ＪＯＳＡＮの「微笑みの国」　ウドンだより　1回目、「ロイガトーンの夜」

2008/11/12 - 2008/11/12

ＪＯＳＡＮは今年タイに移住して１０年になりました、今住んでいるウドンタニはＪＯＳＡＮがタイで住んだ、４番目の都市です。

順番で言うと、バンコク、コラート（ナコンラチャシマー）、パタヤ、そしてウドンタニです、こちらの多くの人はただの「ウドン」と呼んでいます。

ウドンは位置的には、東北部（イサーン）に属し、バンコクからは国道１号から国道２号に入り、コラートー＞コンケ―ンー＞ウドンー＞ノンカーイ。の順でラオスに向かいます。

主な産業は稲作が中心です、人口は約４０万人で、市外にはウドン空港がありバンコクより１時間で到着します、バスでは約８時間、鉄道だと１０時間近くかかります。

タイは常夏と言うイメージが有りますが、１２月ー２月はかなり冷え込み朝方は１０度を切ることもあります、そして４月のタイ正月（ソンクラー）には４０度を超える猛暑も有り、比較的、季節に変化の有る土地です。

ウドン在住のＪＯＳＡＮの地域限定の「ウドンだより」楽しみにして下さい。

エリア ウドーン・ターニー(タイ)

「おおーい、ＪＯＳＡＮ、おおーい」ＪＯＳＡＮの毎朝の散歩道、家の側の用水路を一人の男性が、追いかけて来ます。

ＪＯＳＡＮが立ち止まると、家の飼い犬ハルとハナの２匹の子犬が嬉しそうに、シッポを振りながらその男性を迎えました。

その男性はＪＯＳＡＮの家のすぐ側に在る、学校の校長で
ＪＯＳＡＮと同じ年の、スパン校長でした。

スパン校長はいつも糊の良く効いたワイシャツを着てキリリとネクタイを締め、腕に金時計を付けている村ー番の紳士です。

「ＪＯＳＡＮはいつも朝が早いね」と言い肩お並べて歩き出すとすぐに「今日はロイガトーン（燈籠流し）の祭りなので生徒が燈籠を作るので陽子ちゃんと見に来ませんか」と話しかけてきました。

いつもの笑顔で招待されたので、丁度今日は嫁が朝７時になると父親と稲刈りに行ってしまうので、苦手な子守が楽になりそうなので、喜んでお受けしました。

陽子はいつも朝いとこ達が、学校に行ってしまうとー人寂しい思いをするので、今日は喜んで少し早いけれど２人で手をつないで、歩いて２分の学校に８時に出かけました。

丁度、校庭では朝礼が始まっていて、校則破りの男子生徒達がお尻をムチでビシリと叩かれていて、みんな大笑いをしていました。

陽子はいとこ達を見つけると、走っていとこ達の所へ行ってしまいました。

校庭には、日本と違い男子と女子生徒が別れて並んでおり何故なのかと思いましたが、すぐにその訳が判りました、今度は生活指導の怖い先生が女子生徒の方に歩いてきました。

先生の手にはハサミが有り女子生徒が皆,髪を押さえて少し後ろに下がりました、先生は女子生徒の中を見て周り５人位の生徒を前に呼び話をしています。

突然先生がー人の髪を切る真似をすると、男子生徒の方から笑いが起こりました、生徒を分けて居たのは検査をし易くする為だったのです。

呼ばれて前に並ばせられた女子生徒は、皆中学生でした
やはり女の子は年頃になるとオシャレが気になる物なんですですね。

先生はまた生徒の間を歩き始め、今度は服装のチェクを始めました、読者の方はこの写真を見て、タイなのになぜ防寒服を着ているのだろうと、思いでしょうが、今日の朝は気温が１４度しかなくかなり寒かったのです。

ウドンは１２月から２月までは朝夕かなり冷え込みます、しかし暖房器具などは、ー般家庭には無く、外で焚き火をして暖を取ります。

しかし、９時を過ぎるとかなり暖かくなり、上着を脱ぎ始めます、そして昼近くなると気温が３０度を超えるようになり、汗ばむようになりますー日で冬と夏が楽しめる、不思議な土地なのです。

