2008/04/24 - 2008/05/03
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悠遊人(ゆうゆうじん)さん
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●「いい町一人旅」ルアンプラバン/ラオス(2008.4/24-5/3
ここはラオスの北部 LuangPrabang という小さな町である。十数年前に町全体が世界遺産に指定され、最近は世界中から旅行者が集まってくる。多くのゲストハウスが建てられており、女性の一人旅も目立つ。
すぐ町の隣には東南アジア最大のメコン川が流れ、中国雲南省からミャンマー、タイの国境沿いを、そしてラオスを南北に貫き、カンボジア、ベトナムを経て南シナ海へと流れ込む。町の中央にプーシー山という小高い山を中心に、町のいたるところに多くの寺院が存在する。そして早朝の托鉢僧がこの街を有名にしているようだ。
4/24 11:00ベトナム航空にてハノイへ。約6時間後(時差2時間)ハノイ空港着。約3.5時間の接続待ちでルアンプラバン(以下LPQ)へ。双発のエアークラフト機には客が10人ほど。約40分のフライト。着いてみると銀行はすでに閉まっており、まずタクシー券を買い(US6$)、ダウンタウンへ。約15分後、予約しておいたプーシーホテルへチェックイン。ホテルは2日前、電話で予約してある。55$朝食付き。
さっそく通りに出てみると、そこはナイトバザールになっており、買い物客で一杯である。ホテルも町もポカラ以来の久しぶりにいい感じである。両替屋を見つけ、チェンジ。10$=8650kip(1円=
82kip、1000kip=約13円)。バザールはシルクや人形などさまざまな小物でいっぱい。果物屋も屋台もすべてが面白そうである。
4/25 6:30起床、まずメコン川へあいさつ。その茶褐色に濁った流れは、思ったほど広くはないが以外に早い流れ。渇水期のせいもあるだろうが、あと3-4mは水位が上がる時もあるようだ。渡し舟が向こう岸からオートバイや自転車を積んでやってくる。また観光船や運搬船や釣り船など多くの船が停泊している。それらを見れば、やはりこの川は見た目よりずっと大きいのだろう。
一度、ホテルにも戻り朝食。整然と並んだテーブルでの朝食は、焼きたてのフランスパンとハム・ソーセージ&ベーコン、目玉焼き2個にライチが4個、それにコーヒー、ジュースと豪華である。壁には日本皇太子の弟君の写真もあリ、名門のホテルだったようだ。なんせ場所がいいし、敷地も広い。
10:00プーシー山に登る。20階分ほどの階段。頂上からは町全体や、メコンや空港が見渡せる。この山の周りはすべて寺院がとり囲んでいるようだ。途中、仏陀の足跡を祭っている祠がある。
12:00メコン川辺の屋台で昼食。カオソイと焼きそば、パパイヤサラダとビアラオ(ラオスビール)で40,000kip=500円ほど。ここのカオソイは見かけによらずとてもおいしいのでその後何度も出かけることになる。
午後、まず昼寝、いつものパターンだ。夕方、明日からのゲストハウス(GH)を探しに出る。メコン近くのVilla・Champa、部屋数10部屋ほどで新築。ネットし放題、コーヒー飲み放題でUS30$の部屋に決める。2階の部屋のベランダから真下に朝の托鉢の行列が見える。デポジット10$を払い、ナイト・マーケットへ。
4/26 7時起床 いつもどおりメコンへ朝のウォーキング。メコンはいつもの流れ、何の変わりようもない。幅300mX深さ2mX速さ1m/secで600t/secの水量ぐらいだろうか。
12時プーシーホテルチェックアウト。トクトクを7、000kipで交渉し、昨日予約したのVilla・Champaへ移動。あせって道を1本間違え、20分ウロウロ探し回るハメに。値切りすぎたようだ。
午後ツーリストに行き、明日のメコンクルーズを予約。パクウー洞窟まで往復5時間60,000kip。夕方ピザとビールで50,000kip。一人だとどうしても食べ過ぎてしまう。
4/27 ゲストハウスはホテルとちがって玄関がない。靴は脱ぎっぱなしでロビー(リビング?)に上がる。部屋にはTVや電話はなく、シャワーもお湯と水が混じり合わないで出てくるが、エアコンがあり部屋は快適。細かい条件をつけなければ10$前後から泊まれるゲストハウスはいくらでもある。
ここ2日間少し歩きすぎたようで、踵に豆ができて痛い。カッターで水を抜き、バンドエイドを貼っておく。
近くのカフェで朝食。アメリカンのセットなら24~30,000kipでどの店でもOK。食後そのままスローボートに乗り込みパクウー洞窟へ。一行12名ほど。インドシナが4名、欧米人5名、台湾人と私日本人1名づつの構成で上流へ向かう。ほとんどが頁岩層で石灰岩を挟む。その頁岩は一見カチカチの玄武岩ラバーのように見える。
