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約30分、妙高のツイン・ピークを往復し、9時15分、下山開始する。途中の燕新道の分岐で小休止し、さていよいよ最後の大倉乗越の険阻な山道に差し掛かる。<br /><br />何箇所かのロープを頼りに身体を引き上げ、漸く乗越の峠に立った。再び妙高を仰ぎ見る。ここからのこの姿を見るのはこれが最後になるだろう。名残惜しくもあった。<br /><br />ここから先、黒沢池ヒュッテまでは下り一方。下りにも弱いが、登りの苦痛からは漸く開放されることになる。<br /><br />11時、黒沢池ヒュッテ。先に到着していた鳥越さん、町村さんがコーヒーを沸かしてくれていた。ありがたい。疲れた身体にコーヒーの苦味が美味しく入り込む。一瞬、疲れも忘れてしまう。<br /><br />ここで早お昼を食べ、一気に下山する。途中の富士見平分岐まで少しの登りがあるが、大倉乗越ほどの厳しさはない。疲れた足を引きずるようにして最後の気力を振り絞る。<br /><br />富士見平分岐で小休止するが、ここから先、鳥越さん、町村さん、菊川さんの3人は先行して下山する。当方、石山さん、鈴廣さんの3人はマイペースにてゆっくり下山する。と言うか、当方の遅いスペースに後の二人が歩調を合わせてくれている。心強い。<br /><br />木道の登山道は長く、どこまでも続く感じである。相当歩いた筈なのにまだ次の道標が現れない。この富士見平から下は、4/9キロというような道標が出ていて、昨日の朝、登るときには、5/9キロって一体何キロことだろう、1/9が1.111キロだから、5.555キロに違いない、とか、昨日は鈴廣さんと掛け合い漫才のように賑やかに登ってきたが、今はそんな話をする気力もない。<br /><br />黒沢橋で小休憩し、最後の道標、1/9キロを見て、漸く駐車場が目と鼻の先に近づいてきた。この道標、昨日時点では9分の1キロと読んでいたが、実はそうではなく、この場所から火打頂上まで9キロ、下の駐車場まで1キロと言う意味であるとは、昨日火打山頂に立って、初めて理解できたものだった。<br /><br />いずれにしても駐車場までは残り僅かに1キロ。心に余裕が出来たのか、周辺の紅葉に目を配ることもできるようになった。昨日の朝は早朝の弱い光の中でそれ程美しくは感じられなかった紅葉も、今は午後の強い日差しの中で、真っ赤に燃えている。先行グループを待たせることになって申し訳ないが、何枚も写真を撮る。<br /><br />2時45分、くたくたになった足を棒のようにして、漸くにして駐車場に辿りつく。二日間お世話になった枝木の杖を登山道入り口のゲート横に立てかけ、二日間の無事を感謝する。明日以降、又誰かがこの棒杖を利用するかも知れない。<br /><br />どうやら先行グループには1時間以上待たせてしまったようだ。嫌な顔一つされず、却って労わりの言葉を受け、頭は上がらない。出来た人達だ。このような人々と交わり、一緒に登山できるのは無上の喜びでもある。今年の山行きは今回で終了となるが、来年も是非参加させて頂きたい。鳥越さん、皆さん、どうもありがとう御座いました。又、来年も宜しくお願いします。<br /><br />この後「ノア」の箱舟は、妙高町中の温泉に寄り、二日間の疲れを癒し、信州道を一路南下し、途中どこも渋滞も無く、6時、予定通り東京大手町に到着する。<br />      <br />                                           完

火打山・妙高山、2座登頂記。?下山へ。

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2008/10/18 - 2008/10/20

366位(同エリア370件中)

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10

ちゃお

ちゃおさん

約30分、妙高のツイン・ピークを往復し、9時15分、下山開始する。途中の燕新道の分岐で小休止し、さていよいよ最後の大倉乗越の険阻な山道に差し掛かる。

何箇所かのロープを頼りに身体を引き上げ、漸く乗越の峠に立った。再び妙高を仰ぎ見る。ここからのこの姿を見るのはこれが最後になるだろう。名残惜しくもあった。

ここから先、黒沢池ヒュッテまでは下り一方。下りにも弱いが、登りの苦痛からは漸く開放されることになる。

11時、黒沢池ヒュッテ。先に到着していた鳥越さん、町村さんがコーヒーを沸かしてくれていた。ありがたい。疲れた身体にコーヒーの苦味が美味しく入り込む。一瞬、疲れも忘れてしまう。

