2007/01 - 2007/10
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paramさん
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あれは確か3、4年前のこと、ある友人が12月のせわしない時に「今月タイへ行かなきゃならんのや」とのこと。よくよく話を聞くとなんと航空会社のマイレージの関係で、タイのチェンマイへ行って、そこからチェンライかどこかへの往復を日に数回するとのこと、それによって上級の会員になれるからとのこと、しかもそれは1月1日より12月31日までのカウントなのでどうしても今年中にあと何回か乗らないとそれになれからと言う事だった。
まあ、なんとご苦労な話で、しっかり航空会社の囲い込みに踊らされているなと思ったのだった。それから2,3年後に自分もまたその踊り子の一人になるとはまったく思いもよらなかった。それがSFC(スーパーフライヤーズクラブ)だった。
これはANAの搭乗回数の多い人に対し年間の搭乗回数によってさらに上級のサービスをして、客を自社に囲い込もうという、上級会員という客の自尊心をくすぐる餌で、用もないのに「修行」と称して飛行機に誘い込む罠であった。
そして私もまた彼の知人と同じような修行の道を歩むこととなったのである。
SFCへの道は搭乗回数か、搭乗距離により達成できるが、回数で行くか距離で行くかは結構悩ましいものがある。国内線を主にやる人は回数、国際線の人は距離と大まかに選択できるが、休みが取れる人は国際線、土日だけの人は国内線になるわけで、色々な要素が絡んできて、なかなか決めかねるが、やるからにはある程度決めなければどっちつかずになるのだけは避けなければと、言うことで私の場合、回数で国内線中心でということになった。
回数で修行するものの、メインルートはなんと言っても「羽田」−「伊豆大島」−「八丈島」−「羽田」のルート切符である。1月初旬早速このルートで足慣らしとなった。私の場合ホームポートは関西空港なので、これにさらに、「関空」−「羽田」の2レグが付き、5レグとなるわけだが、その日の2フライト目の大島便は当日、羽田で悪天候のためキャンセルとなった。この日は同行の連れ合いが、東京の息子と遊ぶことになっていたため、急遽、私もそれに合流、あえなく最初のフライトは2レグとなり、今後のSFC達成に一抹の不安もよぎるが、この時期の大島便ではよくあることで、息子との再会を楽しんだ。
こうして始まった大島、八丈であったが、やっと1月末に初めての大島入りとなった。この時は天気もよく、ただやはりまだ北西の風が強く結構寒かった。大島空港でレンタカーを借り、とりあえず三原山へと向かう、途中割れ目噴火の痕とか見て、三原山の上り口まで行くが、結構風もきついし、とても遠そうでとても登る気は最初からさらさらなく、早々にそこを離れ、とりあえず島の反対側の波浮の港の方へと出発した。
波浮の港へ行く途中チラッと右側へ入る道と看板が見えた。あわてて車をバックさせて見ると「裏砂漠」なる文字が。まだ時間もあるし、ちょっと見ていくかと思い行ってみる。先ほどの割れ目噴火跡がたいしたことなかったので、あまり期待もせず車で3キロほど行くと駐車場。そこからは歩くことになっている。歩きにちょっと躊躇したが、「展望台まで8分」の看板にまあ散歩だと思って歩き始める。
しばらく歩いて行くとなんとも壮大な景色が、こんなにすごいところが大島にあったなんて、しばし感動、途中日本航空のモクセイ号遭難の碑に頭をたれ、さらに進むと三原山を眼前にすごい大パノラマ。期待していなかったのでよけいにその感動は大きかった。
その後、波浮の港、椿の群生、大断層を見ながら温泉へ。波浮の港は昔のカルデラ湖で、その海側の外輪山を取り除き、港となったようだ。本当に静かでどんな嵐の時もここへ逃げ込めば大丈夫だと感じられる、天然、人工の良港であった。さらに進むと道の両側、片側に椿がびっしりとあり、つやつやとした緑の葉っぱが、輝いていた。花に時期には少し早く、ちらちらと赤い花が見えていた。突然道の右側の山肌に大きな断層が、まさに大島の内臓をさらしていた。最初はこれが水平であったとは信じられないほど、収折しており、自然の驚異を感じることが出来た。
