2008/10/24 - 2008/11/03
677位(同エリア1175件中)
カンチさん
観光旅行は・・・あまりしたことがない。
何を思ったか急に観光旅行がしたくなり、どこに行こうか?
モロッコ?エジプト?マチュピチュ?
マチュピチュへは歩いて辿り着くインカトレイルの存在を知った。
どうせ行くなら体感できる旅がしたい。
早速予約するが・・・・4か月待ち。。
雨季の入りくちなのでどうしようか悩んだが、行きたいと思ったときが行き時と思い、思い切って旅立った。
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ペルー・リマまでは・・・直行便はない。
行き方はいくつかあるが今回はコンチで(成田→ヒューストン→リマ)だいたい20時間。
その日のうちに到着。(時差は-14時間)
当日夜に到着。その日はリマに宿泊し翌日朝、すぐクスコへ行くためにまた飛行機に乗る。 -
クスコは標高3400Mにある。高山病予防のためにクスコから・・・(50キロぐらいかな)離れた高度の低いオリャンタルタンボの村(2400Mぐらい?)に宿泊した。
今回の旅の宿泊はすべてトイレ・温水シャワーがついている(30ドル程度)オスタルを使った。安いが十分清潔できれい。十分OK。 -
ここら辺は「聖なる谷」と呼ばれているインカ時代の遺跡がところどころに散在している。
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時間があったのでオリャンタルタンボの遺跡を見学。(40ソル=1200円ぐらい)
「おー目の前にインカの遺跡だぁ」って感じ
階段が・・・きつい。空気が薄いせいか?
夕方5時ぐらいに部屋でベッドに横になっていたら眠ってしまった。。
目が覚めて電気をつけようと思ったら・・・・電気がつかない。
「あれっ」「あれっ・・・」どうなってんだ?
まだ夢の中か?
雨の音。。
真っ暗の中手探りでドアを開けると・・・灯りが見えた。
オスタルの人が蝋燭を持っていた。
大雨で停電したらしい。。 -
停電の翌朝。
とてもいい天気。朝焼けに輝いた山に雲がたなびき、爽快。
翌日は車でオリャンタルタンボから徐々に高度を上げまたクスコへ。
途中、マラスの塩田とモライの遺跡を見学。
どちらも印象的。モライの遺跡はインカ時代の農業試験場という説があり一番上の棚田と下の棚田では何度も温度が違い。作物の試験に使ったらしい?らしい。
ここは行くにはバスなどの交通機関はなく、チャーター車でないと行けない。 -
マラスの塩田。
なかなか見ない景色。 -
一緒のドライバーさんはモライの村に出身で、時間があったたので村によってもらった。ドライバーさん(カルロス)のおじいちゃん、おばあちゃんがの家があり寄らせてもらう。
近くでパーティをしているので一緒に参加。
えらい歓迎された。(尚この村はスペイン語も通じない。ケチュア語Only)
・・・踊りまで踊るはめに。 -
クスコの街に帰ってきた。
・・・空気が薄い気がする。。
せっかくなので、町を散策。
坂道がおおく、はぁはぁ。
南米(ペルーその他)はスペインに侵略され、インカの街をぶっ壊し、その上にスペインが街を作ったため、どこの町にもアルマス広場というものがあり、そこを中心に街が広がっている。
クスコは世界文化遺産にも登録されている町。
スペイン風の煉瓦色の屋根が広がっている。
しかし、インカ時代の石組みをそのまま残し、その上に建物を作っているものもある。写真のカテドラルもそう。 -
通路の下の石組みもそう。
寸分の隙間もない。
ここまで精巧に作るのは・・・いにしえの技術を感じる。。
翌日からはインカトレイル! -
いよいよメイン!
