バイキングラインとシリアライン＠ヘルシンキ/フィンランド

1996/09 - 1996/09

バルト海を渡る大型フェリーは、乗ってみるとフェリーというよりは巨大なビルディングみたいに思える。
僕は一回目の世界一周中にストックホルム（スウェーデン）からヘルシンキ（フィンランド）へシリアラインという巨大フェリーに乗った。

朝、ヘルシンキに到着して、昼間に町を歩いて、夕方また、船に乗ってストックホルムへ戻ったよ。
往復船を使ったのは、シリアラインはユーレイルパスで無料で乗れたからだけどさ♪

「北欧の秋はけっこう寒いだろうし、無料だからヘタすると甲板で寝るのかな…」と心配していたが、船内にはちゃんとした二段の棚が作りつけになっていた。
船内にはサウナもあるし、もちろんバーもレストランもあり、とても快適だった。

それよりもなによりも、バルト海の景色が素晴らしかった。
ストックホルムの港をシリアラインの船が出発すると、多くのヨットが追いかけて併走してくる。

港を出たところの小さな島々には、おとぎ話のようなキレイな小さな家々が建っている。
僕はこの景色を見て、「これがあるべき人間の生活だよなー」と、心からうらやましく思った。
ハワイのノースショアをレンタカーで走ったときも、海沿いに並ぶ家々を見て、「これが本当の人生の楽しみ方だよなー」と感動した。

ま、この感動が、「よーし、僕もがんばって、いつかこういうステキな生活ができるようになるぞ！」とつながれば、今頃は大金持ちになっていたかもしれない。
ただ僕は、「日本人はゼッタイにこういう生活はできない。無理だよね」とストッと簡単に諦めてしまうんだ（笑）。

２回目の世界一周旅行のときは、アフリカ縦断旅行のあとイギリスへ飛び、フィンランドからイスタンブールへと東欧を縦断した。
その出発点がヘルシンキで、バルト海を渡った対岸のタリン（エストニア）へは、水中翼船でぶっ飛ばしたものだ。

その出発の朝、ヘルシンキの港を歩くと、バイキングラインとシリアラインの巨大フェリーが港の両岸に停泊していた。
朝のヘルシンキのヒヤッとした清潔な空気の中で、それを無理に入れて写真を取ってみました。
【旅行哲学】船一つを見ても、ヨーロッパの生活の豊かさが見えるよね。

http://www.midokutsu.com/europe/helsinki_port.htm

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

ヘルシンキ港に停泊しているバイキングライン

ヘルシンキ港のバイキングライン（左）とシリアライン（右）の巨大フェリー