2005/11 - 2005/11
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みどりのくつしたさん
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世界旅行者は2005年のインド旅行のあとで、バンコクからシェムリアップへ移動した。
カオサンからシェムリアップへは、カオサン発のツーリストバスを利用した。
これはだね、やはり日本人旅行者の皆さんがよく利用する交通機関だからね。
みんなが、どんなものなのだろうと心配しているところを「自分で体験したい」というキモチなんだ。
これが、日本に普通にいる「自称旅行通」諸君と、本物の世界旅行者みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)との根本的な違いだね。
僕は何しろ、自分が書くことは自分で体験したことだけだから(体験してない話は、ちゃんとそう書いている)。
僕が乗ったツーリストバスは、カオサンを午前7時に集合で、実際に出発したのは一時間後。
さらにあちこち寄った後、ポイペトでずいぶん待たされた。
やっと、バスに乗ってもできるだけゆっくり進んだ。
途中の休息時間もたっぷり取った。
その結果、シェムリアップへ到着したのが、翌日の午前1時だよ(笑)。
僕はかなりの歳なのだが、体力は結構ある。
体力よりも精神的に疲れてしまった。
もうすぐ着くだろう、もうすぐ着くはずだ、の繰り返しが続いたからね。
でもここで、「こんなバスに乗らなければよかった」と感じていると思うかい?
それは大違いです(笑)!
バンコクからシェムリアップへのバスに乗って、もし午後の10時ごろに着いたらどうだろう。
ちっとも話のネタにならないじゃないか。
このバスは、どうせ遅れるという伝説がある。
ならば、朝7時のバスに乗ってその日の中途半端な時間に着いてしまったら、ちっとも面白くない。
世界旅行者が乗ったら、翌日になって着かないと、話のネタにならないからね(笑)♪
これでもわかるように、僕が書いていることはすべて自分が体験したことなんだよ。
三流大学卒、または高卒の安ライターが、適当に頭ででっち上げたウソ旅行記とは大違いなんだ。
ま、だからこそ、世界旅行者はウソツキ連中から嫌われてるんだけどね(笑)。
マイクロバスは無理に、あるホテルの敷地に乗り付けた。
バスに乗っていた旅行者はドドッと外に出る。
そして1人残らず、このホテルに泊まることになった。
というのは、着いたホテルがシェムリアップのどこにあるのか、わからないからね。
午前1時になって、わざわざ別のホテルに移動しようなんて考えないよ。
だから逆に、スッキリしたとも言える。
これが午後9時ごろにシェムリアップへ着いたら、ちょっとは迷うよ。
自分の知っているホテル、いい噂のホテルへ移動することもできる。
でも、午前1時に別のホテルへ移動しようと考える方がおかしい。
だって、たいていのホテルは閉まってるしね。
だから、同じバスに乗って到着した旅行者はみんな、ホテルへ入って、部屋をチェックし始めた。
欧米人旅行者はカップルも多かった。
すると、これからエッチをするカップルも多いだろう。
それが理由かどうかわからないが、カップルは焦って階段を登って次々と部屋を決めていく。
バスには20人程度が乗っていた。
そのなかには、このホテルに泊まり続ける旅行者もいるんじゃないかな。
だから、部屋を選んだりするのも重要だ。
上の階の部屋だともちろん見晴らしもいいだろうしね。
ところが僕は、明日泊まるところは決まっている。
それは、チェンラかタケオだ。
特にチェンラは、僕は1994年に、まだアンコールワットの近くを戦車が動いていた時代から知っている。
さらに2002年には上海からバンコクへの陸路旅行(2002)の途中で泊まった。
タケオは、2002年以前から大人気になり、新しく立て替えて宿泊人数を増やした。
いまはバックパッカーはタケオに泊まるのが普通らしいので、そこもチェックしたい。
ということは、僕はこのホテルに泊まるのは、確実に一晩だけだ。
僕としては、シャワーを浴びて寝れればいいだけ。
ただ、もう一つ、世界旅行者が考えなければならないことがある。
それは、一緒にやってきた、まゆみちゃんがどう思ってるかってこと。
