を朝7時20分発、途中休憩を挟みながらひたすら九州自動車道を鹿児島まで。 鹿児島から高速船で屋久島の宮之浦港まで2時間半。 船中で昼食をとって宮之浦港に午後3時頃到着。
屋久島は大隈半島南端から約60km南南西にある面積約500k?、周囲約130kmの島である。 人口は約14000人。 屋久島ではひと月に35日雨が降るといわれるほど雨が多い。 年間雨量は平地で約4000mm、山地で約8000mmといわれている。 島の中央部には九州の最高峰1936mの宮之浦岳をはじめ2000m近い山々がそびえている。 冬には60cmもの積雪もあって春先まで雪は解けない。 そのせいもあって安房川をはじめ何本もの川が流れていて、水に不足はない。 植生は亜熱帯にありながら亜熱帯から亜寒帯地方までの幅広い多様な植物が混在している。 そして世界遺産は屋久島の実に20%に及ぶ約100k?の自然林。
幸い天気は曇り、バスで千尋(せんぴろ)の滝まで、約30分。 千尋の滝は鯛川の下流にある。 落差は約60m、この滝は長さ約250m、高さ約400mに及ぶ花崗岩の一枚岩を流れ落ちる。 かなり離れた展望台から見るが、一枚岩が大きすぎるため滝が小さく見える。
バスでホテルへ。 ついたのは午後5時過ぎ、まだ時間があるのでホテルの横にウィルソン株をそっくり模したものがあるとのことで見に行く。 ウィルソン博士が発見した株をコンクリートで作ったもの、さすがに大きい。 なんでも樹齢3000年、根周り32m、胸高直径40m強、中は10畳敷きくらいの空洞、方広寺建立のため秀吉が命じて切らせたそうだ。
3月27日(木) 紀元杉→ヤクスギランド→宮之浦港→鹿児島港→福岡
今日朝から天気は晴れ。 紀元杉までバスで約1.5時間。 島の北にある宮之浦から安房まで約30分、そこから山道に入って自然林の中をつづら折れが続く。 道路は世界遺産地域のすぐ外側を走っている。 ガイドの話では樹齢300年以下の杉は「地杉」、樹齢1000年以下の杉は「小杉」、樹齢1000年を越えて始めて「屋久杉」と呼ばれるそうだ。 自然林は杉だけではない。 栂、山桜、楓、リョウブなど結構目に付く。 杉ではところどころで「白骨樹」に出会う。 樹皮がはがれて樹が白くなっているが、まだ生きているそうだ。
紀元杉に到着、この頃から天候が怪しくなってきた。 観光客も大勢来ていた。 さらに観光バスが詰め掛けてくる。 紀元杉は樹齢約2000年といわれている。 高さ約20m…落雷か何かで樹は折れたそうだ…胸高直径約2.5m。 杉としてはやはり大きい。 着生樹が多い。 ヤマグルマやヒノキだそうだ。 樹の周りを一回りするが、人が多く立ち止まるのも困難。
紀元杉を見てヤクスギランドへ。 ここでは自然林の中をハイキングする。 ハイキングのコースは何本かあり、われわれは50分コースを行く。 このときから雨が降ってきた。 傘を差しての散策となった。 ヤクスギランドの入り口に鹿がいた。 野生の屋久鹿…少し小型の鹿…だ。 大勢の人がいるにもかかわらず、じっとしていて逃げない。 あまり人を怖がらないらしい。 入り口を入って鬱蒼とした林というか森の中、散策路はしっかりと整備されていた。 いろいろな樹が迎えてくれる。 杉はもちろん一番多い。 まず最初は栂のトンネル「くぐり栂」、栂の大きな枝だか根だか頭上をまたいでいる。 直径は1.5mくらいはあろうか、幹回りは5mを越えていよう。 そのほかにヒメシャラ、リョウブなどもあちこちに見かける。 低木(低木に見える)ではサクラツツジやヤブツバキ。 ヤブツバキは赤い花をつけていた。
今回の旅の目的のひとつは樹の根っこを見ること。 画題のひとつとするため。 折れた根っこや切り株、倒れた樹、次々に興味深い景色が目に入ってくる。 岩を抱いた根っこ、切り株更新…500年程前切り倒された切り株から新しい樹が生えたもの、写真を取りまくる。 いつの間にかグループの最後尾、添乗員が心配そうに付いてくる。 ここには川も流れていて、2本の支流も流れ込んでいる。
50分コースの折り返し点に仏陀杉がある。 仏陀杉は樹齢約1800年、樹高21.5m、胸高周囲8mの大きな杉、仏陀の顔に見える(?)ことから名付けられた。 帰りのコースにも面白い樹がある。 試し切り跡…300〜500年前木目を見るためためしに伐られた後。 双子杉…ひとつの根から2本の樹が出ている。 くぐり杉…根の間を立ったまま潜り抜けられる樹。 1日中でも見て回りたいほど面白い。
後ろ髪惹かれる思いで出口を出たときには幸い雨は上がっていた。 山道を1時間足らず歩いたが幸い小降りですんだ。
バスで宮之浦に戻る途中道端に野生の猿の群れに出くわした。 道端の草むらの中に2、〜3匹ずつ、合計10匹くらい。 2匹一緒にいるのはたぶん親子だろう。 草むらの中でなにやら口にしている、葉か木の実か? 屋久猿だそうだ。 本土で見かける猿より一回り小さい。
宮之浦港に戻り、昼食の後高速船で鹿児島港へ。 バスで九州自動車道にのったときにはまわりはもう暗くなっていた。 福岡に付いたのは午後10時過ぎ。
お疲れ様。
以 上
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス
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