これらが川のいたるところに顔を出しているので、ぶつかったら大変だ。
約2時間ほど遡り、酒造りの村バーンサーンハイに寄る。米を発酵させ、蒸留して焼酎を造っている。その後30分でパクウー洞窟到着。といっても鍾乳洞に4000体ほどの仏像が並べてあるだけだ。
川を下り13時船着場で解散。午後はいつもどおりGHで昼寝。
夕方ワット・シェントーンへ。この寺が一番古く、美しい。メコンとその支流ナムカーンの合流する地点にあり、いつも参拝客でにぎわっている。ピンクの祠「レッドチャペル」も美しい。入場料など取らないのもいい。しばし瞑想。寺もいいけど修行僧の棲家もなかなかgood。
4/28 5:30起床、今朝は托鉢僧の行列を観る。いろんな寺から集まってきては100僧ほどが続々連なってくる。通りに膝まづいた町の人々が、次々と来る僧侶にモチ米やバナナやお金を与えていく。これが毎日続くのだ。後ろから付いていくと、昨日のワット・シェントーンを迂回してサッカリン通りに抜けていく。その間30分ほど。私はこの寺で再び瞑想に耽る。
それから朝寝。なにせ早起きだったのだ。13時からWater Fallへ行くはずがあいにくのスコールで中止。いつものメコン沿いの屋台でカオサイとビール。
夕方、再びナイト・バザールに繰り出す。木彫りの人形10$、シルクのランチョンマットは4枚で40、000kip。タイ産みかんは7個で9,000kip。値切るといくらでも安くなっていくのが怖い。食べすぎ気味なので、夕飯はここで済ますことにする。フランスパンに鶏肉やキューリ、トマトなどを挟んでケチャップ、マスタードをぶっかけ10,000kipで腹いっぱいだ。
4/29 今日も6時に起きて托鉢僧を追いかける。カフェでモーニングを済ませ、トクトクでスイカ寺(ワット・ビスンナラート)へ。8000kip。この寺もなかなかいい。そしてバイクTAXIで郊外のマーケット「タラートポーシー」へ。5000kip。大きいだけでいいものはなにもない。再びバイクTAXIでプーシーホテル。そこからシーサワンウオン通りを歩いてGHに戻る。
午後からトクトクと交渉。往復16$でWaterFallに向かう。ドライバーはSOK、一児のパパだ。約1時間で到着。石灰岩層にできた滝と何枚かの石灰棚。下部の棚はプールになっており、皆が泳いでいる。ちょうど九寨溝のミニミニ版といったところ。
4/30 LPQに来てもう1週間が経った。今日も朝がけ小雨が降っている。いつもどおりメコン川伝いにワット・シェントーンへ。そしていつもどおりアメリカン・ブレックファーストを食べるころスコールがやってきた。町を歩けば犬、猫、鶏が多い。気候や土地に恵まれてるせいか食べ物には困らないのだろう。物乞いも見かけるがさほど切羽詰まった様子はない。仏教の広まる地域にはこういった”豊かさ”がある。砂漠に広まるイスラムとの大きな違いである。
午後、メコン支流のナムカーン川沿いを歩いてみる。
夏には寺ごとのボートレースが催されるとのこと。そのため各寺院はレース用のボートを二艘持っている。もう、特にやることも行くところもない。雨をよけ、幼稚園でしばし佇んでいると親がオートバイで迎えに来ては一人ひとりと帰っていく。
みんな帰った頃、チト早い夕飯へ。最後の晩餐。TUMTUM banboo で今まで食べなかったラオス料理をマジメに食う。ラープ・カイ、クア・パック、カオ・ニャオ(もち米ご飯)そしてビア・オ・・・
目の前には久しぶりに見るスペイン人の美女。そういえばここで美人はあまり見かけなかった。Como esta senolita! 残念ながらそれ以降の進展はなかった・・・明日はハノイに向かう。
5/1 6時起床、ベランダの下にはいつもどおり托鉢僧が歩いて行く。今日はいつもより早いようだ。全員を見送った後、いつものようにワット・シェントーンからサッカリン通りを歩く。この通りは寺院が多く、静かでとても気に入っている。
今日はレイバーデイで両替屋は閉まっている。kipは使い切ったので空港まではUS$でつなぐしかない。
12:00 迎えのトクトクが来る。20分、US5$で空港へ。
15:00発のはずが早めに集まったせいか、14:30に離陸。フォッカー70人乗りに乗客15人ほど。40分でハノイ着。やはり銀行はほとんど閉まっている。日本円は無理でもUS$をチェンジするところが1ケ所。US50$=約800,000ドン。
ダウンタウンへのリムジンバスを探したがない。ここはミニバス(ワゴン)を使うようである。ぎっしりと12人。50、000ドン(300円)でホテルまで送ると言う。同乗のカナダ人女性は中国を一周し、バンコク経由でルアン・プラバンから来たんだと。遠路お疲れさま!
