2007/12/16 - 2007/12/16
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STAMP MANIAさん
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三木鉄道は、国鉄の赤字ローカル線であった三木線を引き継いだ第三セクター鉄道。
すぐ近くの北条鉄道(元国鉄北条線)と共に、1985年に“開業”した。
しかしながら、元々この地域は神戸方面への流動が大きく、神戸と直結する神戸電鉄と接続しない三木鉄道は、苦しい経営が続いた。
そして遂に。2008年4月1日に廃止されることが決定した。
今まで一度も乗車したことのない路線だったが、所用で近くを通ったついでに、「最初で最後」の乗車をしてきた。
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三木鉄道の始発駅、厄神駅。
三木鉄道独自の駅舎などは無く、JR加古川線のホームの一部を間借りしている形。
ホームには厄神折返しの加古川線電車が停車していた。 -
三木鉄道の時刻表。
概ね1時間に1本の運転。
日中は毎時同分発のパターンダイヤで、加古川線の列車と接続している。 -
三木鉄道の列車がやって来た。
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三木鉄道の車両。
富士重工製の軽気動車で、第三セクター路線を中心に、全国の非電化ローカル線でよく見かけるタイプ。 -
車内。
中央部にボックスシート、車端部にやや長めのロングシートと、これもローカル線でよく見られるタイプの座席配置。 -
車両の形式はミキ300形。
「ミキ」という記号は、国鉄車両がカタカナで用途や構造などを表していることに因んだ洒落で、三木鉄道の「ミキ」以外に特別な意味はないようだ。
3両しか在籍していないのに車両番号が105なのは、おそらく引退したミキ180形と続き番号になっているためであろう。
驚いたのは左側の製造銘板。
「富士重工 平成14年」とある。
製造からまだ5年しか経っていない。
一番古い車両でも1998年製なので、まだまだ活躍可能。
廃止後は売りに出されるのだろうが、全国のローカル鉄道会社が欲しがっているらしい。
そもそもこの三木鉄道をはじめ、非電化の赤字ローカル線に新車が多いのは、中古の気動車など滅多に放出されないから。
大手私鉄はほとんど電車だし、JRも経営状態の厳しい非電化ローカル線を数多く抱えている。
そのため、仕方なく新車を購入している面があるようだ。
そこへ三木鉄道がまだ新しい中古車を放出するのだから、これは滅多にないチャンスであろう。 -
出入口近くに設置されていた「乗車駅証明書発行機」。
何に使うのかよく分からない機械だが、下の説明書きを見ると、どうやら厄神駅で降車する際にのみ使われる物のようだ。
三木鉄道の運賃支払いシステムは完全にバスと同じで、乗車駅で整理券を取り、降車駅で運賃箱に現金を放り込む。
ただ、JRのホーム上にあり中間改札も無い厄神駅では、バスシステムだと不都合が生じる。
そのため、厄神駅では、車内で運賃を支払った後、この機械で証明書を発行し、その証明書を、厄神駅の改札を出る時や、引き続き加古川線に乗り換えて運賃清算を行なう場合に使用する、ということらしい。
「乗車駅証明書」というより「運賃支払済証明書」という役割のものであろう。
なお、反対に厄神駅から“乗車”する場合、ホームにはJRの改札から入るのだが、三木鉄道には切符というものが無いので、改札は素通りすることになる。
初めてだと戸惑ってしまう。 -
車内には廃止を惜しむかのように、たくさんの鉄道写真が掲示されていた。
この車両は三木鉄道が第三セクターに転換された際に導入されたミキ180形。
いわゆるレールバスで、製造コスト削減のため、バスの部品を多数使用した軽気動車。
当時は各地の第三セクター線で導入されたが、寿命が余りにも短いことと、信楽高原鉄道事故で強度の問題が指摘されたことで、今ではほとんど見られなくなった。
三木鉄道でも、20年程で引退してしまった。 -
宗佐駅。
三木鉄道沿線はこのような田園風景がずっと続く。
駅間距離は非常に短く、わずか6.6kmの路線に9つも駅がある。
特に厄神側の区間は駅間が短く、ほぼ500mおきに駅がある。
そのため、いくつかの駅ではホームから隣の駅が見えてしまう。 -
石野駅。
国鉄時代からある駅で、無人化されたものの、古い木造駅舎が残っている。 -
石野駅のトイレ。
使用中止になっていた。 -
石野駅ホーム。
待避線を剥がしたと思われる痕跡があった。
三木鉄道はどの駅にも退避設備は無いため、一度に1列車しか運転できない。 -
石野駅を出発。
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石野駅〜西這田駅間。
三木鉄道で一番得期間距離の長い区間だが、それでも1.7kmしかない。
左側に見える道路は県道20号で、三木鉄道と完全に並行している。
鉄道利用者がほとんどいないのも無理はない。 -
別所駅。
こちらも国鉄時代からある駅で、古い木造駅舎が残っている。 -
別所駅。
ローカル駅の雰囲気満点。 -
高木駅。
ここまで来ると沿線に住宅が多くなる。 -
終点の三木駅に到着。
厄神駅で乗車した乗客は十人ほどだったが、全員が三木駅迄の乗車だった。
休日ということもあって、乗客の約半数は廃止を惜しむ鉄道マニアのようだったが。
途中駅では全く降車はなく、途中駅から乗車した1名も“乗車”が目的だった。
短い駅間距離でこまめに客を拾う、という戦略も、あまり活きていないのかも知れない。
乗降客のない途中駅では、一応停車するものの、ドアの開閉も無く発車する。
ちょっと不気味。 -
三木駅の改札口。
といっても、運賃は全て車内清算なので、改札としての役割は果たしていない。
駅車内には出札窓口もあるが、記念切符や回数券の販売しかしていないようだった。 -
三木駅の駅舎。
ここも味わいのある古い建物。 -
駅入口には廃止のお知らせ。
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近くにある北条鉄道の駅にも行ってみた。
北条鉄道は三木鉄道と同時に第三セクター転換された路線。
赤字が続いているものの、起点の粟生駅で神戸電鉄と接続しており、三木鉄道よりは路線条件に恵まれているためか、今のところ廃止は免れている。
写真は法華口駅。
こちらも古い木造駅舎。 -
法華口駅のレトロな駅名標。
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法華口駅のホーム。
待避線を剥がしたような跡がある。
近くに海軍の飛行場があったため、戦前は賑わっていたようだが、その面影はほとんどない。 -
列車がやって来た。
三木鉄道の車両と同タイプの軽気動車で、形式名はフラワ2000形。
三木鉄道の「ミキ」形同様、「フラワ」も単なる洒落で、近くにある県立フラワーセンターに因んでいるらしい。 -
北条町方面の風景。
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終点の北条町駅。
車庫には開業当初に導入されたレールバスが留置されていた。
三木鉄道では全車引退したレールバスも、こちらではまだ現役。
といっても、老朽化でほとんど稼動していないらしい。
三木鉄道の中古車が手に入れば、引退することになると思われる。
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