2007/12/16 - 2007/12/16
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もろずみさん
元禄15年(1702年)12月14日、旧播州赤穂藩の遺臣47名が主君・浅野内匠守長矩の無念を晴らすため、本所松坂町の高家筆頭・吉良上野之介義央の屋敷に討ち入り、見事その首級を挙げました。
ご存じ忠臣蔵のクライマックスです。
昔は日の出とともに日付が変わるので厳密には12月15日未明。それにも一日遅れてしまいましたが、本所の吉良邸から泉岳寺までの赤穂浪士凱旋ルートを歩いてきました。
このコースについては諸説ありますが、現在ではほぼ確実にトレースできます。
でも、後半の第一京浜歩きがつまらないのですよね。そこで寄り道ルートを探しながら泉岳寺に向かいました。
久々の歴史探訪ウォーク。赤穂浪士はほぼ一刻(2時間)で歩いたそうですが、寄り道したら5時間かかってしまいました。
- 交通手段
- 徒歩
-
スタートは両国駅です。
両国に来ていながら、江戸博もに寄らずに真っ直ぐに松坂町公園を目指します。
なぜって、江戸博に入ったら一日が終わってしまうから・・・。
こうして見るとさすがに相撲の街です。 -
「義士祭」、「吉良祭」、「元禄市」と名前はいろいろ付いていますが、吉良邸のあった松坂町公園界隈はお祭りムード。
大石内蔵助と吉良上野介が仲良く談笑中。二人と一緒に記念撮影できる趣向です。 -
本当は広大だった吉良邸も一画を残すだけになってます。
その片隅に首洗い井戸。
まぁ、真偽のほどはわかりません。 -
さて吉良邸から赤穂浪士の凱旋ルートへ。
お隣りの回向院に立ち寄ります。
討ち入りの朝は門を固く閉ざして浪士たちを入れなかったと言いますが、今日は開放。
鼠小僧次郎吉の墓所。これが回向院では一番有名。 -
両国橋のたもとに大高源五の句碑があります。
大高源五は俳諧の世界では有名人で、宝井其角と交流がありました。
ある日其角と両国橋で出会います。
其角の発句「年の瀬や水の流れも人の身も」に「あした待たるるこの宝船」と返しました。
歌舞伎『松浦の太鼓』の一幕。
両国橋の句碑は「日の恩やたちまちくだく厚氷」。 -
浪士一行は両国橋を渡ることができず、永代橋を目指すことになります。
堅川に架かる一之橋が最初に渡った橋です。その橋からの眺め。 -
隅田川にはリバーサイド遊歩道があって、こんな天気の良い日には絶好のコースです。
しばし橋巡りを楽しみます。まずは新大橋。 -
深川に出ると宗匠・松尾芭蕉縁りの地。
小名木川の河口に芭蕉史蹟展望庭園があります。
「ケルンの眺め」と言われる清洲橋を背景に芭蕉翁を撮ってみました。 -
深川は芭蕉がテーマの町です。
深川芭蕉庵のあった場所は今は芭蕉記念館になっています。
もっとも芭蕉庵は江戸末期には武家屋敷になってしまい、跡形もなかったそうです。
その時期に紛失したはずの蛙の石像が出てきた場所に、芭蕉稲荷が建てられました。これがその蛙。 -
小名木川の船番所のあった場所に架かる萬年橋。
浪士一行もこの橋を渡りました。
橋のたもとで佇んでいると、同じように泉岳寺を目指して歩いているグループが通りかかります。
皆思いつくことは同じですかね。(^^; -
ちょっと休憩に立ち寄った清澄公園。
なかなか深川情緒のある公園で気に入ってます。 -
隣の清澄庭園は有料ですがこちらは無料開放。
まぁ名残の紅葉も無料ゾーンで我慢しましょう。 -
仙台堀川を渡って佐賀町河岸を歩きます。
凱旋途中の浪士一行に甘酒を振る舞ったという乳熊味噌。
店主の竹口作兵衛は大高源五と同じ其角の弟子だったという言い伝えがあります。
今日は隣の豆屋さんでお汁粉を振る舞われました。 -
隅田川屈指の名橋である永代橋を渡ります。
永代橋と言えば深川祭りと山本一力さんですね。
時代小説ファンとしても思い入れの深い橋です。 -
そういえば来年は3年に一度の本祭だったなぁ。
また炎天下にこの橋の上で連合神輿を追いかけることになります。
写真は2005年8月14日撮影 -
新川に渡ってまず探したのは越前堀児童公園。
ここに霊岸島の碑があります。
関東大震災で全土壊滅した新川地区。そこに江戸時代に切り開かれた歴史ある町があったことを後世に残すという意味で建てられた石碑です。
今、深川にある霊岸寺は明暦の大火で焼けてこの地から移ったお寺です。 -
ちょっと寄り道して亀島川を渡ります。
亀島川は日本橋川の支流。日本橋川も神田川の支流ですから運河のようなもの。
上に首都高速で蓋をしてないだけ風情がありますね。 -
橋を渡ったのは堀部安兵衛武庸之碑を見るため。
当時、赤鞘安兵衛の名で八丁堀に住んでいた剣の達人である安兵衛が、高田馬場の仇討ちで一躍有名人になりました。
