2008/01/17 - 2008/01/18
87位(同エリア170件中)
がりさん
コース…会津若松→喜多方→会津若松→会津宮下→小出→(水上)→(高崎)→藤沢
冬の会津の旅2日目は、豪雪路線にして絶景路線の只見線をゆきます。
まずは会津若松市内を観光。
近藤勇の墓や、白虎隊ゆかりの飯盛山などを巡ります。
喜多方では、もちろんラーメンを食べました。これがすごーく美味しかった。
そして、この旅のハイライト、只見線に乗車です!
会津若松から小出までの4時間34分の旅はなんだか不思議な面白い旅となりました。
只見川の水景、どこまでも白い雪景色、点在する集落…。
美しい雪国を移動する時間は、とても素晴らしいものでした。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
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朝は6時に起きました。
シャワーを浴びてさっぱりしてから、七日町通りのファミリーマートに行って、おにぎりを買ってきました。
ホテルの部屋での簡単な朝食です。
なんか旅先のコンビニで買ったものって、いつもより美味しく感じません?
写真は、七日町通りの古い建物です。左の建物が白木屋漆器店です。 -
「ホテル大阪屋」前の交差点です。
ただ道は真っ直ぐには交わってなくて、ちょっとジグザグになってるんですね。
これも城下町特有なのかな。
ホテルをチェックアウトする前に、朝の散歩をしましょう。 -
栄町教会です。
変わった構造をしていて可愛らしい教会ですね。
教会の横にはちょうど創立100周年だという葵高校があって、朝早くから学生さんの姿が見えました。 -
七日町にある阿弥陀寺です。
左の建物は御三階といって、外観は三階建てなのに内部は四層というこれまた変わった構造の建物です。
この寺には、新撰組隊士の斉藤一の墓もありました。 -
ホテルをチェックアウトして、徒歩で飯盛山を目指します。
どうやら今日も天気は良さそうです♪
会津若松は、新旧の建物がうまく溶け合った素敵な町です。 -
懐かしさを感じる風景に、思わずカメラを向けました。
いつまでも残していってほしい、日本の風景ですね。 -
会津武家屋敷です。
時間の都合上、中に入ることは諦めました。 -
近藤勇の墓があるというので、行くことにしました。
上り坂を進んでいくと、何やら神聖な雰囲気の地域に行き着きました。
天寧寺の境内に入って、さらに雪道を上っていきます。 -
気がつけば、随分と高いところまで上ってきていました(滑りやすい雪道が長く続きました)。
朝の会津若松の町を見渡すことができました。
しかし、こんな山の上に近藤勇の墓はあるんですねぇ(汗)。 -
やっと辿り着いた、近藤勇の墓です。
周りは普通のお墓なんですが、この墓にだけは特別な雰囲気が漂っています。
お線香やお花が供えられていました。
それにしても、寒い〜。 -
このお墓は土方歳三が建てたってことなんですかね。
記帳ノートが置いてあったので、僕も短いメッセージを書きました。
しかし、寒さで手がかじかんでいて、ペンがうまく動かせない!
何とか頑張って書きましたが、恐ろしく汚い字になってしまいました…(泣)。
「なんとか、ここまで辿り着きました。寒い…。
静けさの漂うなか、町を見守っているようですね。
では、またいつか来る日に。神奈川からの旅人。」
記帳っていう感じではないですね、このメッセージは(苦笑)。
1月18日のところです。現地に行く方、よかったら見てきてくださいね(いやできることなら見ないでください、とにかく汚いので)。 -
飯盛山にやって来ました。
途中、本家長門屋という和菓子屋さんで、木箱に入った香木実というお菓子をお土産に買いました。
クルミを餡で包んだ上品なお菓子です。
17個入りで1850円と値段は張りますが、木箱は重用できそうです。
ここでハプニング!
