歴史とアートの町　サンタフェ（ダウンタウン前編）

2008/04/21 - 2008/04/27

名古屋からサンフランシスコ経由でアルバカーキ入り、さらにシャトルバスで一時間でサンタフェに到着。私にとっての初アメリカは，魅惑の土地、ニューメキシコです！強いコントラストの日差しに、アドビ色の建物がやさしく連なり、ピンクや白の花を満開にさせた木々が迎えてくれた町、サンタフェは素敵な、不思議な町でした。

エリア サンタフェ(アメリカ)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 航空会社: ユナイテッド航空

アルバカーキからのシャトルは、事前にネットのサイトから時間指定で予約できます。空港内にあるカウンター（各社名が掲げてあって解りやすいです）でプリントアウトした予約フォームを見せれば、あとは集合場所で待つだけ。ドライバーが客みんなに宿泊先を聞いて、順番に降ろしてくれます。一時間のドライブですが、私は時差の関係で景色を堪能するどころか、車中曝睡でした。

サンタフェでの宿泊先、Santa fe Sage Innのスーペリアルーム一泊$80。いかにもサンタフェっぽいフォトジェニックさが超好み！観光の中心地ダウンタウンまでは少し歩きますが、すぐ隣にオーガニックな高級スーパーマーケットがあり、何かと便利。

外から直接部屋に出入りする楽チンな様式。やっぱりアドビ色です。

次の朝９時過ぎ、真っ青な空から紫外線がワンワンと降る中、さっそくダウンタウンまで出かけてみます。
これは途中に見えて来た、ちょいといいホテル、Hotel Santa Fe。

遠くに見える山並みには、まだ少し雪があるようです。

だんだん建物が密集した町並みになってきたら、もうダウンタウン入口です。テーマパークみたいな作り。

スタバを見かけたので、ちょっと一息。入口ドアは、もちろんサンタフェ仕様。

メニューなどは全く同じ、味も同じで妙に安心。

ダウンタウンの中心、プラザ広場を左に見ながら、

東へと進んで行くと、交差点の右角にラフォンダホテルが見えてきます。アドビ仕様でモコモコ包まれてると、一見、高級ホテルとは思えないです。

さらに進むと真正面に見えて来たのが、聖フランシス大聖堂。
左にある建物が、IAIAミュージアム。当然モコモコ。

ちょうど、朝１０時の鐘が鳴り響いていました。もうとにかく眩しくて、サングラスなしの私の目はすでにジンジンしてきてるところです。

一本北の道へ回り込んで、プラザ広場の方へ戻っていくと「アメリカ最古の政府機関建築」パレスオブガヴァナーズ（旧総督邸）があります。軒下には、ネイティブアメリカンの人達が、自作の作品を並べている有名な光景が。

広場側から横長に見たところ。
ここまで歩いているだけで、ハーイ元気？今日はいい天気だよね！などと何度も声をかけられます。最初ドキドキしながら答えていましたが、すぐ慣れてきて、そのやりとりがなんだか心地良くなってくる町歩きです。

ファンも多い女性画家、ジョージアオキーフのミュージアムへ。スカルと花のイメージから、個人的には食わず嫌いでしたが、ニューメキシコに魅せられた彼女が、晩年暮らしたアビキューを描いた作品がとても素敵で、縮小のレプリカ作品を購入。サンタフェで一番の人気ミュージアムだそうです。

MIRACULOUS STAIRWAY と書いてあるとおり、「奇跡の階段」で有名なロレットチャペルに入ってみます。

はしごで2階の聖歌隊席に上がっていた修道女達が、聖ヨセフ（大工の腕を持つ聖母マリアの夫）に9日間の祈りを捧げ、9日目に現れた男がこの階段を作り、完成と同時にいなくなったという伝説。

これがその階段。見事な螺旋にはなんと支柱が一本もなく、今の技術でもありえない作りなのが更にミラクルなんだそうです。

次は「アメリカ最古の家」へ。サンタフェはアメリカの州都の中で最も古いので、アメリカ最古の〜がいろいろあります。

良く見ると、ワラなどが混ざってザラザラした土壁なのが解ります。現在のアドビ色の建物は、表面だけモコモコと塗装してあるようですが、これが本物のアドビ（日干し煉瓦）なんですね。

「アメリカ最古の教会」もあります。サンミゲルチャペルです。
何もかもがアドビ色で目立たない上に小ちゃいので、探しながら歩いていたのに、完全に素通りしてしまった程に地味な、いや、ストイックな建物。

インディアンアートが観賞できる、IAIAミュージアム。
自分達の生活と文化をあたりまえに守ってきた人々をユーモラスに描いたものから、伝統的な工芸品、または侵略された悲しみの表現が心にささる深い作品まで、私にとって初めて触れるジャンルの美術で、とても印象深い体験でした。

「ニューメキシコ最古の美術館」のMuseum of Fine Arts
地元アーティスト作品が中心ですが、花をモチーフとした企画展が催されていて、ウォーホルのシルクスクリーンや村上隆、原子爆弾が花に浸食されているような立体作品から、マリメッコのテキスタイルまで、他にもたくさんの表現が見れたのが面白かった。

BLUE CORN CAFE　で休憩。一番人気というコーンスープは、カップぎっちりのコーン粒を食べるという感じで、美味しかったけどスープじゃないかも？