2008/06/06 - 2008/06/06
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yukibxさん
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本日、6月6日金曜日午前、リブルヌの市場に行ってきた。
この市場は週に3日たつ。野菜の種類が豊富で、新鮮、さらに安い。
今日の屋外市場では桃の匂いが漂っていた。季節を感じさせてくれる。
さらに、太くてがっしりとした白アスパラカスがドンと
おいてあったり、野菜に土がついていたり、健康的だ。
だから食欲が湧いてくる。
この点が消毒の匂いがするスーパーの食料品売り場との大きな違いだ。
また、うなぎがにょろにょろ動いていたり、おかずやさんにしてもつくった
人が売っているので、顔がみえるので安心できる。
また、植木市もある。
そんな市場の初夏の様子をご紹介します。
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まず、リブルヌがどこにあるかを示すために、簡単な地図をアップする。
リブルヌはボルドーから約30 キロ 東にある。サンテミリオンの
手前だ。ボルドーからは汽車でひと駅。
ドルドーニュ河のほとりにあるので、昔は交易でおおいに栄えた街だ。街の建物は、古いものが多く、なかなか瀟洒。おしゃれな店とか気の利いた食料品屋などがあって、昔を偲ばせる。とはいうものの、今はボルドーのベッドタウン、ともいえる。 (こんなことを言ったら、誇り高いリブルヌの住民は怒るかもしれない。) -
マルシェは、街の中央広場にある。家々に囲まれた広場。こういう形の広場をバステイードというらしい。
市のたつ日は車が多く、パーキングできる場所を見つけるのに時間がかかった。
車を置いて、やっと市場につくと、うなぎのスタンドが目に入った。うなぎが動いて、箱からでようとするので、うなぎやさんは絶えず、箱の中に戻していた。 -
アーケードにそってスタンドが並んでいる。
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その横に植木や鉢植えの花をうっているスタンドがカラフルなコーナーをつくっている。
写真に見えるのは、パセリ、バジリコ、タイム、ハッカなどの苗木。ボルドーの植木屋の価格とは比較できないほど安い。これは
農家直売だから。
バジリコは、2,5ユーロ、パセリが2ユーロ。 -
キュウリの苗木が1ユーロ、ズッキーニが60サンチームとある。約100円位。
以前、カボチャの苗木を購入したことがあったが、夏になると
大きなカボチャがいくつかなって、量が多すぎて、食べるのにこまったほどだ。 -
花屋さん。
カーネーションや百合が目立つ。 -
しかし、6月の花はなんといっても紫陽花。
この店にはピンクのあじさいしかなかったが、華やか。 -
花屋の横には、おかずやさんがあった。この店はいつも「ボルドー風かたつむり」を売っている。
ボルドー風かたつむりは、簡単に書くと、白ワイン、にんにく、パセリ、ハムなどと共にトマトを煮こむ。その中にかたつむりを投げ込む、ということだ。
正直にいえば、ブルゴーニュ風のパセリとバターとニンニクをまぜたものと一緒にたべる、あのレシピーの方がおいしそう。。 -
向かいのスタンドは、ヴェトナム人の老夫婦がやっているヴェトナム料理のおかずやさんがあった。
A 鶏肉のファルシ(豚肉の詰め物)
B 鶏肉と野菜の炭焼き
C ビーフン
D チャーハン
A,Bは買ったことがあるが、とてもおいしかった。
控えめなご夫婦だけれど、とても人気があって、いつも行列が見られる。 -
ヨーロッパの物価高は、いま、大きな問題となっている。
でもマルシェのおかずやさんに限っては、決して物価高ではない。
例えば、写真で見える鶏の串焼き(かなりのボリューム)だが、一本2ユーロだからとてもリーズナブルだ。 -
青いハートの中に黒い頭がみえる。
ヴェトナム人のご夫婦の奥さんの写真を撮っていいかきくと、
彼女はさっとしゃがんでショーケースの後に隠れてしまった。
それで、なかなかでてこない。
本当に写真を撮られるのがきらいなんだ!
