2006/05 - 2006/05
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その風に乗ってさん
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コンポントム近郊のクメール遺跡に行ってみました。
サンボール・プレイ・クック(N,C,S,K群)→プラサート・アンデット→プラサート・ロッカー
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こんな感じでそこらへんに遺跡が散在しています。
しかも、その数は明確ではないものの130以上はあると言われています。
遺跡は位置ごとにまとまった周壁に囲まれたグループの群に分けて、その通し番号で呼ばれ、N,C,S,K,Z群などが見学可能な範囲にはあります。
今回は、N,C,S,Kの各群を見学することができました。
ここサンボール・プレイ・クックは7世紀のチェンラの首都で、イシャナプラと呼ばれていました。
サンボール・プレイ・クック遺跡の大きな特徴は、八角形の祠堂が存在することと、空中宮殿と呼ばれるレンガ壁面へのレリーフがあること。
また、7世紀のクメール遺跡最初期のリンテルがあり、サンボール・プレイ・クック様式と呼ばれる特徴あるものです。 -
N7
八角形の祠堂で、空中宮殿もあります。 -
N7
レンガ造りの祠堂の壁面には空中宮殿と呼ばれるレリーフがあります。
砂岩の彫刻と違い、柔らかさはあるもののいくつものレンガにわたる彫刻は見るからに難しそうです。
空中宮殿の人物像などはインドの影響を強く感じられ、まさにプレ・アンコール期の雰囲気が伝わってきます。一方、レンガに彫られている為もあってか状態は磨耗が激しく鮮明でないものが多いです。
空中宮殿の下部で支えている動物や人に混じり、石澤良昭先生(上智大学学長)はグリフィンもいるのではないかとの考えを示しています。確かに、ライオンのような下半身から出るしっぽと翼との両方をもつものがあり、これらはガルーダともキンナラとも異なっているため可能性が期待できる説と思われます。 -
サンボール・プレイ・クック様式のリンテル。
博物館を除いて、現地で生をじっくりはたぶん初めてだったので感激。
ちなみに、タイ最古のクメール遺跡プラサート・プム・ポン(スリン、サン・カー近郊)も2005年に行ってますが、ここのリンテルは博物館入りしてて、現地には無かったです。
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C1
案内役のガキンチョ君達がライオン・テンプルと呼んで、唯一彼らにとっての呼称があった遺跡(笑)。
ほんとに、遺跡の中では孤立してあるし、とても目立っていました。
ちなみに、彼ら(6-12才ほど)案内役の行動をよく見ると、彼らは人の通り道しかまず進みません。草むらの上をショートカットすると近いのが明らかな場所でも、通り道を必ず行きます。また、ちょっと、あの林の奥にある遺跡のとこに行けるかと訊いてみると、行けないと言い張ります。そして、人の通った道がうっすらあっても、自分達の普段行かない道だと自分達は行きません。そう、彼らは既に地雷の恐さを知っています。そういう、教育や知恵を教わっています。そうでなければ、まともには、生きてはいけないからです。このような、行動を私は見て、また、時にちょっと試してみて、子供ながら行動が徹底されていることにホントにちょっとばかり安心しました。それとともに、もっと安心した生活が彼らを待っていることを期待しました。 -
C1
正面に2頭のライオンが鎮座する。クメールでは他に類似するものは無いと思います。立体的なたてがみを持ついます。 -
S8
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S1
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周壁のレリーフ
S群の西門の周壁にはレリーフがうっすら残っています。 -
周壁のレリーフ
ライオンの闘争 -
周壁のレリーフ
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周壁のレリーフ
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周壁の門
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S11
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S11
空中宮殿 -
S2
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S2
ヘレニズムの彫刻を思い出させる人物のポートレート。 -
S3
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サンボール・プレイ・クック様式のリンテル
素晴らしすぎです。一瞬、レプリカか?と疑ったほど。 -
途中、N(南側),C,Sを見終わったとこで、ちょうど、スコールがあり文字通り水入り。子供達は元気でした。
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N9
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N10
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N1
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N8
