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四阿、と書いて、果たして何人の日本人が正確に読めるだろうか。余程か山に好きな人か、百名山を目指している人以外にはめったにお目にかかれないこの山の名称、四阿山は、群馬側に行くと、吾妻山(あずまやま)と呼ばれ、古くは万葉の時代からこの地方の名称となっている吾妻郡と同一で、更にこの郡名を遡ると有史以前にこの地方を経巡った日本武尊が妻妾を想う気持ち、吾が妻、から由来しているものとも言われている。<br /><br />今日はこの四阿山に登頂する予定であるが、実は当方にとっては去年毎日旅行会で登っているから2年連続の登山となる。前回は登山口の菅平牧場より真っ直ぐ直登し、先に根古岳に登り、続いて百名山の一つ四阿山へ縦走したものだが、今日のコースは前回とは逆に、時計の反対回りで、先に四阿を攻めるコース選択である。<br /><br />朝5時、目覚まし時計が鳴る前に相部屋の鳥越さんが目を覚まし、それに吊られて当方も目を覚ましたが、昨夜寝る前にまとめ飲みしたウイスキー、タイのメコンがまだ少し身体に残っている感じもあった。<br /><br />この小諸のホテル・グランドキャッスルは実際に懐古園(小諸城)の直ぐ隣りにあり、名前と違わないが、4階にあるかけ流し源泉もその名のとおり豊富な湯量が惜しげもなく流れ出ていて、出かける前にもう一度入りたい気分であったが、6時から入浴可なのでそれも適わず、全員揃ったところで、6時15分、今日の目的である四阿山に向けホテルを出立する。<br /><br />長野道上田のインターで下線し、暫く走行したところのコンビニで、朝食とお昼の弁当をあつらえ、更に山間に向って進み、ダボススキー場の小集落を通り過ぎてから、最奥の菅平牧場まで走らせ、7時15分、今日の登山を開始する。<br /><br />登山道に入り、白樺林を進んでいると、遠近にカッコウの鳴き声が聞こえ、確か去年もこの山ではカッコウの多さに感激したが、今日も又初夏の牧場に響き渡っていた。<br /><br />又々漢字の問題になるが、子規と書いて即座にホトトギスと読める人は相当に俳句の嗜みがあるに違いなく、時鳥、不如帰、などど書いてあっても、これ等はみな同じくホトトギスのことであり、今啼き渡っているカッコウのことである。<br /><br />それやこれやを思い出しながら、白樺林を歩いていると、小1時間程で最初のピーク、小四阿に到達し、小休止。今日は午後から雷雨との予報で、山歩きが心配であったが、今のところ天気も崩れず、むしろ薄日が差す位の好天であり、周辺の山並も良く見える。<br /><br />更に登り詰め、中四阿を通り越し、根古岳への分岐も通り過ぎて、最後の急坂、木道を15分上がりきった所に四阿山頂上、2354mに風雪に塗装もはげ掛かった赤い社が鎮座していた。時間は10時30分、登山口をスタートしてから丁度3時間の登りであった。<br /><br />頂上には根古岳経由で登ってきた3人グループが先に来ていて、お互い写真の取り合いをし、暫くグレープフルーツなどを分け合ったりして寛ぎ、不安定な天気模様の中、霧雲に隠れたり、姿を現したりしている周辺の山々を眺め、又、鳥越さんにとっては丁度50番目の記念すべき百名山でもあり、風雪に耐えた社、多分、この山の名前にちなみ日本武尊を祀っているであろう内陣に篤信のお礼をし、10時50分、次の根古岳に向って下山する。<br /><br /> <br /><br />< 四阿(東屋)の 面影もあり 社なり ><br />

日本百名山第59座・四阿山2354m.

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2008/06/08 - 2008/06/09

524位(同エリア583件中)

6

6

ちゃお

ちゃおさん

四阿、と書いて、果たして何人の日本人が正確に読めるだろうか。余程か山に好きな人か、百名山を目指している人以外にはめったにお目にかかれないこの山の名称、四阿山は、群馬側に行くと、吾妻山(あずまやま)と呼ばれ、古くは万葉の時代からこの地方の名称となっている吾妻郡と同一で、更にこの郡名を遡ると有史以前にこの地方を経巡った日本武尊が妻妾を想う気持ち、吾が妻、から由来しているものとも言われている。

今日はこの四阿山に登頂する予定であるが、実は当方にとっては去年毎日旅行会で登っているから2年連続の登山となる。前回は登山口の菅平牧場より真っ直ぐ直登し、先に根古岳に登り、続いて百名山の一つ四阿山へ縦走したものだが、今日のコースは前回とは逆に、時計の反対回りで、先に四阿を攻めるコース選択である。

朝5時、目覚まし時計が鳴る前に相部屋の鳥越さんが目を覚まし、それに吊られて当方も目を覚ましたが、昨夜寝る前にまとめ飲みしたウイスキー、タイのメコンがまだ少し身体に残っている感じもあった。

