食前、食後に、お食事を。　　　（シングルベッドから転げ落ちたのは誰？　　編）

2007/12/06 - 2007/12/08

　シンガポール航空　ＳＱ０１５便は、定刻１９：２５発。

　使用機材は、Ｂ７７７−３１２ＥＲ。

　昨年の１２月５日から、シンガポール〜パリ間に初就航したんやわ。

　それでもって、１２月７日のシンガポール〜香港に乗った時に、淡い期待をしてたんやわな。

　しかし、通常の３００型でしたのよ。

　きょうは、一年ぶりのリベンジなのじゃ。

　

　左側がビジネスクラスか。

　ほんなら右手やな。

エリア シンガポール(シンガポール)

　ここは、出発フロアのもうひとつ上の階に位置するので、どこかのオッチャンのあとを追うて行きますよ。

　シルバークリス、ファーストクラスでは、ただいまのお時間、クリスバーがオープンしてますです。

　カウンターレディに、スパークリングをオーダーしちゃうもんね。

　「ランソン頂だい」

　「・・・・」

　黙って注いでくれたけど。

　あんまり、愛想ええ事ない女性やな。


　まあ、よろし。

　

　ラウンジ内のサービスコーナー。

　どこも同じように感じるのだわ。

　出来たての車えび料理。

　運んできたシェフが、どうですか？と言うてくれましたわ。

　もうひとつのホットプレートには、「コリアン・カルビ」

　こいつも、いっとこか。

　せっかく韓国に来たんやし。

　滞在、３時間だけやけど。

　ソウルのシルバークリスラウンジは広いなあ。

　シャワーも在るんやて。

　一風呂浴びとくか。

　ハンドと固定のふたつのシャワーヘッドですなあ。

　ふんふんふ〜んと、リラックスタイム。

　ちとヌルめじゃが、ＯＫにしとこ。


　
　これだけの設備が有るんなら、アシアナさんの所へ出張せんでも良えわいな。

　アメニティは、こんなんでししたわ。

　ニベア、お久しぶり。

　１９時前になったので、ゲートへ行きますか。

　で、途中の喫煙室で、もう一本灰にしましてん。

　ちょっと見づらいですが、この部屋で、タバコしてる人のパッケージを拝見。


　たばこで、足の指が腐るか？

　疑問の残る警告やわ。

　奇形児が生まれやすいですよ！は、聞いた事あるよな。


　でも、ワテは元来、子供を産めない体なので、気にせず吸うのじゃ。

　って、男やから、生んだらオカシいやろ。



　こいつも見づらいなあ。


　
　それじゃあ搭乗口へ。

　出発ラウンジから観る搭乗機ね。

　どうしても、夜間の写真は、写り込みが出るわな。

　もうすぐやな。

　３９番搭乗口へ着きましたぜ。

　フンフン、こちらの方から乗せてくれるんやね。

　じゃあ、ここで待っとこか。

　最初に案内してくれたんやけど、１Ｌドアへの通路は通れないみたいなので、２Ｌから入室しますわな。

　

　このフライトは２Ｆのシートね。

　本来、エアバスＡ３８０用に開発された、新しいファーストクラスと、ビジネスクラス。

　ビジネスクラスは、そのままＡ３８０に用いられてるけど、ファーストクラスは、さらに改良されたんだってね。



　「ジェロニも」さんの搭乗記によれば、ベッドベースが別にセットされてるようですな。

　この７７７−３００ＥＲでは、まだ、座席をベッドにする方式ですわ。



　

　座れば、こんな感じで正面にモニターがおます。

　皮製の椅子は滑るよなあ。

　おまけにムチャ広いし。

　シートベルトは放せないのやわ。

　ずり落ちそうや。



　

