ウズベキスタン：世界遺産ブハラのカラーン・モスクとミル・アラブ・メドレセ

2006/06 - 2006/06

１９９３年、世界文化遺産に指定されたブハラ。
ソグディアナの中心交易都市として、サマルカンドと共に栄華を誇ったブハラは、多くの侵略者の攻撃や、権力者の交代にあって、破壊と再建を繰り返し、８世紀に入るとこの地に浸透したイスラム教は、数多くの貴重な遺産を築きました。
１６世紀にはこの地を支配した遊牧の民ウズベク族は、「高貴なるもの」と呼んで称えました。
中央アジアシルクロードの面影を濃厚に残すこの街は、伝統的手法に則って再建されているため、往時の栄華を彷彿とさせます。

私は、独占状態のカラーン・モスクをゆっくり歩いたあと、小広場を横切って、すぐ前のミル・アラブ・メドレセに入りました。

エリア ブハラ(ウズベキスタン)

早朝、左端カラーン・モスクと右端ミル・アラブ・メドレセの遠望です。

カラーン・モスクのドームが朝陽に輝いています。
これからこのモスクとメドレセに行きます。

カラーン・モスクに着きました。
イワーンが午前の陽光に輝いています。

広場は人通りは少なく静かです。

カラーン・モスクの入口イワーンです。

通る地元の人たちを見るともなく見ているだけで、時間が過ぎていきます。

この女の子、関心があるのは外国人orカメラ？
及び腰ながら抑えきれない好奇心に駆られて、ゆっくりゆっくり近づいて来ました。

入口イワーン内からの礼拝堂ドームです。

カラーン・モスクは、２０８本の柱と２８８のドームを持つヴォールト天井の下に広い歩廊（回廊）を配し、中庭の静寂を味わいながら、礼拝堂に向かうことが出来ます。
カラ・ハーン朝のアルスラン・ハーンによって建立が始められ竣工は１５１４年。しかし外壁すぐ外に独立して立つミナレットは１１２７年に完成しています。

この静謐！
この安らぎ！

礼拝者・観光客共に少ない時間帯・季節を選んで行かれる事をお勧めします。

空の青とタイルの青、
そしてドームのエメラルドグリーン、
絶妙のコラボです。

カラーン・モスク、入口から礼拝堂へ通じる歩廊の天井です。
豪華、荘厳。

礼拝堂の中から入口方向を見ています。

完全に逆光です。

カラーン・モスクのアーチ状の門（イワーン）の中から、向かいのミル・アラブ・メドレセのイワーンを見ています。

モスクとメドレセの間にある小広場です。
南方向です。

カラーン・モスクのミナレットです。
モスク外壁のすぐ外側に独立して立っています。
高さ４６ｍ、中央アジア最大の高さで、ブハラのシンボルであると同時に「砂漠の灯台」としての機能も果たしていました。
上に行くにしたがって細くなる円筒状で、表面は十層の水平帯に分かたれ、それぞれ異なった美しいレンガ積み模様で装飾されています。

右がミナレットの基部。
レンガの模様が、布の織り模様のように感じられます。

ミル・アラブ・メドレセのイワーンです。

メドレセの内部です。
組んだレンガの模様が綺麗です。

このメドレセ（神学校）は一流中の一流！
優秀な生徒が集まるそうです。

しかし聖職者になる生徒はごくわずか！と先生は嘆いておられました（笑・泣）