貴方もー度、我が町ウドンに来ませんか、何も無い所で不便な田舎ですが、静かな自然の風景と、素朴な人情だけは自慢ができます。

そろそろ授業が始まる様です、中を見に行きましょう

「陽子、陽子、こっちにおいで」とＪＯＳＡＮは２歳８ヶ月になつた娘を呼びました、「トイレに行かせないと後が大変だ」と考えたのです。

陽子には今日は授業が始まっても、返され無い事を教えていたので、はしゃいでいます、。

校舎の側の木陰で先生達がミーティグを開いていました、先生達はＪＯＳＡＮの家の新築披露のタンブン（徳を積む）に来て頂いたので挨拶を交わしました。

ＪＯＳＡＮの嫁や姉妹がお世話になった先生ばかりです、

こちらの建物は小学５−６年生と中学１−３年生の校舎です。

こちらは幼稚園児と小学１−４年生の校舎です・

正門の左側に在るこの仏像は国民の９５パーセントが熱心な仏教徒のタイらしく各学校に必ず有ります。

生徒の殆どが登下校の際ワイ（祈り）をしています。

怖い話ですが公共のバスやタクシーの運転手もお寺の前を通る時は、ハンドルから手を離してワイをする国です。

こちらは正門から少し入った所に在る売店です、食欲旺盛な学生で休み時間はいつも大混雑です。

どれもーつ１−５バーツと安い物が中心です。

どこの国も子供達は買い食いが好きですね。

娘の陽子も出席を取って貰いました。

ＪＯＳＡＮの娘は少し緊張しています、陽子はここの学校に行く前にまだ２年半あります、その前に来年4月からお寺の幼稚園の年少さんに２年行かなければ成りません。

それが済んで初めてこちらの幼稚園の年長に入れます道は遠いですね。

先生にお断りして、写真を撮らせて貰いました、皆、緊張しています。

小学５−６年生に中学２年生が燈籠の作り方を教えています、バナナの葉を使い貴用に土台を作り飾りの部分もバナナで作り一番下に木の台をつけます。

燈籠の作り方で何処の出身か分かるそうです。なかなか難しいみたいです。

花も学校の庭の花を使います、赤い色が緑に映えて綺麗です。

この他に、ロウソク、お線香、お金などを、飾り付けるそうです、完成まで１時間位かけて楽しくおしゃべりしながら、作っていました。

土台には木を使い、ハッポースチロールの様に、流した場所を汚染しない様に考えて作っています。

こちらの先生達はＪＯＳＡＮの嫁の元先生であり、良き友達でも有ります。

ＪＯＳＡＮの娘の陽子はいとこのアイ姉ちゃんの横に座って大喜びです。

アイ姉ちゃんは、嫁の姉の長女で１０歳です、いつも陽子と遊んでくれるＪＯＳＡＮの大切なヘルパーさんです。

このおじいさん先生は、幼稚園の園長先生でとても優しい園長さんで、嫁のきようだい全員お世話になつたそうです。

この若い女先生は新任教師で、ＪＯＳＡＮに２年前に冬の北海道に行った事があると自慢げに話していました。

しかし寒くてもう２度と行かないと笑っていました。

休憩時間になりました、陽子と外に出て売店に行きました、陽子にせがまれコーラと携帯電話のオモチャを買いました、〆て１０バーツ（３０円）です。

タイは物価が安くて助かります、最近タイでは、日本でリタイアした夫婦ずれの人達が増えています。

贅沢しなければ飛行機代を別にして、２人で月貸しのアパートを借りて、１ヶ月１０万円で十分暮らせます。

観光ビザがあれば、２ヶ月と延長１ヶ月合わせて３ヶ月間ＯＫです、住居がー番お金が掛かるのでＨＯＴＥＬより家具付きのサービス、アパートメントをお勧めします。

そろそろ陽子がオネムの様なので、燈籠作りも見せて頂いたので、授業のお邪魔なのでここらで帰ります。

昼は嫁が帰るのでみんなで食べました。