この小諸のホテル・グランドキャッスルは実際に懐古園(小諸城)の直ぐ隣りにあり、名前と違わないが、4階にあるかけ流し源泉もその名のとおり豊富な湯量が惜しげもなく流れ出ていて、出かける前にもう一度入りたい気分であったが、6時から入浴可なのでそれも適わず、全員揃ったところで、6時15分、今日の目的である四阿山に向けホテルを出立する。

長野道上田のインターで下線し、暫く走行したところのコンビニで、朝食とお昼の弁当をあつらえ、更に山間に向って進み、ダボススキー場の小集落を通り過ぎてから、最奥の菅平牧場まで走らせ、7時15分、今日の登山を開始する。

登山道に入り、白樺林を進んでいると、遠近にカッコウの鳴き声が聞こえ、確か去年もこの山ではカッコウの多さに感激したが、今日も又初夏の牧場に響き渡っていた。

又々漢字の問題になるが、子規と書いて即座にホトトギスと読める人は相当に俳句の嗜みがあるに違いなく、時鳥、不如帰、などど書いてあっても、これ等はみな同じくホトトギスのことであり、今啼き渡っているカッコウのことである。

それやこれやを思い出しながら、白樺林を歩いていると、小1時間程で最初のピーク、小四阿に到達し、小休止。今日は午後から雷雨との予報で、山歩きが心配であったが、今のところ天気も崩れず、むしろ薄日が差す位の好天であり、周辺の山並も良く見える。

更に登り詰め、中四阿を通り越し、根古岳への分岐も通り過ぎて、最後の急坂、木道を15分上がりきった所に四阿山頂上、2354mに風雪に塗装もはげ掛かった赤い社が鎮座していた。時間は10時30分、登山口をスタートしてから丁度3時間の登りであった。

頂上には根古岳経由で登ってきた3人グループが先に来ていて、お互い写真の取り合いをし、暫くグレープフルーツなどを分け合ったりして寛ぎ、不安定な天気模様の中、霧雲に隠れたり、姿を現したりしている周辺の山々を眺め、又、鳥越さんにとっては丁度50番目の記念すべき百名山でもあり、風雪に耐えた社、多分、この山の名前にちなみ日本武尊を祀っているであろう内陣に篤信のお礼をし、10時50分、次の根古岳に向って下山する。



< 四阿(東屋)の 面影もあり 社なり >

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  • 菅平牧場は、四阿山、根古岳、二つの山の共通登山口になっている。今日は右側の四阿山経由で登山を開始する。

    菅平牧場は、四阿山、根古岳、二つの山の共通登山口になっている。今日は右側の四阿山経由で登山を開始する。

  • 標識、立て札等あちこちにあり、道に迷うことはない。

    標識、立て札等あちこちにあり、道に迷うことはない。

  • 霧の晴れ目に見える白樺林。カッコウの鳴き声が遠くから寄せてくる。

    霧の晴れ目に見える白樺林。カッコウの鳴き声が遠くから寄せてくる。

  • 中四阿山のピーク。

    中四阿山のピーク。

  • 頂上の社。この場所は群馬県嬬恋村にあり、山頂名も「吾妻山」の標識が立っていた。<br />

    頂上の社。この場所は群馬県嬬恋村にあり、山頂名も「吾妻山」の標識が立っていた。

  • 今日一緒に登山した諸先輩の面々。中の一人は今年中に百名山達成の予定である。

    今日一緒に登山した諸先輩の面々。中の一人は今年中に百名山達成の予定である。

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この旅行記へのコメント (6)

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  • yotchanさん 2008/06/11 19:11:17
    アズマヤサンー2
    中学校の時は、ただ四阿山を一生懸命登ったので、根子岳等の他の峰が交差して居た事は頭に無かったですね。

    ちゃお

    ちゃおさん からの返信 2008/06/11 21:53:28
    RE: アズマヤサンー2
    しかし、中学の頃のことを良く鮮明に覚えているので感心しました。僕など、もうさっぱりですね。

    yotchanさん からの返信 2008/06/12 21:54:31
    RE: RE: アズマヤサンー2
    > しかし、中学の頃のことを良く鮮明に覚えているので感心しました。僕など、もうさっぱりですね。




    何故か、まずバス旅行で行ったのと、鬼押出に行ったことなど鮮明に思い出されます。

    ちゃお

    ちゃおさん からの返信 2008/06/12 22:39:18
    RE: RE: RE: アズマヤサンー2

    最近のことは忘れても、却って古い昔のことを良く覚えているということはありますから、良い思い出を大事にしてください。
  • yotchanさん 2008/06/11 19:00:06
    アズマヤサン
    確かにこの四阿山と書いてアズマヤサンです。中学校時代に、林間学校で登ったのは!! 夜はキャンプファイアーしたのを懐かしく思い出しました。

    ちゃお

    ちゃおさん からの返信 2008/06/11 21:51:58
    RE: アズマヤサン


    この写真でもって、昔の中学時代の楽しい思い出を思い出し、良かったですね。又、色々、昔の楽しい思い出を思い出して下さい。

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