2006/08/03 - 2006/08/03
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スタリモストさん
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ルーマニアの北東、地図にその名はなく、列車も停まらないゼチェ・プラジーニ…
そんな小さな村から、恐るべき迫力とスピードで演奏するジプシーブラスバンド、ファンファーレ・チョカリーアがやってくると聞き、コンサートに行きました。
お腹の出た普段着のおじさん達がくり出す圧倒的な音量とリズムにクラクラしました。バイオリンやギター以外のジプシー音楽の魅力を知り、ますます好きになりました。
しばらくして『炎のジプシーブラス−地図にない村から−』という、彼等の村を取り上げたドキュメンタリー映画(DVDが出ています)が公開され、大阪の小さな映画館で見ました。
経済的に豊かには見えない小さな村で結婚式や葬式に呼ばれて演奏していたバンドが、ドイツ人のプロデユースで世界各地で演奏するようになっていきます。(今年の12月に彼等も出演する『ジプシーキャラバン』という映画が公開されます)
映画で見た美しいプラジーニ村へ行ってみたいな。でも観光地ではないしガイドブックはおろか、ルーマニアの地図にさえのってないのだから行けるはずないか…
ところが2006年の東欧旅行の際、チャンスが訪れました。わずかな手がかりをたよりに、ともかく行けるところまで行ってみよう、わからなければ引き返そう、と村をめざすことにしました。
断片的な情報をつなぎ合わせ、“ロマン”と“ヤシ”をむすぶ鉄道の沿線に村はあるだろうと見当をつけ、五つの修道院を見るため滞在していたスチャバで切符を買うことにしました。が、ルーマニア国鉄の窓口では英語が通じず「ゼチェ・プラジーニ」「ファンファーレ・チョカリーア」と言ってみても知らない様子。
どこまでの切符を買えばよいかわからないので、ロマンとヤシの中間あたりの駅名を適当に指さしました。
こんな調子で行き着けるのかさすがに不安。
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ロマン駅でヤシ行きの各駅停車に乗り換え。
予定時刻を30分遅れてスタート。 -
かなり古ぼけた車体です。
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検札に来た車掌にファンファーレ・チョカリーアのポスターと、ガイドブックを頼りに「プラジーニ村に停まりますか?」とルーマニア語で書いた文を見せると大きくうなずき、到着予定時刻(と思われる)を書いてくれました。
え、でも映画では『村には駅が無く、村人は速度を落とした列車から飛び降りる…』なんて言ってたけど。フィクションだと思ったら本当だったのか。
ところがその時刻が近づいても誰も降りる気配は無く、風景も映画で見たのとぜんぜん違う。
だいいち列車は全くスピードを落とさず走っている。
車掌の姿も見あたらない。
「やっぱりこんなわずかな手がかりでどこにあるかも知らない村へ行くのは無理だったのかなあ。」と思っていると、夫がチョカリーアのポスターを持って車内を歩き始めました。「へえ、こんなことができる人だったのか」と感心していたら、なんと、
「どうしたんですか」という日本語が聞こえるではありませんか!
たまたま日本で仕事をしたことがあるというルーマニア女性が声をかけてくれたのです。
彼女はプラジーニ村の近くにある修道院へお参りに行くところでした。 神様、仏様、マリア様!
