2007/07/27 - 2007/07/27
433位(同エリア462件中)
まみさん
2007/07/27(金)第20日目:ティミショアラ
【宿泊:一等寝台列車】
22:50発の急行列車(寝台)でブカレスト着7/28の7:26(ほぼ時刻どおり)
勝利広場と正教聖堂、自由広場、統一広場、美術館(ダリ展と常設展)
※民俗博物館は予測していたが改装中で閉鎖
1989年革命記念博物館
※バナト博物館・勝利広場の正教聖堂の地下博物館は閉館16時だったので入れず(泣)
テケーシュ牧師の教会(エリザベス教会)
※テケーシュ牧師は、1989年ルーマニア革命のきっかけとなったハンガリー系牧師
ティミショアラのセントラルの要ともいえる3つの広場───正教聖堂とオペラ座があり、1989年革命の発端の血みどろの事件の舞台となった「勝利広場」、こぢんまりしていているけれど、その名に込められた名前から歴史がしのばれる「自由広場」、そしてだだっ広い芝生の空間を囲むオーストリアン・バロックな建物が美しい「統一広場」───を回ったあとは、ダメでもともと、民俗博物館に足を運んでみました。
「地球の歩き方」によると2006年現在、改装中で閉鎖とあったのですが、バナト地方のフォークロア文化の一端にはぜひ触れてみたかったので、最初からあきらめたくなかったのです。
しかし、博物館の建物を見つけましたが、窓から覗いてみた室内はまるで人の手が長く離れた廃墟のようで、再開の見込みは当分なさそうでした。少なくとも今日は無理でしょう。
その後、通り道にあったので先に1989年革命記念博物館を訪れたところ、思いがけず充実した時間を過ごせたものの、予定以上に時間がたってしまいました。
民俗博物館の次に楽しみにしていたハンガリー史の英雄フニャディ・ヤーノシュの居城跡の歴史と自然の「バナト博物館」の前にたどり着いたときには、すでに15時半すぎ。
なんと、閉館時間が16時で、最終入館時間はもう過ぎていました。
ティミショアラは長くハンガリー領土だった上、ヨーロッパで初めて電灯が点された都市のひとつという近代においても時代の先を行く街だったので、歴史博物館としては興味深い展示がいろいろあるだろうと楽しみにしていたのに……。
ならば、と次に楽しみにしていた正教聖堂の地下博物館へ向かってみたら、こちらも16時閉館!
たどりついたのが16時でしたので、アウトでした。
教会宝物はきんきら豪華でミーハー心を満足させてくれますし、特にここにはイコン・コレクションがあるというので楽しみにしていたのに……。
地下へ通じる扉は開いていたので、往生際悪く入ってみたのですが、コレクションがあると思われる部屋の扉は閉ざされ、鍵がかかっていました。
気を取り直して出かけたテケーシュ牧師の教会(エリザベス教会)は、中を見学することも、写真を撮ることも出来たので、ラッキーでした。
これについては、タイミングが良かったのだと思います。
おそらくこの教会は、推測するに、正教聖堂が常時開放されているのとは違って、ミサの直前でなければ扉は閉ざされているでしょうから。
その後は、観光らしい観光をしようという意気込みはなくなり、勝利広場でちょっとぱかりショッピング。
書店や民芸品屋にて。
ブカレストに戻ってから買えるかな、と思ったのですが、土日です。開いている店は限られてしまうでしょう。
それに、もう旅はあと残り1日半。財布のヒモも揺むものです。
18時には、勝利広場の適当なレストランに入りました。
給仕が遅かったせいもありますが、夕食にのんびりと1時間以上かけ、そして20時にはトラムで街の主要な駅であるノルド駅前に戻りました。
ブカレスト行きの寝台車は22時50分発です。
駅に戻るには早すぎますが、くたくたで、もう動きまわりたくありませんでした。動かないのであれば、早めに駅に行っておく方が安心です。
駅前には店らしい店はなく、時間をつぶせるところは何もないことは、今朝、着いたときの様子で分かっていました。でも、駅構内なら売店やトイレもあるし、ベンチくらい確保できます。
もっとも、駅舎には待合室らしい待合室もなかったため、仕方がなくホームのベンチで時間をつぶしました。
こういう待ち時間のために日本から持参していた文庫本があって、まだ読み終わっていなかったのですが、ブカレストのホテルに預けたスーツケースの中に置いてきてしまいました。
2泊寝台車利用の今回の小旅行の荷物をできるだけ少なくしたいと思ったのが、ちょっとあだになりました。
代わりにLonely Planetを、この際、隅から隅まで読むことにしました。
もっとも、撮った写真を見てニタニタしたり、何を撮ろうとしたか旅日記にメモしたりしているうちに(それをしないと、帰国後、何の写真を撮りたかったか、忘れていることも多いので)、Lonely Planetを読む時間もすらなく、時間はあっという間に過ぎていました。
だって久しぶりに一日の撮影枚数が100枚を超えたんですもの。
待ち時間が苦にならなかったということで、結果オーライとしましょう。
車両に乗り込めたのは30分前の22時20分です。
昨晩、ブカレストから一緒だった女性は、私と同じように本日中にブカレストに帰ると言っていました(愛する家族のもとに一日でも早く戻りたいためだそうです@)。
もし同じ時間帯の寝台車を予約しているなら、再会できるかしら、などと思ったのですが、一つ前の寝台車で帰ったのかもしれません。
今回は同室者はなく、私1人の独占状態でした。
<ティミショアラ>
・バナット地方の一番大きな都市。様々な少数民族が昔から互いに講和を保ちながら暮らしていることでも有名。ドイツ系やハンガリー系と並んで、セルビア系の人も多くいる。正教大聖堂、カトリック大聖堂、ディカステリア宮殿、歴史博物館、野外の民族博物館などがこの上品な街の名所。ベガ川は町の中心を流れている。
1753年から私立劇場があり、1869年に馬引きの路面電車が開通。1884年には電灯を設置、初めて電気を使って街を明るくしたヨーロッパの都市のひとつ。
