2008/03/02 - 2008/03/02
214位(同エリア258件中)
BO/Mさん
凭祥は、友誼関から入った最初の中国の町。
そこから、旅を続けて中国を回る方も多いだろう。
バス乗り場の時刻表を参考に、旅のヒントとして欲しい。
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中国、ベトナム国境、中越国境と呼ばれる玄関口は、大きく北、中、南の3つになります。
北=ラオカイから雲南省へ抜けるルート、鉄道で行くと直行して昆明に行けると言います。(未踏)
中=ハノイから約3時間強、空いている時間で早いドライバーなら、2時間という過去の記録も有ります。 そこから友誼関を抜けて、その先の中国は凭祥、と書いてピンシャン、と読む広西チワン族自治区の町へとなります。
南=ハノイ→ハロン湾→モンカイ→国境越えて→東興と書いて、ドンシン、こちらも広西チワン族自治区の町です。 -
どのルートでも感じるのは、国力の違い。 辺境への金の掛け方の違い、とも言えます。
そして、強い指導力に裏打ちされた中国側の統制力、その反対に緩やかな発展を示すベトナム側は、得てしてイミグレ=パスポートコントロール人員のだらしの無さ、が気になります。 何度も通っていると、歴然とした教育の違いが、更に目立って見えて来ます。 -
今回は、中、友誼関を通って凭祥(ピンシャン)行きのルートを行きました。
このルートは、日系企業の今後の商業中越回廊として徐々に開拓されてゆく筈の道です。
北、中、南と見ると、地理的条件が、一番スムースだから、と言う点と、裾野産業が多く点在する華南地域からの部材供給等、需要が有るからです。 -
ベトナム側、ドンダン国境パスポートコントロールでは、くわえ煙草でイミグレ手続が普通に行われている現状があります。 それでも、まだモンカイのイミグレよりは質が高いと感じます。 何故? モンカイ、この間行きましたが、東興から戻り帰る際、驚いた事に、中国からベトナムに入る中国人は、パスポートに金を挟んでベトナム側イミグレ申請をしている事。 その様子をビックリして暫くみていると、明らかに中国人は10,000ドン(70円程度)をパスポートに挟んで渡しています。 中には、その「ルール」を知らない者も居て、パスポートを出すと、何度も突き返されていました。 まわりの者が、「金を挟んで渡すんだよ、バカだね」みたいな事を言い、ああ、ナルホド、と金を挟んでいます。 日本人は、そんな「ルール」を認めませんので、どうしても順番が遅くなります。 どんどん割り込んで入ってくる中国人に頭に来ながら、でも絶対に金を渡さない日本人をあざ笑うかの様に、中国人がどんどん過ぎて行きます。 我慢比べの末、30分前後の時間を費やし、漸くパスポートが投げ返される、業を煮やしたものです。 その間、煙草を吸うわ、携帯電話で電話しているわ、非番の女性か何か分かりませんが、ブースの中に入って行きダベるは、と最低でした。 それについては、未だムカつくので詳細を改めて書く予定です。
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さて、その話はともかく、凭祥市内に行きました。
長距離バス発着所で今回お見せしたかったのは、このチケット売り場上に掲げてある表です。
ズームして、ピンシャンから広州行きの部分を見てみましょう。
1,073km で、385人民元(概算邦貨換算=15倍)となります。 -
華南のへそ、シンセン迄は、1,250km 有るんだ、と分かります。 (452人民元)
福州だと、2,096km (754人民元)
珠海 860km (420人民元)
大体、平均時速60−80kmが良い所でしょうから、距離から割り込むと、概算の所要時間も見えて来ます。
道路は高速道路が整備されていますので、ほぼ、予定通りに出発して、予定通りに到着します。
僕は、南寧迄乗った事が有りますが、快適でした。 -
南寧迄は、43km 11人民元です。
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玉林、は南寧から更にシンセンに行く途中の町です。
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1,419km 497人民元、は潮州経由の福州行き、みたいです。 ふうん、潮州人、って言う時の潮州は、地名に由来しているのね、なんてこんな所で思ったりします。
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1,478km 445人民元、は常徳行き。
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長距離バス発着所では、同時に、昔日本でチッキ、と言った駅留め貨物託送、が出来る様です。
*長さは1メートルを超えてはならない、
*高さは60cmを超えてはならない、
*重さは30kg以内である事、
*梱包は堅固にしてある事、
*貨物明細書を書く事、
*貨物価格も明記の事、
*危険品等は受け付けない、
それらの委託貨物約款、的なものが明示してありました。 -
ピンシャンの町並みです。
東興に比べると、ちょっと片田舎の町並み、に感じられます。 ホテル等も幾つかあるのですが、レストランは開業していない、補修中だ、とか、停電が結構有る、とか、小規模の小売店が沢山有って、競合し合い過ぎて商売として成り立っているのだろうか、と疑問に感じたり、この町の産業、って何?、と思ったり。 多分、今後辺境の町、として存続する為には、工業団地等、隣接する場所に整備して雇用を確保し、外貨獲得を目指さないと、町として廃れて来るのではないかな、と心配しました。 商業しか無い町、と言うのは成り立たない筈です。 周囲に産業が有り、そこでの雇用が確保され、お金の還流がそうした製造業等から得られなければ、循環して行かないからです。 商業だけ、となると、皆が商売人で、買い合ってお金を循環させる必要が有りますが、そんなに上手くは行かない筈です。 -
こうした中国辺境都市や町は、2003年頃から整備されてきて、2005年頃に整ってきた感が有ります。 それまでは、本当にベトナム側同様、貧しい寒村だった筈です。 政府主導型で大量の資金を投入しての辺境現代化、がなされて生活は変わったが、実態経済の変化は追いついていない、田舎の町なのかな、と言うのが僕の実感です。
トゥクトゥク(オート三輪)と、新しい車が入り交じるピンシャン。
この町が、徐々に物流園需要等で潤って、金が回って生活が豊かになって行く事が、今後2−3年の推移になると思われます。
その為には、米国を中心とする世界経済の安定とか、ベトナム進出企業の増加、中越貨物往来、等が必要になると思われますが、円ドルは現在、100円の壁を簡単に突破して、更に続伸しそうな勢いです。 僕が最初の海外駐在をした、1994年〜97年で、確か95年でしたが、円が一時期79円台を付けた事が有ります。 そこまでの情況はどうか、とは思いますが、何か、今年が大変なものに思えてなりません。
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