さて、新川に渡った赤穂浪士の面々は不可解なことにわざわざ遠回りして亀島川沿いを進み高橋で八丁堀に渡ったと言います。
一説によると松平越前守中屋敷を避けるためだったとか・・・。
忠臣蔵にも未だ謎めいた部分があるということです。 -
八丁堀から鉄砲洲を歩いて明石町へ。
ここは築地居留地跡ということで夏場に地図を塗りつぶすように探索しました。
あの時は天気が悪かったので登らなかった聖路加タワーに行きました。
いや〜、絶景かな、絶景かな! -
ちょうどお昼どきだったので聖路加タワーでひと休み。
まぁ、大体ここまでは忠実に凱旋ルートを辿って来たことになります。ここからは若干アレンジしましょう。
聖路加看護学校と築地川公園の境に建つ浅野内匠頭邸跡の碑。
内匠頭は江戸生まれの江戸育ちでしたから、国元の播州赤穂よりこの地が故郷ということでしょうね。
実は浪士一行はこの屋敷前は避けて通ったらしいです。 -
続いて築地本願寺。ここも夏場に探索しましたね。
忠臣蔵を忘れて観光コースを辿りましょうか。 -
さらにお隣の築地場外市場にも寄り道。
相変わらず日曜の昼は混雑してました。
お昼はここにすべきだったかも、とちょっと後悔。 -
朝日新聞社前を通って浜離宮恩賜公園へ。
花のない時期なので入園はしないで海岸通りを行きます。
浪士一行は汐留を抜けていったらしいけど、そうすると線路を渡れません。 -
芝神明宮の参道から大門に出て増上寺に到着。
ここで時間をとって境内巡りをしましたので別の旅行記にまとまてみました。
浪士たちは汐留から金杉橋を通って芝口へと抜けたようで、当然ですが増上寺門前は避けたようです。 -
東京タワーの展望台をズームしてみると、窓がハート形になってました。
今まで全然気づきませんでしたね。
忠臣蔵とは関係ない新発見です。(^^; -
本来の凱旋ルートは街道筋をひたすら真っ直ぐ高輪に向かったようですが、今の第一京浜沿いは歩いて面白くありません。
そこで赤羽橋から慶応大学に向かいます。
でも忠臣蔵を忘れたわけではありません。
大学の裏手のイタリア大使館は大石主税・堀部安兵衛・大高源五ら10名が預けられた松平隠岐守屋敷跡です。 -
慶応大学正門前から聖坂に出ます。
これなら第一京浜の裏道のようなコースになるので近道ですし。
しかし、ここまで全く坂道がなかったなぁ。 -
伊皿子からふと路地を折れて泉岳寺へと下る道です。
この入口が今まで覚えられませんでしたが、これでもう迷いません。
答えは、コスタリカ大使館の先を左折です。 -
そして泉岳寺にゴール。
相当に賑わっているかと思ったら、そうでもなく静かな佇まいでした。
多分、義士祭の行われる13日や14日は凄い人だったことでしょう。
遅参した赤穂義士の気分。(^^; -
大石内蔵助良雄(よしたか)。
万治2年(1659年)〜 元禄16年2月4日(1703年3月20日)。元禄赤穂事件でお取りつぶしになった播州赤穂藩筆頭家老。
享年45才。法名は忠誠院刃空浄剣居士。 -
境内もご覧のごとく。
萬松山泉岳寺は曹洞宗江戸三ヶ寺の一つ。元々は外桜田にあった寺院で、寛永の大火によって焼失。
将軍家光公の命により浅野家など5大名によって高輪の地に再建されたということです。
浅野家と泉岳寺の関係はこの時が始まりとか。 -
そして境内左手には都の文化財指定された「浅野長矩および赤穂義士墓所門」が建ちます。
元は鉄砲洲の浅野家上屋敷の裏門であったものを明治になって移築したものだそうです。 -
墓所に入れば今日も濛々と線香の煙に包まれています。
いつ来てもこんな感じ。狭いエリアに50人もの墓石が並んでいますからね。 -
代表して大石内蔵助の墓石。
何しろ煙たくて一人一人撮っていられません。
大将らしく主君の脇に控えていました。 -
四十七士の墓石は全てこのように札が添えられています。
これなら法名を知らなくても間違うことがありませんね。
丁寧に一人一人に手を合わせている人もいました。
え?それが普通なんですか・・・? -
ということで、吉良邸から泉岳寺までの歴史ウォークでした。
この時期は大勢の人たちが歩きます。その意味では極めてオーソドックスなコースというわけです。
宮部みゆきさんの「平成お徒日記」でも紹介されていますし、12月初旬発売の「サライ」の忠臣蔵特集でも地図付きで載ってました。
江戸歩き入門編としても面白いコースだと思います。 -
一週間後、国立劇場の歌舞伎公演で忠臣蔵を観て来ました。
演目は「堀部弥兵衛」、「清水一角」、「松浦の太鼓」。
いずれも忠臣蔵外伝という感じの物語でしたが、歩いた後に観る歌舞伎は面白さ倍増でした。
主演は播磨屋の吉右衛門さん、高麗屋の染五郎さんで、どちらも良い味を出してました。
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