マレー半島縦断　２

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ホテルがツィンタワーだったのでチェックアウトして、荷物を旅行社で預かってもらうことにした。このホテルは朝食のバイキングの種類が多いところが良い。日本人のパックツアー御用達のようだったが、最近は日本人よりも中国人が多くなった。マナーが悪いのですぐわかる。

バスは夜７時発なので午後が丸々空いた。そこでワット・ポーでタイマッサージをしてもらおうと思い立ち、ホアランポーン駅から５３番のバスでチャイナタウン経由ワット・ポーへ。バス停はお寺の横にあることを知っていたので簡単に行けると思ったが、さにあらず。バンコックの都バスは経路が複雑で、頭で描いたルートとは違いぐるぐる回る。おまけにチャロエン・クルン通りがバンコック名物大渋滞。昼の１時なのにである。
チャイナタウンを抜けたった３ｋｍを１時間かかった。

ワット・ポー前回はタイ人専用口から入ったので入場料を払わなかったが、今回は外国人専用入り口から入ったので２０Ｂ払う。有名な金の寝釈迦仏、補修が終わり全体を見ることができた。このあと、マッサージ学校へ、ところが残念お休みだとさ。混んでいると予想して３時間時間を作ったのに。
仕方が無いので、本堂へ行き、金色のご本尊様と２時間にらめっこ。外は暑いけどお寺の屋根が高く中は涼しいので、エアコンが無くても十分しのげる。壁を背に半分うたた寝。寝釈迦堂と違ってこちらは静か。時々お登りのモンクたちが集団で訪れる程度。

５３番のバスで帰る。ところがうっかり内回りに乗ってしまったので駅へは行かず、終点のクルン・カセムまで行ってしまった。聞いたら駅へは反対の外回りに乗らなければならなかったようだ。この５３番は便利だ。ホアランポーン駅、中華街、王宮裏（タ・チャン桟橋）、カオサン近くのプラ・アチット通りを経由する。

夜７時、駅横からダブルデッカーのエアコンバスに乗る。小さな毛布が配られる。席の頭のエアコンの吹き出し口が壊れている。これが後にひどい目にあうことになる。出発するとすぐ高速に乗り、バン・コレムの斜張橋を渡り３５号線へ、快適。反対車線は大渋滞。日暮れた道を一路西へ、いつしか寝てしまった。

あまりの寒さに目が覚める。エアコンがきつく、みんな吹き出し口を閉めているため、壊れている僕の頭の吹き出し口から、冷風が猛烈に体に当たる。紙を当てても飛ばされてしまう、参った。
１２時に休憩のため食堂に寄る。乗客全員が体を温めにバスを降りる、変な話だ。体操をして暖めている人もいる。
吹き出し口へは、少し厚手の紙があったのでそれでふさぎ、長袖一枚と小さな毛布でやっとしのぎ、また少し寝る。結局最後には紙も曲がってしまい役に立たなくなって、ガタガタ震えながらスラッタニのツーリスト前へ５：４０到着。ここまで１０時間。
ここからサムイ島へ行く人、さらに南へ行く人に分かれる。６：５０出発、トヨタのマイクロバスに押し込まれる。１０；５０ハジャイのツーリスト前へ着く。

バターワースへは１２時半発との事なので、近くのマーケットへ行ってみた。バンコックと違って、みんなのんびりしている。ここでも働いているのはおばちゃんたち。親しみやすい町だ。
ツーリストの職員、ちっちゃくて可愛い。

タウンエースに１０人詰め込まれて出発。これで２００Ｂもふんだくるのか。４号線を南へ走ること１時間半、マレーシアとの国境へ。タイの入国規則どおり空路入国陸路出国なのでツーリストビザで入国したのに別室へ連れて行かれる。６０日有効なのに５日で出国はおかしいと考えたか。上席オフィサーの署名をもらって再手続き、やっと出国。５分走ってマレーシアの入国事務所へ、すんなり入国。バターワース駅近くで下ろされる。午後５時２０分。ハジャイから３時間ちょっとで到着。

列車は２１時発なので、日暮れも近いがペナン島へ渡ることにした。トランクを預けるところが駅には無いが、テナントのツーリストオフィスの前なら置いても良いとのことで、ちょっと心配であったが、治安状況も悪くなさそうなのでそうすることに。
マレーシアの通過を持っていなかったので駅横の新聞売り場で両替する。７００バーツが６５．１０リンギットだった。歩いてフェリー乗り場へ。０．６リンギット、３０分待って乗船、１５分の船旅。
日暮れのジョージタウン、灯台まで歩いただけでろくな写真もとれず。町の大衆食堂で夕食。１．５RM。味はまあまあ。暗くなった海をフェリーでバターワースへ戻る。
隣のバスターミナルはにぎやかだが、駅は静かだ。それでも夜行列車に乗るべくぼつぼつ人が集まってくる。２０分遅れでハジャイからの国際列車が到着。スイッチバックしてメインホームへ乳腺。
クアラルンプールへの夜汽車の旅が始まる。

つづく。