北朝鮮ピョンヤン Part.2 「夢のアリラン祭　感動と興奮」

2008/08/14 - 2008/08/16

Part.1からの続き。

飛行機が２時間ほど遅れてピョンヤン順安空港に到着。入国
審査場では北京五輪観戦ついでとアリラン祭目当てのアメリカ人
の団体が並んでいました。パスポートには北朝鮮出入国スタンプ
は押されません。押されたら韓国やアメリカに行けなくなりますからね。

荷物検査ではスーツケースの中に入れていたノートpcを軽くチェ
ックされただけで特に他には問題なし。晴れて北朝鮮に入国出来
ました！。朝鮮国際旅行社からのガイド2名と運転手さんと初めて
会いました。ここまでガイドの性別や名前や年齢などは一切分か
りません。

ここでパスポートとビザはガイドに北朝鮮出国まで預けることに
なります。好きで預ける訳ではありません。そういうことになっ
ているのです。私のガイドは特に何も言わずにスッと仕舞ってしまいました。
一応は「旅行客の安全を守るため」という名目らしいですが、
やはり一種の拘束ですよね。これは改めて欲しいなぁ（無理だ
ろうが）。そして、携帯電話も出国まで税関に預けさせられま
す。引き換え票がもらえます。

スケジュールですと、夕食後に「メーデースタジアム」でのアリ
ラン祭観覧だったのですが、飛行機の到着遅延で時間が押して
先にアリラン祭となりました。
しかし飛行場から市街地へ向かう車内で北朝鮮を実感しました
ね。街灯がポツンポツンで基本的に道は真っ暗です。人は少しは
歩いていましたが・・。電力事情は決して良くないでしょう。

メーデースタジアムには20分ほどで到着。
キップはガイドが買いに行きましたが。もう見る機会がない
と思い「一等席150ドル」を購入。

いやー、いい席で見られました。いわゆるマスゲームなのです
が、政治的なメッセージも若干はあったけれど、殆どは華やかで
美しい芸術的なものでした。北朝鮮国家がいかにして発展して
行ったかをストーリー仕立てで紹介。
１時間２０分の大パフォーマンスでした。これは政治的な意味合
い抜きにして、一度は皆様にも是非見ていただきたい。北朝鮮の
人々の本当に懸命な姿、ある種日本人が失ったまっすぐな心が
描きだされています。

その後、また真っ暗な道を車でひた走って夕食のレストランへ。
事前に「アヒルの焼肉」を希望したのだが、全く無視され（笑）
「チョンゴル」という朝鮮すき焼きになりました。それ以外にも
おかずがいっぱい。満腹になりました。ビールも美味しかったです。

そこでガイドさんと結構話をしました。
日本からの観光客は激減していること（そりゃそうだ）、中国か
らが多く他の国はトントンであること（ロシアからも少ないらし
い）、本当は英語を勉強したかったけれど成績が及ばず日本語を
先生から勧められて今にいたったこと・・・。
結構、前に北朝鮮を訪れた人の話だと「ガイドから政治的なこと
を色々と主張されて困った」「日本批判ばかりでウンザリした」
というのが非常に多かったけれど、私のガイドさんは温和なのか
方針を変えたのか、政治的な話は皆無でしたね。
日本人がそれを嫌がるのを知ったのかもしれません。

夕食後、２日目の夕食の予約（神仙炉）のために羊角島ホテル
へ。予約はガイドさんがしました。このホテルから日本の家族に
電話をかけました。一分間６００円！。日本円は使えますが、
おつりは人民元でした。日本円のおつりは用意していないそうで、
ここらへんも日本人観光客の激減がうかがえました。

その後、宿泊先の高麗ホテルへ向かいました。
ガイドさんとはここで今日はお別れ。何となくホッとする瞬間です。

エリア ピョンヤン(北朝鮮)

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: 高麗航空

メーデースタジアムに到着。「アリラン祭」の練習風景から見ることが出来ました。絵文字を作っているのは高校生ぐらいまでの生徒さんですが、掛声を合わせながら絵文字を作る呼吸を整えています。盛観です。

北朝鮮国旗も大きく揺れます

満員ではありませんが、結構ピョンヤン市民の観客で埋まっています。

オープニング。圧倒されます。

アリランと書いてあります。もちろん絵文字は全部人です。

全部が一つ一つの「人」です。

華やかなアリランの舞です

整列になったかたちが見事。

統率の取れた隊列

軍服の乙女?