「言葉もわからないのにこんな田舎へやって来るなんて、あなたたち無謀。」と言われてしまいました。 -
しばらくして映画で見たとおりの村が見えてきました。
車掌は30分遅れて発車したのを勘定に入れず、いつも通りの時刻を書いてくれたので混乱したようです。 -
やはりプラジーニ村には停車せず、2?ほど行き過ぎたダグーツア駅で停まりました。
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プラットフォームはなく、草ぼうぼうの線路の上に降ります。
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途中まで一緒に行ってくれた親切なルーマニア人カップル。
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修道院へ向かう二人と別れ、プラジーニ村をめざす。
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村人にポスターを見せ、「ここはプラジーニ村ですか。どこか泊まれるところはありませんか?」とひたすらジェスチャーで尋ねると…
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一軒の家へ連れて行ってくれました。
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そこはチョカリーアでチューバを吹いているモネル(写真右)の家でした。
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メンバーはあいにくスペインへ演奏旅行に出かけていて留守でしたが(イスパーニャと聞こえた気がしたので多分そうでしょう)奥さんと二人の子どもが歓迎してくれました。
CDをかけてくれたり写真を見せてくれたり…
言葉はまったく通じないのですが“チョカリーアのファン”というだけでじゅうぶんだったようです。
ところで私達はモネルの家がゲストハウスをやっている、と思いこんでいました。「泊まりたい」と身振りで言うと部屋に案内してくれましたから。
でも「一晩いくらですか?」ときくと不思議そうな顔をし「いくらでも」と言っているようなのです。
前に泊まったマラムレシュのゲストハウス一泊分の料金を書き「これでどうか」と言ったらうなづいてくれました。
実はゲストハウスを経営しているのは別のメンバーであることが帰国してからわかりました。
大いなる勘違いがおかしくて笑えます。
昼食と早めの夕食にルーマニアの家庭料理が並びました。とてもおいしかったです。 -
チューバ奏者モネルの長男 ガブリエラ。
8歳ながら力強いトランペットを聴かせてくれました。 -
長女 ジョルジャーノ 12歳。
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村の中を散歩。
見知らぬ外国人にも皆「ブナズイワ(こんにちは)」とあいさつしてくれます。 -
プラジーニ村の美しさが夢の中の光景のように思い出されます。
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『二度目の外国公演の収益で彼等が建てた教会』として映画に登場します。
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村の居酒屋。
チョカリーアのポスターが貼ってあります。 -
次の日にブカレストまで行く必要があったのですが、プラジーニ村に泊まったのでは無理とわかり仕方なく夕方の列車でロマンまで戻ることになりました。
なにしろ一日に上下2本ずつしか通らないのですから。
もしまたこの村を訪れる機会があったら、今度こそ屋根にトランペットを掲げるこのバーで、飲んで歌って踊り明かしたいな。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 雪さん 2014/07/20 01:01:18
- ファンファーレ・チォカリーア
- はじめまして
旅行記楽しく拝見しました(^^♪
ガイドブックにものってない村を旅するって、ワクワクしますね。
来週、初めてファンファーレ・チォカリーアを見るのですが、彼らは、こんな素敵な村からはるばる日本にやってくるのですね!なんだか感動しました★
- スタリモストさん からの返信 2014/07/20 08:07:30
- RE: ファンファーレ・チォカリーア
- 10月に日本公演があるようですね。来週はそれを記念する映画上映でしょうか。
ファンファーレ・チォカリーアの公演に魅了され、『炎のジプシーブラス−地図にない村から−』に導かれて「ゼチェ・プラジーニ村」に出かけた旅でした。チューバ奏者のモネル宅でランチ・・とっても良い思い出です。2人の子供も大きくなったでしょうね。
ルーマニアの田舎は「ゼチェ・プラジーニ村」に限らずとても美しく素敵でした。ぜひ雪さんもルーマニアに出かけて見て下さい。
- 雪さん からの返信 2014/07/20 11:45:40
- RE: RE: ファンファーレ・チォカリーア
- 来週は、新潟の苗場で行われる「フジロックフェスティバル」に彼らが出演するので見る予定です☆
世界中からアーティストがやってくるので、出身地を調べてたらこの旅行記に辿り着きました。
ヨーロッパは2ヶ国しか行ったことないのですが、どちらも都市より田舎が素敵でした。ルーマニアもぜひ行ってみたいです!
- スタリモストさん からの返信 2014/07/20 13:17:18
- RE: RE: RE: ファンファーレ・チォカリーア
- ホントだ、「フジロック」ってスゴイ。
世界最速最強のジプシーブラス、楽しんで下さい(^_^)v。
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