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東京近郊、中央線通勤電車の終点高尾(八王子市)にあるこの山は、土日の休日などは大勢の登山客、遊山客を集めるが、ウイークデイの一日、山に入る人は少ない。<br /><br /><br />高尾山全体が真言宗智山派の別格本山、薬王院有喜寺の山内になっていて、お寺に通づる参道の脇には、昔の高僧、役僧、修行僧が朝夕打たれた滝もある。<br /><br /><br />参道はずっと境内まで車道になっていて、歩き易いが、登山という雰囲気ではない。<br /><br /><br />歩くこと20分、中腹の高台より東京方面を眺めるが、初夏に近い湿気を含んだ空気は、ぼんやりとした姿しか見せていない。<br /><br /><br />40分ほど歩くと、ケーブル駅。普通のお参り客はここまでケーブルで登って、後は20分程度の歩行で参内できる。<br /><br /><br />暫く歩くと大きな鳥居様の山門(浄心門)があって、その横には、山の神様、役の行者を祀る「神変堂」があり、人々は御堂に懸かる鈴を鳴らし、今日の参内を感謝する。<br /><br /><br />門を入ると、そこは既に「殺生禁断」の大石碑が建っている山中で、人々は厳かな気持ちになって歩みを進めている。<br /><br /><br />境内に入る少し手前には、今から20年ほど前、タイの王室から贈られた仏舎利を祀る真白のパゴダが建っていて、参道からは少しずれてはいるが、自身は機会があればここへお参りし、次に進んでいる。<br /><br /><br />今日は又改めて発見できたが、このパゴダの横には珍しい十三重の塔が建っている。今まで何回か参拝しているが、そういう目で見なかった為か、見落としていた。<br /><br /> <br />寺門の直ぐ前にある土産物屋が見えてきたら、もうそこは境内になる。神仏習合の歴史は良く分からないが、この薬王院、名前からすると確かに仏教ではあるが、祀っている本尊は「飯縄権現」。長野飯縄高原にある飯縄神社の神様で、この辺は何がどうなっているのか、理解は出来ない。<br /><br /> <br /><br />寺門の守護、青鬼、赤鬼(持国・増長・多門・広目)の四天王に迎えられ、参内することになる。<br />

東海自然歩道(1) 高尾山2

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2008/05/21 - 2008/05/21

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ちゃお

ちゃおさん

東京近郊、中央線通勤電車の終点高尾(八王子市)にあるこの山は、土日の休日などは大勢の登山客、遊山客を集めるが、ウイークデイの一日、山に入る人は少ない。


高尾山全体が真言宗智山派の別格本山、薬王院有喜寺の山内になっていて、お寺に通づる参道の脇には、昔の高僧、役僧、修行僧が朝夕打たれた滝もある。


参道はずっと境内まで車道になっていて、歩き易いが、登山という雰囲気ではない。


歩くこと20分、中腹の高台より東京方面を眺めるが、初夏に近い湿気を含んだ空気は、ぼんやりとした姿しか見せていない。


40分ほど歩くと、ケーブル駅。普通のお参り客はここまでケーブルで登って、後は20分程度の歩行で参内できる。


暫く歩くと大きな鳥居様の山門(浄心門)があって、その横には、山の神様、役の行者を祀る「神変堂」があり、人々は御堂に懸かる鈴を鳴らし、今日の参内を感謝する。


門を入ると、そこは既に「殺生禁断」の大石碑が建っている山中で、人々は厳かな気持ちになって歩みを進めている。


境内に入る少し手前には、今から20年ほど前、タイの王室から贈られた仏舎利を祀る真白のパゴダが建っていて、参道からは少しずれてはいるが、自身は機会があればここへお参りし、次に進んでいる。


今日は又改めて発見できたが、このパゴダの横には珍しい十三重の塔が建っている。今まで何回か参拝しているが、そういう目で見なかった為か、見落としていた。


寺門の直ぐ前にある土産物屋が見えてきたら、もうそこは境内になる。神仏習合の歴史は良く分からないが、この薬王院、名前からすると確かに仏教ではあるが、祀っている本尊は「飯縄権現」。長野飯縄高原にある飯縄神社の神様で、この辺は何がどうなっているのか、理解は出来ない。



寺門の守護、青鬼、赤鬼(持国・増長・多門・広目)の四天王に迎えられ、参内することになる。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満

