飛鳥?新春クルーズ(#1)横浜港～大阪港

2008/01/05 - 2008/01/06

横浜から大阪、清水に立ち寄り再び横浜に戻ってくる3泊4日のクルーズに参加しました。

家内と二人の旅でしたが、昨年7月同じ飛鳥?に乗船する予定が台風の影響で欠航になってしまったので、その再チャレンジになりました。この時は神戸から横浜までのワンナイトクルーズでしたが、今回は3泊4日に伸ばしたたびでした。旧飛鳥には12年前の北海道・サハリンクルーズの区間乗船として函館から網走まで乗船しました。この時は2泊3日のクルーズでしたが、今回はそれよりも1泊長く乗船することが出来ました。

前回の飛鳥クルーズで感じたことはまだ我々夫婦には参加するには早過ぎたと感じました。参加者の大半が70歳以上の人で当時は55歳でしたので、違和感を強く感じました。

それから12年経って、今回のクルーズでの感想はやっと参加しても違和感を感じること事はなくなったが、やはり他の参加者を見ているとレピーターが多く、優雅な人達が多いなと感じました。

今回のクルーズでは飛鳥6代目の小田船長最後の航海になるとのことで、キャプテンズ・パーティも行なわれました。

横浜－大阪間は天候に恵まれ、波も穏やかで飛行機や新幹線よりも揺れが少ないとても快適な航海でした。

エリア 大阪ベイエリア(大阪)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 船

天気予報では今日は晴れとのことでしたが、横浜港大さん橋に着いた時はまだ上空には雲があり、寒い朝でした。
受付開始よりかなり早く着いたので、飛鳥?の姿を撮るために埠頭の先端まで行きました。
船と港みらい地区の建物とを一緒に撮影しました。

旧飛鳥（現在名は「アマデア」（28,856総トン）に比べると約1.7倍（50,142 総トン）になりました。
以前旧飛鳥に乗船した時も大きな船だとは思っていましたが、さらに大きいので、先頭付近まで歩いてゆくにもかなりの時間が掛かりました。

出港10分前デッキ７ではセイルアウエイ・パーティーが行なわれています。多くの見送りの人達が国際客船ターミナルのデッキ上に詰め掛けていました。
紙テープを受け取り思い切り遠くへ投げたつもりでも、風もあり見送りの人たちの待つデッキまで届きませんでした。写真でも分かるようにかなりの距離がありました。

定刻11時に飛鳥?は横浜港を出発しました。
デッキ７には多くの乗客が片手にホットワイン（これは結構いけます）を持ちながら、放れていく岸壁と見送りの人達に手を振っていました。
船出はいつも期待と僅かな不安とが入り混じってとても複雑な雰囲気になります。
すぐにデッキ11に上がりましたが、まだ乗客はデッキ７にいる人がほとんどで、ほとんど人影はありませんでした。

上空は青い空が広がってきていました。
港みらいの高層の建物がじょじょに小さくなってきました。
手すりにはデッキ７から投げられて紙テープが風でこの高さまで上がりひらひらと舞っていました。

ベイブリッジに向って船は進みます。
この辺りから見ると橋の下をくぐり抜けられるのか心配になります。

11時19分
橋の下を無事にくぐり抜けました。
見上げると橋の下側までの距離は余りありません。
船のマストのてっぺんからはほんの僅かなように思えます。
船は吊橋の橋脚と橋脚のちょうど中央部の下を航行しています。この部分が一番海面との距離があるからです。橋の下側に二列の赤いランプと思われる標識が見えます。きっと夜間はこの部分が点灯し橋脚と橋脚の中央部であることを示しているのではないかと、勝手に想像しています。

11時40分
早めの昼食を食べるためにデッキ11のリドガーデンに向いました。朝6時に起きて早めの朝食だったので混まないうちにと思いやってきました。
リドカフェとリドガーデンは朝食と昼食は洋食のビュッフェです。
種類は多くありませんでした。
この日の昼食で選んだのは魚の燻製と、ハム、パスタ他であとはサラダとコンソメスープそしてロールパンでした。
魚の燻製は思ったよりも美味しいものでした。

