満州国の旅（2日～3日目　北朝鮮国境の街：丹東）

2007/08/11 - 2007/08/21

朝食を摂って、大連駅前のバス乗り場に向かった。目的は丹東。この街は鴨緑江という川を挟んで北朝鮮の新義州と国境となっているので、謎に包まれた北朝鮮の雰囲気を感じることができるかと思い行ってみた。到着した時は雨が激しく降っていたので、
ホテルの近くである丹東駅周辺をちょっとブラついただけ。駅前に毛沢東の銅像があるくらいなもので、特に見どころはなかったが、ハングルで書かれた看板等があり、北朝鮮との国境であることが感じられる。翌日は、朝一番に鴨緑江に行った。ミルク
コーヒーのような色の川に橋が並んで２つ架かっている。ひとつは、鉄道と自動車で北朝鮮の新義州間を結ぶ中朝友誼橋であるが、もうひとつは、丹東から北朝鮮に向けて川の真ん中くらいのところで朝鮮戦争当時アメリカ軍によって破壊された鴨緑江断
橋。この橋のたもと付近には、北朝鮮の土産物を売っている店や、北朝鮮の料理が食べれる食堂などたくさんあった。遊覧船もたくさんありそれに乗って北朝鮮の新義州港のすぐそばまで近づいた。人のみなり、停泊している船、家、街の様子等、たった
1Km程度しか離れていないのに中国側の丹東とのレベルの違いがはっきりわかる。下船してから、“万里の長城”の東端と言われる虎山長城を観光し、大連に戻りチチハル行きの夜行列車に乗車するまでに時間があったので、旧日本人街、旧満鉄本社に行ってみたが、祖父の面影は何も感じることはできなかった。

表紙；鴨緑江と中朝友誼橋

エリア 中国

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: JAL

大連で泊まったホテルの前にあった露天の屋台が集合したようなところ。ここで朝食。

露天の屋台の集合体？意外とこぎれい。

露天の屋台の集合体で朝食。日本円に直して50円程度。

ホテルの部屋から見た風景。正面の山の塔は大連テレビ塔。

大連駅前にあるバス乗り場。北朝鮮を見るためこのバスに乗って丹東に行った。丹東まで85.5元、日本円で約1368円（1元＝約16円）

丹東で宿泊したホテル。写真右の白っぽい高層ビル。高級そうなホテルに見えるが、安いホテルであり、100元（1,600円）

丹東駅前にある毛沢東の銅像。

丹東駅前にある蓮の花のような像？宗教的な意味があるのか？この街の花なのか？いったい、何のためなのか？雨も激しく降ってる。

丹東駅。大連からは列車では行けないのでバスで来た。

街の中では、ハングルが目にするようになり、北朝鮮との国境であることを感じられる。ブラブラしていてコーヒー専門の喫茶店（写真正面の店）があったので入ってみたが、中国には珍しくインスタントではなく豆のコーヒーだったが、15元（240円）もした。太貴了！

ちなみに夕食で食べたチャーハン（2人前くらいのボリューム）は192円

ちなみに夕食で食べたマーボー豆腐（2人前くらいのボリューム）は160円もちろん、チャーハンもマーボー豆腐も食べきれずどちらも半分くらい残した。

翌日、ホテルから歩いて鴨緑江に行った。まず中朝友誼橋が視界に入ってくる。

中朝友誼橋。橋の向こうは将軍様の国

鴨緑江。ミルクコーヒーのような色した川で魚釣りをしてる人

鴨緑江沿いで太極拳をしてる人

鴨緑江で仕掛けで魚を採る人。仕掛けを上げるのを見ていたが、金沢で有名なゴリのような小魚が少し採れた。

鴨緑江沿いで楽器を演奏する人

鴨緑江沿いで散歩をする人

鴨緑江沿いにあるゾウの像（親父ギャグ？）

鴨緑江沿いの建物を見ていたら発展する中国を感じる。

遊覧船（約320円）に乗った。

中朝友誼橋と並んで破壊された鴨緑江断橋がある。

北朝鮮に近づくとが全く回ってないような観覧車が見える。最近は関東に住んでいるから見てないが、「探偵ナイトスク−プ」で小枝が“パラダイス、パラダイス”と言っているのが頭の中によぎった。

北朝鮮の新義州の家。まるで廃墟のような老朽化した建物。対岸の中国丹東には新しく高層ビルが立ち並ぶのとは対照的。

北朝鮮の新義州港に停泊している船。やはりどの船も錆ついて老朽化している。

北朝鮮の新義州港に停泊している船。

一瞬、難民の船かと思ったら、北朝鮮の船だった。写真を撮ったりしていたら、この船から私たちの船に石が投げ込まれた。本当に危ない。

鴨緑江断橋は爆破されたところまで歩ける。

鴨緑江断橋はここから先は橋脚しかない。対岸は北朝鮮。

鴨緑江断橋の橋が途切れたところにある石碑。

中朝友誼橋には北朝鮮からたった2両の列車が中国を向けて走っていった。鉄道の上は車道になっているとのことだが、通過した車は１台も見なかった。

鴨緑江断橋から見た遊覧船の乗り場と丹東の川沿いの街。

鴨緑江沿いにある北朝鮮関係の土産物を売る露店

鴨緑江沿いにある北朝鮮料理のレストラン

中朝友誼橋付近からタクシーに乗り、万里の長城の東端にあたる“虎山長城”に行った。

虎山長城。行ったことはないが、まるで北京郊外の万里の長城のようだ

虎山長城　

虎山長城　

虎山長城　

大連に戻って、時間があったので旧日本人街に行ってみたが、家が和風ではなく全く日本を感じることができない。

ここが日本人街だったということをわからせるため置いてあるような気がする。

観光スポットとして整備しているようだが、整備の仕方をまちがったのか？日本を感じれない。

公園にあった博多人形風の像が、無理やり日本にコジツケているように感じた。

満鉄の本社。満鉄は満州を植民地化した時の象徴のようなイメージがあるが、祖父が鉄道マンという話は聞いたことなかったので、祖父の面影は何も感じなかった。