2007/12/02 - 2007/12/02
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kodeyanさん
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「甑島(こしきじま)って行きましたか?すごくいいらしいですよ、何にもなくて」
カベルナリア著『スロー・トラベル フェリーで行こう!』にでてくる一文だ。
北海道から沖縄の離島までユースや民宿を渡り歩いた著者が
旅人から耳にする「ミドリさん伝説」のような話しなのだ。
必ず最後に「聞いた話しですけどね」というオチがつくのが笑えるのだが。
ところが甑島は、何もないということもなく
「長目の浜」という絶景や30億年前に出現したバクテリアが
二重底を赤く染める神秘の貝池、大ウナギが棲むという鍬崎池、
そして天然温泉もあるマイナーながら興味深い島だった。
出水を早朝にたち西方経由串木野からフェリーでいざ!甑島へ。
写真は上甑島のビュースポット「長目の浜」
【2008.3.18記】
エリアを「離島(奄美大島・屋久島)」から「上甑島・下甑島」に変更しました。気づかず失礼しました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 私鉄
-
ツルの里出水から南下して串木野まで行く途中にどこか海の綺麗な観光地がないだろうか。
勤務を終えた肥薩おれんじ鉄道の運転手さんに聞くと、お薦めは「西方」だという。
西方海岸は海が美しく「人形岩」という奇岩があるというので途中下車。
いじめられっこ怪獣アギラ?!
はじめはコイツが人形岩かと思ってしまった。 -
怪獣岩近くの産直品売店のおばちゃんに場所を聞き、なんとか人形岩にたどり着く。
九州でも、このあたりは外国語でも話しているようだ。
でも情の篤さを感じる鹿児島弁であった。 -
スヌーピーのキャラクターシュローダー?!
人形岩は、かわいい坊やだったのか〜と思ったら・・ -
海辺で亡くなった母親が、父と子に会いにいく、という伝説があり父子が母親を待っている姿だった。父子を影絵のようなシルエットにつつみこむ東シナ海の夕日は感動的な美しさだという。
-
肥薩おれんじ鉄道の終点、川内(せんだい)駅にてJR鹿児島本線に乗り換える。
車窓の海も美しく、とても楽しい路線だった。
いつか、また肥薩おれんじ鉄道に乗りたい。
愛嬌があってキュートな顔をしたディーゼルくん
さよ〜なら〜 -
アルミ合金車体817系電車に乗車。
JR九州の車両はホント格好いい。 -
窓ガラスはUVカットガラス。
座席に木材と一部本革を使用するなどデザイン性が高い。
扉付近のサークル状のつり革は混雑緩和のためだとか。なるほど? -
さて、串木野駅で串木野新港行きバスを待っているときにラッキーな出会いがあったのである。
甑島に戻るという純朴な青年が、なんと車で島を案内してくれるというのだ。 -
なんでも土曜夜に鹿児島で飲み会があり1泊、鹿児島中央駅から串木野に来たのだとか。
「わざわざ甑島まで来てもらえるのは、大変ありがたいんですが、はっきりいって『なにもない』ですよ」
地元のひとの「なにもない」発言、ヤッター
という気分になるのが不思議。 -
何もないことより気になることを聞いてみる。
「甑島は、どんな人にも挨拶する島だそうで」
車で案内してくれるというKくんは、そういわれてみれば挨拶する、という。
「甑島のある酒屋さんで、あんたに売るモノはない、といわれた人のブログを見たんだけど。入店時に挨拶しなかったから、人間として信用できないというのが理由みたい」
Kくんは、どこの酒屋だろうと訝しげだ。
そしてよくわからないと答えた。
※写真は鹿児島県薩摩川内市役所 産業経済部観光課発行 甑島パンフレットの表紙 -
串木野市の西約42kmの海上に浮かぶ甑島まで写真の甑島商船「フェリーニューこしき」で1時間半。甑島は北から上甑島、中甑島、下甑島の三島が連なる。下船するのは上甑島の里港で今回は上甑島のみの滞在となる。
-
フェリーニューこしきに飾られている写真は赤い斑点が鹿の子絞りのようなカノコユリ。
甑島に自生する天然のユリだ。