　それでは、ウェルカムドリンクをいただきますわ。

　クルーグ　一丁。

　窓の上には、クリスマス・リースと言うか、樅の木の枝のオブジェですわな。

　毎年の風物詩でございますです。

　お待たせいたしましたと、持ってきてくれましたぞ。

　おおきにね。


　ん〜と、この便では、１Ａにもうひとり乗ってるだけやね。

　えらい若い女性客やな。

　デスさんと親しそうに話してるところを見ると、エンプロイィーかな。

　おそらくね。

　モニターにて、非常用設備等の緊急時の案内が始まったな。

　いったい何人くらいが、真剣に見てるのか。

　アホ？　　アホは見てますよ。

　写真に撮る位やもん。

　窓の向こうは、早や陽も落ちて、冬の、夜の帳に包まれている。

　ＯＺの最新鋭機、Ｂ７７７が、そのテールフィンを、誇らしげに駐機場で示している。

　ナイトフライトの情緒、たっぷりでしょ。

　ゲートを離れた機体は、ランプウェイを進み、ランウェイエンドへ。

　さあテイクオフじゃ。

　全日空の７７３と同じく、ＧＥ９０−１１５Ｂエンジンは、最高出力１１５，０００ポンド（５２，０００Ｋｇ）超のパワーで、ＭＡＸ３５０トンの機体を軽々とリフトアップ。

　シンガポールは、今、黄昏どきやね。

　６時間４０分のフライトの始まり、始まり。

　巡航高度に達すると、キャビンサービスの開始やね。

　あと６時間１９分ですか。

　時間はたっぷりおますなあ。

　ただいま済州島の上空を通過しちょります。



　はい、最初のプレートが配られてきましたわい。

　アミューズは、サテー。

　いきなり南国じゃー。

　
　
　それでは、アホも南国スタイルに変身するのだ。


　いつもの Ｔシャツにベスト。

　首にはタオルを引っ掛けて、出来上がり。

　足はハダシで完成ですじゃ。



　鶏とビーフの２種類やね。

　ピリ辛ソースで頂きますねん。



　ところで、食器類は、ジバンシーデザインなんやけど、他のファーストクラスのジバンシーとも違ってるのよ。

　クルー曰く、この７７Ｗと３８０の、ファースト及びスイート専用の仕様なんですってさ。

　シャークスキンみたいな、ザラザラした帯のデザインですわ。

　前菜は、たたき風マグロ。

　バジルの香りが旨そうじゃない。

　スープは韓国風のコムタンみたなのを、ご選択やね。

　パンを千切って、これにドップリ。

　けっこうですわ。

　ラム肉のサラダ。

　お好みのドレッシングでどうぞ。



　生野菜は食べにくいぞ。

　ラムのシチュー、２種類のお豆さんと。

　あー、お腹パンパンや。

　デザートのアイスクリームの前に、機内をお散歩じゃ。

　

　ついでに、その間に、ターンダウンをしてもらおうかな。

　「お願い出来ますか」

　「もちろんよ、やって置くわ」

　最後尾のギャレーまでやって来ましたで。

　お食事の準備中やな。

　カートが引っ張り出されると、通路が通れなくなるので、さっさと退散するのよ。



　この飛行機は、サンフランシスコを出てソウルを経由し、シンガポールへ飛んでるフライトなんだけど。

　アジアの人が多いなあ。

　欧米人は、あまり乗ってないわな。　

　席に戻ってきましたら、ＣＡさんが。

　「きょうは、２Ｄの席が空いてるので、こちらにベッドを設えるわね。　　お食事などは、２Ｆですると良いわ」

　「はい了解。　　こちらがリビングで、そちらが寝室やね。　　ふたつ使うから、ホンマのスイートやわな」

　「フフフ・・・その通りね」

　２Ｄの足元ですじゃ。

　背ずりが伸びて、ここに引っ付くのね。

　

　ツラいちになったら、最初にマットを敷いてくれますのや。

　つぎに、敷布を広げます。

　

　枕を置いて。

　掛け布団をセットしたら、ベッドは完成なのじゃ。

　足元は、こんな感じでっせ。

　さいごに肘掛を下げまして、さらに幅が広がりましたわ。

　そして、２Ｃ席との間をパーテーションで閉ざしますのよ。



　「どうぞ、お休み下さい」

　「有難うございます、それじゃあ休ませてもらいますわ」

　「アイスクリームは、ベッドで召し上がりますか？」

　「ええですな、そんなら、それでお願いね」

　クルーグとアイスクリームが運ばれましたな。


　硬ったいアイスやんか。

　これは、コンクリート製のアイスみたいや。

　ＣＡさんに言うと、ちょっと待っててね。

　一分ほどで、アラ不思議？　　軟らかくなってますがな。

　ペロリと頂きましたわ。

　