ホテルカメリア?:下町の安ホテルに着きさっそく街へ、空港から途中見かけた旧市街の商店通りが面白そう。バイクタクシーを拾い10,000ドン(60円)で。ヘルメットを渡され乗り出すのだが、車は少なく、周りはバイクばかりなのであまり怖さはない。
水上人形劇場は満員で入れない。そうだ。今日はレイバーデイだ。街のアチコチで仮設舞台を作り、歌や踊りのお祭り騒ぎ。
23:00 ホテルに戻るとまず部屋のブレイカーが落ち停電、部屋のスイッチを入れた途端、火花が飛んだ。1時間後、今度はバスルームの水道管が破裂、水が勢いよく噴き出す。思えば最初から気味悪い部屋だった。窓がなく、だだっ広いだけの静まり返った部屋。
電話でフロントに伝えたが、対応悪く、直接フロントに出向き怒鳴りつけた。日本人としてなめられてるのか、オジさんとして軽く見られたか不明だが、忙しいとか他に部屋がないとか言い出したので、さすがにキレた。
こういう場合は怒鳴りつけるしかない。もちろん日本語でいい。ただデカイ声とオーバーなゼスチャーが必要である。そうしてup gradeな部屋を獲得(あまりお薦めはしない)。
5/2 今夜の便で帰るので時間があまりない。タクシー、バイクを乗り継いでホーチミン廟、一柱寺、孔子廟、玉山祠を駆け足で周り、ホアンキエム湖岸で休憩。そこにあやしげな日本語を話すニイちゃんが声をかけてくる。
ニッコーホテルのドアマンだと名乗り、日本語の勉強だといって、ビールを驕ってくれ、さらに街を案内するという。そのうち案の定ハノイ大学の女学生がバイトで働いている店とかに案内される。なるほど、ベトナムはこう来たか!ウザイニイちゃんに100,000ドンを渡し、ここで別れる。
今日も水上劇は満員で入れず、旧市街で買い物をし、早めにタクシーで空港へ、小1時間、交渉200,000ドン。
23:30発のベトナム便は共同運航のJALの機体で帰国。2割ほどの搭乗率でゆっくり眠れた。
5/3 早朝に着いた成田は雨だった。これからジャコメッリの写真展に向かう。
- 旅行の満足度
- 4.5
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プーシー山頂上
階段を三百段ほど登りますので鍛えておかねば・・
頂上からは悠々と流れるメコンとルアンプラバンの町が一望できます。 -
サッカリン通り(メインストリートです)
-
ナイトバザールの夕べ
準備がすんで、さあこれから夜が本番です。
値段はびっくりするほど交渉に応じてくれます。 -
ナイトバザールの夕べ2
小さな売り子 -
毎朝の行事、托鉢
-
毎朝の行事、托鉢2
延々と続いています。 -
まだまだ続く托鉢僧3
まだ来るの? -
国立博物館だったか?
-
メコンの渡し
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パクウー洞窟前のメコン
町からはスローボートで向かいます。 -
ワットシェントーン
一番古くそして一番美しい寺
入場料なぞ取らないのもいい。 -
ワットシェントーン:内部
瞑想するにはもってこいです。
世界の平和を祈ってきましたが・・・ -
ワット・シェントーン:「レッドチャペル」
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修行僧の棲家
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修行僧の棲家:僧の個室
すみません、お邪魔しますよ! -
お参りに来たのか、近道として通り抜けているのか・・・
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メコンの畔(ほとり)
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バーンサンハイ:酒造りの村で
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Water fall:石灰棚
この奥に大きな滝があります。
トクトクで約1時間、16US$往復ほど
天然のプールになっています、水着をお忘れなく。 -
修行僧 帰る
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ハノイ:レイバーデイ
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ハノイ:孔子廟
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ハノイ:一柱寺
<ルアンプラバンを整理すると>
1.ルアンプラバンは欧米人の観光客でいっぱいだ。
(町全体が世界遺産)
2.ゲストハウスGHがたくさんあり、10US$から予算に応じて現地で探すことができる。GHは新設ラッシュのようだ。
3.たくさんの寺院と朝の托鉢僧は見もの。
4.英語が思ったより通じるし、インターネットの環境も一応そろっている。食事で困ることもない。
5.一般的に言えることだが米$必携、特に1$札は有効。
6.ナイトマーケットでは怖いくらい値切ることができるが、モノはラオス製とは限らない。ベトナム製も多い。
7.4日もあれば町や郊外の有名処は全部を廻ることができる。
8.メコンを中心に自然に恵まれ、川と時間がゆっくり流れている。
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