2008/05/21 - 2008/05/21
1617位(同エリア1906件中)
ちゃおさん
東京近郊、中央線通勤電車の終点高尾(八王子市)にあるこの山は、土日の休日などは大勢の登山客、遊山客を集めるが、ウイークデイの一日、山に入る人は少ない。
高尾山全体が真言宗智山派の別格本山、薬王院有喜寺の山内になっていて、お寺に通づる参道の脇には、昔の高僧、役僧、修行僧が朝夕打たれた滝もある。
参道はずっと境内まで車道になっていて、歩き易いが、登山という雰囲気ではない。
歩くこと20分、中腹の高台より東京方面を眺めるが、初夏に近い湿気を含んだ空気は、ぼんやりとした姿しか見せていない。
40分ほど歩くと、ケーブル駅。普通のお参り客はここまでケーブルで登って、後は20分程度の歩行で参内できる。
暫く歩くと大きな鳥居様の山門(浄心門)があって、その横には、山の神様、役の行者を祀る「神変堂」があり、人々は御堂に懸かる鈴を鳴らし、今日の参内を感謝する。
門を入ると、そこは既に「殺生禁断」の大石碑が建っている山中で、人々は厳かな気持ちになって歩みを進めている。
境内に入る少し手前には、今から20年ほど前、タイの王室から贈られた仏舎利を祀る真白のパゴダが建っていて、参道からは少しずれてはいるが、自身は機会があればここへお参りし、次に進んでいる。
今日は又改めて発見できたが、このパゴダの横には珍しい十三重の塔が建っている。今まで何回か参拝しているが、そういう目で見なかった為か、見落としていた。
寺門の直ぐ前にある土産物屋が見えてきたら、もうそこは境内になる。神仏習合の歴史は良く分からないが、この薬王院、名前からすると確かに仏教ではあるが、祀っている本尊は「飯縄権現」。長野飯縄高原にある飯縄神社の神様で、この辺は何がどうなっているのか、理解は出来ない。
寺門の守護、青鬼、赤鬼(持国・増長・多門・広目)の四天王に迎えられ、参内することになる。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
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昔はこの滝で身を清め、参内したに違いない。
今は、ケーブル奥の鳴滝、裏高尾の蛇滝等で、修行している人を見かける。 -
歩くこと20分、中腹の金比羅神社を祀る高台に出る。
冬は空気も澄んでいて、視界が開けているが、初夏の今頃の季節、水蒸気が多く綺麗には見えない。 -
ケーブルの終点駅。多くはここまでケーブルカーで来て、山頂まで登る。
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夏場だけ開くビアガーデン。自身は来たことは無いが、話に寄れば、八王子、東京、横浜の夜景が素晴らしく綺麗に見れるとのことである。
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ケーブル駅傍の茶店兼土産物店。それ程、馬鹿高くないのが嬉しい。
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高尾山は観光登山と言うか、物見参詣と言うか、春夏秋冬大勢の客を集め、このような土産物店、飲食店も多くある。
この茶店の娘さんは、ここで生まれ、ここで育ったとのことである。 -
もう20年、30年の昔からある「猿園」。いつも客が入っているところを見ていないが、まだ潰れずに残っているところを見ると、一応は採算が取れているのか。
先日、タイ・ロッブリーの街で見た、放し飼いの猿の元気さ、賑やかさとは比べるべきもない。 -
神変大菩薩、役の行者・小角を祀る神変堂は参内に入った直ぐのところにある。
役の行者は伊豆大島に流された後、伊豆の山々、関東の山々、御岳等にも足跡を残している。 -
お寺というか、神社というか、境内に向う参道がここから続く。
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平成元年、今から20年ほど前、タイ王室よりこの薬王院に贈られた仏舎利を祀るパゴダ。
先般、名古屋日泰寺で明治時代のパゴダを見たが、ここのものは平成の時代だけあって、斬新的なデザインである。 -
パゴダの横には関東では珍しい十三重の塔が建っていた。
このパゴダには今まで何回か参詣しているが、全く気が付かなかった。 -
境内にうっそうと茂る千年杉。この並木が寺門まで続く。
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四天王に守られている山門。
ここからいよいよ境内に入る。 -
山門の四天王。
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持国、増長、多門、広目、の四天王はこの寺を守っている。
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