12時19分
三浦半島で多くの漁船が操業しいているのが見えました。
観音崎灯台の北東約2kmを時速25kmで航行していました。

今日の船内での催し物のスケジュールは
13：45〜14：30　ビンゴ大会（2か所で同時開催）
15：00〜15：30　お正月手芸（宝船マグネット作り教室）
15：00〜15：45　シャッフルボード大会（デッキ6船尾）
15：00〜16：00　「書」のパフォーマンス
16：30〜17：15　キャプテンズ・パーティー
16：30〜18：20　映画「プラダを着た悪魔」上映

家内は乗船後真っ先に美容室を午後の時間帯に予約していたので、私はビンゴ大会に参加することにしました。
くじ運はいつも悪く、今回もリーチまででビンゴにはなりませんでした。3つの方法でゲームは行なわれたのですが全て駄目でした。

14時40分
伊豆大島の南側で進路を少し西の方向に舵を切りました。
船内でアフタヌーンティーを楽しんでいた時、富士山の姿がくっきりと見えたので、慌てて部屋に戻り望遠レンズと三脚を抱え、急いでデッキ１１に駆け上りました。
しかし伊豆大島の陰になってしまい撮れませんでした。
天候は雲一つない快晴になっていたので、富士山が撮れなかったのはとても残念でした。

16時30分からギャラクシーラウンジ（デッキ６）で2月中旬で船長を卒業される小田武船長のキャプテンズ・パーティが開かれました。
飛鳥?の初代船長で飛鳥としては6代目船長だそうです。
パーティは飲み物は無料でした。まずビデオで船長のこれまでの歩みが上映され、続いて船長の挨拶がありました。そして乗客としてプライベートで乗り込んでいた歌手のY.Iさんから大きな花束が船長に手渡されました。

そしてY.Iさんがマイクを手に感謝の言葉と共にヒット曲である「小指の思い出」をアカペラで歌ってくれました。

この写真は満面の笑みで歌を聞いている船長の姿です。右側にY.Iさんも写っているのですが、一般客として乗船している方でしたのでカットしてあります。

生のY.Iさんを見たのは何十年ぶりでしょうか。

17時30分
１日目の夕食はフォーシーズン・ダイニングルーム（デッキ５）のフランス料理です。
夕食は２回制で事前に１回目を希望しておきましたが、希望通りになりました。
オーダーはシェフのお薦めまたはお好みで選択も出来ます。アペタイザー、スープ、メインコース、デザートは各３種類用意されていました。
私はシェフのお薦めにしました。

アペタイザーは「平目、水蛸、刺身蒟蒻のガスパッチョ」

スープは「ビーフコンソメ　彩り小野菜と金箔」でお正月らしく金箔が浮いていました。

魚料理は愛知沖で獲れた黒鯛のパイ包み焼き。

メイン料理の前にシャンパンシャーベットが出てきました。

メイン料理は「さつま黒和牛ロースト　西洋わさび添え」

家内はメイン料理を温野菜を選択しました。

サラダは「ベビーリーフとクレソンの芽のサラダ」

最後はデザートです。
ミルクチョコレートケーキとラムレーズンのアイスクリームです。
お皿に赤い色とアイスクリームと同じ色の線で飛鳥の頭文字「A」をイメージしているようでした。

フォーシーズン・ダイニングルームの様子です。
1回目の夕食を希望する人が多いと聞きましたが、今回のクルーズの参加者が620人と聞きました。定員に対して9割弱になるので空席が目立ちました。
もっともデッキ10（スイートルーム）の船室の方はルームサービスが可能なのと船長やその他のクルーとの会食もあるので、空いていたのではないでしょうか。

2日目の朝食です。
和食が食べたくてフォーシーズン・ダイニングに行きました。
献立は
小鉢　明太子　卸し大根
煮物　厚揚げ生姜煮
焼き物　生干し鰈の火取り　レモン
汁物　若布豆腐の味噌汁
ご飯（またはお粥、どんぶり粥）
香の物　焼き海苔　納豆　温泉玉子

リドカフェの入口の看板です。

7時30分
朝食の後、デザートが欲しくなり、リドガーデンに行きました。
フルーツとコーヒーを飲みながら外の景色を楽しんでいました。
船は淡路島の洲本市の北東、関西国際空港の南西辺りを時速28kmで大阪港を目指して航行していました。

8時
リドガーデンのカウンター前には行列が出来ていました。
1列しか並べないので混雑時にはかなり待たされます。
なお玉子料理は注文するとコックさんが希望の調理をしてくれます。黄色い番号札をテーブルに置いておくと、出来上がり次第ウエターが運んできてくれます。

