2007/08/18 - 2007/08/26
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空飛ぶドクターさん
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【再びアルプスへ】
6月のスイス・アルプスのユングフラウでの大失敗にもめげず、再度8月18日から9日間、今度は同じスイスのマッターホルンとフランスのモンブランへ行って来ました。目的は前回と同じく、高山病の実地調査とあわよくば、患者の治療をしてみようというものです。もちろん、前回同様自分自身の観光を兼ねているので、失敗してもともとです。看板は前回の失敗を教訓に、もう少し事細かに説明し、自分が日本から来た医者であることが分かるようにしました。
今回の格安航空券は、乗継が便利な大韓航空で、ソウル経由ですが、チューリッヒまでは直行便です。久しぶりの大韓航空で、スチュワーデスの水色の制服も昔の記憶とはずいぶん違います。機内は質素で、エコノミークラスには各自のディスプレーはありません。従って、音楽を聴くしかすることもなく、映画を見たりする誘惑がなく、ひたすらよく眠れました。皮肉なことに、貧弱な設備のほうが時差ぼけ対策にはよさそうです。機内食にまでビビンバが出るのにはビックリしました。回りの韓国人を見ると、ひたすらご飯と野菜とチューブ入りの唐辛子をしつこいぐらいこねくり回してから食べるのが韓式のようです。
スイス・アルプスという先入観で前回と同じく、チューリッヒ空港から入国と決めていました。前回同様に、スイス・パスという鉄道のパスがあり、フレキシ・パスだと移動する日だけのパスを選べて安くなり、しかも登山列車の半額割引もつきます。でも、気が付くのが少し遅過ぎましたが、今回の目的地のツェルマットとシャモニ(フランス)に行くのなら、最近しょっちゅう利用しているイタリアのミラノの方が実は近いのでした。実際、9月からミラノにAFSで高校留学している娘のホストファーザーからのメールでは、冬には近くのツェルマットやシャモニへスキーに毎年行くそうです。娘も連れて行ってもらえそうです。羨ましい!アルプス山脈というのは、イタリア北部にもあるのでした。どうも日本人の私としては、アルプスはスイスという先入観があります。モン・ブラン(Mont Blanc;白い山)はフランス語で、イタリア語ではモンテ・ビアンコ(Monte Bianco)と呼ばれるという事を今回知りましたが、実際にフランスとイタリアの両国にまたがっています。発音はかなり違っても、綴りではかなり両国の言語が似ていることがわかると思います。
【温泉地、バーデンへ】
チューリッヒからは、最初の目的地、温泉地のバーデンへ行きました。チューリッヒの郊外で、電車で30分程度です。ドイツのバーデンバーデンと紛らわしい名前ですし、ホテルの予約で気が付きましたが、むしろオーストリアのバーデンの方が有名なのかもしれません。ドイツ語の Baden とは英語では Bath で、温泉地ではありふれた名前のようです。でも、着いてみると駅前はものすごくにぎやかで、お祭のような感じでした。
ここも、ドイツ語圏の温泉地でクアハウスがあり、お目当てのカジノがあります。いつものように、夜はブラックジャックで楽しんだのですが、翌日の昼間はまだテーブル席のカジノは開いてなく、スロットマシーンの類だけで困りました。そこで、色々観察しているとポーカーはルールがやや複雑そうですが、ルーレットのスロットマシーンがあります。こんなもの、数字が当たるわけがないとは思ったのですが、器械にくせがあるのか、どうも意外と同じ数字がわりと頻回に出ているのに気づき、以前に出た数字を選び、4つの数字にまたがって4〜5ヶ所賭けてみると意外なことに結構当たり、かけ金が倍増しました。ビギナーズラックでしょう。
