2007/10/27 - 2007/10/29
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Mark & Risbeauさん
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【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10239500/からつづく】
3日目の11月29日の朝、部屋で軽い朝食を摂り、早々にロッジをチェックアウトした。最後にもう一度だけバレーをゆっくり一周してから公園を去った。いつも、ここを去るのは後ろ髪を引かれる思いだ。老後はここでボランティアをして住むのも悪くないなどと半ば真剣に考えている。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
-
最後の日も朝から美しいヨセミテ
バレーを巡る一方通行のループ道路は、バレーの西端から始まり、左回りにぐるっとバレーを一周してまた西端に戻るようになっている。この道は西端からバレーを抜け、初日に立ち寄ったタネル・ビューを背後に見ながら約1マイルのワヲナ・トンネルをくぐって南向けの道路に合流する。
朝のヨセミテは快晴だったが、午後から雷雨の天気予報だ。確かに、ちょっと空模様が怪しい。すれ違ってバレーに向かう車が徐々に増えて来たが、あいにくの天気でお気の毒さま。 -
19世紀の屋根付き橋
公園の南の出口の手前に、1855年から営業しているワヲナ・ホテルがある。シエラの西側で繰り広げられていたゴウルド・ラッシュに向かう途中当地で偶然マリポサの巨木の森を発見したのが縁で、生涯ヨセミテの自然の保護に尽力したゲイラン・クラークさん(1814-1910)が旅行者のために建てた宿である。ホテルの傍らには、当時の入植地のレプリカが建ててあり、ガッチリした屋根付き橋も復元してある。雪の重みで橋が落ちないための知恵なのだろう。歴史に関して地味好みの僕も認めるほど地味な展示だ。さすがに訪問者は少なく、それでも「大草原の小さな家」を彷彿とさせる粗野な造りの住居や、ウエルズ・ファーゴの駅馬車駅、騎兵隊駐屯所など、僕にはなかなか楽しかった。
公園南口から南に抜けると、土曜日に胸が膨らむ思いで登った坂道を、胸をしぼませながらどんどん南下する。今回はかなり早く出発したので、このまま行くとレドンドには3時頃到着しそう。
給油に停まったとき、地図を引っ張り出して、前からなかなか立ち寄る機会がなかったある場所に行くことに決めた。この機会を逃すと多分二度と行くことはない場所のように思えたからだ。 -
ジェイムズ・ディーン記念交差点
1955年9月30日の午後遅く、「エデンの東」や「理由なき反抗」で苦悩する若者を演じて人気を獲得した若きジェイムズ・ディーンさん(1931-1955)は、二人乗りのスポーツカー、ポルシェ550「スパイダー」を走らせ砂漠の丘陵地帯を東西に貫くUS466号(現在の加州46号)を西に向かって走っていた。
彼はカリフォルニア州内のいくつかのカー・レイスで優秀な成績を残していた。映画会社との契約で、映画「ジャイアンツ」の撮影終了までカー・レイスへの出場を禁じられていたが、無事撮影も終わり、晴れて大会に出場するためサリナスで開かれるレイス大会に向かうところだった。
加州41号とのY字交差点に差し掛かった時、対向のディーンさんの車に気づかず前を横切ろうとした車に正面衝突、ディーンさんのポルシェは大破した。この事故で重傷を負った彼が最寄りの病院に搬送されたときには、すでに手遅れだった。午後6時前だった。
彼が運命の事故に出逢った交差点が、ヨセミテから41号を3時間ほど南に下りたところにある。没後50年にあたる2005年に、公式に「ジェイムズ・ディーン記念交差点」と名付けられた。 -
せっかくの碑なのに字の配列がごちゃごちゃ
その先5分のCholame(コラミ)という小さな集落には、道路端にJack Ranch Cafeという何の変哲もない食堂が一軒ある。この店の駐車場にジェイムズ・ディーン記念碑があることを知らない人は、まずここに立ち止まることはないだろう。
ステンレスで作られたモダン・アート風の記念碑には、JAMES DEANの名前と彼の誕生日と没日が記されている。裏に日本人の名前が彫ってあったので、日本のファンが建てたものだろうか。よくみると、日付表記が日本語直訳の語順になっていた。この仕事はBabel Fishの翻訳に匹敵するくらいひどい。碑を建てようという篤志があるなら、英語の文法をちょっと調べて、ついでに少し文字の間隔を考えて作らせればよかったのに呉々も残念だ。彼のミドルネイムBYRONも入れればさらによかった。ところで、最後の忍者赤影の仮面のような不審なマークは、いったい何なんだろう? -
映画俳優として、そして一人の若者として前途洋々の未来に道が開けていたディーンさんの人生は、突然早すぎる終わりを迎えた。しかし、それゆえ、人生を早足で駆け抜けた彼の思い出は、いつまでも褪せることのない青春のシンボルとしてファンの心に鮮やかに焼き付いたのである。
僕らは、そのまま南下し、走り慣れたUS101号でロサンゼルスに向かうことにした。いまひとつ気分が晴れない鬱陶しい天気だったが、海岸沿いを走る方が砂漠を走るI-5号よりずっと気持ちがいい。たった数時間と引き替えならば。
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