甑島原生種は、花弁が大きく反り返るのが特徴なのだとか。
7月から8月の開花時期は島がピンク色に染まるというから素敵。 -
船内は、なかなか綺麗。
写真は2等室。
ほかに横になれるカーペット敷きスペース(2等)と1等室がある。 -
甑島に上陸して、まず予約した民宿石原荘へ向かう。
Kくんも石原荘に用があるというので仕事の打ち合わせをすませてもらう。
石原荘は、港から歩いて15分ほどのトンボロ(陸繋島)にある。
水曜どうでしょうで大泉校長がやっていた
両手を腰に当て「潟湖」
手をまっすぐ伸ばし「砂洲」
手首を曲げて「砂嘴」
みんなで繋がって「陸繋島」
その「陸繋島」、写真のくびれたところに建つ宿なのだ。 -
トンボロは迷路みたいで目的地にたどりつけなかったりする。
わけがわからなくなり石原荘がどこなのか地元の人に聞いたことがあった。
「あの黄色ハチマキの建物」と教えてくれた。
なるほど、この黄色ハチマキは目立つ。 -
九州の焼酎をいただきもっそう。
Kくんと、まず焼酎屋さんへ向かった。
「めぐみ屋」さんが一番種類が多くてお薦めだということで連れていってもらう。
知る人ぞ知る酒屋さんだそうでめぐみ屋さんの焼酎目的に島まで買いにくる人もいるそうだ。 -
「こんにちは?」
売ってもらえなかったら困るので挨拶して入店。
島内外の蔵元から直接仕入れる貴重な焼酎がたま?に入荷することがあるという話しだ。
試飲で美味しい焼酎があったが在庫切れ、予約はいつ入荷するのか検討もつかないので受けないそうだ。
蔵元は上甑島に一つ、下甑島に二つある。
下甑島の蔵元「吉永酒造」の伝統の甕壺仕込み焼酎という「その名は甑州」を購入した。 -
焼酎は、九州に来て目覚めてしまった。
指宿の焼酎 中俣合名会社「風の岬」も購入。
芋焼酎造りの匠、黒瀬杜氏が醸した昔ながらの芋焼酎と書いてあった。 -
度々登場するWちゃん(4トラ非会員)から「長目の浜」の景色が素晴らしいと聞いたので次は長目の浜展望所までお願いする。
海を隔てて礫州(れきす)の東に、南(下)から「なまこ池」「貝池」「鍬崎池」「須口池」とつづく。
この模型のほうがトンボロ(陸繋島)の様子もわかりやすいかな。 -
里村の長目の浜展望所から長目の浜と湖群を臨む。
上(南)から「なまこ池」「貝池」「鍬崎池」
一番下の「鍬崎池」には、女性の太腿くらいあるという巨大ウナギが棲息するという。 -
反対側 上甑町の田ノ尻展望所から「長目の浜」と「なまこ池」を臨む。
弓なりに延びる礫州 なまこ池の芸術的な曲線
青い海 水鏡に舞う白い雲
息をのむ美しさ -
「バスでまわる予定で二日間滞在を予定していたけれど1日で長目の浜まで堪能できました。本当にすみませんでした」 お礼をいうと
Kくんは、ほかにも観光名所があれば案内したいが何もなくてすみません。
でもせっかくなので下までいって湖群を見に行きましょう、といってくれる。
そして対向車が来ないことを祈るしかないような細い道を下り「なまこ池」へ。 -
なまこ池は、名前のとおり11月から2月にかけて小型で上質の「なまこ」が獲れるという。
数年に一度、鯛やカニなどが大発生したかと思うと、またすっかり姿を消したり、その理由もよくわからないミステリーな池なのだそうだ。 -
そして、なまこ池隣りの貝池。
ここが神秘の池なのである。
池の底が二重になっていて、水面下5.5mのところに厚さ50センチのトマトジュースのような赤い水がカーペット状に一面に広がっているというのだ。 -
NHK特集 名作100選
不思議の島 湖沼群を潜る?東シナ海 甑島?
を整理すると
グレー:0?2m 水温27℃ 小魚や海老が棲息
黄緑:2?3m 水温38℃ 塩分が濃い
緑:水深3?5.5m 緑色が濃くなる層
赤:水深5.5?6m バクテリア層
黒:水深6?12m 硫化水素
なんと色が違う水の層があり、深さにより極端に塩分濃度が異なる極めて珍しい湖なのだ。 -
静かな水面の下に赤い水が潜んでいる貝池
赤い水の正体は、硫化水素を利用する光合成細菌のクロマチウムという紅色硫黄細菌。
体内に有する硫黄粒子がもつ色素により密集層が赤くなるらしい。
そのクロマチウムは30億年前に出現した原始的生物で甑島とバルト海沿岸の世界に二ヶ所しか存在しないというから驚き!