デジカメを地面に落としてしまって(手が滑った!)、レンズがうまく出てこなくなってしまったのです。
5分ほど、悪戦苦闘したら、無事レンズは元通り出てくるようになりました(ホッ)。
デジカメの取扱いには気をつけないといけませんね。 -
白虎隊士の墓です。
僕も手を合わせました。
飯盛山は「山」なので、長い階段を上らなくてはなりませんでした。
エスカレーターもあったのですが、なぜかシートで覆われていて利用できないようでした。 -
飯盛山にある、さざえ堂です。
子供の頃から行ってみたいな〜と思っていたので、外観を観ただけでちょっと感動しました。
拝観料は土産物屋のおばさん?に払います。
300円を払うと、おばさんが「さざえ堂は210年前に造られた建物です」と簡単な説明をしてくれました。 -
ここは元々はお寺の観音堂でした。
階段はひとつもなくて、一方通行のらせん形通路で上下する構造になっています。
これはほんとに面白い建物でした。
通路が一度も交わることなく、上って、下れるんですね。
お札の数にも圧倒されますねぇ。 -
建物自体はとても小さいのですが、好奇心をくすぐられる建築です。
ただひとつ残念だったのは、変な落書きがいくつか見られたことでした。
貴重な建築に傷を付けるなんてひどい事です…。 -
さざえ堂をあとにして道を下ると、土産物屋のご主人さんが声をかけてきました。
「寒かったでしょ?」「寒いっすね〜」
「ちょっと休んでったら?」「いやー、バスの時間があるんで」
「30分遅らせればいいじゃん」「……」
そんなわけにはいきません!(笑)
ということで、昨日も乗った「ハイカラさん」で会津若松駅へ向かいました。 -
18きっぷにハンコをもらって、磐越西線で喜多方へ行きます。
車両は、八高線でよく見るタイプのものでした。 -
わずか15分ほどで、喜多方に到着です。
会津若松と喜多方ってこんなに近かったんですねぇ。
写真は、ホームに積まれていた酒樽です。 -
喜多方駅の駅舎です。
蔵をイメージしてるのかな?
駅構内でラーメン屋のガイドマップを頂きました。
ちょうどお昼時なので、喜多方ラーメンを食べにいきましょう! -
建物の軒先の氷柱です。
寒そ〜、でしょ?
喜多方はさすがにラーメン屋さんが多いです。
町を歩いていると、あちこちからラーメンの香りが漂ってきます♪ -
喜多方ラーメンです。
美味しそうでしょ?
ほんとに美味しいんだ〜、このラーメン。
僕が食べたのは、「食堂なまえ」という店の極太手打ちラーメンです。
かなりわかりにくい立地の店で(駅に置いてあるガイドマップに載ってます)、民家の1階が店になっているのでとっても狭いです。
しかしサイン色紙がたくさん並んでいたので、人気店なんだと思います。
老夫婦と(たぶん)息子さんでやっているようです。
ラーメンですが、その名のとおり、麺が太い!
うどんのような太さですが、澄んだスープと良く合って美味しい!
シンプルだからこそ奥深さのある、そんなラーメンでした。
僕が勘定を払って、ジャケットを(着ないで)小脇に抱えたまま外に出ようとしたら、それを見ていた店の(老夫婦の)おじいさんが「寒いから着ていきんしゃい!」と言ってくれました。
こういうさりげない優しさって素敵ですね。 -
列車の時間までまだ少しあったので、町を散策しました。
喜多方もまた、古い建物が多く残る町です。 -
馬、寒くないのかよ〜。
一人ぼっちで寂しくないのかよ〜。
気がついたら、かなり遠くまで歩いてきていました。
と、腕時計を見ると、列車の時間が迫っている!!
ってわけで、また走りました!(あれ昨日も?)
この列車に乗り遅れたら、只見線にも乗れなくなってしまう〜!
旅の根幹を揺るがす大事態です!
