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ヘルシンキのラトビア大使館へ行く前に、観光案内所で場所を確認する。<br />というのは、大使館というものには2種類あって、一つは米国大使館や英国大使館のように常に一定の場所から移動しないもの。<br />もう一つは、しょっちゅう場所が変わるところ。<br /><br />まあ、「ハウルの動く城」みたくにさ、「動く大使館」ってけっこうあるんだよね。<br />日本で言えば、マンションの一室を大使館にしているような場合は、家賃の変動などによって、あちこち移動することが多いんだ。<br /><br />ところで、もともと大使館というものは、駅前のパチンコ屋の2階や大きな交差点角のコンビニの隣なんかにはない。<br />別に人が多く来たからうれしいと思うわけではない。<br />できるならば、誰も来て欲しくない(税金で楽な生活をしているのがばれたら困るし…)というのが大使館員の本音だよね。<br /><br />ということは、大使館などというものは、一般人にはわかりにくい、静かな住宅街にポツンと隠れて存在するものなんだよ。<br />だから今現在どこに存在するか、場所を確認していかないと、行ってみたら移転していた(涙)なんて、まるまる1日時間を無駄にすることになるよ。<br /><br />大使館員はもちろん公務員、しかもコネで採用されたのがほとんどの人間たちだから、仕事は出来るだけしない覚悟を持っている。<br />だから労働時間をできるだけ少なくするために、受付が朝の限られた時間、たいていは午前9時から11時などになっている。<br /><br />場所によっては、朝の7時から9時などというところもあるよ。<br />そのあとは、テニスをしたり水泳をしたりして、身体の調子を整えて、夜のパーティに備えるのが立派な大使館員のあり方なんだからさ。<br /><br />また、たかがスタンプを押すだけのビザの発行業務にも勿体つけるので、無意味に何日も時間をかけたりする。<br />でもまあそのときはこちらもそれ相応に何らかの理由をつけて、公務員様のお情けにすがれば、案外と簡単にビザを出してくれたりするんだけどね。<br /><br />僕は観光案内所でラトビア大使館の場所を地図に書いてもらって、そのとおりに市内電車に乗って、降りて、歩いていった。<br />大使館は固まって存在して、大使館街を作っている場合も多く、このときはやはり他の国の大使館が次々と見つかった。<br />僕があわてて入っていこうとしたのが、ラトビア大使館の隣のチェコ大使館だったよ。<br /><br />建物の壁や門のところに金属製のプレートがあって、そこに大使館の国名がはっきりと書いてあるので、間違った国に行かないように注意した方がいいだろう。<br />また、その国の国旗が翻っていることにも注意して欲しい。<br /><br />大使館は常にドアが閉じていることが多い。<br />そういう時はインターフォンで「観光ビザを申請に来ました」と言えば、ドアを開けてくれる。<br /><br />ラトビア大使館のドアは閉じていたが、ブザーを押すと開いた。<br />トントンと2階へあがると、大きな机に30代の美女が座っている。<br /><br />ビザの発行が翌日になるというので「僕は明朝一番の船でエストニアへ渡り、陸路でラトビアへ行くのでなんとか今日ビザを発行してくれませんか?」とお願いする。<br />すると美女は奥へ引っ込んで相談して「今日は無理ですね。明日朝10時に来てください」と返事をくれる。<br /><br />この雰囲気だと、なにかもっともらしい理由をつけて泣き付けば、その場で発行もしてくれたと思うけどね。<br />申請書を記入して、写真を一枚つける。<br />料金の120マルカ(約3千円)は翌日受け取る時に払う。<br /><br />ちなみに申請書はだいたいは英語のものがあるものだ。<br />フランス語圏の場合はフランス語だけという場合も多いけどね。<br />言葉がわからなければ、「英語の申請書はありませんか」と聞いてみるといい。<br /><br />ヘルシンキでラトビアのビザを取る外国人はほとんどなかったので、この育ちのよさそうなラトビア人美女と僕は、古い建物の豪華な部屋に2人きりだったよ…。<br />なんか自分が、第二次世界大戦中の北欧の某国大使館に、重要なヒミツを持って訪ねてきた情報員のような気がしたね。<br /><br />世界中でビザを取りまくってきた世界旅行者は、ビザ申請だけをとっても、いろいろ面白い話を持っている。<br />要望があれば、徐々に公開しますから、ご期待ください。<br /><br />ラトビアに関しては、2000年4月から、日本人はビザが不要になった。<br />これで確かに旅はしやすくなったわけだが、そのために、ヘルシンキのさわやかな朝にラトビア大使館を捜して、高級住宅地をうろつくという経験ができなくなったのは、もったいないことだよね。<br />だって、高級住宅地の邸宅の一室で、ラトビア人美女と2人っきりで会話をするなんて、こんな機会でもなければ一生ありえないわけなんだしさ。<br /><br />【写真】ヘルシンキのラトビア大使館<br />【旅行哲学】大使館へ行くのも旅の楽しみの一つ<br /><br />http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/europe/latvia_embassy.htm