軍服を着た美女

北朝鮮国旗が大きく描かれます

隊列を組んだマスゲームは美しいと思う。素直に

金日成の賛美に移ります

ワッ！

子供たちの演技です。絵文字が素朴でいい味出しています。

子供達の演技が続きます

北朝鮮では「子どもは国の宝」という位置づけです。けなげに頑張っている子どもたちの姿は感動です

小学生ぐらいの子ども達が体操選手顔負けのジャンプ

健康に育ちゆく子ども達の絵が可愛い。トラックには「豆牛乳」と書いてあります

ほのぼのとした絵文字

絵文字は相撲を取る子どもがすってんころりん

お父様将軍様どうもありがとう

観客に手を振って子ども達が退場

美しい隊列

北朝鮮国家の威信をかけたマスゲームでもありますので、工業、経済の発展のほかに農業の推進もアピールされます。これは優良なブタの開発金メダルを表したもの。

ヤギなどの畜産にも力を入れています

卵をあしらったかぶりものが愛らしい

ダチョウの畜産にも力を入れている

繊維工業にももちろん力を

ライトアップが美しいです

華やかです！

美女軍団もアリラン祭を盛り上げます

右上がりの北朝鮮国旗

北朝鮮人民軍による演技

勇ましいテコンドーの演技

駆ける姿も勇ましく?

退場する北朝鮮人民軍。独特のかっ歩ぶりです。

美しい隊列

隣にガイドさんが座り、解説をしてくれます。これは「人民経済の現代化、情報化」と書いてあります

２１世紀！

スローガン「一身団結！」

中心に燃えるのが「主体思想塔」です

北朝鮮と韓国の統一を願います。「ハナ」（朝鮮半島は一つ）をアピール。

「新義州−釜山」の統一列車を走らせるのが願いです

やはりスローガンが

いよいよフィナーレ。壮観です

フィナーレです。色々な政治的意図には異論を持たれる方もいると思いますが、色彩の美しさには圧倒されます。地球儀の中に日本もありますし、南北統一された朝鮮半島も描かれています

壮観なフィナーレ

描かれた地球儀。朝鮮半島は一つ。日本は北海道のかたちがイマイチです

１２０分の大パフォーマンスのフィナーレ。最高に感動しました。

会場のメーデースタジアムです

アリラン祭が終わり食事へ向かいます。とにかく道は真っ暗ですね。これで北朝鮮を一つ実感しました。ここが夕食のレストラン「清流食堂」です。看板も何も無いのが「らしい」ですね。

夕食です。パンからご飯から多種多彩です。

清流食堂でのチャンゴル（朝鮮風すき焼き）

夜の羊角島ホテル。高麗ホテルと並ぶ高級ホテルです。

夜遅い時間だったせいか、人はまばらでした

羊角島ホテルには時計の販売店がありました。提携してるのかな。

羊角島ホテル

ホテルマンに声を掛けて写真をお願いしましたが、やんわりと断られてしまいました

ブックショップの案内

この旅行記へのコメント （3）

• ateruiさん 2020/02/20 13:43:46

  アリラン祭素晴らしい

  テレビでみても迫力あるので
  実際にみたら卒倒するくらい感動モノでしょうなあ
  イイモノミサセテイタダキマシタ
  ありがとうございました
  aterui

• hatokenさん 2008/08/28 17:42:14

  怖いもの見たさ

  バンガンさん
  
  はじめまして、訪問いたしました。
  北朝鮮怖いもの見たさで、覗いてみたいきはしますね。
  
  アリランスケールが大きいのですごいでしょうね。
  
  なんと、将軍様と誕生日が同じなんです。（2月16日）
  喜ぶべきかどうかわかりませんが？
  
  では、また。
  
  

  パンガンさん からの返信 2008/09/01 19:53:21

  RE: 怖いもの見たさ

  hatokenさん
  
  訪問してくださりありがとうございます！
  今回の北朝鮮渡航は「今の体制のうちに一度見てみたい」
  「北京オリンピック観戦のついで」などの諸条件が重なったので
  思い切って行ってみました。
  
  北朝鮮へのイメージは、ごく普通の日本人です。
  でも一つの「異境」を見たという意味では意義深い旅でした。
  
  hatokenさんのソウルの旅、楽しそうですね！
  私もソウルへは3度行きましたが、いずれも楽しい旅でした。