インカトレイルはインカ古道を4日間歩いてマチュピチュを目指すというトレイル。
保護の観点で2003年?4年?より入山規制が入り、僕の場合予約は4か月待ちだった。
朝ホテルにツアーの迎えが来て昨日いたオリャンタルタンボ方面に向かう。
88KM地点で車を降り、今回のパーティの自己紹介。
アイルランドから来た30前後の屈強な6人組。イギリスから来た60代の老夫婦(奥さんはフランス人)。そして日本から・・・私(笑)
以上9人。それにガイドさん2人。ポーター9人(テントや食材を持ってくれる人)以上4日間の家族だ。 -
トレイルの受付を済ませ、いよいよスタート!
初日はeasyだと聞いていたけど・・・もちろん上りもありきつい部分もある。 -
歩いていると、ところどころに遺跡が点在し、ガイドさんが説明してくれる。当然英語なので半分もわからない。。けど。
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5時間ぐらい歩き、キャンプサイトに到着。
ポーターが先回りしてテントを張っておいてくれる。
自分は一人用の小さい黄色いテント。 -
ついた後、アイルランド人がサッカーをやろうという。(頭おかしい・・・こいつら。。)
信じられない体力。6時間歩ききってこの高所で。。
と言いつつも・・・地元の村の人たちと試合をした。 -
2日目は4200Mのピークハント。
キャンプサイトが3000Mぐらいだから1200Mを一気にCrying.Crying.Crying!!
途中2か所ぐらい水を売っているところがあり、そこを過ぎると3日目までもう補給所はなし。日本と一緒で高度が上がってくるに従って値段が上がる。最後は500MLペットボトルで5ソル(でも150円ぐらい) -
6時ぐらいに出発し11時ぐらいにはピーク(Dead Woman's Pass)に到着。
もう・・・・はぁはぁです。
実はトレッキングって筑波山ぐらいしか登った事がなかった。
きつさを表現すると筑波山登山×時間は倍×空気の薄さ・・・でしょうか。
ピークは風が冷たく、山の向こう側は一気にガスが立ち込めてきた。 -
そこからは一気に下り。
下りは楽かと思ったが以外と急坂。しかも岩。
キャンプサイト迄こりゃまたdown.down.down。
13時ぐらいにはキャンプサイト到着。
その日はトレックはそれで終わり。
その後は・・・・雨が降り出す。
夜テントの防水があまり良くなく少し雨洩りが・・・
何度かテントの天井を叩いて水を散らす。
気になってあまり熟睡できませんでした。 -
この辺でトレッキングの感想。
ほとんどのトレッカーはくるぶし迄のトレッキングシューズ。ステッキは持っていました。(欲を言えばダブルステッキがいいかも)
それと今回のトレッキングでは1番役に立ったのは・・・ジャジャジャーン。合羽です。ちょっと高いですがやはりゴアテックス製がいいです。蒸れないから。風があってもウインドブレーカーとして使えるし。
そしてキャンプ中はシャワーがないので薬用デオドラントペーパーを持参しましたが以外と使えました。
トイレは・・・洋式で便座なし。モモの筋肉を鍛えた方がいいです(笑)。これはキャンプサイトだけでなく、観光客が大挙訪ずれるマチュピチュも同じです(驚異)
日本人は今回の入山日参加中、僕以外にはもう一人女の子(日本からではなくヨーロッパ在住)を見かけたぐらい。 -
3日目は・・・・雨が降ったりやんだり。
そして行程中最も長い9時間ぐらい歩いたかな。 -
遺跡も3日目が一番多い。
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ガスっていて景色はあまり良くない。
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夕方ようやく雨がやみ、青空がのぞいてきた。
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けれどそんなことよりも日に日にパーティの仲間は仲良くなり休憩中や食事時、冗談を行ったりゲームをしたり、楽しく過ごせた。
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この日は最終日。ガイドのジョナサンが「今日のテントサイトにはホットシャワーがあるぞ!」と一同大盛り上がり。
今までは水道の冷たい水で頭だけ洗っただけだったので、さすがにシャワーが浴びたかった。
キャンプサイトに到着。
早速シャワーを浴びにいちもくさん!