　では、しばしのご休息です。

　３時間も眠ってたかな。

　今、どの辺りを飛んでるのかな。


　ああ、もうすぐ到着ですか。

　靴下と、スニーカーを履いて、お目覚の一杯。

　ペットボトルのエビアンが枕元に置いてありましたわ。

　ゴキュ、ゴキュ、ぷは〜。

　ナビによれば、もう着いてる事になってるわな。

　残り時間的には。

　いずれにせよ、もうすぐじゃな。

　おしぼりで、さっぱりしとこうかな。



　１２月７日（金）の始まりですがな。

　００：４５にタッチダウン。

　雨ですか。

　００：５０、ゲートイン。

　機体をあとにする。

　２４時間眠らないチャンギ空港ですか。

　そんなら、つぎのフライトまでシルバークリス・ラウンジで仮眠じゃな。


　この、後ろ姿の女性が、例の１Ａの乗客ですわ。

　颯爽と歩いて、何所かへ消えていきましたよ。

　長い廊下を通って行きますと。

　第３ターミナル往きのスカイトレイン乗り場の案内板が。

　正式の開業は、来月なんやけど、慣熟のために一日数便のフライトが、Ｔ３を利用してるらしな。

　シルバークリス・ラウンジは上のフロアに在るのやわ。

　昇りますよ。

　そこから見える、ＭＨのＢ７３７ね。

　そう言や、マレーシア航空も久しく乗ってないなあ。

　ホイ、ラウンジ入り口ですわ。

　右がファースト、左がビジネス用に分かれてますのんよ。

　ここは、２４時間営業だから、どんな時刻にチェックインしてもＯＫなんだわな。

　入ってすぐの場所にある喫煙室なんですやわ。

　１０人くらいの小部屋になっちょりますです。

　ドリンクカウンターのみ設置ね。

　で、ドアの上付近に掛かってる時計。

　０１：１２か、タバコ一服して、早よ寝よ。

　誰もいないメインルーム。

　昼中は、混雑で座れないことも有りますが、今はお好きなシートで、軽食でも。

　フードコーナーですけど、人が居てないので、食べる物も最小限ですわ。

　ドリンクコーナーですわ。

　これとは別に、カウンター式のバーもあるんやけど、１５：００〜２３：３０の営業なので、今はこれだけで我慢しててね。

　では、ビーフンを一口。



　このラウンジのウェアーやカトラリーは、通常のファーストクラスで使用してるのと同じ奴やね。

　ブリティシュエアウェイズのファーストと、良う似た感じだわ。

　ビーフシチューと、スミノフの煎茶割り。

　さあ、仮眠しましょうか。

　数室備えられてる「スランバールーム」ですじゃ。



　係りの女性が。

　「モーニングコールは何時？」

　「そうやね、５時に頼んますわ」

　「ＯＫ、グッドナイト」



　寝返りを打ったら転げそうなスランバーチェアーやなあ。

　対面の男性客は、落ちたのか、床に寝転がってますわ。


　仮設の『シングルベッドから転げ落ちたのは誰？』

　残念ながら、アホではありませんでした。


　

　お茶とペットの水を部屋に持ち込んで、お休みなさい。




　　　　　　　　　（スリランカでは２９３円しか使わなかったのじゃ、につづく）

この旅行記へのコメント （3）

• akemiさん 2008/04/06 20:25:55

  はじめまして！

  Clipperさんの眼鏡猫の写真に引かれて拝見させて頂いたシンガポール航空の旅行記にちょっと感動を隠せません。
  普段見れない・知れない（？）情報が詰まっていて楽しませていただきました。一応、同業者（？）なので色々な航空会社には興味があるのですがなかなか利用するまでには至らない無いので。
  面白かったです、有難うございました。
  

  Clipperさん からの返信 2008/04/07 17:52:51

  RE: はじめまして！

  
  
  　　　akemi様、お便りを頂だい致しまして、恐縮です。
  
  　拙い旅行記ですが、笑って見てくだされば、本望です。
  
  
  　どうぞ、今後とも宜しくお願いいたします。

  akemiさん からの返信 2008/04/08 19:45:56

  RE: はじめまして！

  Clipperさん
  ご丁寧にお返事有難うございます。
  
  これからもユーモア溢れる旅行記を、楽しみにしています。
  物凄く行動派のClipperさん、お身体には気を付けて頑張って（？）下さいね。
  
  akemi