何しろ僕とまゆみちゃんは、カンボジアのビザを取ってからずーっと一緒に旅をしてきた。
バスの中では肌をすり合わせて「スリスリ」してた。
まゆみちゃんはなかなかきれいな日本女性だ。
そして、日本女性はエッチが好きだという世界共通の認識がある。
まゆみちゃんが僕とエッチをしたいというならば、僕はお付き合いしてもいい。
ただ僕は、自分から女性を口説いたことが一度もない。
でもそこを聞くわけにも行かないしねー。
というわけで、僕はとにかくシングルルームを取ることにした。
ホテルの若者は、最初シングル1泊6ドルと言った。
しかし、ただ寝るだけの部屋に1泊6ドルは出せない。
欧米人もワイワイ言って、結局、シングル1泊4ドルまで下げた。
部屋自体は、シャワートイレつきの部屋で、そんなに悪くはない。
ただ、1階なので窓からの景色は良くないだろう。
もちろん僕は、明朝チェックアウトするのだから、景色なんかどうでもいいわけだ。
まゆみちゃんと僕は隣同士の部屋にした。
そして、バックパックを置いて、レストランで話すことにする。
ホテルの入り口に小さな食堂がある。
そこにまゆみちゃんと向かい合わせに座る。
とにかくビールを頼む。
「旅の一日の終わりには、ビールが必要だ」これが世界旅行主義ね。
いろいろと話をする。
まゆみちゃんはカオサンで「カオサントラベラーズロッジ」のシングルに泊まってたとか。
そこで、洗濯をしていたら、宿泊者の日本人からセクハラを受けたそうだ。
明日は「ヤマトゲストハウス」に移動するという。
僕は責任を持ってヤマトまで連れて行くことにする。
ここで、まゆみちゃんが僕を誘えば、僕は断らなかったね。
日本女性がダメなのは、自分から男性を誘えないってことなんだよ。
女性が誘ったら、男性は基本的には断らない。
タダでエッチできるチャンスがあるのに、逃げる男はいない。
日本古語辞典にも「据え膳食わぬは男の恥」ということわざがあるくらいだからね。
だから女性から男性を誘えないという意味は、よほど誘い方が下手だってこと。
逆に、日本女性は現地男性から強引に誘われると、なし崩しにエッチしてしまう。
こういう主体性のないエッチをしているから、日本女性は世界中で馬鹿にされているんだよ。
日本女性の中には、バリのビーチボーイ、イスタンブールの絨毯屋、カンボジアのバイタク運転手とエッチして、舞い上がっている人もいるとか。
まあ人間、ここまで相手を落とせば、ゼッタイにエッチできるよ。
でもそんな誰でもできる簡単なことを自慢してたら、哀しいね。
さて、一緒にやってきたインド帰りの日本人の若者は、変にハイになってた。
ホテルのスタッフは日本語をしゃべるので、すぐに親しくなったようだ。
考えてみればだよ、一緒のマイクロバスでホテルに入った欧米人旅行者は部屋へ入ったまま。
もちろんすぐに寝た(または、エッチをしている)のだろう。
ところが、ホテルの入り口でたむろしているのは、まゆみちゃんと僕と、日本人の若者の3人なんだよ。
しかも、若者はすっかりホテルのスタッフと親しくなった。
おそらく彼は、このホテルに居続けるだろう。
これが日本人の若者の弱いところなんだよ。
日本人旅行者の共通の気持ちとして、「旅に出て現地の人と親しくなるのはいいことだ」というのがある。
それは、日本に流通している馬鹿旅行本に必ず書いてあることだが。
でもね、日本人旅行者が普通に知り合える現地の人ってさ、日本人を相手にしたボッタクリ日本語使いだよ。
そんな怪しい人間と親しくなったところで、意味ないと思うんだが。
僕はまゆみちゃんに声をかけて、部屋へ引き下がる。
明日は早起きをして、ホテルを捜さなければならないしね。
でも、まゆみちゃんは、そのあとも居残って、朝の4時までホテルのスタッフと話をしていたようだ。
僕はそれを聞いて、「まゆみちゃんはダメだ」と思った。
カンボジアに来て、日本語使いのホテルのスタッフとちゃらちゃら話して喜ぶようでは、知的レベルは低いからね。
僕が相手にするのは、もっとレベルの高い女性だ。
【旅行哲学】カンボジア人と知り合って喜ぶ日本人って、どれだけレベルが低いんだろうね(涙)。
http://www.midokutsu.com/2005/hotel_in_siemreap.htm
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