2007/12/31 - 2007/12/31
211位(同エリア307件中)
まさたびさん
三日目 12月31日
7:30起床、シャワーを浴び、ビュッフェスタイルの朝食を摂る。予想通り日本人が多い。30%くらいは日本人だろうか。
今日は天気がいいようだ。
東のほうの空が明るい。雲がない証拠だろう。
ビュッフェスタイルの朝食後、オーロラ観測に向けて観測ポジションを探すべく、周辺を歩くことにする。
サーリセルカを一周する周回道路のようなものがあり、まずはここを一周。どうも北側には何もない、というか雄大な自然があるだけのようだ。オーロラ観測ポイントとしてチェックしておく。途中、たぶん現地ツアーだろう、スノーモービルの団体が雪の中を出発して行くところに出くわした。 今回こういったアクティビティを何かしないと、昼間は時間を持て余してしまいそうだ。
街の西側へ行くと幾つかのショップがある。何も買う予定はないが、とりあえずのぞいてみる。まあ、買うとしても最終日だろう。
その後、街の東側へ行くと、クロスカントリーのコースがあった。ヨーロッパの人達がクロスカントリーに出発してゆく。
見ているとクロスカントリースキーは面白そうだ。ちょっと興味が湧いてくる。しかし、スキーもろくに滑れない自分がやるのは危険かもしれない。
この入り口のところに、気温、雪温、湿度が表示されていた。気温-14℃、雪温-7℃、湿度92%。今日は朝から雲ひとつない快晴だったためか、気温も低いようだ。昼間ということで軽装で出てきたが、ちょっと寒い。顔面を完全防備すると、吐いた息が凍ってしまい、温かい建物に入るとそれが溶け始めるといった現象が観測された。今日のオーロラ観測には、かなり気合を入れていかないといけない。
さらに、街はずれ1km程のところにあるスキー場へ行った。時間によっては無料のスキーバスもあるが、日ごろの運動不足解消にと歩くことにする。雪をキュッキュッと踏みしめる音がいい雰囲気を醸しだしている。スキーをしているのは白人ばかりだった。日本人も数名いたがほとんどがヨーロッパ人だ。まあ、わざわざ日の短い北極圏にスキーをしに来なくても日本でスキーを楽しめるので当たり前かもしれないが。
日ごろ会社で身につけたKY(危険予知、空気読めないではない)を踏まえて考えると、慣れないスキーをするのはリスクが大きいかもしれない。ただ、山頂には行ってみたい気もする。明日以降対策を考えよう。
13:00頃ホテルに戻る。外に出ていたのは2時間くらいか。鏡を見てみると顔が真っ赤だ。自分の皮膚にとっても過酷な2時間だったのかもしれない。
今日、丸一日サーリセルカの街にいて、気付いたことがある。ここはこの時期全く太陽が昇らないということだ。周りを山に囲まれているということもあるだろうが、貴重な経験だ。
ホテルに戻ってからは、うたた寝をしたり、甘〜くした紅茶を飲んだりして体力回復を図る。
日本はもうそろそろ年越しのようだ。
夕食は、昨日と同様、Muossiでチキンバーガー(5ユーロ)とフレンチフライ(3ユーロ)をテイクアウトする。この調子だと、夕食はずっとハンバーガーになってしまいそうだ。しかし、コンソメ味のきいたフレンチフライと、オニオンを大量にのせてくれたチキンバーガーは、かなりイケる。
20:00、万全の防寒対策をしてオーロラ観測へ。
上はミズノのブレスサーモにフリース、その上にかなりごついダウンのパーカ、頭にはヘッドバンド、下は、同じくミズノのブレスサーモにダウンのパンツ、さらにその上にゴアテックスのパンツ。足もとは、綿の靴下の上にウールの厚手の靴下、使用環境温度-21℃までOKというスノーモック、さらに登山用のスパッツをつけた。
とりあえず、ホテルの北側、車道が通行止めになっていて広場のようになっているところに陣取り、北のほうをずっとチェックし続ける。
いまのところ周りには誰もいない。
オーロラは現れる気配がない。さらに、あと数時間で年明けだからか、近くで花火がたくさん打ち上げられている。たぶん個人で打ち上げているのだろうが、火薬のにおいはまだいいとしても、煙や瞬間的な大量の光はオーロラ観測には天敵だ。
1時間待っても全然現れる気配がない。
そこで、練習にと近くの風景を長時間露光で撮影しようとする。しかし、何故かシャッターが下りない。今回の旅の直前に、デジタル一眼を購入したが完全に使い方をマスターしていない。どうやってもシャッターが下りないので、コンパクトデジカメで撮影の練習をしてみる。そうこうしているうちにオーロラが不意をつくように現れた。
しかし。。。デジタル一眼は依然としてシャッターが下りない。なんてこった、こんな時に。。。仕方ない、コンパクトデジカメで撮影しよう。コンパクトデジカメをセットすると、今度は、シャッタースピードが1秒以上長くならない。いったいどういうことだ。家で練習したときにはこの機種の最長シャッタースピード15秒までできたはずだ。
ダイアルを色々いじってみるが、オーロラが出て焦っているのと、日ごろ、その場しのぎ的にカメラをいじっているため、1秒よりも長いシャッタースピードに設定を変えることができない。撮影場所が良かったためだろう、続々とオーロラ撮影の人達(ほとんどが日本人)が近くに集まってくる。彼等は難なく撮影しているようだ。まわりは皆プロに思えてくる。焦る。
とりあえず、コンパクトデジカメのシャッタースピード1秒で撮影する。微かだが何とか光の帯は映るようだ。しかし、オーロラが出ているのに、見ているのはずっとカメラのダイヤルばかりだ。こんなはずじゃなかったのに。。。
ここで気付いた。デジタル一眼のシャッターが下りないのは、どうもオートフォーカスができないかららしい。そうか、レンズの設定がオートフォーカスになっているのか!