ラトビア大使館@ヘルシンキ/フィンランド

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1996/09 - 1996/09

3955位(同エリア4068件中)

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みどりのくつした

みどりのくつしたさん

ヘルシンキのラトビア大使館へ行く前に、観光案内所で場所を確認する。
というのは、大使館というものには2種類あって、一つは米国大使館や英国大使館のように常に一定の場所から移動しないもの。
もう一つは、しょっちゅう場所が変わるところ。

まあ、「ハウルの動く城」みたくにさ、「動く大使館」ってけっこうあるんだよね。
日本で言えば、マンションの一室を大使館にしているような場合は、家賃の変動などによって、あちこち移動することが多いんだ。

ところで、もともと大使館というものは、駅前のパチンコ屋の2階や大きな交差点角のコンビニの隣なんかにはない。
別に人が多く来たからうれしいと思うわけではない。
できるならば、誰も来て欲しくない(税金で楽な生活をしているのがばれたら困るし…)というのが大使館員の本音だよね。

ということは、大使館などというものは、一般人にはわかりにくい、静かな住宅街にポツンと隠れて存在するものなんだよ。
だから今現在どこに存在するか、場所を確認していかないと、行ってみたら移転していた(涙)なんて、まるまる1日時間を無駄にすることになるよ。

大使館員はもちろん公務員、しかもコネで採用されたのがほとんどの人間たちだから、仕事は出来るだけしない覚悟を持っている。
だから労働時間をできるだけ少なくするために、受付が朝の限られた時間、たいていは午前9時から11時などになっている。

場所によっては、朝の7時から9時などというところもあるよ。
そのあとは、テニスをしたり水泳をしたりして、身体の調子を整えて、夜のパーティに備えるのが立派な大使館員のあり方なんだからさ。

また、たかがスタンプを押すだけのビザの発行業務にも勿体つけるので、無意味に何日も時間をかけたりする。
でもまあそのときはこちらもそれ相応に何らかの理由をつけて、公務員様のお情けにすがれば、案外と簡単にビザを出してくれたりするんだけどね。

僕は観光案内所でラトビア大使館の場所を地図に書いてもらって、そのとおりに市内電車に乗って、降りて、歩いていった。
大使館は固まって存在して、大使館街を作っている場合も多く、このときはやはり他の国の大使館が次々と見つかった。
僕があわてて入っていこうとしたのが、ラトビア大使館の隣のチェコ大使館だったよ。

建物の壁や門のところに金属製のプレートがあって、そこに大使館の国名がはっきりと書いてあるので、間違った国に行かないように注意した方がいいだろう。
また、その国の国旗が翻っていることにも注意して欲しい。

大使館は常にドアが閉じていることが多い。
そういう時はインターフォンで「観光ビザを申請に来ました」と言えば、ドアを開けてくれる。

ラトビア大使館のドアは閉じていたが、ブザーを押すと開いた。
トントンと2階へあがると、大きな机に30代の美女が座っている。

ビザの発行が翌日になるというので「僕は明朝一番の船でエストニアへ渡り、陸路でラトビアへ行くのでなんとか今日ビザを発行してくれませんか?」とお願いする。
すると美女は奥へ引っ込んで相談して「今日は無理ですね。明日朝10時に来てください」と返事をくれる。

この雰囲気だと、なにかもっともらしい理由をつけて泣き付けば、その場で発行もしてくれたと思うけどね。
申請書を記入して、写真を一枚つける。
料金の120マルカ(約3千円)は翌日受け取る時に払う。

ちなみに申請書はだいたいは英語のものがあるものだ。
フランス語圏の場合はフランス語だけという場合も多いけどね。
言葉がわからなければ、「英語の申請書はありませんか」と聞いてみるといい。

ヘルシンキでラトビアのビザを取る外国人はほとんどなかったので、この育ちのよさそうなラトビア人美女と僕は、古い建物の豪華な部屋に2人きりだったよ…。
なんか自分が、第二次世界大戦中の北欧の某国大使館に、重要なヒミツを持って訪ねてきた情報員のような気がしたね。

世界中でビザを取りまくってきた世界旅行者は、ビザ申請だけをとっても、いろいろ面白い話を持っている。
要望があれば、徐々に公開しますから、ご期待ください。

ラトビアに関しては、2000年4月から、日本人はビザが不要になった。
これで確かに旅はしやすくなったわけだが、そのために、ヘルシンキのさわやかな朝にラトビア大使館を捜して、高級住宅地をうろつくという経験ができなくなったのは、もったいないことだよね。
だって、高級住宅地の邸宅の一室で、ラトビア人美女と2人っきりで会話をするなんて、こんな機会でもなければ一生ありえないわけなんだしさ。

【写真】ヘルシンキのラトビア大使館
【旅行哲学】大使館へ行くのも旅の楽しみの一つ

http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/europe/latvia_embassy.htm

  • ヘルシンキのラトビア大使館の写真

    ヘルシンキのラトビア大使館の写真

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