とにかく全力疾走をしました! -
今日も間に合いました(笑)。
やればできるもんです(でもほんとに危機一髪でした)。
なんか昨日より足が速くなったような(苦笑)。
再びの磐越西線で会津若松へ戻ります。 -
会津若松で一度改札を出て、キオスクでお茶とお菓子を買いました(長い列車の旅のお供です)。
それと土産物屋さんで、あかべぇストラップを記念に買いました。
写真は只見線の車両です。
13時8分発の小出行き。
豪雪地帯を行く鉄道の旅がはじまります。 -
会津若松を発った只見線の車窓には、広大な雪景色が広がります。
この只見線の車両ですがわずか2両です。
1両目はロングシート車両、2両目はボックス席車両です。
今日は平日なんだから大して乗客なんていないだろう…、と思ったら、けっこうな数の人々が乗っていました!
おかげでボックス席には座れず(ああ無念)、ロングシートに座る羽目になりました。 -
列車の中はこんな感じです。
みんな車窓の景色に夢中(笑)。
乗客の多くは観光客や鉄道オタクさん達ですが、地元の高校生の子達なんかも乗ってきます。
僕と同じ車両には鉄オタさんが4名ほどいらっしゃいました。
おっちゃんと、おっちゃんと、若い男性と、若い女性…。
鉄子さんっ!?
(みんな一人で来ていました)
あの〜、鉄子さん、駅名表示板をそんな全部撮らなくたっていいと思うんですけど(笑)。 -
会津坂下駅で列車はしばらくの停車。
多くの乗客がホームに下りてきて、列車や駅を写真に撮っていました。
実は車窓から磐梯山が美しく見えていたのですが、それは進行方向右側の景色で、左側に座っていた僕は、写真を撮りそこねてしまいました…。 -
列車は只見川を何度も渡ります。
これから只見線に乗る人にちょっとアドバイスです。
基本的に、会津若松→会津宮下は進行方向右側の景色のほうが格段に良いです。
左側に座ってしまった僕はちょっと失敗でしたね。
鉄オタさん4名のうち3名が右側に陣取ったところから、このことはある程度推測できたはずなんですがね(苦笑)。 -
会津宮下駅で、また長い停車です。
やはり乗客の多くはホームに下りてきて、写真撮影をはじめます。
只見線ならではの不思議な光景ですねぇ。
鉄子さん、下車印までもらうんかいっ!(笑) -
やはり暖冬なのか、豪雪っていうほどではなかったのですが、それでもこの雪のなかを列車はしっかりと走ってゆくんですから感心しちゃいます(首都圏だったら運休しちゃいますよね)。
-
せっかくなので、駅の外まで出てみました。
町には静けさが漂っていました。
雪国での生活、どんな感じなんだろう。
「てわっさの里・宮下」と書いてありました。
てわっさ?あとで調べたら、伝統工芸のことらしいです。
この辺りは桐の産地としても知られています。 -
列車は再び走りはじめます。
それにしても…、鉄オタの皆さんの落ち着きの無さといったら(苦笑)。
とくに一人のおっちゃんは、もう座ったり立ったりウロウロしたり(写真を撮るために)。
落ち着きの無い子供じゃないんだから〜…。
おかげで、鉄オタさん達のウロウロが気になっちゃって、ゆったりと車窓の景色を堪能することができなかったよ(汗)。
ただひとつ鉄オタさんに感謝をしなくてはなりません。
列車がトンネルを通過中、右側にいた若い男性の鉄さんがなぜか僕のいる左側にやってきたんですね。
その行動を見て、もしかしたら…と僕はカメラを取り出しました。
すると、トンネルを抜けた瞬間、左側の車窓に美しい只見川の景色が広がりました(写真がそれです)。
川の水面の近くを列車が走って、これは絶景でした♪
鉄さんの行動のおかげで、絶景ポイントを事前に察知することができました〜。 -
雪国の家って巨大ですね。
屋根も大きいです。 -
会津川口駅に停車です。
まるで水墨画みたいな風景です。
ホームからの景色がこれほど美しい駅もそうないと思います。
会津川口は「妖精の里」とのことです。
ほんとにどこからか妖精が現れそうな景色ですね。 -
会津川口から只見にかけては、絶景がつづきました。
-
白く、白く、白く。
-