9時38分
大阪港天保山埠頭が見えてきました。
正面に見える天保山大橋は横浜ベイブリッジと同じ斜張橋（しゃちょうきょう）ですが長さは350ｍとベイブリッジよりも110ｍほど短い橋です。
しかし完成したのは天保山大橋の方が8年早く（1986年）に完成しています。

もう一つ、横浜港からも見えた大観覧車が右手に見えます。天保山大観覧車で横浜のよこはまコスモワールド「コスモクロック21」と径が同じ100ｍあります。

一瞬横浜に戻ってきてしまったのかと勘違いしそうです。

ここでは橋の下をくぐらず、橋の手前の埠頭に接岸します。

9時49分
飛鳥?はゆっくりと埠頭に近づいています。時速1.1kmぐらいで進んでいます。
現在の大型客船はジーゼルエンジンで発電し、電気でスクリュー（2軸）を回転して前後進出来ます。さらに補助スクリューが船の横側に付いていて船を横方向にスライドさせることが出来るのだと船のスタッフに教えてもらいました。

定刻10時ぴったり大阪港に接岸しました。

夜中に目が覚めましたがほとんど船の揺れは感じませんでした。出発後船長からは大阪までの海上の様子はとても穏やかだとのアナウンスがありましたがその通りでした。

10時15分
乗客の下船が始まった時の様子です。

10時15分
大阪港での歓迎式典が行なわれています。

大太鼓の演奏や獅子舞が披露されていましたが、その後獅子舞は昼食時には船内各所を回って正月気分に花を添えていました。

我々は下船せず、友人家族3人を招いて船内を見学したり、船内のレストランで昼食をとり、さらにラウンジでお茶を飲みながら久しぶりの再会で、話に花が咲きました。

飛鳥?は24時間前までに申請をしておくと、友人知人を船内に招くことが出来ます。これはとても良い考えだと思います。普通の見学会では希望者が多く、なかなか抽選に当たらないと聞きました。
将来きっと飛鳥?の乗客になる確率は高いのではないでしょうか。

この旅行記へのコメント （5）

• エムさん 2008/01/13 17:28:24

  飛鳥?

  はじめまして。
  
  12月20日から飛鳥?でXmas長崎・別府花火クルーズに参加しました。
  
  旅好きじいじさんが仰るように平均年齢が高く、80歳以上の方が多かったのですが、冬休みでしたから、ファミリーや新婚旅行の方もいらして楽しかったです。
  飛鳥?は常連客が多く、60回も乗船された方がいらっしゃいました。
  
  食事は同じようなメニューが多く見られますが、やはりお正月バージョンになっていますね。
  写真を拝見して、すでに横浜港出港の雰囲気が懐かしいと感じます。
  
  エム

  旅好きじいじさん からの返信 2008/01/14 00:28:09

  RE: 飛鳥?

  エムさん
  
  書込みありがとうございました。
  
  まだ写真のみしかアップしていませんが、枚数が多いので分割しようと思っています。
  
  飛鳥には以前乗船していますが、家内は旧飛鳥の方が良かったと言っています。しかし、私は飛鳥?の方がゆったりしていて良かったと思っています。
  夫婦で意見が異なっています。
  
  エムさんの「Xmas　長崎・別府花火クルーズ」を見させて頂きました。
  数多くの写真と適切なコメントを拝見し、その素晴らしさに感動しました。
  まず第一に1枚1枚の写真の素晴らしさです。きっと写真撮影に関しては相当の経験者だとお見受けしました。
  一眼レフカメラを持参した乗客は多く見掛けましたが、三脚を利用している人は今回のクルーズでは見掛けませんでした。
  
  旅行記の中でも長崎の写真を見て懐かしい思いがしました。かなり前になりますが長崎を訪れたことがあります。その時に見た風景を思い出しながら楽しい一時を過ごすことが出来ました。
  
  エムさんが乗船されたのは5泊6日のクルーズで、長崎と別府の２つの港に立ち寄った他に、クリスマスと別府の花火鑑賞と盛り沢山の内容でさぞ満足されたのではないでしょうか。
  
  我々は3泊4日のショートクルーズでしたが、ぜひロングクルーズに参加したいと思いますが、おそらく夢のまた夢になりそうです。
  
  クルーズに関してはご存知かもしれませんが「藤原雄一郎さん」のクルーズに関するHPの中に掲示板があります。
  この中に掲示板があり活発な意見が掲載されています。もしご存じないようでしたら次のURLからアクセスしてみて下さい。
  
  今後もクルーズを楽しんで行きたいと思っています。

  エムさん からの返信 2008/01/14 11:04:50

  RE: 飛鳥?

