ヤン一行の韓国旅行記～田舎に泊ろう編　４日目

2007/10/13 - 2007/10/16

【10月16日(火)】
あっという間に3日間が過ぎ、4日目の朝。帰りの船は午後2時。それまでにお土産を買って、あと2食は食えると気合が入る食欲全開の私たち。フルに動き回った疲れが4日目に表れてくるのは、いつもの事である。友人が部屋をノックしに来てようやく目が覚めたのは午前8時。年々、体力の限界が早くなっているのを感じるが、まだまだ旅はやめられない。

エリア 釜山(韓国)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー

宿の外に出ると、もう日は高くなり始めていた。チャガルチ市場の前の通りでは、すでに屋台が店を開く準備を始めている。

いつもはチャガルチ市場で朝食をとるのだが、たまには別の店で食べてみようということになった。大通りを渡り、国際市場の方を目指して歩く。

途中にパン屋を見つけた嫁が、もの欲しそうにいろいろなパンを眺めていたが、結局、胡麻パンを買った。

国際市場で、ククス(うどん)の店を見つけたので、入ってみる。店の前の大きな釜から立つ湯気が、とても美味しそうに見えたからだ。

メニューを端から読んでみる。タンミョン、ピビンククス、ククス…。タンミョンが日本で食べるタン麺ではないだろうということは容易に想像がついたが、何が出てくるかは出てきてからのお楽しみということにして、その3品を頼んでみることにした。

まず出てきたのは2500Ｗ(約325円)のタンミョン。麺は透明な、春雨をちょっと太くしたような麺だ。

コチジャンがのっているので、食べる前にこれをよくかき混ぜる。

次にピビンククスが出てきた。こちらはそうめんを太くしたような麺で、やはりコチジャンがのっている。値段はタンミョンと同じ。

最後に2000Ｗ(約260円)のククス。コチジャンの量は少なめで、ピビンククスにスープを入れた感じ。どれもさっぱり系で朝食には悪くなかったが、嫁は熱々のうどんが食べたかったようで、「ぬるい！」と言っていた。

朝食を済ませた私たちは、大通りに面して建っている農協へ。

店内には豊富で安い食料品が整然と並べられている。前回釜山に来た時にもここで買物していたので、今回は重いもの、嵩張るものは最終日にここで買おうと決めていたのだ。

友人はここのキムチ売り場でキムチを買い込み、私はパック詰めのキムチを買う。嫁は2階でお菓子を買い込んだ。

宿に戻り、嫁はこれらのお土産をバックに詰め込む作業に没頭。要領がよいのにはいつも感心する。私は手伝うこともないのでＴＶをつけると、ちょうど松坂が登板していたので大リーグ観戦を決め込んだ。嫁の詰め込み作業が終了。出来上がった姿は行商のおばちゃん、といった出で立ちである。

宿泊料を払い、午後1時まで荷物を預かってもらうよう主人に頼む。船の出発まではまだ間があったので、とりあえず南浦洞(ナンポドン)へ向かうことにした。

途中、ペットショップに立ち寄った嫁は、愛猫のために猫じゃらしを購入。何も韓国に来てまで猫グッズを買わなくてもよさそうなものだが。

南浦洞に着いたが、特に行く当てはないので喫茶店で何か飲むことにする。なかなか小洒落た喫茶店だ。

釜山ではたとえ喫茶店のコーヒーとはいえインスタントが普通だと思っていたのだが、この店では何とネルドリップコーヒーを出すという。ちょっと期待して頼んでみる。やたらと長いこと待たされた上、店長が直々にテーブルの横でドリップを始めたまではよかったが、ドリップの時間がまた長い。

出てきたコーヒーは既に冷めかかっていた。…やはり期待した私たちが甘かったようだ。1杯5000Ｗ(約650円)でこの味かよ〜。

気を取り直してまた南浦洞の散策を続ける。が、結局ＰＩＦＦ広場に戻ってきてしまった。

12時を回っていたのであまり時間がない。ファーストフード店のようなポッサムの店で昼飯を食べることにした。

ボッサムとは茹でた豚をキムチと一緒に野菜に包んで食べる料理であるが、これがとてもおいしいではないか。キムチの味が我々の舌にジャストフィットしたのか、最初は多いと感じた豚も全て完食してしまった。これで一人7000Ｗ(約910円)。大満足である。

宿に戻って主人に別れを告げ、タクシーで港へ向かう。

ターミナルは相変わらず混んでいたので、急いで残った韓国ウォンを両替。しかし、これが失敗だった。港税と燃料チャージはウォンでないと払えないことを忘れていた。結局再び再両替して一人11600Ｗ(約1508円)を支払う。

空はいい天気で風も弱い。ビートルも今日は快適だろう。

いよいよ釜山の港を離れて行く。釜山港口にある灯台が、とてもはっきり見える。

対馬沖で弱い雨が降ったが、その後左舷に現れた素晴らしい虹が、今回の旅の最後を締めくくってくれるようだった。