昼食の後１０分、やはり緊張と疲れで陽子はダウン、お昼寝です。

陽子がお昼寝から起きたので、ＪＯＳＡＮの家でもロイガトーンに行くため燈籠を作りました。

嫁の妹と姉の家族とで、ワイワイ言いながらお爺ちゃんの家で燈籠を作りました。、

陽子は自分の燈籠に、庭に咲いている黄色の花を採ってきて飾り、得意になってます。

夕食の後みんなで近くのＪＯＳＡＮがいつも朝散歩する用水路に行きました。

ここは階段が有るので水面まで安全に行けるので、みんながここから流します。

陽子緊張の瞬間です、ロウソクとお線香と小さな花火に火を付けて流します。

いよいよ火が燈籠に付きました旨く流れるかな？

ヨ−シ、旨く浮いて流れて行きました、陽子は手を叩いて喜んでいます。

ＪＯＳＡＮは３年前の１１月パタヤの海岸で、８ヶ月の大きなお腹の嫁と、ウドンに新築した家に年明けに引越すので、最後となるパタヤのロイガトーンを、２人で海に流しに行った時の事を思い出していました。

パタヤのロイガトーンは、海岸に観光客の流す何千もの燈籠が漂い、空には大輪の花火が上がり、火を灯した大きな紙で出来た燈籠が、数えきれないほど夜空を照らしながら舞い上がる、幻想的な夜を思い出していました。

ＪＯＳＡＮは、ここには、夜空を彩る大輪の花火も、夜空に舞い上がる火を灯した燈籠も無いけれど、もっと素晴らしいものがここには有ることを、静かなロイガトーンの夜に知りました。

この旅行記へのコメント （6）

• c.makotoさん 2009/12/23 13:11:07

  はじめまして、お礼のカキコミにきまして

  　タイでの旅行記じゃなく、海外生活記や静岡の御殿場など
  見させてもらいました。今日はＪＯＳＡＮの「微笑みの国」　ウドンだより　1回目、「ロイガトーンの夜」を見て、
  タイにも灯篭があるのを初めて知りました。
  日本とは、形が違うんですね、タイの灯篭の方がいいように感じました。
  josanのブログを見ると、初めて知ることが多いのですが
  タイの女子学生って、日本と似たセーラー服なんですね、
  男は、日本のようなガクラン？？？？まさか！！
  あと、公共のバスやタクシーの運転手さんは、
  寺の前を通ると手はなして、お祈りって........
  まさか、バイク乗ってる人も走行中に通る時しませんよね？
  
  それでは、また来ます。
  
  
  
  

  josanさん からの返信 2009/12/23 15:10:42

  RE: はじめまして、お礼のカキコミにきまして

  > 　タイでの旅行記じゃなく、海外生活記や静岡の御殿場など
  > 見させてもらいました。今日はＪＯＳＡＮの「微笑みの国」　ウドンだより　1回目、「ロイガトーンの夜」を見て、
  > タイにも灯篭があるのを初めて知りました。
  > 日本とは、形が違うんですね、タイの灯篭の方がいいように感じました。
  > josanのブログを見ると、初めて知ることが多いのですが
  
  c.makotoさん書き込みありがとう。
  
  ロイガトーンは中国やタイの方が日本より歴史は古いみたいですね。
  
  > タイの女子学生って、日本と似たセーラー服なんですね、
  > 男は、日本のようなガクラン？？？？まさか！！
  
  男子は高校生までは、白いシャツに黒い半ズボンが公立の学校の制服ですよ、背の大きい高校生達が、半ズボンで居ると変な感じです。（笑）
  
  > あと、公共のバスやタクシーの運転手さんは、
  > 寺の前を通ると手はなして、お祈りって........
  > まさか、バイク乗ってる人も走行中に通る時しませんよね？
  