  旅好きじいじさん、おはようございます。
  
  ＞まず第一に1枚1枚の写真の素晴らしさです。きっと写真撮影に関しては相当の経験者だとお見受けしました。
  
  ありがとうございます。写真に懲りだしたのはここ1〜2年です。
  それまではコンパクトデジカメや使い捨てカメラを持参していました。
  よくよく考えると、たった一度の思い出のシーンを、どうせなら綺麗に残したいと考えて、昨年の2月に一眼レフを購入した新米です。
  思い出を残す手段として、一眼レフはもう手放せません。
  
  「藤原雄一郎さん」のクルーズに関するHPは拝見したことがあります。
  クルーズは一度味わうと止められませんね。
  
  旅好きじいじさんはエジプトにも行かれてますね。
  
  私も来週の20日から15日間、高齢の母と二人で熟年の旅に出かけます。
  熟年の旅なので、朝はゆっくり出発、夕方は早めにホテルに戻る・・・
  といった感じで日数が長いのが欠点です。
  エジプトはベストシーズンだとか、厳冬の日本から脱出したと思うようにしています。
  では、またお邪魔させて下さい。

  旅好きじいじさん からの返信 2008/01/14 12:45:30

  RE: 飛鳥?

  エムさん
  
  「藤原雄一郎さん」のクルーズに関するHPのURLを書き忘れてしまいました。大変失礼致しました。すでにご存知でそうで安心しました。
  
  写真に懲りだして1、2年とのことですが、旅のブログに掲載された写真の枚数にも驚いています。旅と写真撮影をとても楽しみにされているのではないでしょうか。
  
  近くエジプトに行かれるそうですが、15日間の旅でエジプトだけでしょうか。それともギリシャまたはトルコも旅されるのでしょうヵ。季節的にもスケジュール的にも高齢のお母様と一緒に楽しめることと思います。
  
  エジプトでは北の地中海沿岸のアレキサンドリアと南のアスワンとではかなりの温度差がありますので、冬支度から真夏の服装まで用意する必要がありますね。
  
  アラブ諸国では値段交渉が楽しみの一つです。言い値の1/10からはじめて相手がどうしても売らない金額を確かめてから買うと適正価格です。
  1/3程度に値下げさせるのが私のやり方です。ですので高額商品を買う場合は数件の店で価格を確かめてから買う必要があるので、時間が必要です。
  
  それからツアー客が案内される店は一般的に値段が高いというのが、私の印象です。
  その店を出て近くの店で同様の商品を安く買った経験が数多くあります。
  日本や西欧諸国とは商習慣が異なりますのでご注意下さい。
  
  あとは飲料水はミネラルウオーターを飲む方が絶対に安全です。そして氷が曲者です。ジュース類や冷たい飲み物は絶対に氷が入ったものは避けた方が賢明です。前回の旅行では体力のある若者が体調を崩していました。
  
  私の経験では暑くとも長袖で過ごされることをお薦めします。なぜならば湿度が極端に低いので、体温が奪われるので疲れやすくなります。十分な水分補給と休養を取られるときっと快適な旅が出来ると思います。
  
  ぜひ旅の様子を写真と共に掲載されることを期待しております。
  
  気をつけて行っていらっしゃい。
  
  

  エムさん からの返信 2008/01/14 18:19:11

  エジプト旅行

  旅好きじいじさん、エジプトの情報をありがとうございました。
  
  今、スーツケースに荷物を詰めているところですが、大変参考になり助かりました。
  買い物は値段交渉に必要なエジプト語をメモして頑張るつもりです。
  
  ミネラルウォーターは毎日配布されるそうなので、歯磨きもミネラルウォーターを使用するつもりです。
  
  お粥、おにぎり、五目御飯など旅行用の食品が多く出回っているので一通り揃えました。
  
  どんな旅になりますやら・・・
  では、頑張って写真を撮って来ます。