2007/09/01 - 2007/09/03
385位(同エリア634件中)
山菜迷人さん
韓国の世界遺産、仏国寺を訪ねたのは僕が、諸般の事情から一人で暮らすようになって1カ月ほど経った2007年9月のことだった。友人たち6人との気軽な旅、気晴らしにちょうど良いということで、出かけたのだった。事前のリサーチで、次のような知識だけは仕入れておいた。
仏国寺は、創建の時期についてさまざまな説がある。528(法興王15)年に法興王の母、迎帝夫人の発願によって建設されたという記録が『仏国寺古今創記』に出ているし、また、『三国遺事』には金大城が現世での父母のために建立したと記述されている(『三国遺事』巻五・孝善・大城孝二世父母 神文代)。
最盛期の8世紀には約60棟の木造建物で構成されていたらしいが、1593年の文禄の役で、ほとんどの木造建造物が焼失、現在残っている木造建築物は、この焼失後に再建されたものである。1968年の発掘調査の後、1973年の改修工事で無説殿、観音殿などが再建されたということだ。
吐含(トハム)山の中腹に位置し、大韓仏教曹渓宗第11教区の本寺であり、韓国を代表する寺院として広く知られてい、仏様の世界である仏国土を現世に再現することを目的として建設されたと云われている・・・・・・。
今回の宿は釜山のロッテホテル、カジノ組は前夜からずっとカジノに入り浸っており、仏国寺に行くのは4人、観光タクシーを1日借り切って、なんだか豪華なツアーなのだ。カジノ組の中に韓国との付き合いが長く、いろいろと人脈も持っている人がいて、格安でタクシーを貸し切りにしてくれたのだ。
あいにくの雨ではあったけれど、雨に煙る仏国寺というのもしっとりと美しさをたたえており、好ましい風景が広がっていた。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 船
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ホテルの部屋から見える釜山の町並み。色の使い方が日本とはだいぶ違う。
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日本よりも、高層ビルが多い気がする。
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焼肉を喰いに行って、海岸線を歩く。つり橋がライトアップされてきれいだった。
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仏国寺に行く前に立ち寄った天馬塚
この墓は5世紀末から6世紀の初頃に作られた積石木槨墳でこの古墳からは金冠を始め、各種の装身具、武器、馬具など11,526点の遺物が出土された。この古墳から白樺の皮に絵かれた天馬図が発掘されたので天馬塚と呼ばれるようになったのだそうな。 -
慶州の案内図
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仏国寺の入口、一柱門(イルチュムン)を心を清め、心静かにくぐるのだ。
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イルチュムンをくぐり少し歩くと左手に池が現れる。
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天王門
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仏法を守護する四天王が、天王門で睨みをきかせており、寺院を邪悪なものから守っているのだ。また通過する人々を神聖な気持ちで本堂に向かわせる役割も担っているのだよ。右奥が持国天、手前が増長天!
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左手前に広目天、奥が多門天。
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紫霞門。階段が二段に分かれており、下の階段が青雲橋(18段)、その上が白雲橋(16段)と呼ばれている。紫霞門を越えて釈迦如来の彼岸世界に渡るのだ。だから、階段なのに青雲橋、白雲橋と呼ばれているのだよ。
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紫霞門に向かって左へ延びる壁
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青雲橋から、紫霞門左手方向を写す。
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石垣から唐突に水溝が突き出ている。吐含山から引いた水がここに流れ、その下には九品蓮池という池があったとガイドさんが説明していたけれど、現在は跡形すら残っていない。
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大雄殿を背にして紫霞門の左手にある楼閣には木魚が置かれています。
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こっちの丸いのも木魚と呼ぶのだろうか?
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青雲橋・白雲橋の右手にある坂から大雄殿の領域に入っていきます。手前に多宝塔が見えます。
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大雄殿の前に大きな2つの塔がたっており、入口手前側にある、こちらが多宝塔です。これは、焼失を免れ8世紀に創建された当時の姿を残しています。
パンフレットの受け売りになるけれど・・・
「国宝第20号に指定されている多宝塔は新羅時代に作られた他の石塔に比べ、非常に斬新な姿をしています。3層からなる多宝塔の1層目は四角、2層目は八角、3層目は円と、上にいくに従って丸みを帯び、力強さから柔らかさへの変化を演出しています。1層目には四方に獅子像が置かれていましたが、3匹は盗まれてしまい現在は1匹しか残っていません。」 -
大雄殿(釈迦如来の彼岸世界)の仏像
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下から見上げていた紫霞門に近づいてみると龍の彫刻で装飾されていた。
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紫霞門の右手に伸びる楼閣
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紫霞門の彫刻。トラが笑っているように見える気がするんだけどな・・・
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紫霞門の色彩の鮮やかさ
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紫霞門の天井に描かれた幾何学模様
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毘盧殿(毘盧遮那仏の蓮華蔵世界。ビロジョン)
この建物は1973年の補修工事の時に復元されたそうで、中には本尊として国宝第26号に指定されている金銅毘盧遮那仏座像が置かれている。毘盧遮那仏は華厳経の教主で太陽、光明の象徴。日本では東大寺の大仏と同じ仏様。 -
無説殿の裏側、屋根の内側の装飾の美しさに感動した。
奥左手の急階段は観音殿に続く。この階段のことを洛伽橋(ナッカキョ)と呼ぶ。 -
観音殿から無説殿を見下ろす。回廊の屋根が見え、その間に多宝塔の先が見える。
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前の写真と同じ場所から、建物の一部をアップで撮影した。
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観音殿
ここには慈悲の菩薩である観音菩薩が祀られている。隣の毘盧殿に比べ高い位置にあるのだが、それは、南海の果てにあるという観音様の浄土、補陀洛迦山を表したのだという。観音殿に上る階段は補陀洛迦山に渡っていくという意味で洛伽橋(ナッカキョ)という。 -
観音殿から降りてきて先の写真と反対側から多宝塔を写す。
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門の扉についていた持ち手。動物の絵柄で、取っ手の部分の丸い円形の金具を咥えている。
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極楽殿の前の豚に手をかまれるの図。黄金の豚と説明されていたけれど、宮崎アニメの「紅の豚」を思い出した。
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極楽殿の屋根の内側の装飾。これも豚なのかな??
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手間の階段が、安養門に上る階段。国宝第22号に指定されている蓮華橋・七宝橋である。上の8段が七宝橋、下の10段は蓮華橋と呼ばれる。青雲橋・白雲橋と同様に阿弥陀仏の極楽世界に渡る橋という意味が込められているのだ。
蓮華橋にはその名の通り階段の上部に蓮の花が彫刻されているという。下からは見えないのだけれど、上にのぼって安養門から見下ろすと、長い年月で削られてはいますが確かに蓮の花の彫刻が目に入るらしいのだが、僕は確認していない。
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