バルト海沿岸のほうが礫州に隔てられているのか知らないが、もし単独の湖なら貝池は世界自然遺産クラスの物件じゃないの?と思うのだが。
薩摩川内市観光ガイド
http://www.city.satsumasendai.kagoshima.jp/kanko/spot/17_index_msg.html -
礫州まですぐなので散策してみる。
4キロつづき幅は50mあるそうだ。
砂ではなく角が丸い石がゴロゴロ。 -
?ここまで連れてきてもらってスミマセン
「島まで来てもらったのに何もなくてスミマセン」
?いえ今日は貴重な休日なのにスミマセン
「僕はかまわないんです。気を使ってもらってスミマセン」
車内はスミマセンの合唱のようになりながら上甑島と中島を結ぶ甑大明神橋へ。
右上、橋のたもとにあるヘタの串といわれるところに甑大明神が祀られている。
この一帯は絶好の夕日スポット。 -
キレイな海
-
中島と中甑島を結ぶ鹿の子大橋から望む中甑島の風景 ちょっと威圧的な風景だ。
ここから石原荘まで送ってもらいKくんとお別れした。どういう育て方をしたら、あんなに素晴らしい人間に育つんだろうと感心する青年だった。
本当にありがとう! -
さて、鹿児島県薩摩川内市役所 産業経済部観光課発行 甑島パンフレットを見ると石原荘近くに「庵地つけあげ店」があるようだ。
散歩がてら行ってみる。
ここは東シナ海の材料でつけあげを作っている。
聞くとこの日の材料はトビウオ。
6,7月の魚だが定置網にかかったのだとか。
こんなところにも地球温暖化の影響? -
つけあげ 甘いけど舌が喜ぶ旨さ!
-
里の夕景
出水で三羽の親子ツルが舞う朝焼けを見て、親切であったかい肥薩おれんじ鉄道の運転手さんから教えてもらった人形岩を見学。
そして出会いと甑島の感動的風景。
たくさんの感謝に満ちた1日だった -
夕食は、キビナゴ漁が盛んな島だけにキビナゴが並ぶ。
コンロで炙って食べたり、刺身や酢の物があったり。
宿泊客は、インフラ工事関係のお兄さん4名 釣り客1名 そして私。
甑島は釣りファンの間ではタマラナイ場所なのだそうだ。
この島は、夏は別として工事関係 釣り 海洋学研究者以外観光客はめったにこないんだそうです。 -
焼酎と醤油で煮たキビナゴ。
刺身はクセがなく美味しい。 -
最後に上甑島の温泉
里港近くに※里交流センター甑島館という立派な宿泊可能施設があり、天然温泉もあるのだ。
15:00?21:00の間で、日帰り入浴が可能。
※HOTEL Areaone Koshiki Islandに変わっています -
泉源名 里村温泉
泉質 塩化物泉
塩気のある赤褐色の温泉 -
露天もある
なかなか気持ちがよい♪ -
夜中に強風と雨の音がすごかった。
台風の通り道で台風銀座といわれている島だけに心配したが風も止んだ。
甑島をあとにして串木野へ戻る。
甑島のパンフレットを見直すと、島民のコメントがあった。
?特別なものは何もないかもしれないけど、お金では買えないものを探したい人には最高の場所?
・・うなぎ温泉編につづく・・
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この旅行記へのコメント (10)
-
- のこのこさん 2008/06/06 20:54:28
- こんばんは☆
- 甑島、以前からとても気になっています!
最近、年に1度のペースで南九州へ行っているのですが、
いつも阿久根や串木野のあたりを通るたびに甑島に行きたいなぁと思っているんです。
何が見たいというわけではないんですけど、島原や天草とは違って
九州本土と陸続きでないところにひかれるのかなぁ・・・
甑島ってガイドブックでもほとんどとりあげられていないので
参考になりました。
また立ち寄らせていただきますね。
のこのこ
- kodeyanさん からの返信 2008/06/07 07:21:39
- RE: こんばんは☆
- のこのこさん こんにちは
お名前からブルーバードが消えたんですね〜
甑島は、なにもなさそうで神秘の池があったり
なかなか興味深いところでした。
ジロさんも出かけていますよ。
だけど、貝池の底に潜む硫化水素の名前をニュースで
これだけ聞くことになるなんて思いませんでした。
年に一度ペースで南九州ですか!いいですね〜
旅行記楽しみにしてますね♪
訪問&書きこみ&投票ありがとうございました!