奥会津の山間を只見川に沿って進みます。
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乗客の誰もが、窓の外の景色に見入ります。
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凛とした美しさ…。
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奥会津の最奥部、只見に停車です。
ここまで来たか〜、って感じですね。
僕がちょっと雪深いところに入り込んで、列車の写真を撮っていたら、どこかの女性に「そこから綺麗に撮れます〜?」と聞かれたので、撮った写真を液晶画面で見せてあげると「綺麗!」と言ってくれました。 -
雪景色というのは不思議と見飽きないものですね。
木々も雪化粧です。 -
雪の世界もまもなく暮れようとしています。
少し雪の降りが強くなったりして、田子倉湖はよく見えませんでした。
六十里越トンネルを抜けて、福島県から新潟県へ。
旅も終わりが近づいてきました。 -
新潟に入って最初の大白川駅に停車です。
運転手さんとかが「明日はセンター試験だから、列車が遅れることにならなければいいけど〜」と話していました。 -
純白の世界を、信号の光が照らしだしていました。
-
17時42分、列車はついに終点の小出駅に到着しました!
思わず列車に向かって「お疲れ様」と声をかけたくなってしまいました。
「お疲れ様」といえば、乗客の皆さんも(僕を含めて)なんだかぐったり、って感じです(苦笑)。
あんなに写真を撮るのに夢中だった鉄オタさん達も、みんな眠そうでしたZzz…。 -
小出駅の駅舎です。
雪が幻想的に写っています☆
小出は新潟県魚沼市に位置します。
俳優の渡辺謙さんの出身地だって知ってました? -
小出駅前の風景です。
写真左の建物の「富貴亭食堂」で夕食をとりました。
食べたのはカツ丼。椎茸や人参も入っていて、美味しかったです。
お勘定のとき、のど飴をひとつ頂きました♪ -
18時33分の上越線で水上へ。
さらにそこから高崎へ向かい、湘南新宿ライン直通で藤沢まで帰りました。
藤沢に着いたのは0時2分。
前をゆく列車がオーバーランしたり、謎の車内点検が行われたりで、10分ほど遅れました。
ということで、2008年冬の18きっぷ旅はこれにて終了です。
皆さん楽しんで頂けましたでしょうか??
また春に、18きっぷ旅をするつもりです。
次はどこへ行くんだろう〜?
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この旅行記へのコメント (2)
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- くろちゃんさん 2008/02/10 07:15:09
- はじめまして
- わたしは阪神大震災が起こった日に会津若松と只見線を訪問しました。ですので、この辺りはずいぶんご無沙汰です。わたしが訪れたときも雪景色でした。只見線を乗り通すのは時間がかかりましたが、達成感がありました。
- がりさん からの返信 2008/02/10 17:44:49
- 只見線。
- コメントありがとうございます!
会津若松のホテルで「阪神大震災から13年」のニュースを見ていました。
くろちゃんさんは、13年前の同じ頃に只見線に乗車されたんですね。
只見線沿線、とくにその最奥部は、隔絶された地域の感がありましたね。
こんな雪深いところにも人は住んでるんだな、と畏敬の念を感じさせます。
たぶん13年前とそんなに景色は変わってないんじゃないかな?と思いますが、どうなんでしょうね。
そうそう、不思議な達成感があるんですよね〜、只見線は。
終点に着くときは、満足感と安堵の気持ちと、ちょっとばかりの寂しさと…。
またいずれ、今度は夏にでも、乗りに行けたらな〜と思います。
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