並んでいる。前のブラジル人に聞くとシャワーはちょびちょびしか出ずしかもCold!
なんと!
でもこの日のキャンプサイトはトレイルをほぼ歩ききったということで自分のパーティ以外もほっとした、またはやりきったぞオーラが出ていてそのオーラがキャンプ全体を包んでいた。
翌日マチュピチュを目の前にし、各パーティとも打ち上げが開催された。
この日のキャンプサイトは宴会場的なところもありビールも売っている。
うちらのパーティはもちろん宴会場の真ん中あたりで大盛り上がり。 -
その後、ポーターさんたちと「お別れの儀式」をしチップをみんなで渡した。(一人60ソル=1800円ぐらい)
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ポーターさん達はこのトレイル中、たぶん一人30キロぐらいの荷物(中にはガスボンベを背負う人もいる)を背負い、テントを張り、食事の用意をし、後片付けもして、我々をいつも追い抜き、またテントを張り・・
超人である。しかもサンダルだったり・・・下りなど駆け下りていく。
いったい膝はどうなっているのだろう。ペルーはマラソンのオリンピック強化選手にすればいいのになどと思いながら歩いていた。チップも安すぎるんじゃとは思ったが、まぁだいたい相場があるらしい。
翌朝はマチュピチュに向け5:00出発! -
4日目
5:00起床
昨日は雨がやんだので今日のマチュピチュは期待が持てる。
歩き始めると途中で前が詰まっている。
マチュピチュへの入り口だ。
5:30に開くらしい。
開くまでまた冗談を言い合っている。
今日はジョナサンの遺跡の説明をアイルランド人が茶化して笑わせてくれた。
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そうこうしているうちにゲートが開く。
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勝手にすぐ着くと想像してはやる気持ちで気合い入れて歩いたら・・・太陽の門まで2時間かかった(笑)
来るまではここでマチュピチュが見えて「すっげー感動」ってなるはずが・・・
ん?「なんだおもったよりマチュピチュってちっちぇーなぁ」そしておもったより高い山に囲まれている中にぽこっと低い峰。それがマチュピチュの第一印象だった。
そこで記念撮影と思ったらまた雨が降り出し、感慨に浸る間もなくバタバタ。また合羽を着て・・・ -
そこからまた1時間程歩く。
そして・・・・よくフォトカードになっている場所にたどりつく。
雨はやんできた。
雲の間から姿を現したマチュピチュは・・・
おお!マチュピチュ!! -
マチュピチュに到着後、ガイドのジョナサンについて2時間ほど見学ツアー。(英語なので半分ぐらいしかわからないけど)そのころにはすっかりいい天気。
どこからともなく日本語もちらほら聞こえてきた。
さすがマチュピチュ。日本人の団体さんをけっこう見かける。
ジョナサンはちゃめっけたっぷりで、たぶん今回のパーティ中もっとも人気があるガイドじゃないかと思う。またもう一人のジョアンナ(女)は一人参加の僕をとても気遣ってくれた。 -
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今回ガイド、またツアーメイトにも恵まれとても楽しいトレイルだった。
今回の仲間とは昼に麓のアグアスカリエンテスで待ち合わせとなり、1時間程自由時間。適当に写真等を撮り、バスでアグアスカリエンテスへ(20分程) -
その後最後の打ち上げ。
4日間の家族に別れを告げ、抱き合って別れを惜しんだ。
みんな電車の時間はバラバラだったけど、その日のうちにクスコに帰る。
僕はと言えばアグアスカリエンテスに1泊する予定をしていた。
雨季の入り目ということで予備日を取っていたのだ。
(でももう十分サティスファクションだったのだが) -
アグアスカリエンテスではウルバンバ川沿いの30ドルほどの安いオスタルに宿泊。
でも清潔で中庭もあって必要にして十分。 -
翌日はまたバスに乗ってマチュピチュへ。
ゆっくりマチュピチュを堪能。 -
観光客用マチュピチュゲート。
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マチュピチュは乾季に雲ひとつないマチュピチュがいいという人と雨季の雲の中のマチュピチュがいいという人がいるそうだ。