ここで早お昼を食べ、一気に下山する。途中の富士見平分岐まで少しの登りがあるが、大倉乗越ほどの厳しさはない。疲れた足を引きずるようにして最後の気力を振り絞る。

富士見平分岐で小休止するが、ここから先、鳥越さん、町村さん、菊川さんの3人は先行して下山する。当方、石山さん、鈴廣さんの3人はマイペースにてゆっくり下山する。と言うか、当方の遅いスペースに後の二人が歩調を合わせてくれている。心強い。

木道の登山道は長く、どこまでも続く感じである。相当歩いた筈なのにまだ次の道標が現れない。この富士見平から下は、4/9キロというような道標が出ていて、昨日の朝、登るときには、5/9キロって一体何キロことだろう、1/9が1.111キロだから、5.555キロに違いない、とか、昨日は鈴廣さんと掛け合い漫才のように賑やかに登ってきたが、今はそんな話をする気力もない。

黒沢橋で小休憩し、最後の道標、1/9キロを見て、漸く駐車場が目と鼻の先に近づいてきた。この道標、昨日時点では9分の1キロと読んでいたが、実はそうではなく、この場所から火打頂上まで9キロ、下の駐車場まで1キロと言う意味であるとは、昨日火打山頂に立って、初めて理解できたものだった。

いずれにしても駐車場までは残り僅かに1キロ。心に余裕が出来たのか、周辺の紅葉に目を配ることもできるようになった。昨日の朝は早朝の弱い光の中でそれ程美しくは感じられなかった紅葉も、今は午後の強い日差しの中で、真っ赤に燃えている。先行グループを待たせることになって申し訳ないが、何枚も写真を撮る。

2時45分、くたくたになった足を棒のようにして、漸くにして駐車場に辿りつく。二日間お世話になった枝木の杖を登山道入り口のゲート横に立てかけ、二日間の無事を感謝する。明日以降、又誰かがこの棒杖を利用するかも知れない。

どうやら先行グループには1時間以上待たせてしまったようだ。嫌な顔一つされず、却って労わりの言葉を受け、頭は上がらない。出来た人達だ。このような人々と交わり、一緒に登山できるのは無上の喜びでもある。今年の山行きは今回で終了となるが、来年も是非参加させて頂きたい。鳥越さん、皆さん、どうもありがとう御座いました。又、来年も宜しくお願いします。

この後「ノア」の箱舟は、妙高町中の温泉に寄り、二日間の疲れを癒し、信州道を一路南下し、途中どこも渋滞も無く、6時、予定通り東京大手町に到着する。
      
        完

  • さてこれから下山開始。時間配分等を検討する。

    さてこれから下山開始。時間配分等を検討する。

  • 大倉乗越で疲れきった表情の鈴廣さん、石山さんの二人。

    大倉乗越で疲れきった表情の鈴廣さん、石山さんの二人。

  • 今まで登ってきた登山道が、妙高の山肌にくっりと浮かんでいる。

    今まで登ってきた登山道が、妙高の山肌にくっりと浮かんでいる。

  • 黒沢池ヒュッテ前での昼食。ここで最後のお結びを食べきってしまう。

    黒沢池ヒュッテ前での昼食。ここで最後のお結びを食べきってしまう。

  • 黒沢橋での最後の休憩。

    黒沢橋での最後の休憩。

  • 漸く残り1キロの道標が現れた。この表示は、山頂まで9キロ、笹が森駐車場まで1キロという意味で、9分の1キロと言う意味ではなかった。

    漸く残り1キロの道標が現れた。この表示は、山頂まで9キロ、笹が森駐車場まで1キロという意味で、9分の1キロと言う意味ではなかった。

  • この最後の道標を過ぎた辺りから美しい紅葉が見え始める。

    この最後の道標を過ぎた辺りから美しい紅葉が見え始める。

  • 昨日の朝は気がつかなかったが、午後の陽光の下、よく映えている。

    昨日の朝は気がつかなかったが、午後の陽光の下、よく映えている。

  • ここも又紅葉の名所の一つに違いない。

    ここも又紅葉の名所の一つに違いない。

  • 駐車場では先行の皆さんを随分待たせてしまった。<br />昨日の朝は7割がた駐車していた車も、今は半分以下に減っている。<br />これから「ノア」に乗り、途中温泉に寄った後、一路東京へ向う。<br />「ノア」の箱舟、又、来年まで!

    駐車場では先行の皆さんを随分待たせてしまった。
    昨日の朝は7割がた駐車していた車も、今は半分以下に減っている。
    これから「ノア」に乗り、途中温泉に寄った後、一路東京へ向う。
    「ノア」の箱舟、又、来年まで!

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