2006/04 - 2006/04
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kanai jic tokyoさん
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〜0010のつづき〜
■シベリア鉄道リターンズ
以前、ウラジオストクからモスクワまでのシベリア鉄道に乗ってロシアの大地を這ったことがある。「卒業旅行でシベリア鉄道乗るんだ〜」と言ってた人を「スゲぇな」と思っていた頃。しかし「乗ってみたいな」と漠然とつぶやいていただけで「実際に乗ることは無い」と、全くイメージの描けないロシアという国に行くことなどないと思っていた。そんな特別なシベリア鉄道だったが仕事柄、最近なんとも思わなくなっていて「どうせなら往復だな」と、少し欲を出して考えている。
そのリターンズの一部、ハバロフスクからウラジオストクまで1泊2日の夜行寝台列車オケアン号に乗る。イルクーツク〜モスクワのバイカル号よりきれいで新しい車両だ。食堂車も「あー誰か来やがった。無視してんだから早く帰れ」みたいでなく、「いらっしゃい。どうぞどうぞ」とダブローパジャーラヴァチ(welcome)雰囲気いっぱいなのだ。
自分の4人用コンパートメントに戻ると、同室は3名。1人のおじさんは左頬を押さえて辛そうだ。虫歯がひどいらしく、少し腫れ上がっている。痛いだろうにガイジンの僕が同室であるために気を遣ってくれ、我慢して少し話をしてくれていた。しかし段々とひどくなってきてるようで、早めにシーツを敷いて床に就いた。夜中は痛くて眠れず本当に辛そうだった。もう一組は若いお母さんと赤ん坊。好奇心旺盛でガイジンに興味を示す男の子は、夜泣きもせず静かに眠っていた。
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■途中下車「せざるを得ない」の旅
ウラジオストクから日本への帰国便メインルートは新潟空港だ。自分の便もそれだと勝手に思い込んでいたが勘違いとは恐ろしいもので、手持ちの航空券は「ウラジオストク~富山」だった。
ちょっと問題がある。列車オケアン号が終点ウラジオストクに到着するのが8:00。新潟発のフライトは14:50。チェックイン12:50までには間に合う。しかし本日のフライトは富山行きなので10:20発。駅に到着してチェックイン開始まで20分。空港までは車で1時間かかる。「ヤバイな」。乗れない場合は1日2便も無いのでホテル宿泊、切符も買い直しでビザも切れる。
終点ひとつ前、ウーガリナヤという駅で降りればより早い時間に列車を降りられるし空港にも近そうだ。7:12。ウーガリナヤという何もない駅に降りてみた。日が昇らずまだ暗い。 -
■定員20名ジェット
ウラジオストク〜富山のフライト。その飛行機はおしりから乗る。ヤッターマンのビックリドッキリメカが出てくるような小さな階段を逆に上っていくのだ。両サイドに積まれた預け荷物の間を歩き、シートにつく。
狭い。隣が太っちょのロシア人でなくてよかったが、それでもキツイ。
2-2と横に1列4席、それが6列。キツキツ座席を横2席一人占めしてるヤツがいる。ビジネス席だろうか。航空会社関係者らしきオッサン1名と、ウラジオストク航空キャビンアテンダント(CA)の座席はそれぞれ2席占有である。 -
軽食時、おいしそうな匂いがしてきた。CAはまず湯気のたつ2トレイを運ぶ、前方に前方に。パイロット席ドアを開いてお届け。次にまた同じメニューのトレイを2席占めオッサンへ。最後にエコノミー席に配られるトレイにはアルミ皿が載っていなく、湯気は一切たっていない。おいしそうな匂いもない。
文字の通り、肩身の狭い思いで小さなトレイからちまちまと食べる。もう帰国なのだが、旅の目的はまだ日本に残っている。今回は東京〜富山〜ウラジオストク〜ハバロフスクの南北縦移動旅なのだ。
(つづく)
http://www.jic-web.co.jp/study/jclub/info.html
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