レンズの設定をマニュアルモードにすると…撮影できた。やった。ノーザンライツが出はじめてから30分以上経過している。今日は長い時間出現しているようだ。助かった。
ここから今までの分を取り返すわけではないが、バシバシ写真を撮りまくる。ダイアル操作をするのに手袋をとって素手で操作していたために手が悴んで痛い。でもそんなのカンケーねー。撮影のほうが重要だ。
結局光の競演は1時間30分以上も続いた。ラッキーだった。
最後には爆発まではいかないが、良く写真で見るようなカーテン状のオーロラが上空に形成された。このときは周囲から歓声が沸きあがる。日本人ばかりなのでもちろん日本語で。しかし、オーロラは一度動き出すとまるで生き物のように形を変える。話には聞いていたが、シャッタースピード30秒なんかで撮影しているとカーテン状の写真撮影は無理なんだな。。。
23:00にホテルに戻る。
色々学んだ数時間だった。
感動した。
今回旅に出てよかった。
また仕事を頑張れそうな気がする。
ホテルでオーロラの余韻に浸っていると、0:00になって、ホテルの周りで大量の花火が打ち上げられはじめた。そうか、年明けだったんだ。2007年はいい年末を過ごすことができた。
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ビュッフェスタイルの朝食後、オーロラ観測に向けて観測ポジションを探すべく、周辺を歩くことにする。
まずは明るいうちにホテル正面写真を一枚。 -
サーリセルカを一周する周回道路のようなものがあり、まずはここを一周。どうも北側には何もない、というか雄大な自然があるだけのようです。オーロラ観測ポイント候補としてチェック。
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途中、たぶん現地ツアーでしょう、スノーモービルの集団が雪の中を出発して行くところに出くわしました。
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今日の気温は12時現在、−14℃。
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雪温−7℃
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湿度92%
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夕食は、昨日と同様、Muossiでチキンバーガー(5ユーロ)とフレンチフライ(3ユーロ)をテイクアウト。この調子だと、夕食はずっとハンバーガーになってしまいそうです。
でもコンソメ味のきいたフレンチフライと、オニオンを大量にのせてくれたチキンバーガーは、かなりイケます。 -
20:00、万全の防寒対策をしてオーロラ観測へ。
21:00に突然オーロラが現れる。
しかし。。。
デジタル一眼のシャッターが下りない。仕方なくコンパクトデジカメで撮影する。15秒露出までできるはずですが、何故か1秒露出固定になってしまい、そこから設定変更できない!!
こんな時に限って。。。
とりあえず1秒露出で撮影。かすかに帯のようなものが見える。 -
何度もデジタル一眼のほうもコンパクトデジカメのほうも設定変更しようとするが、うまくいうことを聞いてくれない。というかやり方が間違っていることは明白ですが。。
コンパクトデジカメの1秒露出で撮影続行。 -
オーロラ出現してから30分くらいして漸く、デジタル一眼の問題点がわかりました。レンズがAF設定にしてあっただけでした。何という初歩的なミス!
30秒露出にしたらきれいな帯を撮影できました。 -
よーし、これからバシバシ撮りまくるぞ!
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オーロラのカーテンが2重になっている。
でも街灯の強烈な光が。。。 -
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今回、シャッタースピードは全体的に長すぎたかもしれない。これなんか、もう少し短くすれば、光のカーテンがきれいに写ったかも。
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露出時間が長すぎでぼやけてしまった。。。
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街灯が。。。
撮影位置をもっと考えなければ。。 -
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もうそろそろ終わりか。
光の競演は1時間30分以上も続いた。
運が良かった。
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