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  • 昔はこの滝で身を清め、参内したに違いない。<br />今は、ケーブル奥の鳴滝、裏高尾の蛇滝等で、修行している人を見かける。

    昔はこの滝で身を清め、参内したに違いない。
    今は、ケーブル奥の鳴滝、裏高尾の蛇滝等で、修行している人を見かける。

  • 歩くこと20分、中腹の金比羅神社を祀る高台に出る。<br />冬は空気も澄んでいて、視界が開けているが、初夏の今頃の季節、水蒸気が多く綺麗には見えない。

    歩くこと20分、中腹の金比羅神社を祀る高台に出る。
    冬は空気も澄んでいて、視界が開けているが、初夏の今頃の季節、水蒸気が多く綺麗には見えない。

  • ケーブルの終点駅。多くはここまでケーブルカーで来て、山頂まで登る。

    ケーブルの終点駅。多くはここまでケーブルカーで来て、山頂まで登る。

  • 夏場だけ開くビアガーデン。自身は来たことは無いが、話に寄れば、八王子、東京、横浜の夜景が素晴らしく綺麗に見れるとのことである。

    夏場だけ開くビアガーデン。自身は来たことは無いが、話に寄れば、八王子、東京、横浜の夜景が素晴らしく綺麗に見れるとのことである。

  • ケーブル駅傍の茶店兼土産物店。それ程、馬鹿高くないのが嬉しい。

    ケーブル駅傍の茶店兼土産物店。それ程、馬鹿高くないのが嬉しい。

  • 高尾山は観光登山と言うか、物見参詣と言うか、春夏秋冬大勢の客を集め、このような土産物店、飲食店も多くある。<br />この茶店の娘さんは、ここで生まれ、ここで育ったとのことである。

    高尾山は観光登山と言うか、物見参詣と言うか、春夏秋冬大勢の客を集め、このような土産物店、飲食店も多くある。
    この茶店の娘さんは、ここで生まれ、ここで育ったとのことである。

  • もう20年、30年の昔からある「猿園」。いつも客が入っているところを見ていないが、まだ潰れずに残っているところを見ると、一応は採算が取れているのか。<br />先日、タイ・ロッブリーの街で見た、放し飼いの猿の元気さ、賑やかさとは比べるべきもない。

    もう20年、30年の昔からある「猿園」。いつも客が入っているところを見ていないが、まだ潰れずに残っているところを見ると、一応は採算が取れているのか。
    先日、タイ・ロッブリーの街で見た、放し飼いの猿の元気さ、賑やかさとは比べるべきもない。

  • 神変大菩薩、役の行者・小角を祀る神変堂は参内に入った直ぐのところにある。<br />役の行者は伊豆大島に流された後、伊豆の山々、関東の山々、御岳等にも足跡を残している。

    神変大菩薩、役の行者・小角を祀る神変堂は参内に入った直ぐのところにある。
    役の行者は伊豆大島に流された後、伊豆の山々、関東の山々、御岳等にも足跡を残している。

  • お寺というか、神社というか、境内に向う参道がここから続く。

    お寺というか、神社というか、境内に向う参道がここから続く。

  • 平成元年、今から20年ほど前、タイ王室よりこの薬王院に贈られた仏舎利を祀るパゴダ。<br />先般、名古屋日泰寺で明治時代のパゴダを見たが、ここのものは平成の時代だけあって、斬新的なデザインである。

    平成元年、今から20年ほど前、タイ王室よりこの薬王院に贈られた仏舎利を祀るパゴダ。
    先般、名古屋日泰寺で明治時代のパゴダを見たが、ここのものは平成の時代だけあって、斬新的なデザインである。

  • パゴダの横には関東では珍しい十三重の塔が建っていた。<br />このパゴダには今まで何回か参詣しているが、全く気が付かなかった。

    パゴダの横には関東では珍しい十三重の塔が建っていた。
    このパゴダには今まで何回か参詣しているが、全く気が付かなかった。

  • 境内にうっそうと茂る千年杉。この並木が寺門まで続く。

    境内にうっそうと茂る千年杉。この並木が寺門まで続く。

  • 四天王に守られている山門。<br />ここからいよいよ境内に入る。

    四天王に守られている山門。
    ここからいよいよ境内に入る。

  • 山門の四天王。

    山門の四天王。

  • 持国、増長、多門、広目、の四天王はこの寺を守っている。

    持国、増長、多門、広目、の四天王はこの寺を守っている。

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