天国の風景ときがわ町の慈光寺

2008/03/23 - 2008/03/23

埼玉県の比企郡にあるときがわ町は都幾川村と玉川村が
合併して出来た町です。今日は朝早くに小川町を訪れて
沢山の春の妖精に会ってきました。
その後は隣の町であるときがわ町に向かいました。
隣ですので車でわずかの距離。

ときがわ町の慈光寺は標高４６３メートルの都幾山に向かう
途中にあります。標高差が激しい急坂を登ると、そこには
驚くほど沢山の花と自然に囲まれた素晴らしい場所でした。

バスツアーも訪れており、沢山の人々がこの美しく色鮮やかな
風景を目指して歩いていました。
この場所もとても静かで心落ち着く場所です。
都会の喧騒から脱出して、ひと時自然以外の音の無い世界で
過ごしました。

エリア 小川・嵐山(埼玉)

• 交通手段: 自家用車

ときがわ町は小川町の隣の町で、車で移動すると
３０分程度で辿り着きます。そこは小川町に負けない
くらい沢山の自然と出会うことが出来ます。

だいぶ太陽は高くまで昇ってきて、少し汗ばむ位の
陽気になってきました。

花たちは両手を広げて太陽の光を体全身に
浴びようとしています。
地面の上でも沢山の小さな花達が元気に咲いています。

散った花のすぐ脇から小さな命が沢山出てきて
自然の移り変わりの小さなひとコマを見る事が
出来ます。

慈光寺には人影も無く本当に驚くほど静かな
時間が流れているようです。

慈光寺や霊山院の周辺は急勾配の階段がどこまでも
続いている。でも見上げるとその向こう側に素敵な
風景が広がっているのが遠くからでも判る。

お地蔵さんには綺麗な菊の花が供えられていた。

小さな鐘が吊るされていて、音を鳴らすと
この静けさではこの大きさでもかなり遠くまで
響いて行きそう。

途中民家もあって、庭先には可愛い春の花達や
生命力があふれ出すような木々が生い茂っていた。

さらに先に進むと驚くほど沢山の花達が咲き乱れて
いて、まるで天国のような風景。

正確に言うと、私はまだ天国を見ていないし
天国に行けるかどうかも判らない。
でももしいく事が出来たら、きっとこんな風に
沢山の綺麗な花達と緑溢れる風景に違いない。

木々に咲く花は地面に咲く花よりも高い位置から
太陽を眺める事が出来る。でも散るときは
思いっきり高い場所から落ちてゆく。

暖かい陽射しはまだつぼみの花達も呼び覚ます。

鮮やかな色が当たり一面を塗りつぶすくらいに
広がっている。

紫色が溢れ風景を滲ませるように咲いている。

とっても可愛い形を見つけた。
まるで御伽の国のように、不思議の国のように
奇妙で可愛い形を見つけた。

写経を背景に美しく咲く。

そして春を謳歌し、思いっきり声を上げて歌い叫び
今を生きることの大切さを教えてくれる花達。

上まで昇ってくると人が沢山訪れていた。
何かのツアーのようだったが、お坊さんが一緒に
付いて周っており、皆真剣に説明を聞いていた。

龍の口から流れ出る聖なる水で手をすすぎ
身を清める。

相変わらず強い陽射しがギラギラと照りつけている。
春の暖かさはやがて汗ばむ陽気へと変わっていく。

木の板の上に馬が乗っていた。
聖なる馬として崇められているのだろうか。
不思議な光景だった。

お線香の良い香りが辺りに漂っていた。
ツアー客で一時の賑わいがあったが、ここは凄く
静かで落ち着く場所。

お地蔵さんもこんなに静かで落ち着く場所で
じっと人々の祈りを聞いてあげている。

いったん車に戻って霊山院を目指した。
もう少し上の標高が高い場所にあるけれど
途中の道は車がやっと一台通ることが出来るほどの
幅しかなく、タイヤが道から外れてしまいや
しないかと心配になった。

さらに上に来たせいか一層静かな場所。
先ほどよりもさらに天国に近づいたかの様に
ここ楽園は静けさに溢れていた。

天国のブランコ。
懐かしい記憶と共に、友達と思いっきりこいだ
事を思いだし、同時に友達たちは今何をしている
だろうか、と頭の中を過ぎる。

小さい花も今という時間を記憶に沢山詰め込んで
枯れ落ちる暇での短い期間を楽しむ

夏の思い出がここにあった。
木の根元にしっかりとしがみついたまま冬を過ごした
夏の思い出。

地面に届きそうな位置に咲いていて、
今にも落っこちそうな位に沢山の花を付けた枝。

つぼみと並んで一足先に咲いた花達。
あとから追っかけてくるつぼみに負けないように
少しでも太陽の光をたくさん浴びる。

小さい花達も負けていない。
花を沢山つけて、全身に太陽を浴びている。

池には真っ赤な金魚がプカプカと水面に出て
空気を吸っているみたい。

まだ咲いていない桜の花もつぼみは大きく
柔らかく今にも咲き始めるかのように。

白い仏像の手前にあるピンク色の花がとっても
綺麗だった。

生きている間に天国の風景を見ることが出来る人は
少ないと思うけれど、想像は誰でも出来る。
私の想像する世界は花に満ち溢れていて
全てが優しい世界。

そんな優しくて心地よい世界がここにはあった。
何も心配しない何も怖くない何も自分を傷つけない
何も考えなくて良い世界。

帰り道、ときがわ村にある物産を沢山取り扱う
場所を訪れた、綺麗な花が沢山売られていて
地元で採れた野菜も沢山あった。

そこで瑞々しい野菜を買って、それからお昼ご飯を
近くの蕎麦屋さんで食べて帰った。
天国からの帰宅は現実世界へ舞い戻る道。
私はほんの僅かの時間だけれども天国のものと
近い心地よさと美しさと優しさをときがわ町で
感じることが出きた気がした。

この旅行記へのコメント （2）

• まみさん 2008/03/27 12:08:56

  表紙の馬酔木に酔いそうです@

  つーさん、こんにちは。
  
  表紙のアセビの背景はお地蔵さんでしたか。
  小さな滝にも見えます@ すてきですね。
  
  小川町に行った日のメインはこちらの自然散策だったのでしょうか。
  写真を拝見しているだけで、私も自然の中を散歩しながら花の撮影を楽しんでいる気分になりました。

  つーさん からの返信 2008/03/27 22:54:43

  RE: 表紙の馬酔木に酔いそうです@

  こんにちはまみさん。
  
  小川町ときがわ町と大自然を沢山散策してきました。
  この時期はどこに行っても花が沢山で被写体にこまりません。
  ときがわ町は特にまるで天国にでもいるような
  お花畑が沢山ありました。
  
  どこもお花の良い香りと色とりどりの風景、大自然の
  綺麗な空気を沢山吸って元気になった気がします。
  
  春は天気の移り変わりが激しいので、休みに合わせて晴れてくれると
  良いですね。
  
  それではまた遊びにいらしてくださいね。