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N12
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N13
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N17
独特な形状で、インドの神官の建造物だとも言われています。 -
N17
S2同様、ヘレニズム風の人物のポートレート。 -
N18
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N18
碑文
こういった碑文はクメール語ですが、昔のクメール語なので普通のカンボジア人でも所々くらいしか読めないと思います。
ちなみに、シーソフォン近郊のバンテアイ・チュマール本堂の内部にはいたるところに盗掘跡があり碑文がカッティングされた跡などもあります。あそこの盗掘は、村民も協力しているのではないかとの憶測もよく聞きますが、あの村の友人の家の生活やあの村人の生活を友人の家で1泊した時に見た限りでは、遺跡を盗掘するのは悪い人だと認識が強く村人に根付いているうえに、2003年時点であの村の生活レベルは豊かではなく、とても遺跡を切り売りして村人達が儲けているようには思えませんでした。対照的に、2002年に行ったタイのウドンタニ近郊の世界遺産バンチャンでは、あの村周辺に行くと急に新築の豪華な家がそこかしこに建っているのが明白にわかり、何らかの流通経路があるのが自ずと感じられました。 -
S7
空中宮殿 -
S10
空中宮殿 -
NCS群は観光しやすくほど良く整備されていますが、K群他は悪路をバイクで行く必要があります。
NCS群から、ちょっと離れたK群にバイクで移動。
K群もそこらへんに遺跡が散在しています。
K群はもろに森の中で、地雷がまだあるんじゃないかとホント不安でした。足跡も無いですし…。
とりあえず、ドライバーさんの5歩程後をついて行きます(笑)。
ちなみに、カンボジアの地雷はどういった場所に多いか知っていますか?そう、クメール遺跡です。
しっかし、2003年にバンテアイ・チュマール(シーソフォン近郊)に、現地ナム村(だったかな?チュマールの村の名前)出身の友人の案内で入った時よりかは、緊張はしませんでした。あそこは、ポルポトが占拠していたとこでもろに残っていて100%存在が確実ですから…。
でも、地雷は雨とかであった場所が流れる時があるとか、ほんと私は臆病なので恐いです。
ちなみに、ポルポトはここコンポン・トムの出身なんです。 -
K4
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K6
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K6
マカラがおらずサンボール・プレイ・クック様式よりプレ・クメンとかに近いということでしょうか??? -
K7
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K8
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K2
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K10
サンボール・プレイ・クック遺跡群
アクセス:乾季ならコンポン・トムからバイクで片道1時間ほど。舗装されてはいないが乾季の道の状態はまま良好。
入場料:3USD -
コンポン・トム2日目
プラサート・アンデット
木々に囲まれた台地の上、上座部仏教寺院の境内の真中にあります。ここから国立博物館のハリハラ神が出ています。7・8世紀頃のものとされていますが、すでにサンボール・プレイ・クックと比べよりずっと後の時代のようなしっかりした造りになっています。崩壊防止のためかワイヤが張られています。全体に極普通のシンプルなクメール遺跡の印象。時代としては前記のとおりかなり古いものです。
アクセス:
コンポン・トムから西へ国道を29km、途中橋を渡る、そして南方に舗装していないやや悪路の小道を2kmほど。国道沿いは昼間は車の量も多いです。 -
プラサート・アンデット
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プラサート・ロッカー
プレ・アンコール〜アンコール。
村の集会所兼小学校の敷地内、人々の集うのんびりした日差しの中心に遺跡はあります。元来プレ・アンコール期のものに、アンコール期に補修が入ったもののようで、まぐさ石の時代が混在。片方のまぐさ石には数箇所のカッティングの跡があります。周囲の低い塀や、下に置かれたまぐさ石は集う人々の椅子代わりになってしまっています。遺跡は全体にやや左後方に傾きかけ、祠堂の内部にはクメール碑文が備えられています。横にある大木の木陰では人々が佇み話が弾んでいました。そして、広場には小学生相手の菓子売りのおばさんもやってきてました。
アクセス:
コンポン・トムから東へ国道を9kmほど、そして南方に舗装していない小道を1kmほど。なお、国道沿いならば昼間は車の量も多く、また、学校の庭なので日中常に大人も含め人々が集まっている場所です。 -
プラサート・ロッカー
下に置かれたまぐさ石 -
プラサート・ロッカー
クメール碑文 -
コンポン・トムの街。バスで来て1泊して、また、バスで帰りました。来るときに、あと、20kmほどというとこで、途中バスが故障して数時間待ったりもしましたが、おかげで友人も増え楽しい移動となりました。
おしまい
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