その１０―紀勢本線で伊勢へ―　青春１８きっぷで行く冬の紀伊半島の旅

2008/12/17 - 2008/12/17

紀勢本線の普通列車で伊勢を目指します。
長く遅い移動の旅路でしたが、それこそが１８きっぷ旅の魅力！
素敵な道のりとなりました。
伊勢で入ったイタリアンのお店でも素敵な光景が待っていました★

エリア 伊勢神宮(三重)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JRローカル 徒歩

新宮駅から１６時６分発の多気行き普通列車に乗ります。
多気まで３時間４０分という長い旅路です。

列車はすぐに熊野川を渡ります。
和歌山県から三重県へと入りました！

この向こうには七里御浜が広がります。
かつての伊勢路でした。

車内は帰宅する高校生達で賑わってました。
僕は平日の旅のほうが好きです。
それはもちろん、平日のほうが観光客が少なくて快適だから、というのもありますが、それ以上に大きな理由として、平日のほうが地元の人と出会う機会が多いから、というのがあります。
日曜とかだったら、通学する高校生と同じ列車に乗る、ということができません。
平日の旅の大きな魅力は、そこにあるのです。

だんだんと日が暮れてゆきます。

もちろん、高校生と同じ列車に乗る、というのはいいことばかりではありません。
というのも、尾鷲から乗ってきた高校生達のマナーの悪さは想像を絶するものでした。
床に座り込むのは当たり前、叫びまくる奴がいるかと思えば運転手さんをからかいに行く奴もいる。
傍若無人な振舞いの果てに、運転手さんがあれほど「ごみは持ち帰って」と連呼していたにもかかわらず、彼らが立ち去ったあとの車内はお菓子の袋などでごみだらけでした。
しかもその惨状を目にしても、女の子ですら誰一人としてごみを拾っていこうとする子がいないのには、ほんとに呆れました。

その後は快適な旅でした。
途中、紀伊長島駅で長く停車したので、ちょっと外へ出ました。

小さな町です。
旅館とかがあるくらいでした。

その後、三瀬谷駅でも長めの停車。
三重県の大台町に位置します。
日本有数の多雨地帯・大台ヶ原があることで知られていますが、雨は降っていませんでした。

三瀬谷駅は有人駅ではありますが、すごく小さな駅でした。

駅の近くを少し歩きました。
定食屋さんが二軒ほどあって、床屋さんもありました。

ふと気付きます。
たぶんこの町には、１８きっぷの旅でなかったら、一生来ることはなかっただろう…、と。
それに気付いたとき、小さな感動が心に生まれました。

次はもっと歩きたい♪

やっと多気に着きました！
でもなんかあっという間のようにも思えます。

さらに参宮線に乗り換えます。

伊勢市駅に着きました。

さっそく赤福の文字。
でも今日はもう遅いので、夕食を食べてホテルで寝るだけです。

伊勢市駅です。

伊勢も、意外に小さな町だな〜、って印象。
ネオンとかも少なめです。

神の町って雰囲気はじゅうぶんです。

建物の２階で、なにやら日の丸の扇子？を持って踊る人々の姿がありました。
ほんとに神の町だよ。

夕食に入ったのは「蔵でパスタ」というお店。
味噌とか醤油の醸造元がやってるイタリアンのお店です。
ここがすっごく良いお店でした！

席に着くと、店の人が「一つだけお断りなんですが」と言いました。
なんでも、奥の部屋で大学生のグループがパーティーをしていて、そのうちの一人が今日誕生日だとのこと。
で、その誕生日パーティーの演出で、少しの時間だけ店内の照明を消させて頂きたい、というので、全然いいですよ〜、と答えました。
しばらくすると、照明が消され、灯のついたローソクののったバースデーケーキが彼らのもとへ運ばれていきました。
そしてみんなでハッピーバースデー。
それを見ながら、なぜか僕も「おめでとう」と言いながら手を叩いていました。
なんだか幸せを分けてもらった気分でした。

頂いたのは、サラダやデザートがつくセット。
パスタは、肉味噌パスタにしました。
これは絶品の味です♪

アンケートをお願いされたので、書きました。
「雰囲気がとても素敵です！！また来たいです！！」と感想。
アンケートを出すと、誕生日の日にクーポン券だかを贈ってくれるみたい。
でも伊勢まで食べに来ないといけないんだよね（笑）。

ここはほんとにすごく良いお店でした。
この一年に訪れた店のなかでは、一番良かったかも。
次に伊勢に来たときも、また寄りたいです。

帰りにファミマで朝のサンドイッチを買ってから、ホテルへ。
神宮参道沿いにある、その名もビジネスホテル・サンドー！
４５００円と安値です。

明日で旅も終わり…。
ちょっと名残惜しさも感じつつ、夢の中へと入りました。
次は旅行記その１１です。