川の傍にある共同温泉へは翌朝行きました。しかし、だいぶヨーロッパの温泉に慣れたせいか、ここバーデンの温泉ではあまり感動はありませんでした。悪くはありませんが平凡でした。同じスイスの温泉でも前回のロイカーバートの方は、ゲンミ峠の麓で絶景でしたが、ここはせっかく川沿いなのに屋外温泉プールからも木に囲まれて川が見えません。外から覗けないようにした日本の温泉のようです。型の如く、打たせ湯や泡風呂はありますが平凡です。サウナもありますが、ヨーロッパの温泉で時々見られるように別料金でした。前夜に行ったホテルの温泉も値段なりの温泉でした。全部室内でした。個人的には、開放的な屋外もあったほうが好きです。サウナ、ミストサウナ込みですが、ユーロ高のせいかやや値段が高く感じます。3年前は1ユーロ120円程度だったのが、今は160円近くします。予約が必要なようですが、アーユルベーダのマッサージの部屋までありました。でも、自分が一人のせいかもしれませんが、ほとんど他のお客がいないのも閑散として寂しいものです。
【マッターホルンの見えるツェルマットへ】
カジノを昼過ぎに出て、最初の目的地ツェルマットへ向かいました。2回ほど乗り換えして夕方には着きました。スイスでもアルプスの山に行くには、どうしても乗換えが多くなります。前もってインターネットで調べて印刷していたのですが、それがないとどこで乗り換えていいのかわかりません。但し、駅の切符売り場でも印刷してもらえるようです。ここはインターラーケンと違い、街からきれいにマッターホルンのとんがり山が見えます。ツェルマットは標高1600Mの小さな町ですが、インターラーケンと同じく日本人観光客が相当います。電気自動車以外は禁止された静かな町です。
翌朝はいよいよマッターホルンが目の前に見れるゴルナーグラート展望台です。登山列車ですが、標高500Mから出発のインターラーケンと違い、標高1600Mのツェルマットからはわずか1時間弱で標高3100Mの展望台に着きます。ところが、天気に恵まれず目の前にあるはずのモンテ・ローザやマッターホルン等の山々は何も見えません。しかも、ここは標高が相対的に低くそんなに寒くないせいか屋外の展望台です。標高がそんなに高くないせいか、一緒の列車の多くの日本人も一人も高山病の人はいなさそうです。しかも、雨まで降り出しそうな天気です。とても、看板を立てて患者を待つような雰囲気ではありません。あっさり見切りをつけ下山しました。まだ昼過ぎで時間があるので、観光客は少ないかもしれないけれど標高は3880M程あるもう一つのクライン・マッターホルンへロープウェイで上ることにしました。もちろん、こちらの方が標高が高いので高山病の患者がいるかもしれないと考えたからです。
ゴルナーグラート展望台から下山して、狭い街を10分も歩くとクライン・マッターホルンへのロープウェイ乗り場に着きます。結局、2回ロープウェイを乗り換えて終点の駅に着きます。少しトンネルを歩いてようやく展望台ですが、ここは非常に狭いのです。しかも、観光客が少ないはずで、団体客用のゴルナーグラート展望台と違い、ほとんど人がいるようなスペースはなく、眼下には夏スキー客が滑っているのが見えます。こんなところですから、もちろん日本人の観光客は見当たりません。またしても失敗です。スキーには最適の場所のようですが、今回の私の目的からははずれています。今回も自分が高山病にならないようにダイアモックスを予防的に内服していますが、少し多尿による頻尿の副作用を今回は自覚しました。
居場所もなく、狭い山小屋の喫茶室でコーヒーとソーセージの軽食をとり、あきらめて下山しました。相変わらず、天気も雨模様でスッキリしません。冴えない一日です。夕方、食事のためにホテルを出ると、不思議なことにこんなに天気が悪いのに、何故か今頃になってマッターホルンが夕闇に迫られながらもくっきりと見えるのです。
(2)モンブラン へ続く
私はツアー添乗医師を目指している日本旅行医学会認定医です。
http://www.kanoya-travelmedica.com にて、私の紀行文がまとめて読めます。旅行好きを仕事にするため、「空飛ぶドクター」を目指しています。そんな私が「海外旅行時の健康管理」に関する本を4月21日から出しました。悠飛社(03-5327-6052)坂本泰樹。「機内にお医者さんはいませんか?」空飛ぶドクターの海外旅行と健康管理。
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