次に大島を訪れたのは、椿も盛りを過ぎた4月であった。この時は連れ合いと同行二人?の修行のたび。この時はちょっと割れ目噴火跡を見て、三原山を遠望できる外輪山にある展望台、登山口へと行った。もちろんここは前回同様ちょっと降りて、「まあ、こんなもんですわ」とパスする予定が、人のよさそうな駐在さんと目があってしまった。まあ、話ぐらいは聞かないと悪いかなと思い訊いてみました。「ここが三原山の登り口ですか」駐在さんは「これから登られるんですか」「はぁ」と、私たち。「火口まで45分ぐらい、お鉢巡りで45分ぐらい、帰ってくるのに45分ぐらい、最初は平坦ですから楽でよ」顔見合わせる二人でした。
最近、旅に行く前に古本屋のブックオフで旅用の文庫本を買っていくのがマイブームであり、旅の途中の暇つぶしに、読み終わったら捨ててもいいしと思いながら、買うのだが、なぜかほとんど読み終わっても持って帰ってきている。ちょうどその頃買っていた「椎名誠」の「インドでわしも考えた」なる本を読んでいたが、そのなかに、椎名誠たち二人が自分たちのペースに入れず、ガイドのペースに不本意ながらも流されていく件がある。
椎名誠とPタカハシ氏は空中浮遊をするというインドのヨガの修行僧を探しに行くわけだが、その途中ボンベイにて、ガイドのミス・カルパナさんに案内を請う。
ミス・カルパナはまことに熱心で真面目なガイドであり、これらを一つ一つ律儀に説明してくれるのだが、(中略)その向こうにはチベットの細密画があります。「チベットの細密画は見たいか?」と、ミス・カルパナは相変わらずおだやかに笑いながら説明してくれるのだが、どうもその短期即成型の日本語は男からおしえてもらったらしく、時々大変に乱暴な口調になってしまうのである。特に丁重な言い回しから突然「「見たいか?」「わかるか?」と聞いてくる時が迫力があった。
もともとそういうインド悠久の偉大な歴史ものに弱くて基本的に及び腰になったいるところに、「あっちのチベットの細密画を見たいか?」とお叱りふうに言われるとつい思わす「見たい見たい」と言ってしまうのである。
「次の部屋はエレファンタ島から掘って出てきたシヴァ神さまです。向こうにはガンダーラの頃のジャータカ浮き彫りがあります。ジャータカ浮き彫りは見たいか?」
「見たい見たい」と我々は言った。
ぐるっとひと回りし、急速にインド十六世紀からこちら側の宗教美術にくわしくなったところで外に出た。
「三番目のプログラムはガンジーさんのお家です。ここにはガンジーさんが住んでいた部屋がそのまま残っています。ガンジーさんが書いた手紙も沢山残っています。ガンジーさんの手紙見たいか?」
「見たい見たい」と、我々は言った。
「明日はエレファンタ島に行きたいと思います。エレファンタ島といってもエレファントがいたわけではなくて、山の上にヒンドゥ教の石のお寺があります。石のお寺に行きたいか?」
「行きたい行きたい」と、我々は言った。(椎名誠著「インドでわしも考えた」より)
二人とも全然登る気はなかったが、親切な駐在さんの、「行って45分、廻って45分、帰って45分、行くか?」に二人ともつい「行く、行く」ということでお茶と弁当を持って三原山登山へと相成った。
かなり遠くに火口が見えていて、ちょっと遠すぎないか不安だった。最初はカルデラ内の平坦な道で途中から、火口の外側の登りになる。火口山に着いたので、反時計回りでお鉢巡りを始めた。この経路、最後に砂利道様の下りがあるので、時計回りの場合これを上ることになり、結構辛そうだったので、反時計回りのほうが正解かも。小さいと思っていた大島にこんな立派な山があるなんて、感激しました。駐在さんのお勧めに従って、大満足の伊豆大島でした。
で、「SFCの方はどうなった」って?
先日、また伊豆大島へ行き、現在49回、あと1回で晴れてSFC達成です。あと2レグ、出張で入っていますので、まず間違いないと思います。このSFCという目標がなければ大島や八丈に行くこともなかったでしょうし、そこでの素晴しい景色も知らないでいたと思います。そういう意味ではSFCを口実にあっちこっち旅行できたのは素晴しい1年でした。お金も時間もかかりましたが来年からはこのSFCの取得方法も少し変わるようなので、大島ー八丈に修行を兼ねて行かれる方は激減すると思いますが、せっかくの大島、八丈、ぜひ訪れてその素晴しさを味わってほしいと思います。八丈についてはまたの機会に。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
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