2006/08/07 - 2006/08/07
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night-train298さん
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8月7日(月)Padron 26.6km
夕べは何も知らなくて一人安らかに(!)眠ってしまって申し訳なかった。
あの二つの三段ベッドにマリア、ウシ、ビンゲン、ロベルトの大きな人たち(ロベルトは細いが)が寝ていたなんて。
ラウラもどこかで三人で二つのベッドで寝ていたらしい。
下から見たら、普通に寝ているように見えたロベルトは、何の柵もない三段ベッドの端っこで、恐くて眠れなかったらしい。
2.5km地点でコーヒーとミルク。
今日は山の中を多く歩く。
途中からガリシアに入った。
ガリシアに来たら、サンティアゴまではそう遠くない。
方向を示すホタテ貝の向きも変わった。なんだかそれだけで安心だった。
『こんにちわ〜、ガリシア!』
次の店では葡萄のジュース。
これを飲むと元気が出てくる。
最初はみんなで歩いていたが、足が止まらなくなって先に歩いて行った。
小さな村で、足を怪我した馬を見ているオラヤとユリアに追いついた。
真剣な顔をしながら二人は馬主に話を聞きながら、馬の背中をさすっている。
動物が好きな優しい二人なんだろうな。
オラヤは小学校の先生で、27歳。ユリアはホームレスの宿(アルベルゲと呼ぶらしい)で働く25歳だった。
しばらく行くと、二人に追い越されたが、最後の坂はすごかった。
太陽が容赦なく照りつけ、影もない。
時々オラヤとユリアも、何度も止まりながら登って行くのが見える。
頂上の町が今日の目的地に着いたようなものだった。
アルベルゲまではそこから2km。ここで食料を買わなくてはいけないと言う。
ロベルトに電話して、みんなで一緒にこの村で買い物をしようということになる。
今日の買い物は私が払い、料理をすると提案した。
これは夕べのベッドの罪滅ぼしのつもりだった。
スーパーに行き、大量の食料を買う。距離も長くないからワインも4本(6人分)と、明日の朝食分まで買った。
アルベルゲには、幸いにも立派なキッチンがあった。
その上私たちにだけ特別に、別棟の一軒家を与えてもらったのだった。
ここ二日ばかり、ちゃんとベッドで寝ていなかった我々へのすごいご褒美だった。
別棟にもキッチンがあったが、母屋のキッチンでほとんどの下ごしらえをした。
サラダはロベルトに任せた。
私の料理は早い。鍋を持って別棟へ行く。
そこにはダイニングがあり、まるで普通の家族のような食事になった。
料理の苦労は、ロベルトがベジタリアン、ラウラも軽いベジタリアン、マリアは魚類が一切だめ、ウシも食べられないものがけっこうある。
ビンゲンと私だけが何でも食べられるのだ。
魚類と肉類は別々に作り、最後に食べられる人の皿に入れた。
みんなの希望を入れてトマト味のパスタ、私の希望で五目寿司。
この道で出会った仲間と、できあいのもので食事をしたことはあったが、料理をして食べるのは初めてだった。
なぜだろう?!
こうやって手作りの食事をすると、不思議と団結力が固くなるのだった。
ワインを何杯も飲んで、食事の後は住所交換が始まった。
二日後の8月9日、ルーゴを最後にマリアとウシの帰国の日が迫っていたのだ。
残った五目寿司を持って、母屋に行った。
そこにいた、オラヤ、ユリア、アギー、ドロータ、ミンケ、ベルギーの夫妻にお鍋ごと預けてきた。
実は急いで作ったためか、いい出来とは言えなかったけれど、みんな喜んで食べてくれたようで、翌日みんなから、口々にお礼を言われてしまった。
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