彼女のリアクションが、でも、可愛かった。 -
ローストチキンは、市場には欠かせない。香ばしさは食欲を呼ぶ。
丁度いい色に焼き上がった大きなローストチキン。 -
丸ごとだと10ユーロほど。約1600円。
半分でも四分の一でも売ってくれる。
皮がカリカリとおいしそう。 -
リブルヌのマルシェに行くと絶対買うのは、この人のつくるパテ。
彼は シラノ・ド・ベルジュラックで有名なベルジュラックの近辺に農場、フォンブリュム(La Ferme de Fontbrune)を持っていて、兄弟家族みんなでパテ、フォアグラなどをつくっている。
ちょっとおっかない顔をしているよう(!)だけれど、実直でとても優しい人柄。 -
豚肉、鴨肉、ウサギ肉などの色々な種類のパテの瓶詰め。
プラム入り鶏肉のパテ、鴨のフォアグラ、ガチョウのフォアグラなど。 -
パテのなかでも(鴨のリエット)は、2008年のフランス全国農産物コンクールで銀賞を獲得。いや、2007年にはフランストップの金賞を獲得した。
普通、リエットは油っぽすぎるが、(まあ、それを好む人もいるけれど)彼のリエットは決してそんなことはなく、結構さっぱりとしている。(写真は185gの瓶詰めで約4ユーロ。)
バゲットに塗って食べる。 -
市場で一番多きには、なんといっても八百屋さん。
2種類あって、普通のお店のように農家から買ってそれを売る人達、もうひとつは農家の人達の直売の店だ。勿論、後者の方が
いろんな意味でずっと魅力ある。
写真は、カラフルな初夏の果物。夏はこうこなくっちゃ! -
もう一軒の八百屋さん。
2種類のさくらんぼうがある。 -
拡大写真。
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チェリー。1キロ約1600円位。
だから、みな、少しだけ、きっと季節を感じるために、買っていた。 -
きれいな色のアプリコット。
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ところが、自分の家(農家)の庭のアプリコットを売っている人がいた。同じアプリコットでも色も感触も全く異なる。
虫の食べた跡があったりもする。
しかし、味はこちらの方が、比べられない位美味しい。ちょっと野性味があるというか。。甘みも、大量生産でつくられたアプリコットの甘さとはちょっと違う。 -
ご存じの方も多いかと思うが、ルイーズ・モアロンという17世紀の女流画家がいる。彼女の静物画はとても魅力的だ。
17世紀のサクランボウはこんな感じだった。 -
アプリコットにしても、市場にあふれる甘くて柔らかいアプリコットではなく、先に語った、果肉のしまった農家のアプリコットに近いと思われる。
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同じくモアロンの描くいちご。
おおきくて水っぽいイチゴではなく、小粒で木苺のようだったのか。。 -
チェリートマトも同じ。
昔、トマトには独特の香りがあった。とくに茎の部分に。この香りのするトマトは少なくなったが、このチェリートマトは、あの、野性味のある香りがある。 -
ホワイト・アスパラカス。もうシーズンも終わりだけれど、こんなに太い元気そうなのがあった。
ホワイト・アスパラカスの問題は、たまに繊維ばかりで食べられないものがあったりするが、これは全くそんな問題がなかった。
これもシーズンもの。せいぜい一ヶ月間くらいだろうか、市場にあらわれるのは。 -
アーケードにあるカフェでのんびりする人達。
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上のコーヒーショップのすぐ横にコーヒー・お茶を売っているしゃれた店がある。「Brulerie de l'Arcade-アーケードの焙煎屋」という名前だが、コーヒー好きだったら、絶対はいるべき。
店の奥に小さなカウンターがあり、どんな味のコーヒーが飲みたいのかオーナーに説明すると豆を選んで、コーヒーをいれてくれる。
私は苦みの強くて酸味の弱いのがいい、といったら、ぴったりのコーヒー豆を選んでくれた。
しかも1ユーロ。(フランスのエスプレッソは1.5ユーロが普通)
店内には、センスのいいギフト用の商品が沢山ある。
それにオーナーは、背が高いエレガントな紳士。プロフェッサーという感じの人。
それではリブルヌのマルシェ見学(その二)へどうぞ。
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