ではでは☆彡
-
- naniwa ladyさん 2008/03/26 08:28:43
- おはようございます。 8(*^o^*)8サザエ
- ジロさんに教えてもらって、こしき島、見せてもらいに来ました。
どこにあるかも、なんと読むかも全然わかりませんでしたが、いいところですね。
ジロさんところへも書きましたが、空の色も海の色も、綺麗です。澄み切った空気を感じます。お魚もさぞやおいしいでしょうねぇ。
- kodeyanさん からの返信 2008/03/26 08:50:46
- RE: おはようございます。 8(*^o^*)8サザエ
- naniwa ladyさん
こんにちは!
こしき島やら鰻温泉やら、マニアックなところ?!を
旅してきました(笑)
こしき島は、空も海も美しく、なかなか神秘的な島でしたよ。
夏は、鹿の子百合が咲いて島がピンク色になるとか
見てみたいものです。
naniwa ladyさんも九州へ行っていたんですね。
「小島がいっぱい♪ 九十九島から天草へ」
にお邪魔しました。
お天気に恵まれて良かったですね〜
九州の島の面白さに嵌ってしまい、島に行きたくてタマリマセン。
『日本の奇勝百景』(東方出版)を愛読するものとしては
天草のオッパイ岩、見てみたいです^^
書き込みありがとうございました!
ではでは☆彡
-
- ジロさん 2008/03/19 20:53:33
- ザ無断借用☆パート3
- 毎度申し訳けないけど
また無断借用しちゃったのだ☆
以降もゾクゾク借用する予定なので
ご了承方よろしくでごわす。。。
ジロ
- kodeyanさん からの返信 2008/03/20 10:57:52
- RE: ザ無断借用☆パート3
- ジロさん
こんにちは
>以降もゾクゾク借用する予定なので
ご了承方よろしくでごわす。。。
かしこまりましたでごわす。
上甑島・下甑島というエリアが存在することを知らず
ジロさんの旅行記見て知りました。
早速エリアを変えさせてもらったでごわす。
ではでは☆彡
-
- ジロさん 2008/02/29 06:45:01
- 甑島♪
- 久々に登場のおじゃまジロなのだ☆
今年は冬眠しちゃって、、、久々に訪問したらいっぱいUPされていたのだ☆
なので今回は甑島編のみで改めてゆっくりとまたおじゃまするのだ☆
近々ジロも甑島へ行ってみようかと思っているのだ
なのでkodeyanさんの旅行記はとても参考になったのだ
如何せんあまり旅行する人がいない孤島なので情報不足だったのだ
そんな甑島まで行ってしまったkodeyanさんに拍手なのだ♪
冬眠明けのジロ
- kodeyanさん からの返信 2008/02/29 08:51:42
- RE: 甑島♪
- ジロさん
お久しぶりなのだ。
冬眠中のようだったのでジロさんが冬眠からむっくり目覚めるまで
待っていたのだ。
甑島は、夏以外は観光で行く人はめったにいない島みたいで
ホント情報が少ないところですね。
私が行ったときは青空に雲がかかっちゃって長目の浜が
イマイチの写真です。
晴天ならビックラポンの景色ですよ、というか絶景!
ジロさんは下甑島までいけるのかな〜
下甑島は森進一のお母さんの故郷で「おふくろさんの歌碑」があり、
またDr.コトーの舞台だとか。
ナポレオン岩もあるし興味はあったんだけど、今回は行けずでした。
最後になっちゃったけど、お気に入りの登録ありがとうなのだ♪
ではでは☆彡
-
- めーてる隊長さん 2008/02/20 23:50:20
- 父子の岩
- 始めまして。
母を待ち続ける父と子に見えますね。
綺麗な海、素敵な旅の旅行記に感動です。
甑島・・・いいですね。
行きた〜い!
- kodeyanさん からの返信 2008/02/21 08:04:26
- RE: 父子の岩
- めーてるさん
こんにちは
素敵な旅行記にうっとりしながら
ご挨拶もせず足跡だけベタベタ残してすみません。
地元のかたが口を揃えていうには、人形岩のところは
夕日の名勝だそうで、それは美しいそうです。
スケジュールがタイトじゃなければ感動的シーンに
時を忘れてボ〜〜っとしたかったのですが残念でした。
いつか見てみたいものですね。
甑島は1泊じゃもったいないところでした。
いつか中甑島、下甑島にも行ってみたい!
めーてるさんも機会があれば行ってみてくださいね〜
めーてるさんの楽しい温泉情報満載の旅行記に
またちょくちょくお邪魔いたします。
よろしくです♪
書き込みありがとうございました。
ではでは☆彡
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