どちらもいいんだと思うけど、僕が行った時は、雲の動きが早くいろんな表情を見せてくれるマチュピチュは見ていて飽きなかった。
ピーカンだときっと見ていても変化がなく飽きてしまうだろう。
まさに「天空の城」って感じ。 -
そして、TVなんかだとわからないけど、まわりの景観がすごい。
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マチュピチュもワイナピチュ(バックにある山)があってこそマチュピチュだし、それを取り囲むアンデスの山々の景観が秀逸。
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観光ってどうだろう。。と思っていたけど、行ってみないとなかなかわからないこともある。まさに世界複合遺産。
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4:00にビスタドーム(電車)に乗ってクスコへ(約4時間)
電車ではドイツ人の団体と一緒になった。
ここでもいろいろ話しながら(片言だけど)楽しく過ごす。
列車ではアルパカ製品の車掌によるファッションショーもありなかなか飽きなかった。 -
クスコに近づくと夜景に目を奪われた。
バックに「コンドルは飛んでいく」がながれている。。 -
クスコに着いてホテルまでの街の渋滞はすごいことに!
アルマス広場に行ってみるとすごい人出。
そう今日は11月1日ハロウィーンでした。。
ペルーはほぼ、カソリック。
そうでなくても理由をこじつけてお祭りが好きだそうだけど。
夜遅くまで騒ぎが。。 -
帰ってきてシャワー浴びて寝よう。と思ったらシャワーが・・・水。
フロントに文句を言っても夜番しかおらず、埒があかない。(そういやこのあんちゃんトレイルの出発の日も朝飯の時間だって言うのに寝ててたたきおこしたっけ)
しょうがなく、トレイル中と同じ頭だけ冷たいシャワーに。。
(まぁ南米だと思えば・・)
ここの夜景が一番綺麗かな? -
翌日はペルー→リマ。リマで少し市内観光(一応リマの旧市街も世界遺産のよう)したあと、その日の夜便で日本へ。
長すぎて尻が痛くなりました。
はじめての南米一人旅、トレッキングに不安もいっぱいあったけど、大したトラブルもなく思い出深い旅になりました。
そして団体では味わえない人との出会いも大切な人生のエピソードです。
やっぱり人生には刺激が必要です。
次の観光は・・・モンサンミッシェルかエジプトか?
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この旅行記へのコメント (4)
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- kumさん 2008/12/27 12:04:30
- インカトレイルなつかしー
- カンチさん、こんにちは。
6人組受けますね(笑
パワフルすぎます。
ってか、体力云々っていうのもあるけど
私は高山病気味でもうこれ以上動きたくないってかんじでしたが。。。
あと、トイレも「そうそう」って笑えました。
でも女性はもっと大変なのですよ・・・
- カンチさん からの返信 2008/12/28 00:11:59
- RE: インカトレイルなつかしー
- > カンチさん、こんにちは。
>
> 6人組受けますね(笑
> パワフルすぎます。
そうそうこのやんちゃ君たち、サッカーした後はビール大瓶ガブ飲み。
高山病の雰囲気も微塵もありません。
ってか不思議とだれもそんな症状ありませんでした。
薬、リマで買ってたんですけどね。飲まずじまい。
>
> あと、トイレも「そうそう」って笑えました。
> でも女性はもっと大変なのですよ・・・
そうですよね(笑)かなり難しそうですね(笑)
-
- ebichiriさん 2008/12/24 19:55:49
- なかなか
- 興味のある日とない日のコメントの差が分かりやすくていいですねぇ!
毎日めを皿のようにがつがつしながらの旅行ではなくラフなところが好感。
- カンチさん からの返信 2008/12/28 00:08:20
- RE: なかなか
- そうですね。旅行はけっこうラフな気持ちでいつもいますよ。
いつもと違う日常こそが旅・・・かな。
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