2008/04 - 2008/05
54位(同エリア154件中)
風神さん
パルミラ遺跡観光のポイント、記念門とテトラピュロンです。
パルミラ遺跡の特性を理解するうえでも欠かせません。
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記念門の前に立って、列柱道路を北東方向正面に見ています。門のファサードですが良く見ると右側が手前、左側が奥にずれています。
つまり記念門の残っているファサードは、列柱道路と直角ではないのです。
ではどこに対して正面を向いているのか・・・ -
この写真をご覧ください。
アラブ城塞跡からの望遠撮影をトリミングしたものです。
画面やや右下寄りがテトラピュロン、左端の上よりが記念門です。
列柱道路がテトラピュロンでこちらから見て左に屈折しているのがわかります。
そして記念門の残っている部分が列柱道路方向から右に振れているのがわかります。
振れている方向と正対しているのは、見ての通りベル神殿です。 -
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種明かしはこの写真を見ると、良くわかります。
画面右端、手前にアーチが見え、さらにその奥に梁状の横にはしる石材が見えます。
手前のアーチがベル神殿と正対している部分、奥の部分が列柱道路と正対している部分です。
つまり記念門の平面は3角形で、ベル神殿からも、パルミラの街中からも正対するように設計されているのです。 -
ベル神はパルミラの主神であり、ベル神殿はパルミラで最も格式の高い場所。
ここに対して記念門がそっぽを向くわけには行かないのです。 -
しかし記念門の反対側も神域からさらに商業地区・住宅地区と市民活動の中心となる地域に続いています。
こちらも記念門と正対させないわけにも行かなかったのでしょう。
結果、記念門の平面は3角形に。
日本的に言えば「両方の顔を立てた」ということでしょうか。 -
テトラピュロンは列柱道路の十字路に建っています。
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街の神聖な地域と日常活動的な地域の境でもあります。
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エジプト産の赤色花崗岩で造られています。
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列柱道路住宅跡前から、南西方向を見ています。
正面にテトラピュロンが見えています。
一番奥に少しだけ見える壁はベル神殿です。
「路面」には遺跡の「パーツ」が累々と積み重なっています。 -
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この旅行記へのコメント (2)
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- aminaさん 2008/05/15 23:09:28
- なるほど・・・!
- 1年ほど前に一番の憧れだったパルミラに行き、大感動しました。
シリア留学を考えている中、1年勤めている会社を辞めることをどうしようか悩んでいる今、久々にこの広大な空間を見て、本当になんだか涙が出そうです・・・。
行ってみると遺跡の中を歩き回るのでほとんどガイドブックの説明を読みませんでしたが、このような意味があったのですね・・!
すごい彫刻が至るところにありましたが、床に面しているところにカメラを入れて撮るなど、とてもすごいですね・・・!本当にすごい彫刻が下面にもあったんですね。思いつきませんでした・・。
またぜひ行ってみたいです・・・!
- 風神さん からの返信 2008/05/16 21:26:16
- aminaさん今晩は。
- ブログ訪問と投票ありがとうございます。
aminaさんはパルミラに特別な思い出と感慨があるようですね。
私のブログでその気持ちが蘇ったとしたら、私としても大変嬉しいことです。
このあとも、ペトラ・ダマスカスなどのブログをアップしていきますので、またおいでください。
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