※バナットの民族衣装は特に美しく、鮮やかな色や豊富な模様がとても印象的。
(ルーマニア政府観光局HPより2007年6月頃に抜粋・要約)
-
マクドナルドのトイレ
扉は、レシートにある4桁の番号を押さなければ入れないしくみになっていました。
しかも、時間がたつとその番号は変更されるそうです。
寝台車で一緒だったルーマニア人女性が教えてくれました。
おお、なんと警戒厳重なのでしょう@
ま、東欧旅行していると、よくあることですけどね。 -
街に残る古風な石門
ブラティアヌ広場(Piata IC Bratianu)近くの門にて
統一広場でまったりと過ごした後、民俗博物館を探して徘徊しているときに見つけました。 -
方角を示すポイントつきの噴水と広告だらけのマンション
マラシュティ広場(Piata Marasti)近くで
美しいセントラルを出てしまうとこんなかんじですけどね、ティミショアラも。 -
やっぱり入れなかった民俗博物館
ダメでもともとと覚悟していましたが、やっぱりがっかりしました。
しかし、風情のある建物なので、写真を撮れたことは収穫ですね。
「古い石造りの建物で、18世紀後半に、ここに住むとる個人によって建てられたものだといわれている。館内には、ティミショアラを中心とするバナト地方の民族衣装、農具、生活用品などが展示されている。また、各村ごとに特色のある機織り機械や仮面などの祭りの道具も所狭しと並べられている。」
('07〜’08年版「地球の歩き方」より) -
入れなかった民俗博物館
Lonely Planetによると、6キロ離れた郊外には、1917年に創設された野外民俗博物館があるようです。
19世紀の農家の家が約30軒ほど展示されているそうです。
ブカレストの農村博物館の規模には及びませんが、時間が許せば行きたかったです。 -
ぐるっと回ってみたら、橋の隣はカジノ
ミスマッチが面白くて@ -
つくづく美しい街並み
サヴォイ公オイゲン通り(Str. Eugeniu de Savoya)のイタリア・ルネッサンスな建物
民俗博物館はちょっとだけセントラルから外れたところにありました。
今度はセントラルに戻って、歴史と自然のバナト博物館に向かいます。 -
サヴォイ公オイゲン通り(Str. Eugeniu de Savoya)のパステルカラーな建物と、美しい出窓のある建物
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サヴォイ公オイゲン通り(Str. Eugeniu de Savoya)の美しい出窓のある建物
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統一広場の美術館のあったバロック宮殿の横側
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美しいセントラルには、こんなところもありました!
建築のない横の壁はちょっとみじめ@ -
建築のない横の壁
正面は美しいパステルカラーな建物なのに@ -
携帯(Nokia)の宣伝のある建物
実は、今年(2007年)の旅行で初めて、海外用携帯を買いました。
それがこのNokiaです。
国内では使えませんが、使わなければ一切料金もかからないので、23日間レンタルするよりは安かったからです。
ちなみに海外用の携帯を持つことにしたのは、そろそろ留守宅と連絡がつかない状態は不安になったのと(去年2006年のハンガリー旅行中には、私がハンガリー滞在中に観光客にまでけが人が出たデモがブカレストで起こり、留守宅の家族をとても心配させてしまいましたから)、今回の旅行では、もしかしたら現地ガイドと携帯で連絡する必要が出たりするかもしれない、と思ったからでした。
どちらも特にその必要性はありませんでしたが、まあ、いまや携帯を持つことは、一種の保険のようなものですかね。 -
フニャディ城のバナト博物館と、1884年11月12日にティミショアラにヨーロッパで最初に電灯がついたことが記されている電灯
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入り損ねたバナト城の歴史博物館
扉は開いているように見えますが、最終入館時間を過ぎているので、入れませんでした(泣)。
「フニャディ城(バナト博物館)(Castelul Huniade)
もともとは14世紀初頭に建てられた城を、15世紀にハンガリーの摂政フニャディ・ヤーノシュ(1386〜1456年)が城塞で囲って居城としたもの。19世紀半ばに戦火を受けたが、後に修復され、現在はバナト地方の歴史と自然史に関する展示を行うバナト博物館として利用されている。」
('07〜’08年版「地球の歩き方」より) -
勝利広場のそばの、おとぎの国の建物のようなカトリック教会とトラム
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勝利広場のそばの、入口のコラムが可愛いカトリック教会
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ベガ運河を渡って
テケーシュ牧師のエリサベス教会に向かう途中
奥に石橋あり。 -
テイミショアラ・ノルド(北)駅
観光を切り上げて戻ってきた20時頃 -
夕日を浴びた、駅前のマンション
建物に電話番号と、はしごに登る職人さんの絵があるのが面白いです。
社会主義時代の建物でしょうね。 -
ブカレスト行きの列車が来る5番線路も草茫々
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今宵の寝台車両のベッドと私の手荷物
タウンバックにペットボトル入れ、貴重な旅行ノートであるB5サイズのルーズリーフノート、買った土産のビニール袋など。
トイレに始まり、ベッドで終わった旅行記でした@
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