  両手は離しませんが、ちゃんと頭を下げて挨拶します。
  
  > それでは、また来ます。
  
  タイの田舎の話ばかりですが、また覗いて下さい。
  
  
  ウドンよりＪＯＳＡＮ。

• バートンさん 2009/11/09 21:47:55

  ウドンって良い所ですね

  josanさん、こんにちは。
  ウドンだより１回目を読ませていただきました。
  
  読んでいると私の子供の頃を思い出しちゃいました。
  学校の様子がそのまんまなんです。
  昔は先生の言葉は絶対で、規律も身だしなみも
  学校で正されていましたよね。
  ハサミで髪を切られるなんて今じゃあり得ないです。
  
  陽子ちゃん可愛い♪
  学校へ行って少しだけお姉さんの体験しちゃいましたね。
  いとこのお姉さんの隣で座っている姿がとても嬉しそう♪
  ２年後の学校がとても楽しみですね。
  
  ばーとん
  
  

  josanさん からの返信 2009/11/11 22:51:48

  RE: ウドンって良い所ですね

  > josanさん、こんにちは。
  > ウドンだより１回目を読ませていただきました。
  
  今晩はバートンさん、ウドンだより読んで頂き有難う御座います。
  
  > 読んでいると私の子供の頃を思い出しちゃいました。
  > 学校の様子がそのまんまなんです。
  > 昔は先生の言葉は絶対で、規律も身だしなみも
  > 学校で正されていましたよね。
  > ハサミで髪を切られるなんて今じゃあり得ないです。
  
  昔の日本の先生は怖い先生が多くて、ピリピリしていた者です、今は学生にバカにされて、威厳が有りませんね、 寂しい事です。
  
  昔の先生は恐い為りに、生徒の事を思い叱る先生が多く居て、生徒も先生を慕い付いて行きました、もう時代が変わり職業としての先生だけなのですかね？寂しい事ですね。
  
  > 陽子ちゃん可愛い♪
  > 学校へ行って少しだけお姉さんの体験しちゃいましたね。
  > いとこのお姉さんの隣で座っている姿がとても嬉しそう♪
  > ２年後の学校がとても楽しみですね。
  
  バートンさん陽子は今年の5月から街の幼稚園に通い始め、世間の荒波に揉まれて居ます。（笑）
  
  
  バートンさん、またブログに遊びに来て下さい。
  
  
  
  ウドンよりＪＯＳＡＮ。
  
  ＰＳ。
  ＩＳＨＩさんがバートンさんは大変な美人だと教えてくれましたよ〜。（笑）
  
  

  ishicameraさん からの返信 2009/11/11 23:30:17

  荒波

  JOSANさん　バートンさん　こんばんは。
  
  バートンさんはとっても美人だし、とってもやさしいんですよぉ〜。
  ”大好きでぇーす。”（赤面）
  
  スワイ・スワイ♪
  
  バートンさんの旅も写真も大好きなんですよぉ〜♪
  陽子ちゃんいもよろしくお伝えくださいね。
  
  
  がんばれ陽子ちゃん、荒波に負けないでねぇ。
  
  ishi

  josanさん からの返信 2009/11/13 01:26:44

  RE: 荒波

  > JOSANさん　バートンさん　こんばんは。
  
  今晩はISHIさん、ROMANさんのブログでバートンさんとのオフ会拝見しました、まるで姉妹の様に、仲が良くて良いですね〜。（祝）
  
  > バートンさんはとっても美人だし、とってもやさしいんですよぉ〜。
  > ”大好きでぇーす。”（赤面）
  >
  > スワイ・スワイ♪
  
  ISHIさんからもモザイクを消す様にお願いして下さい。（オネガイ）
  
  > バートンさんの旅も写真も大好きなんですよぉ〜♪
  > 陽子ちゃんいもよろしくお伝えくださいね。
  
  私はバートンさんのぺトラの写真に感動しました、今にもインデージョーンズが現れそうで、ドキドキです。
  
  > がんばれ陽子ちゃん、荒波に負けないでねぇ。
  
  我が侭な陽子は泣きながらも、我慢をして幼稚園の団体活動に慣れて来て居ます、−時はダメかと思いましたが、なんとか通い続けて居ます。（祝）
  
  ISHIさん、此れからも素敵な写真で、私達を楽しませて下さい。（オネガイ）
  
  
  
  ウドンよりJOSAN。